異世界侍(A different world samurai )

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エピソード9

13話

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リザードイーターと交戦中の将軍エイレルン部隊はリザードイーターの素早い動きと変則的な動きに戸惑う、リザードイーターの強力な酸性のブレスを吐く、3人は散開して避ける、リザードイーターの鋭利な右の爪がキャロルに襲いかかる、そして左の爪で切り裂こうするがダリルのロングソードが受けに入る、上からエイレルンが牙突で頭部に向けて刺そうとする、、だが素早い回避行動で牙突は避けられてしまう、そして粘液の纏った舌をエイレルンの足を掴む、キャロルとダリルが十字に連携そて切り裂く、空中に舞い上がったエイレルンはそのまま牙突で頭部に突き刺した、そしてグリグリと深く突き刺す、断末魔を鳴きながら絶命するリザードイーター、3人は剣を納めて部下隊員の向かった方角を追うことにする
「エイレルン将軍!奴らのアジトを見つけました」
「よし!行くぞ!」
将軍エイレルン部隊はアジトを捜索を開始する
「何かがおかしい?」
「ここが隠れ家?支部にしては警備が所々甘い...」
部下隊員が既に支部を制圧してあり、満身創痍の過激派武装集団がある事を言う
「作戦...上手.く.....いった」
「はぁ?」
そして、息を絶えた、後ろから部下隊員が息を切らせながらやってきた
「隊長ぉ!」
「どうした?」
「エスタンが!エスタン城下町が大変な事に!」
「なんだと!?」
将軍エイレルン部隊は直ちに王国に戻る、すると城下町が燃え盛っている
「一体...どうなってるんだ?」
住民の悲痛な呻き声、泣き叫ぶ子供達、そして子供は過激派武装集団が放った魔物に襲われる
「うわぁ」
「助けてぇ!」
魔物に襲われる所をキャロルとダリルが割って入る
「大丈夫だぁ!お前らさっさと逃げろ!」
「はぃぃ!」
ゴブリンにオーク、ハーピーと調教された魔物の軍勢がエスタン城下町を襲う、エスタン兵士は襲いかかる魔物の軍勢を蹴散らして住民を守り抜く
「皆さんが早くこちらへ!」
部下隊員が呼びかける、ダリルとキャロルがお互いに背中を預けながら奮闘している、キャロルは少し負傷した、そして全ての魔物を倒し、すると、将軍エイレルンはいきなり部下に攻撃された、エイレルンはなんとか躱す
「貴様!どういう事だ!」
「エイレルン将軍、エスタン王国は恨みを買いすぎた」
「何!?」
すると、いきなり部下が次々と倒れる、そして魔導士らしき人がエイレルン将軍の前に現れる
「ふん、見事に陽動に引っかかった訳だな」
「察しがいいな」
「エスタン王国は移民を搾取しすぎた、我々は弱者に無念を晴らしに来た」
「だからといって罪のない人を巻き込む事はないだろう」
「何を言ってる?移民政策で搾取と詐欺で繁栄した住民も同罪だ、貴様達は粛清されなければならない」
魔導士は魔術によって身体能力が上がった、魔術によって実体化した剣をエイレルン将軍に向けて斬りかかる
(この怨念に満ちた剣...やる!)
エイレルン将軍と魔導士の鍔迫り合いがする、エイレルン将軍は力でゴリ押しをして制する、そのまま距離を取ろうとする魔導士だが、素早く距離を追い詰めて詠唱はさせない
「なんやこいつは」
魔導士は魔力で作った球体をエイレルン将軍に向けて放つ、エイレルンは素早い身のこなしで躱す、実力は将軍は上だ、徐々に魔導士を追い詰めるが、そして勝負の決め手の斬撃が魔導士の胸元をきりさく、大量の血飛沫が出て一瞬で満身創痍になった
「はぁはぁ...認めるものか...認めるものかぁぁぁ!!!」
「!?」
魔力が暴走して魔導士の身体に纏わりつく、そして悪魔のような変貌に変化した
「ゴォォォオォォ」
そして、一瞬にして将軍エイレルンの腹に鋭利な爪を貫く
「ぐほっ...」
口と腹から大量の血を垂らし続ける、そして、命が尽きる前にロングソードを首元に突き立てるが、何も効かない、悪魔の魔導士は左の鋭利な爪で将軍エイレルンの首を切り裂き、頭を吹き飛ばす、キャロルとダリルが駆け付けた時、将軍エイレルンの首がダリルの足元に転がり込んだ、そして、その光景を見た瞬間、暴走した、ダリルは魔法剣士であり、剣術も魔術も器用貧乏に熟る、怒りと悲しみにより魔力が暴走してダリルは悪魔のような姿に変貌した、ダリルは将軍エイレルンに深い恩がある
「ダ...ダリル...?」
2人の悪魔がエスタン城下町の舞台にして暴れ回る、邪悪な怨念と憎悪の怒りがぶつかり合う2人の悪魔を見て、キャロルは怯える、そして命欲しさに逃げ出した、ダリルの怨念を込めた鋭利な爪が魔導士を切り裂く、だが、魔導士の身体が直ぐに癒えた、そして魔導士の反撃の魔弾がエスタン城下町を襲う
(やらせるものか!)
「キャロル!住民は地下の施設に移動した、しかし何だ!あれは!」
「ダ...リルだ...」
「ダリル!?こんな時に何を言ってる!」
「本当にダリルなんだよ!」
悪魔化したダリルの物凄い咆哮、城下町の建物を吹き飛ばす、キャロルはあの悍ましい魔力をによって変貌した2人が怖くて腰を抜かした、魔弾の流れ弾がキャロルを襲う、そして部下隊員がキャロルを身を挺して守った
「あぁぁ...ルーカ!ルゥゥゥゥカァァァァ!!!」
ルーカはキャロル友に任務や雑務をこなした仲間だ
「うわぁぁぁぁぁ!!!!!」
「キャロル!危ないぞ!」
他の隊員に無理矢理腕を掴まれて地下の施設に連れて行かれる、2人の悪魔がエスタン王国を壊す、ダリルは魔導士の首を掴み、鋭利な爪で胸を貫き、正常位の態勢になって殴り続ける、魔導士が必死に抗おうと口から魔力を放出する、が、ダリルには効かない、そして、ダリルは魔導士の首元を噛みちぎり絶命させた、そして物凄い咆哮をあげながら何処か消え去った

キャロルはあの時のトラウマを鮮明に思い出す
「そうか!俺は、俺は、思い出せ、幼い頃の俺は怖いもの知らずだった、もう国が、大切な住民が傷つくの見たくない!」
そう思うとキャロルは目が覚めた、そしたらいつの間にか横になってた、立ち上がり辺りを見渡すと、あの黒い影の偽物がいなくなっている
「キャロルさん!」
武道家の声がした
「大丈夫ですか?」
「ああ、お前は?」
「心配ないよ」
「あれは夢?だったのか」
「夢ですか?俺も見ました、忘れたい記憶を掘り起こしてくれたよ」
(ここの神殿は恐怖と絶望を乗り越える試練なのか)
2人は下の階層に向かうと光の聖域がある、そして行き止まりのようだ
「行き止まりだ、あれは?出口に繋がる転送魔法陣か?」
そして、キャロルと武道家は光の魔法陣の中に入り、神殿の入り口に戻された

「なあ、お前の名前を聞かせてくれないか?」
「俺の名はキーシリアン、キーシリアン・ミクリールだ」
「キーシリアンか、そうか、これからよろしくな」
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