異世界侍(A different world samurai )

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エピソード9

21話

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キャロルとウィーズリー、そして新たに仲間に加えた武道家キーシリアン、ウィーズリーはキャロルにこう言う、ウィーズリーはホログラムの魔法で翔太とゼオとドラゴンの戦闘を見ていた、そして達也とレーナの居場所も掴んでいた
「キャロル、あとええと」
「キーシリアンです」
「おう、キーシリアン!エスタン王国に行って万能薬を買ってこい!」
「あんた、そう言うキャラだっけ?まあいいか」
唐突のキャラ崩壊に戸惑うキャロル、だが何故、万能薬を買ってこいとキーシリアンに頼むか分からなかった
「何故、万能薬?」
「ああ、2人が病気になってる事が確認した」
3人はエスタン王国に向かって歩き始めました
「なあ、さっきにホログラムをもう一度見せてくれないか?」
「いいとも」
キーシリアンにホログラム魔法で映像を見せた
「やっぱり!この方は伝説の武道家!ゼオ!ゼオ・ラーチス!」
「君はこの武道家を知っているのか?」
「ああ、ゼオは我々武道家界隈では伝説の格闘家だよ、リー・ウンランと並ぶ二台巨頭のだよ」
「リー・ウンラン」
ウィーズリーは知っているのように呟く、3人はエスタン王国で食料、消費物、医療セット、そして万能薬を買う、そして必要な物資を全て集めると、荷物持ちとしてキーシリアンに持たせる、見張り塔でエスタン兵が望遠鏡で何者かを覗いた
「あれは?なんだ?」
「ん?貸せ、何を見たんだ?」
手に取り、自分も覗く
「あれは!」
「ん?」
「おい!兵を起こせ!アイツはヤバい!」
「いったい...何を見たんだ?」
返したもらった望遠鏡を覗くと
「マジかよ...」
エスタン兵は急いで兵舎に行って兵を王国に呼び起こす
「なんだよ...まだ夜中だぞ...」
「馬鹿野郎!そんな寝ぼけた言ってんじゃぇねぇ!」
「なんなんだよ...」
1人の兵士がイヤそうにイラつきながら身体を起き上がると、いきなり蛇の頭部が現れて1人の兵士を飲み込んだ、断末魔や阿鼻叫喚の声が響き渡る
「なんだんだ!これは!」
城下町が騒ぎになっている、無数の蛇の頭部が見えた
「あれは...ハイドラ」
エスタン王室に1人の兵士が駆け込んだ
「エスタン王!緊急事態が発生しました!」
「なんだ...?何事かね?」
王が眠たそうにベッドから上半身を起き上がらせる、そして兵士に事情をうやむやに兵士に事情を聞いてみた
「今!ハイドラが城下町を進行中です」
「なんだと!?」
王の眠気が一気に吹き飛んだ、窓を開けてみると住民達の阿鼻叫喚の声がする
「これは一体どういうことだ?」
ハイドラは無数の頭を持ち、次々と住民や迎え打つ兵士を飲み込んでいく、妊婦が逃げ遅れ今にも食べられそうな状況になっている、妊婦は声をあげて懇願するが、ハイドラの頭部に話は通用しない、妊婦を飲み込もうとした瞬間、キャロルが素早い斬撃でハイドラの頭部を切り裂く
「さぁ!もう安全だ」
「キャロル殿!」
「キーシリアン、お前は住民達を安全な所に連れて行け」
「え!?俺、エスタン王国に来たの初めてだから何処か安全か分かんないよ」
「うるさい!さっさと安全だと思った場所に避難しろって言ってんだ!」
「は!はいぃ!」
キャロルの鋭い眼光でキーシリアンを睨みつけながら指示を飛ばす
「おい!キャロル!ハイドラの頭部を見てみろ!」
「あの紋章...」
「アルカディアめ」
ウィーズリーは察した、誰かの差金でここにハイドラを進行させたのが、自分が今から翔太がいる絶島に向かおうと思った時にハイドラが進行してきた
「まさかここで遅延をしてくると思ってなかった」
翔太を優先して合流してロイタールの目的を阻止ようと思ったのに、無数の頭部がウィーズリーに向かって襲いかかる、ウィーズリーは指先から火炎の玉を放出して迎撃する、だが、頭部達は火炎の玉を躱していく、そして横からウィーズリーを飲み込もう大きく口を開けるハイドラ、素早く手に炎の剣を作ってハイドラの頭部を焼き斬る、切られた頭部は消滅して細胞一つも無くなった、だが凄い勢いで頭部が自己再生をした
「厄介な能力だな」
ウィーズリーは思った、剣士のキャロルと武道家のキーシリアンとでは相性は悪い、ここは自分1人で倒そうと思った
「キャロル!お前もキーシリアンと一緒に住民達を避難しろ!」
キャロルは少し考えてウィーズリーの指示に従った、2人は別々で人々を救う、キーシリアンが小さな子供達を地下施設に案内して保護する、キャロルが年寄り達を素早く優しくハイドラの頭部に見つからないよう地下室に案内する、感謝をされつつ護衛しつつ確実に住民達を避難する、地下の大きな広場に何百人の人達が不穏な顔をしていたり、子供達が怖がっていたり、赤ちゃんが鳴いている、それをあやす母親、無数のハイドラの頭部が建物を壊し貫きながらウィーズリーを飲み込もう喰らいつく、ウィーズリーの放つ火炎の弾幕はハイドラの頭部を寄せ付けない、そして確実に一つずつ炎の魔法で仕留めていく
(街にもう人はいないな)
そしてエスタン兵の増援がやってきた
「弓兵!発射ぁ!」
一斉に矢の雨がハイドラ達に襲いかかる、だが動きが一瞬止まるだけでダメージを与えた様子はない、四方八方から大砲の音が鳴る、大砲の球が幾つかハイドラの頭部に命中する、その隙にウィーズリーは炎の剣で焼き切るが、すぐに再生してしまう
(どこか弱点があるはず...)
ウィーズリーは次々と死んでいくエスタン兵を見ながら、断末魔を聴きながらハイドラの弱点を模索
する
ウィーズリーの目に心眼の紋章が宿っている
(あれが頭部の司令塔か?)
真ん中にある少しだけ威圧感があるビジュアル、ウィーズリーは迫り来る無数の頭部を退け、威圧感のある頭部に火炎の弾を放出する、無数の頭部が威圧感ある頭部を守った
(やはり、あれが司令塔か...)
建物の屋上を渡っていきながら隙を伺う、ウィーズリーは的確な指示でエスタン兵に声を出す、難敵の前に殺し屋時代の血が騒ぐ
(よぉしぃ、いいぞ、エスタン兵、賢くて使えるじゃんか)
「あの炎の魔法使い、めちゃくちゃ強いじゃんか!」
「一体!何者なんだ?!」
1人だけ動きが違う戦う魔法使いに驚愕した
「おい!見惚れるんじゃない!蛇に食われるぞ!」
「あ!はい!」
新米エスタン兵を叱責するベテランエスタン兵
「おい!新人!ハイドラの身体の近くに爆薬を設置しに行くぞ!ついてこい!」
「あ!はいぃぃ!」
ベテランエスタン兵はあの強い魔法使いが炎を使い手だと知ると、一瞬で倉庫にある火薬の事を思い出し、あのハイドラを爆殺しよう企む、ベテランエスタン兵は数人の兵を引き連れて倉庫から爆薬を持ち出す、そしてハイドラが真っ直ぐと進む所に倒壊したアパートの至る場所に爆薬を仕込む、設置準備完了するとベテランエスタン兵はメガホーンでウィーズリーに言う
「そこの魔法使い!あの倒壊したアパートを見てくれ!」
「なんだぁ!?大きな声で(ん?倒壊したアパート?)」
ウィーズリーは屋根伝いしながら、言われた通りに倒壊したアパートを見る、見た瞬間大量の爆薬が設置してある事に気づき、察した
(エスタン兵、やはり有能だった、今回のMVBだな)
ウィーズリーはニヤつく、上手く陽動を取りつつヘイトを買い、ハイドラを倒壊したアパートに誘き寄せる、ベテランエスタン兵も部下達に的確な指示を出し、ハイドラの身体が倒壊したアパートを下敷きにした瞬間、ウィーズリーは火の特大究極魔法を唱えた、それは巨大な太陽の如く眩く、熱く、周囲を溶かすほどの火の玉であった
「なんだ?、あの巨大な火の玉は?!」
「熱い...」
「おい!離れろ!」
エスタン兵が一斉に退ける、その炎の特大魔法はハイドラに身体に直撃した、火は仕込んであった爆薬に引火して凄まじい爆発を引き起こした
「どぉぉぉぉぉぉ!!!」
「なんちゅう爆発だぁ!」
凄まじい爆発と衝撃波はエスタン城下町の中心に大きな穴を開けた、その爆発の光景を見たエスタン王はこう呟く
「ああ、復興にお金と資源が、財政が破綻しそうだ」
王が頭に手をかざして悩ます
「うわぁすげぇ爆発、男心をくすぐるね」
「バッキャロゥゥゥ!!!関心するんじゃねぇ!!!」
怒声を上げながら部下の頭部を叩くベテランエスタン兵
「ずびばせん!」
驚きながら謝る新米兵士
「この崩壊度...復興に時間がかかりそうだ...」
城下町は香ばしい火薬の匂いと煙が充満して視界が悪くなっている、煙の中で咳をしておる部下や煙で目をやられた兵士が彷徨っている
ハイドラの頭部は見事になくてなっている、自己再生する前に司令塔の頭部を迅速に斬りかかる
「トドメを刺してやる!」
ウィーズリーは炎の剣で司令塔の頭部に突き刺し、そのまま抉るように頭から首に、首から身体まで切り裂いた、細胞が再生する隙も与えないよう、そのまま心臓を焼きつきした、両手で火の紋章を纏い、業火な炎を放出する
「はぁはぁはぁ...ふぅ」
ため息を吐いた後、辺りを見渡す
「これはぁ...ヤバいな...賠償金を責められる前に退散しなきゃ」
雑貨屋で買った霊薬を飲み干し、すぐさまキャロルとキーシリアンと合流する
「お前ら!休んでる暇はないぞ!早くあいつらを援護しにいくぞ!」
「わ!分かったよ」
3人はエスタン城から素早く退散した、エスタン王は何故、このように魔物が突然現れたのか、それで頭悩ます
「王!どうやら、たまたまその場に居た炎を魔術を使う魔法使いによって倒されたみたいです」
「おう...そうか、おい!今から緊急会議だぁ!」
「はい!直ちに」
だいぶ距離を歩くと3人は同時にエスタン王国を振り返る、大きな黒い煙が見える、こんな真夜中だっていうのに灯りが照らし合って物凄いサイレンが鳴り響く、途中から馬小屋の主人から3匹の馬を買い、絶島に行くために港に行き、船場の運転手を買収して絶島に向かうのであった
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