異世界侍(A different world samurai )

エピソード10

3話

その頃、翔太と達也は新種のキメラと交戦していた、要請により現場に駆け寄った
「このモンスター、見たことがない」
「やはりロイタールを早く見つけて倒さないと、世界がめちゃくちゃなる」
世界は赤黒く覆って不気味な背景が広がっている、動植物が怯えているような感覚が伝わるのが分かる、新種のキメラは灼熱に炎を吐いた、達也は氷の刃で振い灼熱の炎を掻き消す、そして横から翔太の刺突が繰り出すがキメラの背中から生えている山羊が魔法のバリアで攻撃を防いだ、そして攻撃の隙をつくように蛇の尻尾が毒を噴射して翔太に向けて撃つが素早く回避する、翔太は反撃で素早い斬撃で蛇の尻尾を切り裂く、そして、反撃をも与えず容赦なく斬撃を叩き込む、とどめに冷気を纏った達也の斬撃で息の根を止める、
「この空気...本当にいやだわ」
「ああ、そうだな」

遠い名も無き平地で骸達が転がっている、ジェダがボーッと立って赤黒い雲見上げている、そして数分見上げていると、見たことない魔物が次々と現れて来た、そしてニヤッと笑うジェダは次々と屠っていく

各国の王国や集落が避難警告を出している、泣き喚く赤子や子供や逃げ惑う一般人達、魔物との戦闘で次々と戦死していく兵士達
「もう安心しろ、俺がきた、ぐぎゃぁ！」
「え！？」
助けに来た兵士はいきなり胸元を鋭い棘が刺さった、邪悪な怪物は赤子を抱えている母親に襲い掛かろうと飛びかかる、そして横から跳び膝蹴りがやってきた、そして邪悪な怪物はレンガの壁に激しくぶつかった、
「今度こそ安心だ、任せておけ」
ゼオがギリギリの所で助けた、邪悪な怪物は標的をゼオに変える、そして予備動作もなく遅いかかる
「シュッ！」
ゼオが俊敏に避ける、容赦なく襲いかかる邪悪な怪物は攻撃を休む事なく続ける、だがゼオの脅威の体術と呼吸法で攻撃を凌ぎ捌いていく
「はぁ！」
震脚を踏まえた足腰で強靭な発勁を邪悪の頭部に向けて放つ、そして物凄い威力で放たれる発勁は頭部を吹き飛ばし首から体量の血飛沫が舞う、各国では多くの見た事ない魔物の出現によって混乱を招いている

ロイタールは遂に自分の野望を完成させる時がやってきた
「まずは見せようか」
そう言って魔法の杖で紋章を浮かばせて何かを詠唱する、すると大きな地震を起こして各国の王国や集落を襲った、ありとあらゆる建物が崩壊し、大地が隆起してめちゃくちゃになる、かろうじて震度に耐えたエスタン王国の王室から王は見た
「あれは？なんだ？」
「何あれ？」
「巨大な新殿が浮いてるぞ！」
それは全ての人間が視認できるであろうと巨大な神殿が上空に浮いている
「翔太！あれ」
「大きい神殿だな」
翔太と達也はエスタン王国に戻った、戻ると各国の有名な戦士や暗殺者と思われる風貌の人もいた、完治したリー、シノブ、後に遅れてきたゼオ、そしてウィーズリー、レーナとエリーゼが来ていた、そしてエスタン王はこの出来事を重く受け止め各国から緊急で強い戦士を呼び寄せたのだ、そしてエスタン王や各国の偉い人達が集まり式をあげる
「今、我々は一人に男によって最大の危機に迫っている！この絶望を乗り切るためにお互い手を取り合おうではない！」
エスタン王の演説によって多くの人達が手を取り合った
そこには仲の悪い者同士、歪みあってる国や集落などが一つであった、表面上そうだけどそれでもよかった、そして裕也が小包を持って翔太と達也に駆け寄ってきた
「お前らこれを持っていってくれ」
「これは？」
「ヴァリスパンと霊薬と水だ」
「そうかありがとう」
裕也はそのまま帰って行った
「裕也！お前も戦いに参加しないのか？」
裕也は振り返り二人目を見て言った
「自分はこの戦いに参加するつもりないよ、ついてこれないと思うから」
「やっぱそうか」
「すまん」
そして、エスタン王は集めた戦士達を地下に案内してあるものを見せる、するとそこには大きな飛行船が完備されていたのだ、さすがにこれは驚いた
「これは飛行船か」
「そうだ、あの浮いた神殿にこの飛行船で行く、そのために君たちはここに集まった」
翔太や達也は首を回して飛行船を眺める
「凄いな」
「ああ」
「なあこの飛行船は耐久性は充分なのか？」
ゼオが整備士に擬門をぶつける
「ああ、大丈夫だ、元々エスタン王や国民の命を守るために貴重な鋼鉄や資源がふんだんに使われている、どんな攻撃も耐えられる性能をしている」
「だが、実践はまだしたことがないから、それは分からないけど、現状では世界一硬い飛行船だと思ってる」
「なるほど、正直に言うと高所恐怖症なんだよね」
「ゼオさんて意外な一面を思っているんですね」
「笑うなよ」
「可愛いと思っただけです」
「褒め言葉になってないぞ」
そして多くの集まった戦士が飛行船に乗り込んだ、中には誰がロイタールの首を取るのか和気藹々していた、翔太と達也は裕也から貰ったヴァリスパンと水をかじりながら適当な雑談をする、そして二人はデッキに向かうと禍々しく赤黒い空に浮かぶ神殿に目がいった、かなり遠くに見える
「案外、遠いな」
飛行船の補助席で座っているパイロットが前方に何か黒い点を見つけた、そして望遠鏡で覗いてみると大量のモンスターや大群が現れている、そして前に凌いだ蜘蛛の大群の姿もあった
「あの神殿から大量の蜘蛛が現れていたのか」
「そして気持ち悪い魔物や見たこともない魔物ね」

「来たか」
ロイタールが指示を飛ばす神殿のありとあらゆる場所から砲台が展開された、そして発射指示を言うと砲台に魔法陣のようなものが展開されて魔弾を装填する、準備が発射すると物凄い威力で放たれる魔道砲を撃つ、その威力は空間を歪むほどのだった
「おい！前方からエネルギー砲が来ます！」
「全力で避けろ！」
「うおぉぉぉぉぉ！！！」
全力の掛け声でハンドルを左に回す、船内は中はぐちゃぐちゃになって外にいた者は急いで船内中に戻った、魔道砲をギリギリの所で避けると船内はぐちゃぐちゃになって大惨事になって
「お、重いぃぃ！！！」
「早く離れろ！
「暑苦しい！」
ロイタール更なる追撃を行う、威力は劣るが魔道砲の連射が始まった
「おいおいおい！マジかよ！」
操舵者が慌てる
「心配するな！魔法防護壁を張れ！」
「魔法防護壁！展開！」
飛行船は魔道砲の連続射撃によって蜂の巣になった、船内の人達はグラグラ揺れながらものに捕まって耐えてる、操舵者がそのまま神殿に突っ込む
「乗組員に告げ！このまま突っ込む！衝撃に備えよ！」
補助席から席を外そて船内にいる人たちに伝えた
「そのまま突っ込むって正気か！？」
「おいおいおい！現状世界一硬い飛行船じゃないのか！？」
ゼオが不安そうに言う
「思った以上に威力が高かった、だが魔法防護壁でなんとか耐えられるが長くは持たなさそうだ」
飛行船はぐらつきながら徐々に加速していく、そして
「みんな！ラムアタックの衝撃に備えろぉ！」
神殿にも魔法防護壁が展開されている、そして凄まじい衝突魔法防護壁を貫き神殿の大きな広場に不時着した、そして船内から集められた戦士達が掛け声の共に襲撃した、神殿から見た事のない魔物がこちらに向かってくる
「見た事ないゴブリンだな！」
達也と未確認ゴブリンの鍔迫り合いが始まる
「このゴブリン！なかなか力強い！」
そして刀と棍棒の衝撃波でお互い距離を取、未確認ゴブリンは口から汚いヨダレを垂れ流しながら不気味な鳴き声で達也を威嚇する
「汚い息すんな、臭すぎる」
達也の冷気を纏った斬撃で未確認ゴブリンが持っていた棍棒を凍らせ持っている腕ごと凍らせる、そして凍った腕ごと切り落とし首を切った、そして生理的嫌悪感を感じさせる巨大な魔物が現れた、レーナ、ゼオが二人になって立ち向かう
「久しぶりにコンビ組むか？」
「それも悪くないね」
巨大な魔物は汚れたブレスを吐き撒き散らす、二人は同時に避けた
「汚ねぇな！」
ゼオの渾身の前蹴りが頭部に突き刺さる、レーナの氷の弾丸が巨大な魔物の背後を襲う、そしてゼオは顔面に強烈な打撃の連続攻撃で休むことなく叩き込む
「その醜く見苦しい面をもっと気持ち悪くさせてやる」
「ええそうね」
レーナが背後から氷の蓮撃の追撃を行う、打撃による痛撃と氷による冷気が巨大な魔物の集中力を削ぎ落とし僅かな隙が生まれた、ゼオは見逃す訳なく震脚を踏まえた発勁でトドメをさした、耳を防ぎたくなるような断末魔がゼオとレーナの耳を襲う、雑魚の魔物ですら戦闘の達人でもなかなかやる、一撃では倒せなかった、そして翔太はそんな魔物の軍勢を斬りながら神殿の建物の中に入った、門番らしき大きな金槌を持った巨人が翔太の前の立ち塞がる、翔太は一度、刀を鞘に納めて最短時間で決着をつけようと集中力を高める、そして、隙の大きな餅つきに合わせて素早く一閃の居合をして両腕ごと切断する、腕から血飛沫を撒き散らしながら体勢を崩し、そのまま身体を蹴って頭部の額に刀を突き刺しグリグリと刀を揺らして一気に絶命に追い込み、大きな巨体が地面に寝転ぶと刀を鞘に収める、そして神殿の上層部まで敵を蹂躙しながら登っていく