Vos reve〜貴方の幸せをお手伝い〜

Lulu

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Ep.12

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プルルルル…
〈もしもし 坂本です〉
「もしもし 恵都です。」
〈うん 知ってる。どーした? いつもの元気何処に置いてきた?〉
「ぜん、ばいーーー!!」
久しぶりの聞き慣れた先輩の声、受験勉強中なのにも関わらず気前よく相談に乗ってくれる先輩の優しさに思わず泣いてしまった。
〈おっおう 急にどうした?〉
「それがー…」
これまでの経緯を先輩に話し、伝段階では迷いが生じている事も伝えた。
〈ほーほー、成る程ねー。でどうすんの?〉
「それを聞いているんじゃないですかー!」
〈はは ごめんごめん。じゃーそんな君に質問をしよう。まず、そのメイドカフェの仕事、やりって1回でも思った?」
「はい。今も出来るものならしたいって思ってますけど」
〈なるほど。じゃあ一回ででもやりって思ったことは?」
「それはないです」
〈じゃあもう答えはきまりじゃん〉
「はい?」
あまりにも早い展開に恵都は耳を疑ってしまった。でもその答えはとても分かりやすいもので、
〈だってやりとは思ったことはあるのにやりって思ったことないんでしょう?つまりそれってやりたいってことじゃん。自信持ちな〉
「でも」
〈恵ちゃん、今君はかで悩んで結果を出そうとしてるでしょ。胸に手を当ててよーく考えてごらん。〉
確かにそうだった。恵都は先輩にまた自分では気づかなかったことに気づかされ少し恥ずかしくなった。
〈恵ちゃん、新しい事を始めるのに重要なのは可能不可能じゃなくて意志だよ。つまり、は関係ないよ。を重視して。陸上を始めた時もそんな可能不可能なんて考えてなかったでしょ。素直になりな…って私が言えるような事でもないけど。〉
「先輩…」
その瞬間恵都の悩みの糸は解け、結論もでた。
「先輩、ありがとうございます。」
〈うん。じゃあお礼として今から私の愚痴聞いてもらおうかな。いいよね?〉
「もちろん!」
そこから先輩の愚痴を1時間に渡り聞き、1時を回ったあたりで電話を切った。
先輩と彼女をお店がオープンしたら招待するという約束を交わして。
「解決したみたいだな。なんかスッキリして見える。」
「そう?そんなことより、早く寝るわよ、陸斗。明日も学校だし、沙朱に返事しなきゃいけないから寝坊して遅刻なんて許せないでしょ?」
「だな。坂本先輩に感謝しろよー、こんな真夜中に勉強時間削って電話してくれたんだから。」
「そんなの言われなくたって分かってる!ていうか元々陸斗が言い出したんでしょう!?」
「ハイハイ、分かってますよーだ」
「はー!!??あんた何様よ!」
「おにーさま」
「むっかつくー!!」
そうして二人は眠りについた。いつもの口喧嘩と共に。
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