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第2章 厨二病さん、やっと正体現しましたね
苦くて辛いあの思い出は。
しおりを挟む私が厨二病を嫌いになったのは、あの時からだ。
あれは小五の時の、苦くて辛い想い出。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私はその時、ある男子に恋していた。
別にカッコよくもないし、背も私よりちょっと高いくらいだった。
しかも厨二病。
でも、自然と惹かれていたんだ。
「ねぇ、かなぴょん。あいつも好きらしいよ?かなぴょんのこと!」
「えっ、嘘!?」
ある日言われた、衝撃の事実。
すごく嬉しくて、やっと結ばれるんだって。
「ヤバイ!このクラス初めてのリア充だよぉ!!羨まぁ~!」
「かなぴょんとあいつならお似合いだよぉ~!!」
皆から応援の声があがって、とても嬉しかった。
「ねぇ、早く告った方が良いよ!」
「ん…いつが良いかな?」
「今一月じゃん?ならバレンタインにしよう!」
バレンタインにチョコを男子にあげるのは初めてだ。出来るかどうか…
「うん、頑張ってみる!」
私は悔いの残らないように頑張ろうと思った。
私は料理が破滅的に下手だった。
もちろんチョコも、いつも親と作って友達に渡していた程だった。
でも、今年のバレンタインは特別だ。
そう思って今年は一人で作ると決めた。
図書館へ行ってチョコ作りの本を借りたり、チョコ作りが上手な友達と特訓もした。
その子は私の出来栄えを見て、 ため息をつくほどだった。
でも親切に丁寧に教えてくれて、日々上達していった。
皆の協力が、とても嬉しかった。
そしてあっという間に…運命の日が訪れた。
「ずっと前から好きでした。付き合っ…」
「…はぁ?無理なんだけどなぁ?俺様には」
「…えっ」
予想外の答えだった。
しかも、私の告白を遮って。
今まで費やしてきた時間は何だったんだろうか。
てっきり成功すると思ってしまった。
あの噂は、何だったんだろう。
もしかして__
「両想いだとか思った?実にバカだな貴様はっ!!あれはわざと流した噂だよ。お前が引っかかるようになァ!ははははっ!!」
嘘だ。
虫も殺せなかったくらい優しかったキミは何処へいったのだろう。
そんなはずはない。
人の好意を踏み躙る奴ではないはずなのに。
目から涙が落ちる。
「何、で…」
声が弱まる。
「最初から俺様は貴様のことを好きだなんてちっとも思っていなかったよ?勝手に信じていたのは貴様だよ。あーあ、貴様と話している時はとても目がむず痒かったなァ!」
あんな顔しているのは初めて見た。
まるで、悪魔のようだ。
「さらばだ妄想野郎。あっ贈り物貰っとくよ」
と言い、乱暴に私の手からチョコを奪い取った。
そしてビリビリと雑にチョコの包装を破っていった。
「おっ?ははははっ!!こんな不細工なチョコは初めてだァ!贈り物としては最悪だなァ…!こんなもの割ってしまおう!!!」
バキッ、バキッ!
音を立てて崩れて行くチョコ。
私の目の前で、踏まれている。
「じゃあなァ。せいぜい頑張れよ妄想野郎ォ!ははははっ!!」
自然と去っていった。
割ったチョコと破った包装を置き去りにして。
涙が、止まらなかった。
皆に、とても申し訳なくて。
目が腫れるのも気にせず。
ただただ、悲しかった。
悔しかった。
辛かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
厨二病に裏切られたから、私は厨二病が嫌いになった。
もう、どうすればいいのか…分からないよ。
。・:+° to be continued.。・:+°
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