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ふっと意識が浮上する。何か温かいものに包まれていて、ひどく居心地がいい。すりっとおでこを擦り付けて、心地よさを堪能した、ところで覚醒した。待って、俺は今どこにいるんだ。瞼をこじ開けると、目の前に真貴さんの顔が飛び込んできた。声を上げそうになって、慌ててこらえる。思考が一気に回転して、今の状況を思い出せた。
どうやらプレイして寝落ちしてしまった俺を、真貴さんがベッドまで運んでくれたらしい。そのまま朝まで眠ってしまっていたのか。カーテンの隙間から眩しい光が細く差し込んでいる。
真貴さんを起こさないように、密着した体をそうっと放して起き上がる。スマホで時間を確かめると、9時を過ぎていた。今日は休みだから俺はいつまで寝ていても問題ないけれど、真貴さんはどうなんだろうか。起こすべきかと思案しながらベッドに戻る。するとちょうど真貴さんが身動ぎした。低く唸りながら身をゆっくりと起こす。なんだか可愛く思えて笑ってしまった。
「あー……おはよう」
『おはようございます』
「今何時だ?」
『9時過ぎです』
あくびを噛み殺しながら聞く真貴さんにそう答えると、体に腕が巻き付いた。そのままベッドにもろとも引き戻される。完全に俺を抱き込んで二度寝の体勢に入るのに、もがいて抵抗する。俺はお腹が減ったんだ!体を捻るも拘束は外れない。なんだこの馬鹿力は。抵抗虚しく力尽きる。諦めた俺に、くくっと笑い声が降った。
「わかったわかった、起きるから。朝飯何でもいいか?」
作ってくれるなら何でも嬉しい。コクコクと首をふるとぐしゃっと髪をかき混ぜられた。
部屋の中には朝食の名残のいい匂いが漂っている。トーストにスープ、スクランブルエッグ、コーヒーと定番メニューの食事を終えて、今はまったりとした時間が流れている。俺は真貴さんがニュースをチェックしているのを横からのぞき込んでいたが早々に飽きたため、手持ち無沙汰に本をめくっていた。そうしている内に、ふとある疑問を思い出した。くいくい、と真貴さんの服を引っ張る。すぐに、ん?と優しい声が返ってきた。
『あの、1つ聞きたくて』
「なんだ?」
『俺、今まで欲求不満とかなったことなくて、今回初めてなったんですよね。これってやっぱり真貴さんと付き合ったのが原因というか、きっかけだと思うんですけど、真貴さんはならなかったですか?大丈夫でしたか?』
真貴さんは恐らく、というか確実に強いDomだ。Glearなんか出されたら一発でDropさせられるくらいの。nomalでも抵抗出来ないかもしれない。そういう力を持ったDomは同時に、Domとしての欲求も強い。だから俺が欲求不満までなったのなら、この人もそうなっていておかしくないんじゃないだろうか。
「あー、俺は大丈夫だったな。たぶん、お前によく飯作ったりしてたからだ。……俺は甘やかしたいタイプのDomだからな。それで多少満たされてたってとこだろ」
『甘やかしたいタイプ、ですか?』
「ああ。お前をどろどろに甘やかしたい」
そう言って雄臭く口角を上げる真貴さんの色気が凄くて、俺は真っ赤になる。急に甘すぎる……。免疫がなさすぎて耳まで赤い気がする。
「そう言えば、決めておかないといけないことを決めてなかったな。俺は灯李がされて嫌なこと、されたくないことは絶対にしない。今思い当たることがあるなら共有しておいてほしい」
すっと表情を真剣なものに変えて真貴さんが言う。やっぱり真貴さんは俺の嫌いなDomじゃない。こんなに優しい人がいるのか。
『痛いことはあんまり好きじゃない、です。あとはわからない……』
正直に伝える。プレイ、特にお仕置きには痛みを伴うものがある。それはどうしても怖かった。
「わかった。痛いことは絶対にしない。まあ俺も痛めつけるのはしたくないしな。もし他に思ったことがあったら絶対に言ってくれ、な?」
頷くと、満足そうに笑ってくれる。そして耳元でこう囁かれる。
「それに、言っただろ?俺は甘やかしたいタイプだって。覚悟しといてくれ」
俺の顔は言うまでもなく真っ赤になった。
どうやらプレイして寝落ちしてしまった俺を、真貴さんがベッドまで運んでくれたらしい。そのまま朝まで眠ってしまっていたのか。カーテンの隙間から眩しい光が細く差し込んでいる。
真貴さんを起こさないように、密着した体をそうっと放して起き上がる。スマホで時間を確かめると、9時を過ぎていた。今日は休みだから俺はいつまで寝ていても問題ないけれど、真貴さんはどうなんだろうか。起こすべきかと思案しながらベッドに戻る。するとちょうど真貴さんが身動ぎした。低く唸りながら身をゆっくりと起こす。なんだか可愛く思えて笑ってしまった。
「あー……おはよう」
『おはようございます』
「今何時だ?」
『9時過ぎです』
あくびを噛み殺しながら聞く真貴さんにそう答えると、体に腕が巻き付いた。そのままベッドにもろとも引き戻される。完全に俺を抱き込んで二度寝の体勢に入るのに、もがいて抵抗する。俺はお腹が減ったんだ!体を捻るも拘束は外れない。なんだこの馬鹿力は。抵抗虚しく力尽きる。諦めた俺に、くくっと笑い声が降った。
「わかったわかった、起きるから。朝飯何でもいいか?」
作ってくれるなら何でも嬉しい。コクコクと首をふるとぐしゃっと髪をかき混ぜられた。
部屋の中には朝食の名残のいい匂いが漂っている。トーストにスープ、スクランブルエッグ、コーヒーと定番メニューの食事を終えて、今はまったりとした時間が流れている。俺は真貴さんがニュースをチェックしているのを横からのぞき込んでいたが早々に飽きたため、手持ち無沙汰に本をめくっていた。そうしている内に、ふとある疑問を思い出した。くいくい、と真貴さんの服を引っ張る。すぐに、ん?と優しい声が返ってきた。
『あの、1つ聞きたくて』
「なんだ?」
『俺、今まで欲求不満とかなったことなくて、今回初めてなったんですよね。これってやっぱり真貴さんと付き合ったのが原因というか、きっかけだと思うんですけど、真貴さんはならなかったですか?大丈夫でしたか?』
真貴さんは恐らく、というか確実に強いDomだ。Glearなんか出されたら一発でDropさせられるくらいの。nomalでも抵抗出来ないかもしれない。そういう力を持ったDomは同時に、Domとしての欲求も強い。だから俺が欲求不満までなったのなら、この人もそうなっていておかしくないんじゃないだろうか。
「あー、俺は大丈夫だったな。たぶん、お前によく飯作ったりしてたからだ。……俺は甘やかしたいタイプのDomだからな。それで多少満たされてたってとこだろ」
『甘やかしたいタイプ、ですか?』
「ああ。お前をどろどろに甘やかしたい」
そう言って雄臭く口角を上げる真貴さんの色気が凄くて、俺は真っ赤になる。急に甘すぎる……。免疫がなさすぎて耳まで赤い気がする。
「そう言えば、決めておかないといけないことを決めてなかったな。俺は灯李がされて嫌なこと、されたくないことは絶対にしない。今思い当たることがあるなら共有しておいてほしい」
すっと表情を真剣なものに変えて真貴さんが言う。やっぱり真貴さんは俺の嫌いなDomじゃない。こんなに優しい人がいるのか。
『痛いことはあんまり好きじゃない、です。あとはわからない……』
正直に伝える。プレイ、特にお仕置きには痛みを伴うものがある。それはどうしても怖かった。
「わかった。痛いことは絶対にしない。まあ俺も痛めつけるのはしたくないしな。もし他に思ったことがあったら絶対に言ってくれ、な?」
頷くと、満足そうに笑ってくれる。そして耳元でこう囁かれる。
「それに、言っただろ?俺は甘やかしたいタイプだって。覚悟しといてくれ」
俺の顔は言うまでもなく真っ赤になった。
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