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迷走編
38-1話【daily work】渡辺 弘 63歳:ハプニング(藍原編)③
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「……奥さん。日ごろのお手入れは、ご自分のためじゃなくて……ご主人の、ためだったんですか?」
思わず、聞いてしまった。美余さんは、ぽろぽろと涙をこぼし始めた。
「私、悔しいんです……っ! こ、こんな、三十路の女に、夫を寝取られて……っ、私だって、歳のわりには自分の容姿には自信があったんです。でも夫はっ、私より、この女を選んだんです……っ! それで、ふたりで共謀して私を騙して……こんな屈辱、ありますか!?」
西園寺先生が、美余さんにゆっくりと近づいた。ナイフを持つ美余さんのすぐ隣まで接近して、優しく髪を撫でる。……さすがだわ、西園寺先生。あんなに怒り狂っていた美余さんが、今では隙だらけ。今なら、ナイフをとりあげて、一件落着……!?
「美余さん。今のあなたは、とっても美しいわ。不倫されて屈辱だとおっしゃるなら、今度はあなたが、あの秘書の方に屈辱を味わわせてあげたらどうかしら?」
え。ちょっと待って、西園寺先生。先生、止めに入るっていってましたよね。また何を、おかしな方向に、煽ってるんですか?
落ち着きかけた雰囲気を察して、ずっとイチモツ丸出しだった渡辺さんが、そうっと今度こそ病衣を上げようとする。
「ああ、渡辺さん、そのままで結構ですよ」
突然西園寺先生がそれを制して、渡辺さんが固まる。っていうか、あたしも固まる。せせ先生、何を考えてるんですか!?
「奥さんがまだまだ魅力的だということを、今から示してさしあげますよ、渡辺さん。ね、美余さん? あなた、ずっとご主人とはご無沙汰なんでしょう?」
えええ!? さ、西園寺先生、まさかここで、美余さんと渡辺さんに、……さ、させる気!?
美余さんは茫然と西園寺先生を見つめていて、西園寺先生は、妖艶な笑みを浮かべて美余さんの腰を抱いた。促されるままに、美余さんが固まっている渡辺さんのベッド際に腰を下ろす。
「……さあ。あなたのその魅力的な口で、ご主人を、その気にしてさしあげて? 三十路の秘書の目の前で、あなたがたの繋がりを見せつけてあげなさいな」
ああ、西園寺先生は、女性も行けちゃうバイセクシャルだった……。絶対、美余さんに発情してるに違いないわ! でもさすがに患者さんの家族に手を出すわけにはいかないから、こんな形で自分の性欲を満たそうとしてるに違いない! そして、こんな異常な状況にも関わらずそんな先生にそそのかされてしまう美余さん……。西園寺先生、恐ろしすぎる!
「あなた……さっきみたいに、私に、欲情してください……」
上目遣いの涙目で、懇願するようにいう美余さんは、確かにとっても綺麗で。鬼気迫るその雰囲気に、渡辺さんも動けないでいる。長い髪を片側に垂らして、白いうなじを見せながらゆっくりと渡辺さんの縮こまったモノを咥え込んだ美余さんからは、さっきまではなかった何ともなまめかしいオーラが放たれていた。
「や……やめなさい、美余……こ、こんな……ところで……っ」
美余さんは、まだナイフを握ったまま、口を動かし続けた。渡辺さんは一瞬腰を引いたけど、背中の壁に阻まれて、それ以上下がれない。でも西園寺先生、いくらなんでもこんな状況で、渡辺さんが勃起するとは思えないです……。とりあえず命の危機は去りつつあるけど、これは別の意味で、収拾がつかなくなってるような……。ああ、あんなに来てほしかった警備員だけど、今来られたら、間違いなく、まずいわ!
視界の隅で、ずっと固まっていた秘書の倉科さんが、そーっと動き始めた。音を立てずに、私のほうに寄って来る。逃げ出そうとしてるに違いない。そこで、西園寺先生の一喝が飛んだ。
「秘書さん! 今出ていくのは、卑怯じゃないかしら?」
え、これはもう、トラブルの元である秘書さんには、このまま退場してもらったほうが、何かとうまく行くんじゃないの!? どうしてわざわざ引き留めるかしら、西園寺先生!? どんだけ修羅場好き!?
「こんな状況になった責任は、あなたにもあるでしょう? 最後まで見届けてもらわないと、奥様だって報われないわ」
秘書の倉科さんは、こわばった顔で足を止めた。その間に、何やら渡辺さんの様子がおかしくなってくる。
「み、美余……やめなさい……ああ……」
美余さんの頭が次第に上下に動き始める。……うそでしょ、渡辺さん、この状況で、感じてる!? さすがだわ、伊達に秘書と不倫してないわね!
「そう、上手よ、美余さん、とっても素敵」
西園寺先生が美余さんの背後に寄り添って、後ろから両手を伸ばした。そのまま器用に美余さんのブラウスのボタンを外し、フロントホックのブラまで外す。渡辺さんの目の前に、美余さんの形のいい胸があらわになった。うそでしょ、西園寺先生。それは絶対、やりすぎでしょ!? いや、ここまででも充分やりすぎなんだけど! 倉科さんまで、渡辺さんの股間と美余さんのおっぱいから目を離せなくなってる!
「さあ渡辺さん。これが、あなたが今まで見ようとしていなかった、奥様の美しい姿よ?」
いいながら、西園寺先生が両手で美余さんの胸を揉みこむように握った。美余さんが一瞬口を離して喘ぐ。
「ああ……っ!」
その瞬間、勃起した渡辺さんのモノがさらにピクリと上を向くのが見えた。う、うそでしょ、こんなシーンを目の前で見せられて、あたし、どうすればいいの……。
西園寺先生に乳首をクリクリといじられ、美余さんは喘ぎながらも懸命に頭を上下に動かす。渡辺さんが、苦し気に眉をひそめた。
「あ……っ、美余、ああ……っ、おまえ、いつの間に……こんな……うぅ……」
思わず、聞いてしまった。美余さんは、ぽろぽろと涙をこぼし始めた。
「私、悔しいんです……っ! こ、こんな、三十路の女に、夫を寝取られて……っ、私だって、歳のわりには自分の容姿には自信があったんです。でも夫はっ、私より、この女を選んだんです……っ! それで、ふたりで共謀して私を騙して……こんな屈辱、ありますか!?」
西園寺先生が、美余さんにゆっくりと近づいた。ナイフを持つ美余さんのすぐ隣まで接近して、優しく髪を撫でる。……さすがだわ、西園寺先生。あんなに怒り狂っていた美余さんが、今では隙だらけ。今なら、ナイフをとりあげて、一件落着……!?
「美余さん。今のあなたは、とっても美しいわ。不倫されて屈辱だとおっしゃるなら、今度はあなたが、あの秘書の方に屈辱を味わわせてあげたらどうかしら?」
え。ちょっと待って、西園寺先生。先生、止めに入るっていってましたよね。また何を、おかしな方向に、煽ってるんですか?
落ち着きかけた雰囲気を察して、ずっとイチモツ丸出しだった渡辺さんが、そうっと今度こそ病衣を上げようとする。
「ああ、渡辺さん、そのままで結構ですよ」
突然西園寺先生がそれを制して、渡辺さんが固まる。っていうか、あたしも固まる。せせ先生、何を考えてるんですか!?
「奥さんがまだまだ魅力的だということを、今から示してさしあげますよ、渡辺さん。ね、美余さん? あなた、ずっとご主人とはご無沙汰なんでしょう?」
えええ!? さ、西園寺先生、まさかここで、美余さんと渡辺さんに、……さ、させる気!?
美余さんは茫然と西園寺先生を見つめていて、西園寺先生は、妖艶な笑みを浮かべて美余さんの腰を抱いた。促されるままに、美余さんが固まっている渡辺さんのベッド際に腰を下ろす。
「……さあ。あなたのその魅力的な口で、ご主人を、その気にしてさしあげて? 三十路の秘書の目の前で、あなたがたの繋がりを見せつけてあげなさいな」
ああ、西園寺先生は、女性も行けちゃうバイセクシャルだった……。絶対、美余さんに発情してるに違いないわ! でもさすがに患者さんの家族に手を出すわけにはいかないから、こんな形で自分の性欲を満たそうとしてるに違いない! そして、こんな異常な状況にも関わらずそんな先生にそそのかされてしまう美余さん……。西園寺先生、恐ろしすぎる!
「あなた……さっきみたいに、私に、欲情してください……」
上目遣いの涙目で、懇願するようにいう美余さんは、確かにとっても綺麗で。鬼気迫るその雰囲気に、渡辺さんも動けないでいる。長い髪を片側に垂らして、白いうなじを見せながらゆっくりと渡辺さんの縮こまったモノを咥え込んだ美余さんからは、さっきまではなかった何ともなまめかしいオーラが放たれていた。
「や……やめなさい、美余……こ、こんな……ところで……っ」
美余さんは、まだナイフを握ったまま、口を動かし続けた。渡辺さんは一瞬腰を引いたけど、背中の壁に阻まれて、それ以上下がれない。でも西園寺先生、いくらなんでもこんな状況で、渡辺さんが勃起するとは思えないです……。とりあえず命の危機は去りつつあるけど、これは別の意味で、収拾がつかなくなってるような……。ああ、あんなに来てほしかった警備員だけど、今来られたら、間違いなく、まずいわ!
視界の隅で、ずっと固まっていた秘書の倉科さんが、そーっと動き始めた。音を立てずに、私のほうに寄って来る。逃げ出そうとしてるに違いない。そこで、西園寺先生の一喝が飛んだ。
「秘書さん! 今出ていくのは、卑怯じゃないかしら?」
え、これはもう、トラブルの元である秘書さんには、このまま退場してもらったほうが、何かとうまく行くんじゃないの!? どうしてわざわざ引き留めるかしら、西園寺先生!? どんだけ修羅場好き!?
「こんな状況になった責任は、あなたにもあるでしょう? 最後まで見届けてもらわないと、奥様だって報われないわ」
秘書の倉科さんは、こわばった顔で足を止めた。その間に、何やら渡辺さんの様子がおかしくなってくる。
「み、美余……やめなさい……ああ……」
美余さんの頭が次第に上下に動き始める。……うそでしょ、渡辺さん、この状況で、感じてる!? さすがだわ、伊達に秘書と不倫してないわね!
「そう、上手よ、美余さん、とっても素敵」
西園寺先生が美余さんの背後に寄り添って、後ろから両手を伸ばした。そのまま器用に美余さんのブラウスのボタンを外し、フロントホックのブラまで外す。渡辺さんの目の前に、美余さんの形のいい胸があらわになった。うそでしょ、西園寺先生。それは絶対、やりすぎでしょ!? いや、ここまででも充分やりすぎなんだけど! 倉科さんまで、渡辺さんの股間と美余さんのおっぱいから目を離せなくなってる!
「さあ渡辺さん。これが、あなたが今まで見ようとしていなかった、奥様の美しい姿よ?」
いいながら、西園寺先生が両手で美余さんの胸を揉みこむように握った。美余さんが一瞬口を離して喘ぐ。
「ああ……っ!」
その瞬間、勃起した渡辺さんのモノがさらにピクリと上を向くのが見えた。う、うそでしょ、こんなシーンを目の前で見せられて、あたし、どうすればいいの……。
西園寺先生に乳首をクリクリといじられ、美余さんは喘ぎながらも懸命に頭を上下に動かす。渡辺さんが、苦し気に眉をひそめた。
「あ……っ、美余、ああ……っ、おまえ、いつの間に……こんな……うぅ……」
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