妄想女医・藍原香織の診察室

Piggy

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障害編

26話【hot spring travel】佐々木 楓:混浴(楓編)②

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「またそういうこと――」

 今度こそ、その手には乗るまいとはねつけようとしたのに、いい終わる前に、大橋くんが後ろからあたしを抱きしめてきた。

「ちょ――!?」

 びっくりしたあたしの目の前には、顔を赤らめている新條くんの姿。

「あ、あのさ、本当に、俺がいても気にしないわけ? 本当にここで、なんか始めちゃうわけ?」

 うわっ、恥ずかしがるその顔に、ほんの少し、軽蔑が混ざってない?

「あっ、あたしはそんな趣味ないからっ! 大橋がヤリたがりなだけ――あんっ!」

 否定しようとするあたしの股の間に、いきなり大橋くんの手が! 不本意に喘いでしまったあたしを見て、新條くんがますます真っ赤になる。

「あー、えっと、俺はいないほうがいいみたいだね……」

 じりじりと新條くんが後ずさりしていく。

「あっ、ほら、大橋くんのせいで、どうしてくれんの――んふっ」

 股間をいじった手が、今度は上へするっと移動して、タオルの下から乳首を摘まんだ。

「へへ、怒りながら感じちゃう楓さん、大好き」
「ちょっと、大橋くん! 新條くんだけじゃないんだからね、ほかにも人が――あッ」
「大丈夫、まだ俺たち以外誰も来てないよ。ちゃんとチェックしてるから、安心して?」
「安心も何も、あたしは……あぅっ、こ、こんなつもりは……はあんッ」

 大橋くんは、あたしの言い分なんか無視して、今では両手で後ろから胸やら股間やらをせわしくまさぐり続けてる。本当にあたしは、こんなところでこんなことするつもりはなかったのに、大橋くんのせいで、怒ってるはずがどんどん威勢をなくしてしまう。

「あ、ほら、トラさんだった楓さんが、可愛い猫ちゃんに変わってく~」
「んんっ、ねえ、やだ、も、あ……ッ、ちょっと、そこは……ぁあんッ」

 さっきまで焦ってた大橋くんが、いつの間にかすっかり余裕な素振りで、声を我慢できないあたしを満足そうに観察してる。あたしはもう、どこで息継ぎすればいいのかもよくわからなくなって、はあはあと必死に呼吸をしながら大橋くんの胸に縋りついた。

「はあっ、ねえ、そんな、しないで……ッ」

 体が快感についていかなくて必死で訴えたのに、大橋くんは、そんなあたしの顔を見て、ごくりと唾を飲み込んだ。

「……楓さん。しないでっていいながらその顔、誘ってるでしょ」
「そ、そんな――んむ……ッ」

 反論する前に、大橋くんの口が大きく開いてあたしの唇をむさぼった。ちょっとだけ乱暴で、激しいキス。大橋くんの舌があたしの中で暴れまわって、左腕はあたしを抱き寄せて動けなくしたまま、右手は股間をまさぐって、指が二本、ぬるりとあたしの中へ侵入する。口の中とアソコの中を同時にかき回されて、あたしはもう二種類の快感に翻弄されて一気に思考が飛ばされる。

「んっ、んんんっ、む……ぅ、大橋、クン……ッ、んッ、くぅ……」

 あたしは向かい合わせの大橋くんにコアラのように抱きついて、夢中で唇を合わせた。中に入った指は中途半端な位置であたしをやわやわと刺激し続ける。もっと欲しくてあたしは両足を広げ、ぐいぐいと股間を大橋くんに押し付ける。指の付け根まで入ると、大橋くんの指先があたしの一番いいところをちょこっとだけ刺激して、それが欲しくて小刻みに腰を揺らしてしまう。

「んんっ、大橋くんっ、ねえっ、もっと……ッ!」

 舌を突き出して、大橋くんの舌の根元まで絡める。舐めるとどんどん溢れるおいしいジュースみたいで、キスが止まらない。ずぶずぶと出入りする大橋くんの指を感じながら、同時に硬く勃った大橋くんのモノが下っ腹に擦れるのを感じて、無性に興奮してしまう。体を密着させているのに、間に幕のように存在するお湯がちゃぷちゃぷとリズミカルな音を立てて、周りの水面はどんどんその揺れを増す。もっと激しく腰を動かしたいのに、温泉の中だとうまく動けない。快感が中途半端に止まって、じれったい。

「はあっ、大橋くんッ、ね、も、イキたい……ッ、お願い、もう、イカせて……ッ」

 懇願するように腰を振りながらねだると、大橋くんは嬉しそうに笑った。

「はは、楓さん、エロッ。イキたいんだ? こんなところで、誰に見られてるかもわからないのに、イキたいんだ?」
「んうっ、ねえ、早く……ッ」
「ふふ、いいよ。楓さんの最高のイキ顔、見せてね?」

 大橋くんの右手が、突然激しくあたしの奥を突き始めた。ものすごい速さでぐいぐいと突き当たりを攻め立て、同時に左手で水上に飛び出たあたしの乳首をくりくりと舐る。途端に、体の深いところから何かがせり上がってきて、あたしは天を仰いで全身を震わせた。

「ひゃああっ、ああっ、イイッ、イク、あ、イッちゃう、イッちゃ――ぁあああああっ!」

 大橋くんにしがみつきながら、快感を逃すまいとアソコに力を入れる。大橋くんの指をきゅうきゅうと締め付けて、あたしはしばらくぷるぷると震えていた。激しい快楽の波が収まってきたころ、あたしはやっと体の力を抜いて大橋くんに身を預けた。

「……ッ、あ、はあ……っ」

 大橋くんの大きな手があたしの頭を撫でる。

「楓さん、やっぱり最高。大好き、楓さん……」

 あんなに抵抗していたのに、結局自分からおねだりして、指でイカされて、もうあたしは手懐けられたペットのように、大橋くんに降参した。

「あぁ……大橋くん……」

 つられて好き、といいそうになって、慌てて口をつぐむ。それだけは、まだいえない。あたしが好きなのは、大橋くんとのセックス。それだけなんだから。

「楓さん……俺にも、味わわせてよ?」

 大橋くんがあたしの上半身を抱え上げて、露天風呂の大きな石に手をつかせる。背後に回った大橋くんが、くいっとあたしの腰を持ち上げた。
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