妄想女医・藍原香織の診察室

Piggy

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迷走編

33-2話【daily work】西 克彦:病棟長会議(藍原編)②

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「先生……あたしを好きに、してください……」

 一気に西先生の体温が上がり、いつもは穏やかなその瞳に燃えたぎる情熱の炎が宿り、そして……。

「……藍原先生っ、私は……っ」

 西先生が、性急な手つきであたしの白衣のボタンを外した。今日は当直明けだからブラと一体型のキャミを着てる。先生はその下へ強引に手を入れると、あたしの胸を揉みしだいた。

「あ、ああ……っ」

 西先生のごつごつした手が、あたしの乳房を……。そう思うだけで、興奮してしまう。くりくりと指先で乳首を摘ままれ、あたしは肉棒を握りしめたまま先生に抱きついた。

「ああんっ、先生っ、もっと、もっとしてください……っ」
「ああ、藍原先生、あなたって人は……! 止まらない……もう、止められないっっ」

 西先生の手が乱暴にキャミソールをたくし上げると、あたしの胸が先生の目の前に曝されて。

「ああっ、は、恥ずかしいです……っ」

 しっかり勃ち上がった乳首まで見られて、夢の中とはいえ羞恥心を煽られる。身を縮めるあたしの体をごろんと上向きにすると、西先生が、椅子の上で、あたしに馬乗りになった。情欲に燃えた筋肉質な西先生に見下ろされて、あたしの背中を得も言われぬゾクゾクとした快感が駆け抜ける。西先生が、我を忘れてこれほどまでに熱くなってくれるなんて。
 目の前に、視線を逸らせないほど屹立した先生自身がそそり立っていて、それはもう、唇に触れそうなほどに近く……。

「藍原先生っ、私は、私は……っ!」

 最後に残ったわずかばかりの理性と葛藤するかのように、西先生が呻き、そして、宣言した。

「私は……っ、あなたのおっぱいで、イキたいッ!!」

「え」

 中に、挿れてくれるんじゃないの? せっかくの夢なのに……なんて思ってる暇もなく、ずり上がったブラ付きキャミでいい具合に寄せられたあたしのふたつの胸の間に、西先生が熱棒をねじ込んだ。

「あ……っ、先生……っ」

 たっぷり溢れた粘液をまとった先生の先端は、すぐにぬるりとあたしの谷間に滑り込み、先生は律動を開始した。

「あっ、ああ……」

 先生が腰を突くたびに、胸元のキャミの下からぬらぬらと光った先端が顔を出し、それが卑猥過ぎてますます興奮する。形を変えながら揺れるふたつの乳房の間からは、ぬちゃぬちゃと粘着質な水音が立ち始め、あたしはもう我慢できなくなってきゅっと膝を立てた。

「ああっ、先生っ、アソコも……アソコも触ってください……!」

 西先生は真っ赤に興奮した顔のまま左手であたしの乳首を舐り、そして体を反らせるようにして右手をあたしの下半身に伸ばした。スカートの中に手を入れ、下着のクロッチを避けるようにして、直接あたしの割れ目に触れて、それから――

「ああああっ!」

 突然走った電気のような痺れに、思わず声をあげる。先生の無骨な指は、あたしの充血した突起を優しく撫で、擦り、あたしのアソコはもう洪水状態だ。

「ああっ、先生っ、いいっ、キモチいいです……っ」

 腰を震わせながら懸命に伝えると、西先生のモノがますます大きくなり、抽送が速度を増した。

「藍原先生……っ、私をっ、私を許してください……っ」

 西先生がきゅっと顔をしかめ、それから呻いた。

「ああっ、ダメだ、我慢できない……っ」

 パンパンと乳房に打ち付けられる先生の股間の熱と、激しくなる右手の動きに、あたしも一気に高みへと持ち上げられる。

「ああっ、先生っ、イッちゃう……ッ」

 西先生の筋肉質な腰を抱いたまま、あたしはビクビクと痙攣した。そのせいで、西先生の腰を引くタイミングが一瞬遅れて――

「あっ、まずい……ッ」

 キャミの下から顔を出した先生のモノから、白濁した液が発射された。それがあたしの顔を直撃して……

「ん……んんっ」

 うそ。顔射なんて、初めてだわ! 現実でも妄想でも夢でも、まだしたことなかったのに。こんな……こんな、いやらしくてゾクゾクするものだったなんて。すごい。馬乗りされて、顔に出されて。男の人に支配されるような感覚が、これほどまでに興奮をもらたすなんて、知らなかった!

 うっとりと放心していると、西先生が一気に青くなって体をどけた。

「ああっ、これはまずい! まずすぎる! 申し訳ない、藍原先生、ああ、いったいどうすれば……っ!」

 ふふ、夢の中でも、西先生はやっぱり西先生だ。真面目なのは変わらない。

「ん……大丈夫です、先生……」

 西先生が心配するようにあたしの顔を覗き込み、首元に手を当てて。あたしはその先生の体温のぬくもりに、心地よくて目を閉じる。イッたあとのなんともいえないキモチよさが、あたしの全身を支配して、それからあたしはまた、ふわーっと雲に乗るような感じになって――

「――先生。藍原先生!」

 ハッとして目を開けると、すぐそこに、慌てふためいた西先生の顔があった。

「ああ、目が覚めましたか」

 ガバッと起き上がる。周りを見渡すと……誰もいない、会議室。

「……あ、あれ、会議、終わりました……?」
「はい、もう終わりましたよ。それで先生を起こそうと思って……」

 西先生がしどろもどろになってる。思わず、先生の股間を視認。……うん、ズボンは履いてるし、勃起もしてない。そりゃそうよね、やっぱりあれはあたしの夢だったんだ。そして、あたしはというと……。うう、アソコが、濡れてる……っ! まずいわ、岡林くんのときみたいに、エロい夢見てたこと、西先生にバレてないかしら!?

「す、すみませんでしたっ、あたし、おかしなこといってませんでしたか!?」

 いいながら、なんだか自分の顔に違和感があることに気づく。皮膚が、突っ張るっていうか、ひりひりするっていうか。

「ああ、藍原先生っ、大っ変申し訳ない! その、うっかり、机に置いていたコーヒーを倒してしまい、居眠りしている先生のお顔を汚してしまいました! 何とか拭ききったと思うのですが……ッ」

 ちょっと頬に触れると、まだ少しべたべたしてた。……そういうことか。コーヒーなんてかけられたから、顔射なんていやらしい夢を見ちゃったのね。ああ、恥ずかしいっ。

「だ、大丈夫です、あの、会議中なのにうっかり寝ちゃって、すみませんでしたッ」

 何度も頭を下げて、会議室を出た。

 ……ああ、どうしよう。まだ胸がドキドキしてる。西先生の筋肉……西先生の、アレ……。ああ、すごく逞しくて素敵だった! 夢とはいえあんな間近で拝めて、あろうことか、パイズリしちゃうなんてっっ! 欲をいえば、やっぱり中に挿れてほしかったけど……でも! あんな真面目一辺倒な西先生に組みしだかれて、揉みしだかれて、イカせてもらえて。エロい夢、サイコー! 西先生、ありがとうございましたっっ!
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