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37.なかないで
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ひ、と震える声を漏らした次の瞬間には、魔物はもう地面を蹴っていて、ひとつ瞬きをする間に鼻先まで迫っていた血が滴る鉤爪に、私はひゅうと掠れた息を漏らした。
悲鳴の一つも上げられず、ただ私の命を刈り取ろうとするそれを、凝視していることしかできない。これから襲い来るだろう想像もつかないような痛みに身を固くして……けれどその爪が、私を切り裂くことはなかった。
私の肌に触れる寸前でぴたりと止まったそれに、訳も分からず詰めていた震える息を吐き出せば、やがて糸が切れたみたいに魔物の巨躯が揺らぎ、その身体を支え切れなくなったように、重い音を立てて目の前の地面へと頽れる。
魔物に塞がれていた視界が開けて、向こうでレクス先輩がぞっとするほど冷たい瞳で倒れ伏した魔物を見下ろしているのが見えた。その手には、先ほどまで身体の一部のように扱っていたはずの剣は見当たらなくて。
「……死んでろよ」
聞いたことのない声色で、静かにそう呟いた彼の視線を呆然と辿って、そこで初めて、私は魔物の後頭部に彼の剣が深く突き刺さっていることに気がついた。彼があの一瞬で剣を正確に投擲したのだと理解して、ゆっくりとその巨躯の端から黒い塵に変わっていく魔物に、信じられない気持ちになる。
「……うそ……」
間違いなく始終をこの目で見ていたはずだけれど……だって、あんな大きな魔物に、酷い怪我だってしているのに、たった一人で勝ってしまうだなんて。
けれど顔を上げた先、彼の体がぐらりと揺れたのを見て、私はざっと血の気が引く音を聞いた。そうだ、呆然としている場合じゃない。あれほど酷い怪我をしていたのに、あんなに動き回って、どう考えたって平気なわけがなかった。
……彼一人ならもしかしたら最初の斬撃だって躱して、大した怪我もなく逃げることだってできたかもしれないのに──私がいたから、彼は。
「せ、せんぱい、いやっ、レクス先輩……!!」
未だ力の入らない足を叱咤して、私はよろめきながらも立ち上がると転がるように彼の元へと駆け出した。彼はどうにか倒れ伏すことなく踏ん張っているようだったけれど、そのターコイズブルーの瞳はもう焦点が合っていない。
彼の身体がぐらりとまた大きく傾いだのと、私が取り縋るように彼の身体を支えるのは殆ど同時のことだった。遠慮なく体重を掛けられて流石に呻き声が漏れるけれど、そんなことはどうだっていい。浅く危うい呼吸を繰り返す彼に、私はぼろぼろと泣きながら必死に声を掛けた。
「せ、先輩、……ごめん、なさ、私……っ大丈夫、すぐに誰か呼んできますから、絶対、だいじょうぶです、からっ」
「……シェル、ちゃ、」
彼の力ない掠れた呼びかけに、これまでに経験したことがないほどの恐怖がぞわぞわと胃の底から湧き上がって、どうしようもなく身体が震えた。
これほどの怪我をしている、こんなに出血している人が助かるのかなんて、そんなことは考えたくもない。……私のせいで彼を喪うなんて、そんなの。
やがて彼の体重が支え切れなくなって、二人縺れ合うようにして地面に座り込む。流れ続ける血は止まっていなくて、ぞっと背筋が冷えた。
「せ、先輩、レクス先輩、いや、お願い、しっかりして……っ」
「……ねー、シェルちゃん。あの犬の首、君に捧げるからさ。……あれ、はは、セリフ違ったっけ? まあいっか。捧げるよ、シェルちゃんに、全部。……だから、なかないで」
「な、……なに、なに言って」
私に話しかけているはずなのに、掠れた声で呟く彼の瞳は焦点が合っていなくて、虚ろで、きっと私なんて映していない。こんなに側にいるのに、こんなにきつく彼の手を握っているのに、ゆっくりと彼が遠ざかっていくみたいで酷く恐ろしかった。
「──俺さ、ほんとの魔法使いには、なれなかったけど。……でも、俺だって、シェルちゃんのこと……ちゃんと、まもれるよ。……だから」
ふ、と自嘲するような笑みを零して、目を伏せた彼の声が、まるで泣いているみたいに震えていたから。この場で彼を助けるために動けるのは私しかいないんだから、冷静でいないといけない、と必死になって諌めていた理性に、どこかで罅が入る音がした。
ぼろぼろと壊れてしまったみたいに涙が止まらなくて、彼の血と混ざり合っては肌を滑り落ちていく。
「い……いや、いやぁっ!! レクス先輩!! お、お願い、しなないでっ……な、なんにもいらないから、もうわがまま言わないから、ずっとこのままで、そばにいるだけで、いいから……っ!! いや、いや、やだあ……っっ誰か、誰か!! 助けて、誰かっ……」
私の声にも、もう、彼は殆ど反応を示すことはなくて。……今、この場で彼が助かるのなら、私は何だってするのに。私の命で替えが利くのなら、いくらだってあげるから、だからどうか。
レクス先輩は、絶対に誰よりも幸せになるべき人で、それが、……私を庇ったせいで、こんなところで終わるなんて、そんなの、そんな残酷な運命が、あっていいわけない。神様でも悪魔でも、なんだっていいから、何を対価にしてもいいから──……どうか。
「レクス先輩を、たすけてッ……!!」
悲鳴のように、叫んだ時。……ふと、視界の端で何かが揺らいだような気がして、私ははっと視線を巡らせた。満月の光に照らされて、地面に私とレクス先輩の影が、僅かに落ちている。それを見て、私はゆっくりと、目を見開いた。
──その片方、小さい方の影だけが独りでに動いて、いつかのようにひらひらと、こちらに向かって手を振っている。
「……────」
……前に、影が独りでに逃げ出した時。あの噂を鵜呑みにして、怖くて、囁かれている説のどれかが本物だとしたら、私にとっての運命の人である、レクス先輩のところに導かれているのだと信じたいと思った。……でも。運命という言葉は別に、恋愛に対してだけ使うものじゃない。
──運命を、変えてくれる人のことを、そう呼んだっていいはずだ。
考えたくもないけれど、レクス先輩はきっと、……このままじゃ助からない。普通の応急処置で間に合うような怪我にはとても見えないし、折りよく高度な治療魔法が使える人がすぐに駆けつけてくれたとして、彼を大幅に上回る魔力を持つ人なんてそうはいないはずだ。
魔力の差が縮まれば縮まるほど、掛けられる側の魔力が大きければ大きいほど、魔法は効きにくくなる。生半可な治療魔法じゃ、きっとこの大怪我には追いつかない。
……でも、私は知っている。きっとこの世に一人だけ、今の彼を救える人がいることを。
可能な限り傷に障らない姿勢でそっと彼を横たえると、私はふらりと立ち上がった。前は私を置いてさっさと行ってしまったはずの影は、数歩先で大人しく、私のことを待っている。
彼を一人で置いていくのがあまりに心苦しくて、私はぐしゃぐしゃに乱れた髪から雫型の魔石を取り去ると、せめてと彼の直ぐ側に置いた。気休めにすらならないと分かっているけれど、どうしてもそうせずにはいられなかった。
魔物が死んだ後の黒い塵は、その地の魔力と結びついてやがて瘴気に変わる。瘴気に魂まで侵されると魔力的に穢れた存在とされ、生まれ変わることすらも許されなくなる。本当に、一刻の猶予もなかった。
そんなところに彼を残していきたくないけれど、私だけではとても彼のことを運んであげられない。最後に一粒落ちた涙を、腕で乱暴に拭って、私はそっと囁いた。
「……待ってて、ください。ぜったい、助けるから」
未練を断ち切って身を翻すと、私の決断を待っていた影が、いいんだね、という風に首を傾げた。力強く頷けば、先導するように軽やかに、影が満月の明かりだけを頼りに駆け出していく。
振り向いてしまったら、きっと私は進めなくなる。だから涙を振り払い、影に続いて強く足を踏み出した私は、決して彼を振り返ろうとはしなかった。
「……そっか。……もう、」
だから、霞んだ視界の中。私を見送る彼が呟いた微かな言葉も……当然、耳に届くことはなく。
悲鳴の一つも上げられず、ただ私の命を刈り取ろうとするそれを、凝視していることしかできない。これから襲い来るだろう想像もつかないような痛みに身を固くして……けれどその爪が、私を切り裂くことはなかった。
私の肌に触れる寸前でぴたりと止まったそれに、訳も分からず詰めていた震える息を吐き出せば、やがて糸が切れたみたいに魔物の巨躯が揺らぎ、その身体を支え切れなくなったように、重い音を立てて目の前の地面へと頽れる。
魔物に塞がれていた視界が開けて、向こうでレクス先輩がぞっとするほど冷たい瞳で倒れ伏した魔物を見下ろしているのが見えた。その手には、先ほどまで身体の一部のように扱っていたはずの剣は見当たらなくて。
「……死んでろよ」
聞いたことのない声色で、静かにそう呟いた彼の視線を呆然と辿って、そこで初めて、私は魔物の後頭部に彼の剣が深く突き刺さっていることに気がついた。彼があの一瞬で剣を正確に投擲したのだと理解して、ゆっくりとその巨躯の端から黒い塵に変わっていく魔物に、信じられない気持ちになる。
「……うそ……」
間違いなく始終をこの目で見ていたはずだけれど……だって、あんな大きな魔物に、酷い怪我だってしているのに、たった一人で勝ってしまうだなんて。
けれど顔を上げた先、彼の体がぐらりと揺れたのを見て、私はざっと血の気が引く音を聞いた。そうだ、呆然としている場合じゃない。あれほど酷い怪我をしていたのに、あんなに動き回って、どう考えたって平気なわけがなかった。
……彼一人ならもしかしたら最初の斬撃だって躱して、大した怪我もなく逃げることだってできたかもしれないのに──私がいたから、彼は。
「せ、せんぱい、いやっ、レクス先輩……!!」
未だ力の入らない足を叱咤して、私はよろめきながらも立ち上がると転がるように彼の元へと駆け出した。彼はどうにか倒れ伏すことなく踏ん張っているようだったけれど、そのターコイズブルーの瞳はもう焦点が合っていない。
彼の身体がぐらりとまた大きく傾いだのと、私が取り縋るように彼の身体を支えるのは殆ど同時のことだった。遠慮なく体重を掛けられて流石に呻き声が漏れるけれど、そんなことはどうだっていい。浅く危うい呼吸を繰り返す彼に、私はぼろぼろと泣きながら必死に声を掛けた。
「せ、先輩、……ごめん、なさ、私……っ大丈夫、すぐに誰か呼んできますから、絶対、だいじょうぶです、からっ」
「……シェル、ちゃ、」
彼の力ない掠れた呼びかけに、これまでに経験したことがないほどの恐怖がぞわぞわと胃の底から湧き上がって、どうしようもなく身体が震えた。
これほどの怪我をしている、こんなに出血している人が助かるのかなんて、そんなことは考えたくもない。……私のせいで彼を喪うなんて、そんなの。
やがて彼の体重が支え切れなくなって、二人縺れ合うようにして地面に座り込む。流れ続ける血は止まっていなくて、ぞっと背筋が冷えた。
「せ、先輩、レクス先輩、いや、お願い、しっかりして……っ」
「……ねー、シェルちゃん。あの犬の首、君に捧げるからさ。……あれ、はは、セリフ違ったっけ? まあいっか。捧げるよ、シェルちゃんに、全部。……だから、なかないで」
「な、……なに、なに言って」
私に話しかけているはずなのに、掠れた声で呟く彼の瞳は焦点が合っていなくて、虚ろで、きっと私なんて映していない。こんなに側にいるのに、こんなにきつく彼の手を握っているのに、ゆっくりと彼が遠ざかっていくみたいで酷く恐ろしかった。
「──俺さ、ほんとの魔法使いには、なれなかったけど。……でも、俺だって、シェルちゃんのこと……ちゃんと、まもれるよ。……だから」
ふ、と自嘲するような笑みを零して、目を伏せた彼の声が、まるで泣いているみたいに震えていたから。この場で彼を助けるために動けるのは私しかいないんだから、冷静でいないといけない、と必死になって諌めていた理性に、どこかで罅が入る音がした。
ぼろぼろと壊れてしまったみたいに涙が止まらなくて、彼の血と混ざり合っては肌を滑り落ちていく。
「い……いや、いやぁっ!! レクス先輩!! お、お願い、しなないでっ……な、なんにもいらないから、もうわがまま言わないから、ずっとこのままで、そばにいるだけで、いいから……っ!! いや、いや、やだあ……っっ誰か、誰か!! 助けて、誰かっ……」
私の声にも、もう、彼は殆ど反応を示すことはなくて。……今、この場で彼が助かるのなら、私は何だってするのに。私の命で替えが利くのなら、いくらだってあげるから、だからどうか。
レクス先輩は、絶対に誰よりも幸せになるべき人で、それが、……私を庇ったせいで、こんなところで終わるなんて、そんなの、そんな残酷な運命が、あっていいわけない。神様でも悪魔でも、なんだっていいから、何を対価にしてもいいから──……どうか。
「レクス先輩を、たすけてッ……!!」
悲鳴のように、叫んだ時。……ふと、視界の端で何かが揺らいだような気がして、私ははっと視線を巡らせた。満月の光に照らされて、地面に私とレクス先輩の影が、僅かに落ちている。それを見て、私はゆっくりと、目を見開いた。
──その片方、小さい方の影だけが独りでに動いて、いつかのようにひらひらと、こちらに向かって手を振っている。
「……────」
……前に、影が独りでに逃げ出した時。あの噂を鵜呑みにして、怖くて、囁かれている説のどれかが本物だとしたら、私にとっての運命の人である、レクス先輩のところに導かれているのだと信じたいと思った。……でも。運命という言葉は別に、恋愛に対してだけ使うものじゃない。
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考えたくもないけれど、レクス先輩はきっと、……このままじゃ助からない。普通の応急処置で間に合うような怪我にはとても見えないし、折りよく高度な治療魔法が使える人がすぐに駆けつけてくれたとして、彼を大幅に上回る魔力を持つ人なんてそうはいないはずだ。
魔力の差が縮まれば縮まるほど、掛けられる側の魔力が大きければ大きいほど、魔法は効きにくくなる。生半可な治療魔法じゃ、きっとこの大怪我には追いつかない。
……でも、私は知っている。きっとこの世に一人だけ、今の彼を救える人がいることを。
可能な限り傷に障らない姿勢でそっと彼を横たえると、私はふらりと立ち上がった。前は私を置いてさっさと行ってしまったはずの影は、数歩先で大人しく、私のことを待っている。
彼を一人で置いていくのがあまりに心苦しくて、私はぐしゃぐしゃに乱れた髪から雫型の魔石を取り去ると、せめてと彼の直ぐ側に置いた。気休めにすらならないと分かっているけれど、どうしてもそうせずにはいられなかった。
魔物が死んだ後の黒い塵は、その地の魔力と結びついてやがて瘴気に変わる。瘴気に魂まで侵されると魔力的に穢れた存在とされ、生まれ変わることすらも許されなくなる。本当に、一刻の猶予もなかった。
そんなところに彼を残していきたくないけれど、私だけではとても彼のことを運んであげられない。最後に一粒落ちた涙を、腕で乱暴に拭って、私はそっと囁いた。
「……待ってて、ください。ぜったい、助けるから」
未練を断ち切って身を翻すと、私の決断を待っていた影が、いいんだね、という風に首を傾げた。力強く頷けば、先導するように軽やかに、影が満月の明かりだけを頼りに駆け出していく。
振り向いてしまったら、きっと私は進めなくなる。だから涙を振り払い、影に続いて強く足を踏み出した私は、決して彼を振り返ろうとはしなかった。
「……そっか。……もう、」
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