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「……シェルちゃん。ずっと、上手く言えなかったんだけど、……君に、伝えたいことが、あって、」
「は、はい」
「その、……、っ、」
声が、詰まる。何度、口を開いても、掠れた息しか出ないことに愕然とした。……シェルタが、そこで自分の言葉を待ってくれているのに。
心配そうなその表情に焦りばかりが募って、冷たい汗が背を、ピアスを縋るように握る掌を伝うのに、どうやったって舌は凍りついたように動いてくれない。
……全部、全部。幸せな夢の中に、置いてきたはずだった。ただ一度だけ、少しの間だけ、幸せな夢を見て、……告げることのできなかった想いを吐き出して、未練はなくなるはずで。それなのに、馬鹿みたいに何一つ、思うようにいかない。
あの夢が、あんまり幸せだったから。……シェルタが、あまりにもシェルタだったから。未練は膨れ上がって、想いは少しも減らずに溢れかえって、たった一言、言うべきことすら伝えられない。
今、胸のうちに絶えず湧き上がる身勝手な醜い想いは、全部、捨てなければならないものだったはずなのに。
────嫌だ。嫌だよ、シェルちゃん。
君が、俺の魔法を好きだって、綺麗だって、……下手くそでも好きでいていいって言ってくれたから……本当に、救われた気がしたんだ。
そりゃ兄様には到底敵わないけど、本物の魔法使いにはなれなかったけど、それでも俺だって、ちゃんと君を守れるよ。手にした力が、結局は望んだものじゃないことに苦しくなることもあったけど、……剣があれば君を守れるって思えたとき、すごく嬉しかったんだ。
ねぇ、シェルちゃん。俺じゃ、駄目かな。……俺、本当に、言葉が見つからないくらいに、君が好きだよ。
誰よりも、……もしかしたら、兄様よりも。
「、……っ、」
息が、震えて、何一つ言葉が出ない。目の前で、シェルタの表情がどんどん曇っていくのに、今この場で言わなければ、きっとずっと口に出せないと分かっているのに。
……偽物の幸福に縋って、甘えから引き延ばして、きっと多くの人に迷惑を掛けて。それなのに、最初の目的すら果たせずに、一体、何をしているのだろう。
あまりに自分が情けなくて、とうとう唇を噛み締めて顔を伏せる。……きっと、シェルタは目覚めるなり様子がおかしいレクスを心配して、このまま誰かを呼びに出ていってしまうだろう。
……これだけの大事を起こして、結局、何も告げることは、できないまま。縋るように震える手でピアスを握り締めて、胸の底から湧き上がる絶望を噛み締めながらきつく目を瞑った。
……けれど、どれほど経っても遠ざかっていく足音が聞こえることはなくて。その代わりに耳に入ったのは、シェルタの呆然としたような呟きだった。
「え、……う、うそ、」
顔を上げれば、こちらを見ていたシェルタは驚いたように見開いていて、けれどその視線はレクスからは微妙に外れている。彼女が目を向ける先を辿ろうとして、けれどそれを遮るように……ひらり、と。
くらくらするほどの甘い香りを漂わせながら、まるで雪のように視界を横切ったものに、思わず息を止めた。
言葉もなく、ゆっくりと目を見開けば、次々と競うように、それは繊細な白い花弁を楽しげに踊らせながらいくつも舞い込んで、レクスの柔らかな赤茶の髪に、ベッドに、机に、まるで傷を覆うようにしてひらひらと降り積もっていく。
それは、あの幸福な夢の最後、咲き乱れ嵐となり、全てを攫っていった──……
「スノウ、モル……?」
思わず呟いた声の正解を告げるように、次々と視界を横切るそれは、開いたままの窓から入ってきているようだった。そちらへ無意識に目をやって、息が詰まる。
……窓の先には、見慣れた裏庭が広がっていて。甘さも苦さも幸福な夢も、レクスにとって全ての象徴であるあのスノウモルの大木が、誰もいないはずなのにその枝の先隅々まで繊細な白い花弁を開かせ、それを誇るように、喜ぶように身体を揺らしては花弁の雨を降らせていた。
どうして、と、疑問を抱く前に。……掌の中、きつく握りしめていたそれが酷く熱を持っていることに気がついて、どく、と鼓動が速まった。もう酷く遠く感じる、けれど確かに幸せだった夢の欠片が、頭の片隅で引っ張り出される。
……そんな訳がない、と思いながら。それでも、あの時ふわりと笑ってくれた彼女の言葉が、焼き付いて、離れてはくれなくて、……だから少しずつ指を開いていくその動作は、まるで、希うようだった。
────すごく、すっごく気持ちを込めたんですよ。スノウモルの木だって満開にできちゃうくらい。だからレクス先輩が辛い時は、
掌の中のピアスが、しゃらりと揺れて。……そこには確かに、彼女の瞳の色をした魔力が宿り、微かに淡く優しい光を放っていた。
吐き出した息が、手が、震える。まるでレクスが気が付くことを待っていたみたいに、一際愛しさの込められた優しい声が、そっと背中を押すように頭の中に響いた。
『がんばって、レクス先輩』
「────……」
ランと、シェルタの恋路は。……きっと、とても険しい道のりになる。世界に名を轟かせる魔法使いとして、崇拝、悪意、嫉妬、あらゆる人の強い感情をその背に向けられているのがランで、学園の中でもソルシエル家でも、口ではどう言ったところで、手放しに二人を祝福する者は、多分殆どいない。
二人の仲が知れ渡ることがあれば、ランの名声と、家柄と勝手に比較して、憶測から口さがないことを言う者で溢れかえるかもしれないし、家の方は、……ランが家に都合のいい者を選ばないとなれば、下手をすればシェルタの排除に動き出そうとしてもおかしくはない。
そして、そんなことは、きっと二人だって分かっている。……分かっていても、手を取り合うくらいに、二人は想い合っている。
だったら、せめて。……ランを、唯一の家族と想うレクスだけは、これから先何があっても、心から二人の味方でありたかった。
辛く険しい道のりを歩むことになるかもしれない二人を、誰よりも支えられる人間でありたかった。せめてレクス先輩には祝福してもらえるかな、認めてもらえるかな、と不安そうにしていたシェルタの背中を、当たり前でしょ、誰よりお似合いだよ、と叩ける自分に、なりたくて。
……でも、それなのにどうしても、言葉が出なかったから。──だけど。
「……シェルちゃん」
窓から舞い込む花弁に呆然としていたシェルタが、レクスの呼びかけに我に返ったようにこちらを見下ろした。
美しいペリドットの瞳と、レクスのターコイズブルーの瞳が向かい合って、……ほんの少しだけ、彼女と過ごした日々を思い返して、自分の告げることのできなかった恋心と、向き合って。
それから、ゆっくりと、瞼を下ろした。
……ずっと、ずっと。──その、たったの五文字が、言えなかったから。……でも。
瞼を持ち上げれば、自然と柔らかな笑みが浮かぶ。ずっと声にもならなかったのが嘘みたいに、その言葉は確かな祝福を伴って、口から滑り落ちた。
「……おめでとう」
シェルタが、ゆっくりと目を見開いた。ペリドットの瞳が、揺らいで、ぽつりと微かな光を灯す。それを見つめながら、レクスはくしゃりとした笑みを浮かべた。
「柄じゃないけど、物語の、魔法使いみたいに。……二人の幸せを願ってる」
あの、眩しい冒険譚の中で、主人公とヒロインを引き合わせたのは。身分の違いから襲い来る苦難を退けて、二人を幸せに導いたのは、魔法使いだった。かつて、レクスはその姿に、心の底から憧れた。
あれは夢の中でのことで、目の前のシェルタが知るはずがなくて、それでも、……やっぱり、レクスはシェルタの、魔法使いでありたい。
レクスの祝福を受け取って、シェルタが花弁の雨の中、そっと胸元を握りしめる。ずっと張り詰めていた糸が切れたみたいに、ほんの少しだけ、その宝石みたいな瞳が頼りなく揺れて。
けれど、やがて、……心からの安堵を滲ませて、見ているこちらまで嬉しくなってしまうような、酷く幸福そうな笑みを浮かべた。
「……ありがとうございます。他の誰よりも、レクス先輩にそう言ってもらえたら、本当に……、」
そこまで言って俯いたシェルタは、気恥ずかしそうに目尻を拭って、それから人を呼んできます、あのスノウモルのことも聞いてきますから、と早口で言うと慌てたように医務室を出ていった。
今度は引き止めることなく、遠ざかっていくその背をただ、目に焼き付ける。
……未だ焦げ付くような想いも、痛みも確かにここにあって、けれどそれ以上に満ち足りた何かが、それを優しく覆ってくれていた。
「は、はい」
「その、……、っ、」
声が、詰まる。何度、口を開いても、掠れた息しか出ないことに愕然とした。……シェルタが、そこで自分の言葉を待ってくれているのに。
心配そうなその表情に焦りばかりが募って、冷たい汗が背を、ピアスを縋るように握る掌を伝うのに、どうやったって舌は凍りついたように動いてくれない。
……全部、全部。幸せな夢の中に、置いてきたはずだった。ただ一度だけ、少しの間だけ、幸せな夢を見て、……告げることのできなかった想いを吐き出して、未練はなくなるはずで。それなのに、馬鹿みたいに何一つ、思うようにいかない。
あの夢が、あんまり幸せだったから。……シェルタが、あまりにもシェルタだったから。未練は膨れ上がって、想いは少しも減らずに溢れかえって、たった一言、言うべきことすら伝えられない。
今、胸のうちに絶えず湧き上がる身勝手な醜い想いは、全部、捨てなければならないものだったはずなのに。
────嫌だ。嫌だよ、シェルちゃん。
君が、俺の魔法を好きだって、綺麗だって、……下手くそでも好きでいていいって言ってくれたから……本当に、救われた気がしたんだ。
そりゃ兄様には到底敵わないけど、本物の魔法使いにはなれなかったけど、それでも俺だって、ちゃんと君を守れるよ。手にした力が、結局は望んだものじゃないことに苦しくなることもあったけど、……剣があれば君を守れるって思えたとき、すごく嬉しかったんだ。
ねぇ、シェルちゃん。俺じゃ、駄目かな。……俺、本当に、言葉が見つからないくらいに、君が好きだよ。
誰よりも、……もしかしたら、兄様よりも。
「、……っ、」
息が、震えて、何一つ言葉が出ない。目の前で、シェルタの表情がどんどん曇っていくのに、今この場で言わなければ、きっとずっと口に出せないと分かっているのに。
……偽物の幸福に縋って、甘えから引き延ばして、きっと多くの人に迷惑を掛けて。それなのに、最初の目的すら果たせずに、一体、何をしているのだろう。
あまりに自分が情けなくて、とうとう唇を噛み締めて顔を伏せる。……きっと、シェルタは目覚めるなり様子がおかしいレクスを心配して、このまま誰かを呼びに出ていってしまうだろう。
……これだけの大事を起こして、結局、何も告げることは、できないまま。縋るように震える手でピアスを握り締めて、胸の底から湧き上がる絶望を噛み締めながらきつく目を瞑った。
……けれど、どれほど経っても遠ざかっていく足音が聞こえることはなくて。その代わりに耳に入ったのは、シェルタの呆然としたような呟きだった。
「え、……う、うそ、」
顔を上げれば、こちらを見ていたシェルタは驚いたように見開いていて、けれどその視線はレクスからは微妙に外れている。彼女が目を向ける先を辿ろうとして、けれどそれを遮るように……ひらり、と。
くらくらするほどの甘い香りを漂わせながら、まるで雪のように視界を横切ったものに、思わず息を止めた。
言葉もなく、ゆっくりと目を見開けば、次々と競うように、それは繊細な白い花弁を楽しげに踊らせながらいくつも舞い込んで、レクスの柔らかな赤茶の髪に、ベッドに、机に、まるで傷を覆うようにしてひらひらと降り積もっていく。
それは、あの幸福な夢の最後、咲き乱れ嵐となり、全てを攫っていった──……
「スノウ、モル……?」
思わず呟いた声の正解を告げるように、次々と視界を横切るそれは、開いたままの窓から入ってきているようだった。そちらへ無意識に目をやって、息が詰まる。
……窓の先には、見慣れた裏庭が広がっていて。甘さも苦さも幸福な夢も、レクスにとって全ての象徴であるあのスノウモルの大木が、誰もいないはずなのにその枝の先隅々まで繊細な白い花弁を開かせ、それを誇るように、喜ぶように身体を揺らしては花弁の雨を降らせていた。
どうして、と、疑問を抱く前に。……掌の中、きつく握りしめていたそれが酷く熱を持っていることに気がついて、どく、と鼓動が速まった。もう酷く遠く感じる、けれど確かに幸せだった夢の欠片が、頭の片隅で引っ張り出される。
……そんな訳がない、と思いながら。それでも、あの時ふわりと笑ってくれた彼女の言葉が、焼き付いて、離れてはくれなくて、……だから少しずつ指を開いていくその動作は、まるで、希うようだった。
────すごく、すっごく気持ちを込めたんですよ。スノウモルの木だって満開にできちゃうくらい。だからレクス先輩が辛い時は、
掌の中のピアスが、しゃらりと揺れて。……そこには確かに、彼女の瞳の色をした魔力が宿り、微かに淡く優しい光を放っていた。
吐き出した息が、手が、震える。まるでレクスが気が付くことを待っていたみたいに、一際愛しさの込められた優しい声が、そっと背中を押すように頭の中に響いた。
『がんばって、レクス先輩』
「────……」
ランと、シェルタの恋路は。……きっと、とても険しい道のりになる。世界に名を轟かせる魔法使いとして、崇拝、悪意、嫉妬、あらゆる人の強い感情をその背に向けられているのがランで、学園の中でもソルシエル家でも、口ではどう言ったところで、手放しに二人を祝福する者は、多分殆どいない。
二人の仲が知れ渡ることがあれば、ランの名声と、家柄と勝手に比較して、憶測から口さがないことを言う者で溢れかえるかもしれないし、家の方は、……ランが家に都合のいい者を選ばないとなれば、下手をすればシェルタの排除に動き出そうとしてもおかしくはない。
そして、そんなことは、きっと二人だって分かっている。……分かっていても、手を取り合うくらいに、二人は想い合っている。
だったら、せめて。……ランを、唯一の家族と想うレクスだけは、これから先何があっても、心から二人の味方でありたかった。
辛く険しい道のりを歩むことになるかもしれない二人を、誰よりも支えられる人間でありたかった。せめてレクス先輩には祝福してもらえるかな、認めてもらえるかな、と不安そうにしていたシェルタの背中を、当たり前でしょ、誰よりお似合いだよ、と叩ける自分に、なりたくて。
……でも、それなのにどうしても、言葉が出なかったから。──だけど。
「……シェルちゃん」
窓から舞い込む花弁に呆然としていたシェルタが、レクスの呼びかけに我に返ったようにこちらを見下ろした。
美しいペリドットの瞳と、レクスのターコイズブルーの瞳が向かい合って、……ほんの少しだけ、彼女と過ごした日々を思い返して、自分の告げることのできなかった恋心と、向き合って。
それから、ゆっくりと、瞼を下ろした。
……ずっと、ずっと。──その、たったの五文字が、言えなかったから。……でも。
瞼を持ち上げれば、自然と柔らかな笑みが浮かぶ。ずっと声にもならなかったのが嘘みたいに、その言葉は確かな祝福を伴って、口から滑り落ちた。
「……おめでとう」
シェルタが、ゆっくりと目を見開いた。ペリドットの瞳が、揺らいで、ぽつりと微かな光を灯す。それを見つめながら、レクスはくしゃりとした笑みを浮かべた。
「柄じゃないけど、物語の、魔法使いみたいに。……二人の幸せを願ってる」
あの、眩しい冒険譚の中で、主人公とヒロインを引き合わせたのは。身分の違いから襲い来る苦難を退けて、二人を幸せに導いたのは、魔法使いだった。かつて、レクスはその姿に、心の底から憧れた。
あれは夢の中でのことで、目の前のシェルタが知るはずがなくて、それでも、……やっぱり、レクスはシェルタの、魔法使いでありたい。
レクスの祝福を受け取って、シェルタが花弁の雨の中、そっと胸元を握りしめる。ずっと張り詰めていた糸が切れたみたいに、ほんの少しだけ、その宝石みたいな瞳が頼りなく揺れて。
けれど、やがて、……心からの安堵を滲ませて、見ているこちらまで嬉しくなってしまうような、酷く幸福そうな笑みを浮かべた。
「……ありがとうございます。他の誰よりも、レクス先輩にそう言ってもらえたら、本当に……、」
そこまで言って俯いたシェルタは、気恥ずかしそうに目尻を拭って、それから人を呼んできます、あのスノウモルのことも聞いてきますから、と早口で言うと慌てたように医務室を出ていった。
今度は引き止めることなく、遠ざかっていくその背をただ、目に焼き付ける。
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