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46.夢のあと
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咲き乱れるスノウモルの大木の下、揺れるカーテンの僅かな隙間から。漸く結ばれた二人を、……もう二度と目覚めないのではと思うほど青白い顔で、人形のように静かに眠り続けていたシェルタが、確かにそこで酷く幸せそうな笑みを浮かべているのを遠目に見詰めていたランは、小さくため息ともつかないものを吐き出した。
スノウモルの木に魔力を注いでいた陣を、指先でそっと打ち消す。きっと今日のうちには萎れてしまうそれを見上げて、雪のようにひらひらと舞う花弁に、それを透かして差し込む陽の光に、少しだけ眩しげに目を細めた。
けれど大木の上の方に、何かもぞもぞと動く影を見つけて、アメジストのような瞳が虚を突かれたように瞬かれる。
雪のような花弁とそっくり同じ色をしたその小さな塊はランの視線に気がついたのか、その体を覆い尽くしてしまうほど降り積もったスノウモルの花弁を身震いで払い落とすと、胡乱げな、迷惑そうな表情を全面に押し出してこちらを黄金の瞳で見下ろした。
なるほど、暖かい日向の中、木の上で微睡んでいたのに突然これではそんな顔もされてしまうだろうと苦笑を漏らす。
予想外だったのは、そのまま威嚇の一つでもして去ってしまうと思われた子猫が、憮然とした表情を浮かべながらも器用に枝を伝い、ランの足元まで降りてきたということだった。
気がついていないのか、その小さな額に花弁をひとひら残したままの白い子猫が腰を下ろしてこちらを見上げたものだから、思わず呆然としてしまったけれど、思い当たることがあってつい眉を下げる。
「……ああ成程、もしかして、向こうの僕に何か聞きましたか。あの家をどうにかするだとか、そういう類のことを」
「んにゃ」
「自分のところの貴女に言う度胸はないのが、本当に僕らしいな」
誰が何を選んだとしても、レクスとシェルタがそこに居る限り、そしてあの家がその幸福の、障害となる限り。ランは結局、どれほどに困難な道だろうと必ずそうするなんて、他の世界の自分であれば分かりきった話だっただろう。
余計なことを、と思わないでもないけれど、それで彼女が本当に珍しくランとの会話に付き合ってくれる気になっているのだとしたら、まあ悪くはない結果かもしれない。
……彼女のお気に入りが目を覚まして、そこで幸せそうにしているから、機嫌が良いと言うのもあるのだろうけれど。
降り注ぐ白い花弁に黄金の瞳をゆっくりと細めて、ふてぶてしい仕草で香箱座りをして木の根に顎を乗せるその姿に、まるで独り言のように言葉が落ちた。
「……レクスならともかく、シェルタの夢の中に精神魔法で入り込むことは、僕にはできない。僕と彼女の間には、それほどに深い繋がりはないから。何よりも、人の意識なんて不安定な場所で同一存在が複数入り込んだりしたら、すぐに世界が崩壊したとしてもおかしくなかった。……だから貴女が行ってくださって、本当に助かりました」
あんなに不安定な状態の夢や意識に干渉する錬金薬を作れる人間は、世界広しと言えどきっと彼女だけだっただろう。ランができることと言えば、酷く取り乱すレクスを落ち着かせて、それから彼女に言われるがまま錬金薬の素材を集め、作る工程で大量の魔力を注ぐくらいなもので。
……あとは時折、眠ったままのシェルタの顔をじっと見つめて、その手を、祈るようにそっと握ることしかできなかった。
応える猫の声はなかったけれど、ふん、と微かに鼻を鳴らす音が聞こえたから、思わず苦笑を漏らした。その勢いで小さな額に乗ったスノウモルの花弁が鼻先に落ちてきたのか、不愉快そうに身震いした小さな白猫は、もう一度胡乱げな目付きで末端の枝の隅々まで咲き誇るそれを見上げる。
それからランの方へと移行した目線が、その耳に揺れるスノウモルを模ったピアスを見つめていることに気がついて、ああ、と呟いてランはそれに指を遣った。
「今回は、これは使っていませんよ。僕は、このピアスに込められた魔力は借りられない……これは、自分の為だから。──『誰かの為にスノウモルを咲かせる』なんて発動条件、ソルシエル家は永遠に理解できないでしょうね」
呟いて、すぐ目の前にひらりと舞い落ちたひとひらをそっと掌で受け止めた。あの、何よりも愛おしい冒険譚の終わり。困難を乗り越えて結ばれ、これから幸福に歩みを進める物語の登場人物達の上で優しく咲き誇っていたこの花は、……ランにとって、ずっとこれ以上ない、祝福の象徴だった。
花弁を逃して、遠ざかっていくそれに微かに息を吐けば、──足元に、ふわりと何かあたたかいものが触れた感触がして、驚きに肩を跳ねさせる。
慌てて見下ろせば、本当に不本意といった表情を浮かべながら、まるで温もりを分け与えるように小さな白猫がランの足に寄り添っていて、暫く何が起こったのか理解できずに固まってしまった。
何がなんだか分からず降り頻る花弁の中、居心地の悪い沈黙が流れて、けれどふと思い当たることがあり、まさかと思いつつランはそろりと慎重に口を開いた。
「……もしかして、若造の失恋を気にかけてくれているんですか」
「……」
子猫が居心地が悪そうに尻尾を揺らして、ふい、と顔を背けたものだから、ランは思わず口元に手を当てて小さく吹き出した。
ぎろりと睨まれてしまって慌てて押さえ込むけれど、それでも緩んでしまう口角はどうにもならなくて、手袋に包まれた手で隠すように覆う。
「っはは、貴女は本当に、情に厚いんですね。……そうだな、恋愛を恋と愛に分けたとしたなら、僕がシェルタに向ける感情は、多分恋が二割で、愛が八割なんです。それにレクスなら、きっとこの世界の誰よりも、彼女を幸せにしてくれる。……だから本当に、貴女が気になさるようなことはないんですよ」
シェルタが笑ってくれているのなら、ランも本当に嬉しい。そして彼女を笑顔にするのがレクスなら、もう何も言うことはなかった。ただ二人の幸せを、歩む道を、これから先全力で支えるだけだ。
本当に、心の底からそう思っているのに、……ランの表情をじっと見詰めていた子猫は、徐に立ち上がるとぐぐ、と伸びをして──それから助走をつけてランの肩に飛び乗ったものだから、泡を食ったランは突然のことに体勢を崩し掛けた。
「っ!?」
ぐらついた身体を気にした様子もなく、器用にその小さな四肢でバランスを取った子猫は、驚きに固まったままのランの頬に、その小さな鼻先を寄せて。──……それから、何も伝っていない筈のそこを、慰撫するように一度だけ舐め取った。
ぽかんと、年相応にあどけない表情で紫の目を見開いて頬を抑えたランに構わず、少しだけその黄金の瞳を緩めた子猫はまた前触れもなくランの肩を蹴って、身軽にスノウモルの大木を駆け上がっていく。
同じ色の花弁に紛れてあっという間に見えなくなってしまったその姿を呆然と見送ってから、ふと胸に湧き上がったものに、ランはアメジストのような瞳を揺らした。
本当に、ランは二人が結ばれたことを心の底から祝福していて、それは決して嘘じゃなくて。
──でも、自分の手で彼女を笑顔にしてあげられる日々を、その隣を歩む幸福を、夢見たことがなかったかといえば。……今、じくじくと痛む心がないかと問われれば、それは。
「……百年だとすれば、二十年か。……あれ、二割って、結構大きいのかも」
掠れた声で呟くと、ランはゆっくりと瞼を下ろした。……いつかにシェルタが、ランのことを強い人だと、尊敬していると言ってくれたから。──それなら、ランはいつだって、それに応えられる人間でありたい。
ほんの少しだけ、胸の切なさと向き合うことを自分に許して、……それから目を開いた時にはもう、その紫の瞳にはどこにも痛みの色は浮かんでいなかった。
揺れるカーテンに目を遣って、その先に在る大切な人の幸福に、柔らかな笑みを浮かべる。暖かな感情だけを乗せた独白が、降り積もるスノウモルの花弁の中に紛れて、誰の耳に入ることもなく溶けて消えていった。
「……おめでとう、……僕の、─────」
スノウモルの木に魔力を注いでいた陣を、指先でそっと打ち消す。きっと今日のうちには萎れてしまうそれを見上げて、雪のようにひらひらと舞う花弁に、それを透かして差し込む陽の光に、少しだけ眩しげに目を細めた。
けれど大木の上の方に、何かもぞもぞと動く影を見つけて、アメジストのような瞳が虚を突かれたように瞬かれる。
雪のような花弁とそっくり同じ色をしたその小さな塊はランの視線に気がついたのか、その体を覆い尽くしてしまうほど降り積もったスノウモルの花弁を身震いで払い落とすと、胡乱げな、迷惑そうな表情を全面に押し出してこちらを黄金の瞳で見下ろした。
なるほど、暖かい日向の中、木の上で微睡んでいたのに突然これではそんな顔もされてしまうだろうと苦笑を漏らす。
予想外だったのは、そのまま威嚇の一つでもして去ってしまうと思われた子猫が、憮然とした表情を浮かべながらも器用に枝を伝い、ランの足元まで降りてきたということだった。
気がついていないのか、その小さな額に花弁をひとひら残したままの白い子猫が腰を下ろしてこちらを見上げたものだから、思わず呆然としてしまったけれど、思い当たることがあってつい眉を下げる。
「……ああ成程、もしかして、向こうの僕に何か聞きましたか。あの家をどうにかするだとか、そういう類のことを」
「んにゃ」
「自分のところの貴女に言う度胸はないのが、本当に僕らしいな」
誰が何を選んだとしても、レクスとシェルタがそこに居る限り、そしてあの家がその幸福の、障害となる限り。ランは結局、どれほどに困難な道だろうと必ずそうするなんて、他の世界の自分であれば分かりきった話だっただろう。
余計なことを、と思わないでもないけれど、それで彼女が本当に珍しくランとの会話に付き合ってくれる気になっているのだとしたら、まあ悪くはない結果かもしれない。
……彼女のお気に入りが目を覚まして、そこで幸せそうにしているから、機嫌が良いと言うのもあるのだろうけれど。
降り注ぐ白い花弁に黄金の瞳をゆっくりと細めて、ふてぶてしい仕草で香箱座りをして木の根に顎を乗せるその姿に、まるで独り言のように言葉が落ちた。
「……レクスならともかく、シェルタの夢の中に精神魔法で入り込むことは、僕にはできない。僕と彼女の間には、それほどに深い繋がりはないから。何よりも、人の意識なんて不安定な場所で同一存在が複数入り込んだりしたら、すぐに世界が崩壊したとしてもおかしくなかった。……だから貴女が行ってくださって、本当に助かりました」
あんなに不安定な状態の夢や意識に干渉する錬金薬を作れる人間は、世界広しと言えどきっと彼女だけだっただろう。ランができることと言えば、酷く取り乱すレクスを落ち着かせて、それから彼女に言われるがまま錬金薬の素材を集め、作る工程で大量の魔力を注ぐくらいなもので。
……あとは時折、眠ったままのシェルタの顔をじっと見つめて、その手を、祈るようにそっと握ることしかできなかった。
応える猫の声はなかったけれど、ふん、と微かに鼻を鳴らす音が聞こえたから、思わず苦笑を漏らした。その勢いで小さな額に乗ったスノウモルの花弁が鼻先に落ちてきたのか、不愉快そうに身震いした小さな白猫は、もう一度胡乱げな目付きで末端の枝の隅々まで咲き誇るそれを見上げる。
それからランの方へと移行した目線が、その耳に揺れるスノウモルを模ったピアスを見つめていることに気がついて、ああ、と呟いてランはそれに指を遣った。
「今回は、これは使っていませんよ。僕は、このピアスに込められた魔力は借りられない……これは、自分の為だから。──『誰かの為にスノウモルを咲かせる』なんて発動条件、ソルシエル家は永遠に理解できないでしょうね」
呟いて、すぐ目の前にひらりと舞い落ちたひとひらをそっと掌で受け止めた。あの、何よりも愛おしい冒険譚の終わり。困難を乗り越えて結ばれ、これから幸福に歩みを進める物語の登場人物達の上で優しく咲き誇っていたこの花は、……ランにとって、ずっとこれ以上ない、祝福の象徴だった。
花弁を逃して、遠ざかっていくそれに微かに息を吐けば、──足元に、ふわりと何かあたたかいものが触れた感触がして、驚きに肩を跳ねさせる。
慌てて見下ろせば、本当に不本意といった表情を浮かべながら、まるで温もりを分け与えるように小さな白猫がランの足に寄り添っていて、暫く何が起こったのか理解できずに固まってしまった。
何がなんだか分からず降り頻る花弁の中、居心地の悪い沈黙が流れて、けれどふと思い当たることがあり、まさかと思いつつランはそろりと慎重に口を開いた。
「……もしかして、若造の失恋を気にかけてくれているんですか」
「……」
子猫が居心地が悪そうに尻尾を揺らして、ふい、と顔を背けたものだから、ランは思わず口元に手を当てて小さく吹き出した。
ぎろりと睨まれてしまって慌てて押さえ込むけれど、それでも緩んでしまう口角はどうにもならなくて、手袋に包まれた手で隠すように覆う。
「っはは、貴女は本当に、情に厚いんですね。……そうだな、恋愛を恋と愛に分けたとしたなら、僕がシェルタに向ける感情は、多分恋が二割で、愛が八割なんです。それにレクスなら、きっとこの世界の誰よりも、彼女を幸せにしてくれる。……だから本当に、貴女が気になさるようなことはないんですよ」
シェルタが笑ってくれているのなら、ランも本当に嬉しい。そして彼女を笑顔にするのがレクスなら、もう何も言うことはなかった。ただ二人の幸せを、歩む道を、これから先全力で支えるだけだ。
本当に、心の底からそう思っているのに、……ランの表情をじっと見詰めていた子猫は、徐に立ち上がるとぐぐ、と伸びをして──それから助走をつけてランの肩に飛び乗ったものだから、泡を食ったランは突然のことに体勢を崩し掛けた。
「っ!?」
ぐらついた身体を気にした様子もなく、器用にその小さな四肢でバランスを取った子猫は、驚きに固まったままのランの頬に、その小さな鼻先を寄せて。──……それから、何も伝っていない筈のそこを、慰撫するように一度だけ舐め取った。
ぽかんと、年相応にあどけない表情で紫の目を見開いて頬を抑えたランに構わず、少しだけその黄金の瞳を緩めた子猫はまた前触れもなくランの肩を蹴って、身軽にスノウモルの大木を駆け上がっていく。
同じ色の花弁に紛れてあっという間に見えなくなってしまったその姿を呆然と見送ってから、ふと胸に湧き上がったものに、ランはアメジストのような瞳を揺らした。
本当に、ランは二人が結ばれたことを心の底から祝福していて、それは決して嘘じゃなくて。
──でも、自分の手で彼女を笑顔にしてあげられる日々を、その隣を歩む幸福を、夢見たことがなかったかといえば。……今、じくじくと痛む心がないかと問われれば、それは。
「……百年だとすれば、二十年か。……あれ、二割って、結構大きいのかも」
掠れた声で呟くと、ランはゆっくりと瞼を下ろした。……いつかにシェルタが、ランのことを強い人だと、尊敬していると言ってくれたから。──それなら、ランはいつだって、それに応えられる人間でありたい。
ほんの少しだけ、胸の切なさと向き合うことを自分に許して、……それから目を開いた時にはもう、その紫の瞳にはどこにも痛みの色は浮かんでいなかった。
揺れるカーテンに目を遣って、その先に在る大切な人の幸福に、柔らかな笑みを浮かべる。暖かな感情だけを乗せた独白が、降り積もるスノウモルの花弁の中に紛れて、誰の耳に入ることもなく溶けて消えていった。
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