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第4話 初仕事/2
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「大丈夫か、レネ? ……もしかして、初めて……なのか?」
「あっ……いえ、違います。でも、その……緊張して。自慰でのテストは何度かしているのですが、人にやってもらうのは初めてで……自分で動かすのとは違うでしょうし……どんな風になるのか……ド、ドキドキして……」
そのレネの言葉を聞いたグレイは、「苦労して作った試作品の出来栄えが気になって、ドキドキしている」と解釈した。
「ドキドキするのも無理はない。きっと、この試作品一つ作るのに何日もかけたのだろうな。こんな魔道具、初めて見る。魔法が込められていない普通の道具なら店で売ってるが、これはそれとは違って、ずいぶん工夫が凝らしてあるな」
「はい。そうなんです。……愛の営みが、より一層豊かになるよう色々と考えました。……その、できれば、愛する相手に使っているのだと思って、テストしてみてください。……俺は、あなたの好みからはかけ離れているでしょうが……」
「俺の好みを、知っているような口ぶりだな?」
「知っています。かりそめとはいえ聖誓を交わすのですから、あなたのことは色々と調べさせていただきました。……あ、すみません、あれこれ調査されてご不快でしょうが、大切な仕事のパートナーですから、慎重に選ぶ必要がありまして……」
「当然のことだ。俺は気にしてないから安心してくれ」
グレイは一旦言葉を区切り、レネの後孔にそっと指を当てた。途端に、レネがビクッと体を震わせる。
「あっ、すまん。大丈夫か気になって。……俺のことを調べたのなら、大きさについても知っていたかもしれんが……」
何の大きさか、と問わなくてもレネにはわかっていた。グレイの男性器の大きさのことを言っているのだ。彼のそれはまだ勃起していないが、かなり立派だ。レネはそれを見て、別の心配をしていた。
「……すみません……こんな不細工な俺相手では、勃ちませんよね……。先にあなたのそれ、しごきましょうか……」
レネはそう言いながら、グレイのそれに触れようとした。
「あ、いや、心配するな。大丈夫だ、すぐ勃つ。それより、おまえの方が心配だ。見ればわかるように、俺のモノは標準よりかなりでかい。今夜いきなり入れるより、何日か道具で慣らしてからの方がいいんじゃないか?」
「いえ、何日も待てません」
「というと、納期が迫っているのか?」
「いえ、あっ……はい、そうです。あまり猶予はありません。改良する日にちも欲しいですし、早く試したいです」
「そうか。わかった。では始めよう。もし痛かったら言ってくれ。おまえを傷つけたくないから、無理だけはしないでくれ」
真剣な表情と口調でそう言ったグレイを、レネはしばらくじっと見つめていた。その瞳が、潤んでいる。それを見てグレイはますます心配になってきた。
「怖いんじゃないか? 本当に、大丈夫か……?」
グレイは優しくそう言って、そっとレネの頬を撫でた。
その途端、レネがまたもやビクッと体を震わせる。グレイはハッとして、頬に触れた手を引っ込めようとした――が、その手をギュッとレネに握られ、頬に戻されてしまう。
「レネ……?」
レネの潤んだ瞳が、切ない表情を伴ってグレイに向けられる。
「……そんなに……優しくしないでください。……期待してしまう……」
目元が、とろんと甘く歪む。その表情に、グレイは見入ってしまった。ドッと股に血が集まり、熱く滾りだす。グレイは自分の反応を少し意外に思いながらも、ホッと胸をなでおろした。難なく仕事をこなせそうだ、と。そして、レネの言葉の意味を、今回のテストで良い結果が出ることを期待しているのだと、解釈する。
「期待してもいいと思うぞ? 製作に何日もかけた、おまえの自信作だろう? ……では、始めるか」
グレイは大人の魔道具をしっかり握ると、スイッチを入れた。
「あっ……いえ、違います。でも、その……緊張して。自慰でのテストは何度かしているのですが、人にやってもらうのは初めてで……自分で動かすのとは違うでしょうし……どんな風になるのか……ド、ドキドキして……」
そのレネの言葉を聞いたグレイは、「苦労して作った試作品の出来栄えが気になって、ドキドキしている」と解釈した。
「ドキドキするのも無理はない。きっと、この試作品一つ作るのに何日もかけたのだろうな。こんな魔道具、初めて見る。魔法が込められていない普通の道具なら店で売ってるが、これはそれとは違って、ずいぶん工夫が凝らしてあるな」
「はい。そうなんです。……愛の営みが、より一層豊かになるよう色々と考えました。……その、できれば、愛する相手に使っているのだと思って、テストしてみてください。……俺は、あなたの好みからはかけ離れているでしょうが……」
「俺の好みを、知っているような口ぶりだな?」
「知っています。かりそめとはいえ聖誓を交わすのですから、あなたのことは色々と調べさせていただきました。……あ、すみません、あれこれ調査されてご不快でしょうが、大切な仕事のパートナーですから、慎重に選ぶ必要がありまして……」
「当然のことだ。俺は気にしてないから安心してくれ」
グレイは一旦言葉を区切り、レネの後孔にそっと指を当てた。途端に、レネがビクッと体を震わせる。
「あっ、すまん。大丈夫か気になって。……俺のことを調べたのなら、大きさについても知っていたかもしれんが……」
何の大きさか、と問わなくてもレネにはわかっていた。グレイの男性器の大きさのことを言っているのだ。彼のそれはまだ勃起していないが、かなり立派だ。レネはそれを見て、別の心配をしていた。
「……すみません……こんな不細工な俺相手では、勃ちませんよね……。先にあなたのそれ、しごきましょうか……」
レネはそう言いながら、グレイのそれに触れようとした。
「あ、いや、心配するな。大丈夫だ、すぐ勃つ。それより、おまえの方が心配だ。見ればわかるように、俺のモノは標準よりかなりでかい。今夜いきなり入れるより、何日か道具で慣らしてからの方がいいんじゃないか?」
「いえ、何日も待てません」
「というと、納期が迫っているのか?」
「いえ、あっ……はい、そうです。あまり猶予はありません。改良する日にちも欲しいですし、早く試したいです」
「そうか。わかった。では始めよう。もし痛かったら言ってくれ。おまえを傷つけたくないから、無理だけはしないでくれ」
真剣な表情と口調でそう言ったグレイを、レネはしばらくじっと見つめていた。その瞳が、潤んでいる。それを見てグレイはますます心配になってきた。
「怖いんじゃないか? 本当に、大丈夫か……?」
グレイは優しくそう言って、そっとレネの頬を撫でた。
その途端、レネがまたもやビクッと体を震わせる。グレイはハッとして、頬に触れた手を引っ込めようとした――が、その手をギュッとレネに握られ、頬に戻されてしまう。
「レネ……?」
レネの潤んだ瞳が、切ない表情を伴ってグレイに向けられる。
「……そんなに……優しくしないでください。……期待してしまう……」
目元が、とろんと甘く歪む。その表情に、グレイは見入ってしまった。ドッと股に血が集まり、熱く滾りだす。グレイは自分の反応を少し意外に思いながらも、ホッと胸をなでおろした。難なく仕事をこなせそうだ、と。そして、レネの言葉の意味を、今回のテストで良い結果が出ることを期待しているのだと、解釈する。
「期待してもいいと思うぞ? 製作に何日もかけた、おまえの自信作だろう? ……では、始めるか」
グレイは大人の魔道具をしっかり握ると、スイッチを入れた。
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