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第6話 一方向の期待、双方向に絡み合う快楽/2
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初心なレネの反応を見て、グレイは気負っていた力が抜けてゆくのを感じた。
(……しかし、気を付けないとな。馴れ合いは避けた方がいいだろう。俺は仕事で雇われているんだし、一年間の契約結婚だということを忘れないようにしないと)
グレイは節度を保って接しようと心に留めながら、手に持った魔道具の操作に集中した。
時折スイッチを押して潤滑剤を注入しながら、それを出し入れする。中の「いいところ」をグリッと刺激してやると、レネが切ない声を上げた。張り詰めて揺れているレネの男根もまた、切なそうに震えている。
「前、しごいてやろうか? 一旦抜いたほうが……」
「いえ、いいんです。後ろでいけるか、試したいので……」
「ああ、なるほど」
グレイはそれならと、先程レネから教わった機能の一つを発動させた。中に挿入した魔道具が少し膨らみ、不規則に横回転を始める。
「あぁっ! くっ、ああああ、あっ!」
「……ずいぶん、いいようだな? 中、どんな感じだ?」
「膨らんだ、イ、イボ状のっ……、部分、が、時々、い、いいところに、当たって、こ、こすられて……あ、くうぅっ!」
グレイは横回転させながら上下運動も発動させた。手動による動きも加え、レネの「いいところ」を目がけて何度もそれを繰り出す。潤滑剤で濡れそぼった粘膜が、ビクビクと震えながら魔道具を呑み込んでは吐き出し、ぐちゅぐちゅ、ぐぽぐぽと、卑猥な音を立てた。
「あ、あ、んうううっ! ひぃっ、あ、あ! グレイ、そこ、もっと、ああああああ!」
ビクッと、レネが体を震わせ絶頂した。
目を閉じ、はあはあと息を荒げて快感の余韻に浸るレネに、グレイは感想を伝え始める。
「後ろの刺激だけで果てたところを見ると、この魔道具の性能は上々のようだな。それに……」
グレイはチラリと、自分の勃起を一瞥した。それは先走りの糸を垂らして、固く張り詰めている。
「俺のモノを見ても分かるように、これをパートナーに使う側も、かなり興奮するだろう。愛し合う双夫なら猶のこと。誰が依頼者かは知らないが、きっと満足する。レネ、おまえの仕事は成功だ。改善点など思いつかないほど完璧だ」
そう言い終わるや、グレイは魔道具をレネの体から引き抜いた。びちゃ、とシーツの上に粘性のある液体が飛び散る。それは淫らな光を帯び、糸を引いてぬらぬらと、レネの後孔周りを、太ももを、尻を、しとどに濡らしていった。
ごくりと、グレイの喉が鳴る。
するとレネがうっすらと目を開け、両腕を差し出して言った。
「……来て、ください」
グレイは求めに応じ、レネの体に覆いかぶさった。細い体を潰さないように肌を重ねた途端、レネの両腕がグレイの首に回され、ギュッと頭を抱擁してくる。
抱きしめ返すべきか、それともただ抱擁に身を委ねるだけに留めるべきか。
グレイが戸惑いながら体を硬くしていると、それを察したようにレネが冷静な声で話しかけてきた。
「次の、テストに移ります。俺のここは、魔道具によって十分、整えられた……。もう、あなたのその、大きなモノも、受け入れられるはず……。始めてください」
グレイは頷いて、上半身を起こす。ベッドに膝を折り曲げ、やや前傾して座り込むと、レネの後ろに張り詰めた欲棒を宛がった。
ぬるりと、濡れた感触。それはグレイのモノからあふれ出る汁と、潤滑剤による湿り気だ。その湿り気を利用してなじませるように先端をグリグリ押し付けると、そこは早く入れてくれと言わんばかりに、クパクパと収縮と拡張を繰り返した。なまめかしいその動きに、グレイの興奮が否応なしに高まる。彼はグッと力を込めると、膨らんだ亀頭を中に押し込んだ。
「……っ、んんっ!」
レネのくぐもったうめき声。グレイは動きを止めて、様子を確認した。
「大丈夫か? 痛いなら、言ってくれ」
「……いや、へ、平気……。そのまま、続けて……ください」
レネはそう言って微笑を浮かべたが、その表情には苦痛の片鱗が覗いている。グレイは先端を押し込んだまま、それ以上は進まずに、そっと上半身を傾けた。そして手を伸ばしてレネの頬に触れ、優しく囁く。
「無理するな……。おまえが気持ちよくないなら、この行為に意味はないだろう? 製品を試し、良い結果を望んでいるのだから」
レネは泣き笑いのような表情を浮かべ、頬に触れてきたグレイの手に自分の手を重ねながら言った。
「意味は……ありますよ。すごく、あります。これはずっと……夢見た瞬間です。痛みでさえ、愛おしい」
その意味を測りかねて、グレイの眉間にしわが寄る。怪訝そうなその表情を見たレネは、慌てたように早口で付け加えた。
「その、つまり、俺の情熱が……研究が、実を結んで、実践でそれを、知る瞬間……その、夢見た瞬間です」
「ああ……」
グレイは少し納得した。
「これほど多機能な魔道具は、研究にかなりの根気と時間が必要なんだろうな。俺は魔法には疎いし、そういうのはまったくわからないんだが……、おまえの仕事が、成功するよう心から祈ってるぞ」
「ありがとう……ございます。……グレイ……そろそろ、もう少し、中に……来てもらえませんか」
(……しかし、気を付けないとな。馴れ合いは避けた方がいいだろう。俺は仕事で雇われているんだし、一年間の契約結婚だということを忘れないようにしないと)
グレイは節度を保って接しようと心に留めながら、手に持った魔道具の操作に集中した。
時折スイッチを押して潤滑剤を注入しながら、それを出し入れする。中の「いいところ」をグリッと刺激してやると、レネが切ない声を上げた。張り詰めて揺れているレネの男根もまた、切なそうに震えている。
「前、しごいてやろうか? 一旦抜いたほうが……」
「いえ、いいんです。後ろでいけるか、試したいので……」
「ああ、なるほど」
グレイはそれならと、先程レネから教わった機能の一つを発動させた。中に挿入した魔道具が少し膨らみ、不規則に横回転を始める。
「あぁっ! くっ、ああああ、あっ!」
「……ずいぶん、いいようだな? 中、どんな感じだ?」
「膨らんだ、イ、イボ状のっ……、部分、が、時々、い、いいところに、当たって、こ、こすられて……あ、くうぅっ!」
グレイは横回転させながら上下運動も発動させた。手動による動きも加え、レネの「いいところ」を目がけて何度もそれを繰り出す。潤滑剤で濡れそぼった粘膜が、ビクビクと震えながら魔道具を呑み込んでは吐き出し、ぐちゅぐちゅ、ぐぽぐぽと、卑猥な音を立てた。
「あ、あ、んうううっ! ひぃっ、あ、あ! グレイ、そこ、もっと、ああああああ!」
ビクッと、レネが体を震わせ絶頂した。
目を閉じ、はあはあと息を荒げて快感の余韻に浸るレネに、グレイは感想を伝え始める。
「後ろの刺激だけで果てたところを見ると、この魔道具の性能は上々のようだな。それに……」
グレイはチラリと、自分の勃起を一瞥した。それは先走りの糸を垂らして、固く張り詰めている。
「俺のモノを見ても分かるように、これをパートナーに使う側も、かなり興奮するだろう。愛し合う双夫なら猶のこと。誰が依頼者かは知らないが、きっと満足する。レネ、おまえの仕事は成功だ。改善点など思いつかないほど完璧だ」
そう言い終わるや、グレイは魔道具をレネの体から引き抜いた。びちゃ、とシーツの上に粘性のある液体が飛び散る。それは淫らな光を帯び、糸を引いてぬらぬらと、レネの後孔周りを、太ももを、尻を、しとどに濡らしていった。
ごくりと、グレイの喉が鳴る。
するとレネがうっすらと目を開け、両腕を差し出して言った。
「……来て、ください」
グレイは求めに応じ、レネの体に覆いかぶさった。細い体を潰さないように肌を重ねた途端、レネの両腕がグレイの首に回され、ギュッと頭を抱擁してくる。
抱きしめ返すべきか、それともただ抱擁に身を委ねるだけに留めるべきか。
グレイが戸惑いながら体を硬くしていると、それを察したようにレネが冷静な声で話しかけてきた。
「次の、テストに移ります。俺のここは、魔道具によって十分、整えられた……。もう、あなたのその、大きなモノも、受け入れられるはず……。始めてください」
グレイは頷いて、上半身を起こす。ベッドに膝を折り曲げ、やや前傾して座り込むと、レネの後ろに張り詰めた欲棒を宛がった。
ぬるりと、濡れた感触。それはグレイのモノからあふれ出る汁と、潤滑剤による湿り気だ。その湿り気を利用してなじませるように先端をグリグリ押し付けると、そこは早く入れてくれと言わんばかりに、クパクパと収縮と拡張を繰り返した。なまめかしいその動きに、グレイの興奮が否応なしに高まる。彼はグッと力を込めると、膨らんだ亀頭を中に押し込んだ。
「……っ、んんっ!」
レネのくぐもったうめき声。グレイは動きを止めて、様子を確認した。
「大丈夫か? 痛いなら、言ってくれ」
「……いや、へ、平気……。そのまま、続けて……ください」
レネはそう言って微笑を浮かべたが、その表情には苦痛の片鱗が覗いている。グレイは先端を押し込んだまま、それ以上は進まずに、そっと上半身を傾けた。そして手を伸ばしてレネの頬に触れ、優しく囁く。
「無理するな……。おまえが気持ちよくないなら、この行為に意味はないだろう? 製品を試し、良い結果を望んでいるのだから」
レネは泣き笑いのような表情を浮かべ、頬に触れてきたグレイの手に自分の手を重ねながら言った。
「意味は……ありますよ。すごく、あります。これはずっと……夢見た瞬間です。痛みでさえ、愛おしい」
その意味を測りかねて、グレイの眉間にしわが寄る。怪訝そうなその表情を見たレネは、慌てたように早口で付け加えた。
「その、つまり、俺の情熱が……研究が、実を結んで、実践でそれを、知る瞬間……その、夢見た瞬間です」
「ああ……」
グレイは少し納得した。
「これほど多機能な魔道具は、研究にかなりの根気と時間が必要なんだろうな。俺は魔法には疎いし、そういうのはまったくわからないんだが……、おまえの仕事が、成功するよう心から祈ってるぞ」
「ありがとう……ございます。……グレイ……そろそろ、もう少し、中に……来てもらえませんか」
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