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第十一章 神殿のテルマリウム・1(皇子ルート)
117.夢見るバスタイム
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「それではお手伝い致しますね」
リーティアはそう告げると、テキパキと俺の衣装を脱がし始める。
と言っても、元々俺が着ているのはトゥニカと呼ばれる薄手のチュニックだけなので、脱がせるのも簡単なものだ。
最初は俺をバンザイの状態にして俺のトゥニカを脱がせに掛かったリーティアだったけど、半分ほど脱がせ終えた所で、急に時計回りに俺の後ろまで回り込むと、ようやく上着を脱がせ終える事に成功。
できるだけ俺の体を見ない様、伏し目がちになりながら、頬を染めているリーティアの可愛い事って言ったら、もうっ! ……どうしてくれようっ!
きっと正面から脱がし始めて、途中で恥ずかしくなっちゃって、後ろにまわっちゃったんだろうなぁ。
も~ぅ、本当に可愛いリーティア!
しかも、しかもだよ! この後リーティアと一緒にお風呂に入るんだよ! マジか?あぁ、マジなんだよ。ここで俺の服を脱がしただけで、頬を染めている様な純真な美少女が、今から俺にその肌を晒しつつ、一緒にキャッキャウフフの楽しいバスタイムを過ごすわけだ!
あぁぁ、しまったぁ。大誤算だっ! まさかこう言う展開になるなんて思っても見なかったから、準備不足感は否めない。そう、こういう時にはやっぱり、泡風呂用の入浴剤を持って来るんだったぁ。
だって、普通のお湯に入ったって、全然楽しくない……なんて事は絶対に無いんだけとも、けども! やっぱりお湯の中が見えない楽しさ? 奥ゆかしさ? チラリズムの極致? って言うのも楽しみたいじゃないのぉ。やっぱり順番ってあるよね。
日本全国2,000万人の童貞の皆なら必ず分かってくれるはずさ! だって考えても見てよ。そりゃあステーキは美味しいよ。まちがい無い。ステーキ専門店すらあるぐらいだからね。でも一流の店にはやっぱりコース料理って言うものがあってさ。こう、前菜からゆっくりと食事を楽しんで行って、気分を盛り上げて行ってぇの、満を持したメイン料理の登場! これだよこれ。童貞はそう言ったシチュエーションを含めたストーリー性に憧れている訳さ。
と言う事で、最初のお風呂には泡風呂入浴剤は外せない、マストアイテムなんだよ。
えっつ? どうやって使うのかって? あぁぁこれだから、童貞初心者は御し難い!
俺ぐらいの童貞愛好歴二十一年の猛者ともなれば、泡風呂の活用方法を骨の髄まで身に染みてるっちゅー訳なのよ。既に脳内シミュレーションはばっちりさ。
大体考えても見てよ! 一緒にお風呂に入る時、二人とも裸になっちゃったら、味も素っ気も無いってものさ。そういう時には、どちらかが先に入って待っているシチュエーションが絶対必須になる訳。ここまでは分かるよね。
さぁここで問題だ。最初に入って待っているのは男性、女性どっちだ?
シンキングタイムスタート!! ……はいっ! 終ー了ー!
えっつ、なんだって。折角の泡風呂なんだから、彼女に先に入ってもらえれば良いだって?! おい、貴様、本気で言っているのか? そんな事じゃ、童貞初級試験で赤点食らっちゃうぞ!
泡風呂に先に入るのは、男性一択なんだよ! もう、本当に分かって無いなぁ。えっ? どうして男が先に入るのかって? ……んん? 君は誰? あぁ、女の子なの? それで? ……はいはい、あぁ、なるほど。女の子が後から入ると……、結局裸で入らなきゃならないから……先に待ってる男の子に全部見られちゃうだって?
……どっせーい!
誰が全裸で入って来いって言いましたか? 俺がいつそんな事を言いましたか?
そう、女性は全裸で入ってくる必要はありま……せん! もう、女性まで分かって無いって、本当に困ったものだよ。全国2,000万人の夢見る童貞諸君が泣いているよ!
それでは仕方が無いので、答え合わせをしまーす。
まず、男性が先に浴槽に入ります。これは揺るぎない決定事項です。もちろん、事前にシャワーを浴びて体の汚れなんかを綺麗にしてから入るんだよ。男の体は汚れているからな! 身も心も……。何しろ男は狼だからな、うーんワイルド。
おっと、話がそれてしまった……。
股間を含む、全体の汚れをキレイに落とした後、やおら男性がお湯の中に入る訳だ! この時の注意点は、お風呂のお湯の温度を適温に調整する事にある訳だよ。そんな面倒な事を女性にやらせるなんて、童貞失格だぞ!
あー、ここんところ試験に出るからマークしておく様に。
大体、ジャグジー機能が付いていない様なお風呂の場合、泡風呂の泡は、浴槽にためる為のお湯の勢いや、シャワーによって泡立てる事が殆どな訳だ。そうすると、思いの他、お湯の温度を適温に調整するのは骨の折れる仕事になるって訳。意外とぬるかったり、かなり熱かったりね!
こういう力仕事は男の仕事に決まってるだろ? もし、それを彼女にやらせてみなよ! いきなり君の大切な彼女が商売っぽくなっちゃうじゃないか? 絶対にそんな事はさせちゃだめだよ。上手くできなくても悲しいし、上手く出来たとしたら……、もっと悲しい事になるんだぞっ! そこは男が率先して対応するしか無いじゃないかぁ!
……っふぅぅ。ちょっと熱くなりすぎたな。
次にお風呂の温度がちょうど良くなって、十分な泡の量が確保できたとしよう。その時間、約12分と30秒。更に男性がワクワクと女性を待つ為のお楽しみワクワク時間の6分20秒を加算すると、合計18分50秒が消費される計算となる訳だ。
ではこの貴重な時間で、女性は何をしているのか? そう! 勘の良い諸君は既に分かっているね。女性には色々と準備が必要なんだよ。
大体、彼女達は全国の童貞達から恐れられているベリーショートである可能性は非常に低い(慶太の個人的な感想です)。となると、髪をほどいたままで浴槽の中に入る訳には行かないはずだ。つまり、どうしても髪をアップにまとめる時間が必要になってくるって寸法さ。
そう、この男性の準備時間は、女性が自分の髪をまとめてアップにする時間とイコールになる様に設計されているんだよ。すばらしい事じゃないか? ……えっ? 髪をアップするのにそんなに時間は掛からないって? またさっきの君かい? おいおいおい、俺だって二十一歳にもなる大人だよ? 女性が髪をアップにする以外にも、色々準備がある事ぐらい知っているよ。まぁ、あれを外したり、これを付けたり、確認したり、なんだったらちょっと剃ったりする時間を入れての18分50秒なんだからね! もう、これ以上はビタ一文負からないんだからね! じゃないと童貞君が浴槽の中で茹っちゃうからねっ!
さぁ、ここからが本番だ! 女性が浴槽に入って来るんだけども、もちろん素っ裸で入って来る訳じゃない! 一部、ごく一部のマニアの中には、その方が良いって言う人もいるけれど、そう言う人は、今日はもう帰ってくれ! 今日の講義は一般的な童貞諸君のための話だからね。
そう、彼女は体にバスタオルを巻いて入って来るんだよ。
これならちっとも恥ずかしく無いし、当初の目的を十分果たしている訳さ。ただ、この時注意して欲しいのは、髪を濡らさない様に、頭にまでタオルを巻いて入って来る人がいるけど、これはタブー! もう、そこまで重装備にしたいのなら、家で風呂に入って来いって話だよ。
あくまでも自分の肌は晒したくない。でも女性としてのかわいらしさは残しておきたいって言う、ギリギリの選択が、体にバスタオル、髪はアップでそのまま……ってい言う所で、絶妙のバランスを取っている訳なんだからね!
……はぁはぁはぁ。
んん?今日の妄想、長すぎて尺に入らないって! それじゃあ仕方が無い! 今回初の妄想状態のままで、次話へ続いてやる! こんな所で妄想をおわらせる訳には行かないぞぉ!
リーティアに洋服を脱がせてもらったまま、妄想の海へと船出した主人公の帰還はいつになるのか?
リーティアはそう告げると、テキパキと俺の衣装を脱がし始める。
と言っても、元々俺が着ているのはトゥニカと呼ばれる薄手のチュニックだけなので、脱がせるのも簡単なものだ。
最初は俺をバンザイの状態にして俺のトゥニカを脱がせに掛かったリーティアだったけど、半分ほど脱がせ終えた所で、急に時計回りに俺の後ろまで回り込むと、ようやく上着を脱がせ終える事に成功。
できるだけ俺の体を見ない様、伏し目がちになりながら、頬を染めているリーティアの可愛い事って言ったら、もうっ! ……どうしてくれようっ!
きっと正面から脱がし始めて、途中で恥ずかしくなっちゃって、後ろにまわっちゃったんだろうなぁ。
も~ぅ、本当に可愛いリーティア!
しかも、しかもだよ! この後リーティアと一緒にお風呂に入るんだよ! マジか?あぁ、マジなんだよ。ここで俺の服を脱がしただけで、頬を染めている様な純真な美少女が、今から俺にその肌を晒しつつ、一緒にキャッキャウフフの楽しいバスタイムを過ごすわけだ!
あぁぁ、しまったぁ。大誤算だっ! まさかこう言う展開になるなんて思っても見なかったから、準備不足感は否めない。そう、こういう時にはやっぱり、泡風呂用の入浴剤を持って来るんだったぁ。
だって、普通のお湯に入ったって、全然楽しくない……なんて事は絶対に無いんだけとも、けども! やっぱりお湯の中が見えない楽しさ? 奥ゆかしさ? チラリズムの極致? って言うのも楽しみたいじゃないのぉ。やっぱり順番ってあるよね。
日本全国2,000万人の童貞の皆なら必ず分かってくれるはずさ! だって考えても見てよ。そりゃあステーキは美味しいよ。まちがい無い。ステーキ専門店すらあるぐらいだからね。でも一流の店にはやっぱりコース料理って言うものがあってさ。こう、前菜からゆっくりと食事を楽しんで行って、気分を盛り上げて行ってぇの、満を持したメイン料理の登場! これだよこれ。童貞はそう言ったシチュエーションを含めたストーリー性に憧れている訳さ。
と言う事で、最初のお風呂には泡風呂入浴剤は外せない、マストアイテムなんだよ。
えっつ? どうやって使うのかって? あぁぁこれだから、童貞初心者は御し難い!
俺ぐらいの童貞愛好歴二十一年の猛者ともなれば、泡風呂の活用方法を骨の髄まで身に染みてるっちゅー訳なのよ。既に脳内シミュレーションはばっちりさ。
大体考えても見てよ! 一緒にお風呂に入る時、二人とも裸になっちゃったら、味も素っ気も無いってものさ。そういう時には、どちらかが先に入って待っているシチュエーションが絶対必須になる訳。ここまでは分かるよね。
さぁここで問題だ。最初に入って待っているのは男性、女性どっちだ?
シンキングタイムスタート!! ……はいっ! 終ー了ー!
えっつ、なんだって。折角の泡風呂なんだから、彼女に先に入ってもらえれば良いだって?! おい、貴様、本気で言っているのか? そんな事じゃ、童貞初級試験で赤点食らっちゃうぞ!
泡風呂に先に入るのは、男性一択なんだよ! もう、本当に分かって無いなぁ。えっ? どうして男が先に入るのかって? ……んん? 君は誰? あぁ、女の子なの? それで? ……はいはい、あぁ、なるほど。女の子が後から入ると……、結局裸で入らなきゃならないから……先に待ってる男の子に全部見られちゃうだって?
……どっせーい!
誰が全裸で入って来いって言いましたか? 俺がいつそんな事を言いましたか?
そう、女性は全裸で入ってくる必要はありま……せん! もう、女性まで分かって無いって、本当に困ったものだよ。全国2,000万人の夢見る童貞諸君が泣いているよ!
それでは仕方が無いので、答え合わせをしまーす。
まず、男性が先に浴槽に入ります。これは揺るぎない決定事項です。もちろん、事前にシャワーを浴びて体の汚れなんかを綺麗にしてから入るんだよ。男の体は汚れているからな! 身も心も……。何しろ男は狼だからな、うーんワイルド。
おっと、話がそれてしまった……。
股間を含む、全体の汚れをキレイに落とした後、やおら男性がお湯の中に入る訳だ! この時の注意点は、お風呂のお湯の温度を適温に調整する事にある訳だよ。そんな面倒な事を女性にやらせるなんて、童貞失格だぞ!
あー、ここんところ試験に出るからマークしておく様に。
大体、ジャグジー機能が付いていない様なお風呂の場合、泡風呂の泡は、浴槽にためる為のお湯の勢いや、シャワーによって泡立てる事が殆どな訳だ。そうすると、思いの他、お湯の温度を適温に調整するのは骨の折れる仕事になるって訳。意外とぬるかったり、かなり熱かったりね!
こういう力仕事は男の仕事に決まってるだろ? もし、それを彼女にやらせてみなよ! いきなり君の大切な彼女が商売っぽくなっちゃうじゃないか? 絶対にそんな事はさせちゃだめだよ。上手くできなくても悲しいし、上手く出来たとしたら……、もっと悲しい事になるんだぞっ! そこは男が率先して対応するしか無いじゃないかぁ!
……っふぅぅ。ちょっと熱くなりすぎたな。
次にお風呂の温度がちょうど良くなって、十分な泡の量が確保できたとしよう。その時間、約12分と30秒。更に男性がワクワクと女性を待つ為のお楽しみワクワク時間の6分20秒を加算すると、合計18分50秒が消費される計算となる訳だ。
ではこの貴重な時間で、女性は何をしているのか? そう! 勘の良い諸君は既に分かっているね。女性には色々と準備が必要なんだよ。
大体、彼女達は全国の童貞達から恐れられているベリーショートである可能性は非常に低い(慶太の個人的な感想です)。となると、髪をほどいたままで浴槽の中に入る訳には行かないはずだ。つまり、どうしても髪をアップにまとめる時間が必要になってくるって寸法さ。
そう、この男性の準備時間は、女性が自分の髪をまとめてアップにする時間とイコールになる様に設計されているんだよ。すばらしい事じゃないか? ……えっ? 髪をアップするのにそんなに時間は掛からないって? またさっきの君かい? おいおいおい、俺だって二十一歳にもなる大人だよ? 女性が髪をアップにする以外にも、色々準備がある事ぐらい知っているよ。まぁ、あれを外したり、これを付けたり、確認したり、なんだったらちょっと剃ったりする時間を入れての18分50秒なんだからね! もう、これ以上はビタ一文負からないんだからね! じゃないと童貞君が浴槽の中で茹っちゃうからねっ!
さぁ、ここからが本番だ! 女性が浴槽に入って来るんだけども、もちろん素っ裸で入って来る訳じゃない! 一部、ごく一部のマニアの中には、その方が良いって言う人もいるけれど、そう言う人は、今日はもう帰ってくれ! 今日の講義は一般的な童貞諸君のための話だからね。
そう、彼女は体にバスタオルを巻いて入って来るんだよ。
これならちっとも恥ずかしく無いし、当初の目的を十分果たしている訳さ。ただ、この時注意して欲しいのは、髪を濡らさない様に、頭にまでタオルを巻いて入って来る人がいるけど、これはタブー! もう、そこまで重装備にしたいのなら、家で風呂に入って来いって話だよ。
あくまでも自分の肌は晒したくない。でも女性としてのかわいらしさは残しておきたいって言う、ギリギリの選択が、体にバスタオル、髪はアップでそのまま……ってい言う所で、絶妙のバランスを取っている訳なんだからね!
……はぁはぁはぁ。
んん?今日の妄想、長すぎて尺に入らないって! それじゃあ仕方が無い! 今回初の妄想状態のままで、次話へ続いてやる! こんな所で妄想をおわらせる訳には行かないぞぉ!
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ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。
――そんなある日。
聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。
盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。
【AIの使用について】
本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。
主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。
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