【R18】夜のショタカフェへようこそ!〜僕は愛する人に身請けされる〜

玄野クロ(星屑灯)

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束の間の時間

*【夜】重なる思い

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 既に広がっているアナルを、もっと広げるようにお尻に両手を添えた。半分開いた瞳は涙に濡れ、半分開いた口からは吐息が漏れる。

“は、早く……早く……ユキトさん……!”

 待ちきれずにアヤはおちんちんの先端からカウパーを零した。ぱたりとシーツに小さなシミを作り、じんわりと広がっていく。

「……どうしてほしい?」
「……え……?」
「どうしてほしいんだ? 奥まで突いて欲しいのか? それとも、ピストンしててほしいのか? 一緒にそのおちんちん扱いてほしい? そこまで、ちゃんと、だ」
「い、いじわる……しないで……ぇ」
「意地悪じゃないぞ? それに、ちゃんと自分が気持ち良い、一番して欲しいことをしてもらいたいだろ?」
「う……うぅ……」
「……ちゃんと言わなきゃ、ずっとこのままだな?」

“あ……そんな――!”

 想定していなかったユキトの言葉に、アヤは口ごもった。別に、こんなプレイは今に始まったことではない。これまでにも同じことを言う客は少なからずいたからだ。だが、ユキトはそんな今までの客と同じではない。まだキープ状態とはいえ、身請けを約束してお互い好き同士であると確認した、恋人とほぼ変わらないのだ。
 ……仕事であれば、何の躊躇いもない。『今求められている【アヤ】として言わなければ』という意識一つで、客が求める言葉を紡ぎ音に乗せられる。しかし今は、仕事であって仕事でないのだ。ユキトは仕事をしているアヤと接しているが、百パーセント仕事上のアヤを求めてはいない。

 この狭い、お店に用意された空間で、恋人との情事を楽しみたいのだ。
 そしてそれは、アヤも同じ気持ちだった。

 意識してしまうと、口にするには恥ずかしい言葉。

“言わなきゃ……”

「ぁ……お、奥まで……いっぱいっ……つ、ついて……くだっ……ください! それに……そ、それに……。お、おちんちん、も……触って……ほしい、です……」
「……そうか。そうしてほしいんだな」
「は……はいっ……」
「良い子だな。よくできました」

 さらりとユキトの手がアヤのお尻を撫でた。

「……それじゃ、望み通りに」
「……ぁ……」

 アヤの指によってさらに広がったアナルに、ユキトは自分のモノをゆっくりと挿入した。先ほどまで入っていたからだろうか。抵抗なくあっという間に根元まで飲み込まれていく。

「んん……ん……はぁ……はぁ……」
「入った、な」
「はい……」

 相手に気持ち良くなってもらいたいという思いは、ユキトもアヤも同じだった。だからこそ、相手がして欲しいことを、相手が望むことをしたいと思うのかもしれない。

「……動くぞ?」
「んっ……は、はい……」

 アヤのアナルを満たすユキトのモノが、ユキトの動きに合わせて運動を繰り返す。何度もオーガズムを迎えたはずのアヤの身体は、それでもまだ快楽を求めていた。

「あ……あぁ……ん……っ……」
「はぁ……はぁ……」

 ユキトも限界は遠くない。

「……ずっとこうしていたいくらいなんだがな……」
「あぁ……ぼく、も。……僕も……んっ……です、ぅ……ぅ……!」

 動きに緩急をつけ、今日最後だろうアヤのナカを楽しむ。我慢出来ずに声を漏らすアヤを愛おしく思い、次はどんな声を聴かせてくれるのかと、ユキトの胸をくすぐった。
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