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第2話 道場破り
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まるでその場にいるのは二人だけなのかのように、その攻防は幾度となく繰り返されていく。先程の舞のような動きとは違って、累の刀は力強く振り抜かれ、刀同士がぶつかれば火花が散る。そこには女としての非力さは微塵も感じられない。時折火花の中に累の紅をさした唇が見え隠れする。口角は僅かに上がっている。まわりにいる男たちはただただ茫然とそれを眺めていた。
何度目かの攻防が繰り返されたところで、二人は動きを止め相対して構え直した。
累は大友源一郎に話しかける。
「まさかこれほどの腕とは思いませんでした。やはりこれでは加減など不可能。このままやり合えばどちらかが命を落としますぞ」
「何をおっしゃる。まだお主は本気を出しておりませぬな。拙者農村の出ですが剣の腕を買われて大友殿の家に入りました。しかしいわれのない罪で義父は腹を斬らされました。お家取りつぶしで拙者は故郷に帰ったが、そこでは理解し難い程の重税が課されていて、昔からの知人には餓死者も出ている有様。幼い頃より憧れていた武士になってはみたものの、もう武家の世界にはほとほと嫌気がさし申した。これからどう生きていけばいいのか全く分かりませぬ。ここであなた程の方に斬られて死ぬのであれば、それもまた一興。武士の情けです。どうかこの身に引導を渡してやって下され」
累は大友の話を黙って聞いていた。そうしてこう言った。
「ならば私の本気を見せましょう」
累は大きく息を吸ってからゆっくりと吐き出した。すると彼女の目は見る見る深紅に染まっていく。
そうして累の言葉を受けて源一郎はまた斬りかかった。しかし今度はそれは体捌きだけで躱されてしまった。源一郎は二の太刀三の太刀と攻撃を繰り返すが、それらは全てまるで累の体をすり抜けるがごとく宙を斬るだけだった。そうして気が付けば、大友の腕にも一筋の裂傷が刻まれていた。力が入らず刀を地面に落とす。
累は刀を一振りして血を払うと腰の鞘へと戻した。そうして斬られた腕をおさえて片膝をついた大友源一郎に向かってこう言った。
「吠える相手を間違えておいでです。事情は分かりませんが、源一郎という位なので養子先ではご長男なのでしょう。お義父殿の無念を晴らしてお家を再興する道もありますし、農夫が良いのならば盗賊の真似事などせずに、土と共に生きて行くのもいいでしょう」
「源ちゃん大丈夫か?」
「源太もう気は済んだろう」
自分達も怪我を負っているのに、男達は源一郎のまわりに集まって心配そうに声を掛けている。
どうやら源一郎は元々は源太という名前らしい。と、すれば養子先に戻らねば長男ではない可能性もある。
「拙者これから江戸に参って、両国の緒方道場で世話になる予定です。また腕を上げたならいつでも挑んで来られるが良いでしょう。いつでもお相手致します」
累はそう言って茂みから傘を拾いあげると頭に被った。そうして大友たちの方は振り返らずに、街道を早足で進む。
「あれはあり寄りのなしだったな」
誰にも聞こえない所で一人そう呟いた。
●●●●●●●●●●●●●●●●
「で、そなたは道場破りに来たと申しておるのか?」
そう聞かれて累は飲んでいたお茶を目の前に置いてから答える。
「確かに道場破りというのが一番近い言葉かと思います」
「しかし道場破りというのは、もっとこう稽古中に突然道場に入って来ては勝負を挑むというものではないのかな?」
「もちろんそういう作法が普通なのかもしれないなとは思います。しかし私の場合少々目的が違いますので……」
「ふむ、兎に角二つのうちどちらかを選べと言うのだな」
「大変不躾な申し出で失礼だとは思いますが、そういう事になります」
「普通道場破りと言えば、その道場で一番強い者との勝負を望まれると思うのだがそうではないわけだ?」
「いえ、それでも構いません。ただしその場合、もし私が勝った場合は指南役として是非この道場で雇っていただきたいのです」
「確かにこの道場で一番強い者に勝ったとなれば、指南役としても相応しいと言える。それは十分理解できる。しかしその、もう一つの選択肢というのが良く分からない」
「最初から話せば長い話になります。とにかく私は自分よりも腕の立つ殿方を探しております。その為にこの道場破りの様な事をしているのです」
「まぁ己を超えるものを探すのは良いとして、どうしてその相手が独身でなければならないのか? しかも長男であっても駄目だというのだな?」
「大変お恥ずかしい話なんですが、これは私の婿探しでもあるのです。父の遺言で私は自分の剣の腕を超えるものとしか婚姻する事が出来ません。そうして私には男兄弟がおりません。ですからできればその方には婿に入っていただきたいのです。そうなると長男では困りますし、既婚者であれば最初からお話にならないというわけです」
「それでこうして、手合わせ前に道場主である私と話したいと希望されたわけですな。しかし確かにそれは良かったかもしれない。私は確かに道場主でありここの師範でもあるが、当道場で一番強いかと言えばそういうわけでも無い。寄る年波には勝てず現在この道場で一番強いと言えば沖田菊乃進という者でしょう。奴は若いが実際に切り合えば死ぬのは儂でしょう。そうして独身であるし長男でもない」
道場主のその言葉を聞いて累の目は輝き始める。
「そうですか、ここにはその様な殿方がいらしゃるのですね。であれば是非ともその方と手合わせをお願いしたい!」
「しかし道場破りを、事前にこんなにも話し合って、さぁやりましょうという意味が一体どこにあるのだろうか? そもそも受けたところで我が道場に何の利も無いとは思われませんか?」
「であれば通常の道場破りの様に、門下生もいる稽古中に再訪しろと言う事でしょうか? 確かにそれであれば門下生が見ている手前、手合わせを断ることができなくなりますからね。しかしその場合私が大差をつけて勝ってしまうと道場にはご迷惑をおかけする事になります。それは私としても大変心苦しい」
「……何かそれだと我が道場の人間では手も足も出ないとおしゃっているようにも聞こえますな」
そういうと道場主は自分の右傍らに置いた木刀を左手で握った。
類は慌てることもなく、道場主の方を睨みつけた。と、同時に両の手の平を開き床に向ける。正座をしている右膝は少し浮かせた。
「おやめください。私は既婚者の方と手合わせするつもりはございません。それとも私が勝った場合はこの道場で雇ってもらえると受け取ってよろしいのでしょうか?」
「なるほど、私が木刀で切りかかった場合の未来は今見えた様な気がします。確かにあなたはただ者では無いようだ。この坂本重三郎も、あなたとうちの沖田の勝負が是非とも見たくなってしまった。……承知いたしました。道場の方へ案内いたしましょう」
「重三郎という事はご長男ではありませんね。貴殿とはもっと若く独身の時に是非ともお手合わせ願いたかった。好み的にはあり寄りのありです……おっとこれは余計でしたね。失礼いたしました」
そう言うと類は床に置いた二本の刀を手に持つと立ち上がった。道場主が障子を開けると、外から吹き込んで来た風にその長い黒髪が棚びく。
道場に入ると、そこには一人の男が正座をして目を瞑り瞑想をしていた。道場主の坂本重三郎は男に声をかける。他の道場生の姿はそこには無かった。
「沖田よ、この御仁がお前との手合わせを御所望だ」
そう言葉をかけられて沖田は閉じた両目を開けた。そうして累の方を見る。
「道場破りと聞きましたが、そちらにおられるのはご婦人の様にお見受けいたします。師範は私にこのご婦人と手合わせをせよとおっしゃるのですか?」
「ひと目見てこのご婦人の力量が分からぬお主でもなかろう。男女の別などでその目を曇らせる事の無いよう、この立ち合いはお主の剣術にとっても意味のあるものになるであろう」
そう言われて沖田は累の立ち姿をまた眺める。その体は決して大きくはない。しかし戦いを前にして、彼女の周りの空気は揺れて見えた。
「分かりました。坂本無限流の名に恥じない様、精一杯務めさせていただきます」
沖田菊乃進の言葉を聞いても累は黙っている。
沖田と累は互いに木刀を携え、一礼をしてから道場の中央部に向かい合って構えた。
何度目かの攻防が繰り返されたところで、二人は動きを止め相対して構え直した。
累は大友源一郎に話しかける。
「まさかこれほどの腕とは思いませんでした。やはりこれでは加減など不可能。このままやり合えばどちらかが命を落としますぞ」
「何をおっしゃる。まだお主は本気を出しておりませぬな。拙者農村の出ですが剣の腕を買われて大友殿の家に入りました。しかしいわれのない罪で義父は腹を斬らされました。お家取りつぶしで拙者は故郷に帰ったが、そこでは理解し難い程の重税が課されていて、昔からの知人には餓死者も出ている有様。幼い頃より憧れていた武士になってはみたものの、もう武家の世界にはほとほと嫌気がさし申した。これからどう生きていけばいいのか全く分かりませぬ。ここであなた程の方に斬られて死ぬのであれば、それもまた一興。武士の情けです。どうかこの身に引導を渡してやって下され」
累は大友の話を黙って聞いていた。そうしてこう言った。
「ならば私の本気を見せましょう」
累は大きく息を吸ってからゆっくりと吐き出した。すると彼女の目は見る見る深紅に染まっていく。
そうして累の言葉を受けて源一郎はまた斬りかかった。しかし今度はそれは体捌きだけで躱されてしまった。源一郎は二の太刀三の太刀と攻撃を繰り返すが、それらは全てまるで累の体をすり抜けるがごとく宙を斬るだけだった。そうして気が付けば、大友の腕にも一筋の裂傷が刻まれていた。力が入らず刀を地面に落とす。
累は刀を一振りして血を払うと腰の鞘へと戻した。そうして斬られた腕をおさえて片膝をついた大友源一郎に向かってこう言った。
「吠える相手を間違えておいでです。事情は分かりませんが、源一郎という位なので養子先ではご長男なのでしょう。お義父殿の無念を晴らしてお家を再興する道もありますし、農夫が良いのならば盗賊の真似事などせずに、土と共に生きて行くのもいいでしょう」
「源ちゃん大丈夫か?」
「源太もう気は済んだろう」
自分達も怪我を負っているのに、男達は源一郎のまわりに集まって心配そうに声を掛けている。
どうやら源一郎は元々は源太という名前らしい。と、すれば養子先に戻らねば長男ではない可能性もある。
「拙者これから江戸に参って、両国の緒方道場で世話になる予定です。また腕を上げたならいつでも挑んで来られるが良いでしょう。いつでもお相手致します」
累はそう言って茂みから傘を拾いあげると頭に被った。そうして大友たちの方は振り返らずに、街道を早足で進む。
「あれはあり寄りのなしだったな」
誰にも聞こえない所で一人そう呟いた。
●●●●●●●●●●●●●●●●
「で、そなたは道場破りに来たと申しておるのか?」
そう聞かれて累は飲んでいたお茶を目の前に置いてから答える。
「確かに道場破りというのが一番近い言葉かと思います」
「しかし道場破りというのは、もっとこう稽古中に突然道場に入って来ては勝負を挑むというものではないのかな?」
「もちろんそういう作法が普通なのかもしれないなとは思います。しかし私の場合少々目的が違いますので……」
「ふむ、兎に角二つのうちどちらかを選べと言うのだな」
「大変不躾な申し出で失礼だとは思いますが、そういう事になります」
「普通道場破りと言えば、その道場で一番強い者との勝負を望まれると思うのだがそうではないわけだ?」
「いえ、それでも構いません。ただしその場合、もし私が勝った場合は指南役として是非この道場で雇っていただきたいのです」
「確かにこの道場で一番強い者に勝ったとなれば、指南役としても相応しいと言える。それは十分理解できる。しかしその、もう一つの選択肢というのが良く分からない」
「最初から話せば長い話になります。とにかく私は自分よりも腕の立つ殿方を探しております。その為にこの道場破りの様な事をしているのです」
「まぁ己を超えるものを探すのは良いとして、どうしてその相手が独身でなければならないのか? しかも長男であっても駄目だというのだな?」
「大変お恥ずかしい話なんですが、これは私の婿探しでもあるのです。父の遺言で私は自分の剣の腕を超えるものとしか婚姻する事が出来ません。そうして私には男兄弟がおりません。ですからできればその方には婿に入っていただきたいのです。そうなると長男では困りますし、既婚者であれば最初からお話にならないというわけです」
「それでこうして、手合わせ前に道場主である私と話したいと希望されたわけですな。しかし確かにそれは良かったかもしれない。私は確かに道場主でありここの師範でもあるが、当道場で一番強いかと言えばそういうわけでも無い。寄る年波には勝てず現在この道場で一番強いと言えば沖田菊乃進という者でしょう。奴は若いが実際に切り合えば死ぬのは儂でしょう。そうして独身であるし長男でもない」
道場主のその言葉を聞いて累の目は輝き始める。
「そうですか、ここにはその様な殿方がいらしゃるのですね。であれば是非ともその方と手合わせをお願いしたい!」
「しかし道場破りを、事前にこんなにも話し合って、さぁやりましょうという意味が一体どこにあるのだろうか? そもそも受けたところで我が道場に何の利も無いとは思われませんか?」
「であれば通常の道場破りの様に、門下生もいる稽古中に再訪しろと言う事でしょうか? 確かにそれであれば門下生が見ている手前、手合わせを断ることができなくなりますからね。しかしその場合私が大差をつけて勝ってしまうと道場にはご迷惑をおかけする事になります。それは私としても大変心苦しい」
「……何かそれだと我が道場の人間では手も足も出ないとおしゃっているようにも聞こえますな」
そういうと道場主は自分の右傍らに置いた木刀を左手で握った。
類は慌てることもなく、道場主の方を睨みつけた。と、同時に両の手の平を開き床に向ける。正座をしている右膝は少し浮かせた。
「おやめください。私は既婚者の方と手合わせするつもりはございません。それとも私が勝った場合はこの道場で雇ってもらえると受け取ってよろしいのでしょうか?」
「なるほど、私が木刀で切りかかった場合の未来は今見えた様な気がします。確かにあなたはただ者では無いようだ。この坂本重三郎も、あなたとうちの沖田の勝負が是非とも見たくなってしまった。……承知いたしました。道場の方へ案内いたしましょう」
「重三郎という事はご長男ではありませんね。貴殿とはもっと若く独身の時に是非ともお手合わせ願いたかった。好み的にはあり寄りのありです……おっとこれは余計でしたね。失礼いたしました」
そう言うと類は床に置いた二本の刀を手に持つと立ち上がった。道場主が障子を開けると、外から吹き込んで来た風にその長い黒髪が棚びく。
道場に入ると、そこには一人の男が正座をして目を瞑り瞑想をしていた。道場主の坂本重三郎は男に声をかける。他の道場生の姿はそこには無かった。
「沖田よ、この御仁がお前との手合わせを御所望だ」
そう言葉をかけられて沖田は閉じた両目を開けた。そうして累の方を見る。
「道場破りと聞きましたが、そちらにおられるのはご婦人の様にお見受けいたします。師範は私にこのご婦人と手合わせをせよとおっしゃるのですか?」
「ひと目見てこのご婦人の力量が分からぬお主でもなかろう。男女の別などでその目を曇らせる事の無いよう、この立ち合いはお主の剣術にとっても意味のあるものになるであろう」
そう言われて沖田は累の立ち姿をまた眺める。その体は決して大きくはない。しかし戦いを前にして、彼女の周りの空気は揺れて見えた。
「分かりました。坂本無限流の名に恥じない様、精一杯務めさせていただきます」
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