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1人目 其の二
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「そーれ♪」
戦いの火蓋はピリカが投げた白い手玉によって切られた。白い手玉は空中で弾け、そこから霧のようなものが展開された。それの正体は粉のようなものであり、目に入ると少し痛い。
シオリは音もなく奴に接近する。狙うは腹部と思わしき所。飛び上がり、一気に接近する。
奴の視線はすぐにゼロの方を向いたため、シオリの接近には気付いていないはずだ。そのまま腹部へと突きをしようと剣を突き出す。しかし、その時問題は起こった
「残念、ハズレです」
奴がそう言うまでは何も無かった。普通の背中だったはずなのに、知らぬ間に目先に真っ黒な棘の先端があるではないか。
足は浮いている。勢いがある。ここまで状況が分かってるのならば、後はお分かりだろう。シオリは最後の抵抗で顔を右に逸らした。その結果、棘は頬骨に当たり、そのまま貫通した。
「チッ……」
とんでもない激痛だった。歯が飛び、骨が砕ける。ただ、勢いは殺さなかった。剣は奴の腹に接近し、当たった───と、思いきや手応えはなかった。
あんまりよく見えなかったが、さっきまであったはずの腹がなかった。剣が突き立てられてる所だけ綺麗に肉体?が無くなっていた。
刺さってた棘が抜かれ、シオリは地面に崩れる。そこに追い打ちをするように奴の脚が1本、シオリの顔に迫っていた。地につけているのとはまた別のだ。この脚は丸太のように太く、そして速かった。
「ごめんねぇ~?」
さっきまで少し離れに居たはずのピリカの声が隣からした。そしてピリカはトンッとシオリを押す
「これ、私が受けちゃうから☆」
そう言った直後、シオリの真横から空を切る音。そして直後には少し奥でまるで車が衝突したかのような轟音。ピリカの首は一瞬にして潰れ、頭部が跳ね飛ばされた。
シオリの頬に、雫が雪のように降ってくる。それは温かく、そして血なまぐさかった。
ピリカの首は綺麗に吹き飛び、ボドゥッという音と共に地面に着陸する。ゼロは親友の首が跳ぶのを目の当たりにして、少し、ほんの少しだけ動揺した。
「貴方もまだまだですね」
それを奴が見逃すはずもなく、丸太の様な脚はゼロが咄嗟に生み出した尻尾の壁も突き破り、腹を打ち抜いた。
臓腑が弾ける音と共に、ゼロは血をどっぷし吐く。奴は腕でゼロの頭を押さえつけ、強引に足を引き抜く。ヌチャッというなんとも気持ちが悪い音と共に脚が抜ける。
そこについてたのは赤とピンク色のものだった。想像なんてしたくもないような、理解したくもないような。そんなものだった
ゼロはその場に倒れ、血をまた吐く。
「無駄に生命力だけはあるのですね。そりゃあ苦しいでしょおうに!!」
やってるうちに気分が上がったのか、奴は脚を上げ、ゼロの頭を粉砕せんと振り下ろされる
しかし、ゼロの頭は打ち砕かれず、代わりに
「2回目、行っくよ~☆」
ピリカが受けていた。何故か傷は完治しており、巨大な脚はピリカの腹を打ち抜くに留まった
「───ッ!」
「忘れたの?私のノ・ウ・リョ・ク」
相手を予想外な顔にさせたのが嬉しかったのか、ピリカはニヤけていた。ピリカはギュッと脚を抱きしめた。まるで、世界で1人だけの愛人を抱きしめるかのように
「これ、プレゼント☆」
そう言うと、ピリカの腹部が光り出す。いかにも爆発します。みたいな光り方と音で奴は脚を無くし、安堵とイライラを混ぜたような声を漏らしながら後方にバックステップ。
しかし、ピリカのそれは罠だった。たちまち光は失せ、ピリカはゼロに触れて治癒をする
「大丈夫? ゼロちゃん」
「……わざわざすまないな」
「っひひ……良いんだよ~? 私はゼロちゃんが元気ならそれでいいから」
奴はなんとも言えない表情で睨む。
奴はピリカと関わってたかと言われれば違うが、ピリカの能力や性格は把握していた。
騙すような戦術が好きで、赤、白、黒の手玉を操る。もしかしたら見てないだけでそれ以上あるのかもしれない
ピリカの個性能力《静寂の箱庭》。誰からも視認されていなければどんな傷も病も一瞬にして完治させる能力。ピリカの視野に視線が入ってなければ見られていないと判定される。
ピリカの白い手玉や赤い手玉で目眩しさせてからの完治戦法には何度かやられた経験が奴の過去にはあった。
「治療するね~☆」
ピリカはゼロに手を当て、一瞬にして傷を治す。単なる治癒魔法である。
奴は最初こそイライラしている素振りを見せていたものの、すぐにその口は冷静さを戻した。あんなに一瞬で殺せるんだったら焦る必要は無い。
事実、ゼロはあのままいってれば死亡。ピリカもタイマンなら怖くは無い。シオリに関しては物理攻撃しか出来ないので肉体を変形できる奴の脅威ではなかった
奴は地面に足をつけ、小さな魔法陣を掌に展開する。アニメや漫画で見る。よくあるあれだ。
ここから攻撃しますよーみたいな雰囲気が醸し出されている。ゼロとピリカの方をしっかりと向いていた。
奴は油断していたのだろう。そりゃ、誰だって油断するさ。熊を2頭相手にしてる時に瀕死の蟻の相手など誰がするだろうか。しかし、蟻も時には人を刺す。
奴の背後には既に剣を振り上げているシオリがいた。音もなく、立ち上がり、飛び上がっているシオリが居た。
普通なら肉体をあれこれして躱されるのだろう。だが、今回ばかりは躱せなかった。
奴が勘づいた時には時すでに遅し。シオリは剣を振り下ろしていた。右肩から、左腰にかけて。ぶにゃり、という何とも名状し難い感触。
その後に耳に入るのはブシュッ、という恐らく血が吹き出たであろう音。その液体は物理法則に従って地へと落下していくのだが、赤色のよく見る鮮血ではなく、真っ黒の気持ち悪いモノだった。
「っ……」
奴は肉体を組み直し、バキバキと不快な音を立てながら右方に数m跳んだ
にしてもピリカの治癒魔法は便利なものだ。さっきまで意識が飛ぶほどに痛かった傷がもう治っている。
「痛いじゃないですか……私の大事な肉体を傷付けるなんて、酷い人もいらっしゃるんですねぇ」
皮肉そうに、奴は言う。
「やっと借りを返せて、いい気味だったよ」
シオリは表情1つ変わってないが、言葉の端々に嬉々とした感情が漏れていた。
「ッフフ……良いですねぇ、諦めないその姿勢。高評価です」
どういう意味なのか、理解は出来なかった。奴は、さっきまでニコニコだった口を急に平行に直し、シオリ達に問いかける
「あの、少しお伺いしたいのですが。なぜそこまでしてこのワタクシを狙うのです? 貴方らがワタクシを狙ったところで、メリットなどは感じられませんが」
それは、純粋な疑問だった。誰でも分かるほどに、 それに含みはなく、純粋で、素朴なものだった。
「人間への復讐だ。我等はその準備をするために貴様をこちら側へと招き入れようとしているのだ」
ゼロが何食わぬ顔で答える。ゼロは、あまり暴力は振るわずに平和に仲間に入れたい。というのが本心であった。
「フフッ……ハハハハハハハ!!」
予想外だったのか、奴は大笑いする。その笑いは、素晴らしい考えだったからか、それかあまりにもバカバカしかったからなのか。
「随分とバカですねぇ……それでも魔界の統括者なのですか?あのお方が負けたのに、貴方等で勝てる訳ないじゃないですか。例え、ワタクシや他のお方を仲間にしたとしても……到底敵いはしませんよ」
「そうか。そう思うのか」
ゼロは凍てついた、鋭い視線を奴に浴びせる
「ただ、負けたら従え。それがエリュシオンの教えだろう?」
「えぇ……分かりましたよ。あのお方の言い分に、私は否定いたしませんので」
「負けたら従えだって……かっこぃ~☆」
ピリカがクスクスと肩を揺らす。そして気付けば、ピリカの両手には計6つ、白い手玉が指に挟まれるようにして持たれていた。
その手玉は奴を囲うように投げられた。一気に戦場は霧へと包まれ、音が消えた。
さっきまで吹いていたちょっとの風も止み、違和感生むほどの静寂が戦場を包んだ。
この作戦は奴に対しての大きな打点となった。この状況下ではピリカはほぼ無敵であるため、少なくとも負けることはありえない状況になった
「随分と嫌な戦術ですね。ワタクシが風と共鳴しなかったからと言って」
奴は憤懣を覚えた。自分の弱点をフルに活かされているのが奴にとってはどうも癪だった。
それに、一発攻撃を当てられたからって調子に乗ってるのも気に入らない。なんだ、一発入れたら勝ちなのか?戦場はそんな甘くは無い。自惚れるなよ? 小童共が。考えれば考えるほどイライラしてくる。あのクソどもに負けるのは奴のプライドが許さない。最初は舐めプでも勝てると思っていたんだ。手加減していたかったんだ。
ただ、もっと力を出さなければこいつは面倒だ。
戦いの火蓋はピリカが投げた白い手玉によって切られた。白い手玉は空中で弾け、そこから霧のようなものが展開された。それの正体は粉のようなものであり、目に入ると少し痛い。
シオリは音もなく奴に接近する。狙うは腹部と思わしき所。飛び上がり、一気に接近する。
奴の視線はすぐにゼロの方を向いたため、シオリの接近には気付いていないはずだ。そのまま腹部へと突きをしようと剣を突き出す。しかし、その時問題は起こった
「残念、ハズレです」
奴がそう言うまでは何も無かった。普通の背中だったはずなのに、知らぬ間に目先に真っ黒な棘の先端があるではないか。
足は浮いている。勢いがある。ここまで状況が分かってるのならば、後はお分かりだろう。シオリは最後の抵抗で顔を右に逸らした。その結果、棘は頬骨に当たり、そのまま貫通した。
「チッ……」
とんでもない激痛だった。歯が飛び、骨が砕ける。ただ、勢いは殺さなかった。剣は奴の腹に接近し、当たった───と、思いきや手応えはなかった。
あんまりよく見えなかったが、さっきまであったはずの腹がなかった。剣が突き立てられてる所だけ綺麗に肉体?が無くなっていた。
刺さってた棘が抜かれ、シオリは地面に崩れる。そこに追い打ちをするように奴の脚が1本、シオリの顔に迫っていた。地につけているのとはまた別のだ。この脚は丸太のように太く、そして速かった。
「ごめんねぇ~?」
さっきまで少し離れに居たはずのピリカの声が隣からした。そしてピリカはトンッとシオリを押す
「これ、私が受けちゃうから☆」
そう言った直後、シオリの真横から空を切る音。そして直後には少し奥でまるで車が衝突したかのような轟音。ピリカの首は一瞬にして潰れ、頭部が跳ね飛ばされた。
シオリの頬に、雫が雪のように降ってくる。それは温かく、そして血なまぐさかった。
ピリカの首は綺麗に吹き飛び、ボドゥッという音と共に地面に着陸する。ゼロは親友の首が跳ぶのを目の当たりにして、少し、ほんの少しだけ動揺した。
「貴方もまだまだですね」
それを奴が見逃すはずもなく、丸太の様な脚はゼロが咄嗟に生み出した尻尾の壁も突き破り、腹を打ち抜いた。
臓腑が弾ける音と共に、ゼロは血をどっぷし吐く。奴は腕でゼロの頭を押さえつけ、強引に足を引き抜く。ヌチャッというなんとも気持ちが悪い音と共に脚が抜ける。
そこについてたのは赤とピンク色のものだった。想像なんてしたくもないような、理解したくもないような。そんなものだった
ゼロはその場に倒れ、血をまた吐く。
「無駄に生命力だけはあるのですね。そりゃあ苦しいでしょおうに!!」
やってるうちに気分が上がったのか、奴は脚を上げ、ゼロの頭を粉砕せんと振り下ろされる
しかし、ゼロの頭は打ち砕かれず、代わりに
「2回目、行っくよ~☆」
ピリカが受けていた。何故か傷は完治しており、巨大な脚はピリカの腹を打ち抜くに留まった
「───ッ!」
「忘れたの?私のノ・ウ・リョ・ク」
相手を予想外な顔にさせたのが嬉しかったのか、ピリカはニヤけていた。ピリカはギュッと脚を抱きしめた。まるで、世界で1人だけの愛人を抱きしめるかのように
「これ、プレゼント☆」
そう言うと、ピリカの腹部が光り出す。いかにも爆発します。みたいな光り方と音で奴は脚を無くし、安堵とイライラを混ぜたような声を漏らしながら後方にバックステップ。
しかし、ピリカのそれは罠だった。たちまち光は失せ、ピリカはゼロに触れて治癒をする
「大丈夫? ゼロちゃん」
「……わざわざすまないな」
「っひひ……良いんだよ~? 私はゼロちゃんが元気ならそれでいいから」
奴はなんとも言えない表情で睨む。
奴はピリカと関わってたかと言われれば違うが、ピリカの能力や性格は把握していた。
騙すような戦術が好きで、赤、白、黒の手玉を操る。もしかしたら見てないだけでそれ以上あるのかもしれない
ピリカの個性能力《静寂の箱庭》。誰からも視認されていなければどんな傷も病も一瞬にして完治させる能力。ピリカの視野に視線が入ってなければ見られていないと判定される。
ピリカの白い手玉や赤い手玉で目眩しさせてからの完治戦法には何度かやられた経験が奴の過去にはあった。
「治療するね~☆」
ピリカはゼロに手を当て、一瞬にして傷を治す。単なる治癒魔法である。
奴は最初こそイライラしている素振りを見せていたものの、すぐにその口は冷静さを戻した。あんなに一瞬で殺せるんだったら焦る必要は無い。
事実、ゼロはあのままいってれば死亡。ピリカもタイマンなら怖くは無い。シオリに関しては物理攻撃しか出来ないので肉体を変形できる奴の脅威ではなかった
奴は地面に足をつけ、小さな魔法陣を掌に展開する。アニメや漫画で見る。よくあるあれだ。
ここから攻撃しますよーみたいな雰囲気が醸し出されている。ゼロとピリカの方をしっかりと向いていた。
奴は油断していたのだろう。そりゃ、誰だって油断するさ。熊を2頭相手にしてる時に瀕死の蟻の相手など誰がするだろうか。しかし、蟻も時には人を刺す。
奴の背後には既に剣を振り上げているシオリがいた。音もなく、立ち上がり、飛び上がっているシオリが居た。
普通なら肉体をあれこれして躱されるのだろう。だが、今回ばかりは躱せなかった。
奴が勘づいた時には時すでに遅し。シオリは剣を振り下ろしていた。右肩から、左腰にかけて。ぶにゃり、という何とも名状し難い感触。
その後に耳に入るのはブシュッ、という恐らく血が吹き出たであろう音。その液体は物理法則に従って地へと落下していくのだが、赤色のよく見る鮮血ではなく、真っ黒の気持ち悪いモノだった。
「っ……」
奴は肉体を組み直し、バキバキと不快な音を立てながら右方に数m跳んだ
にしてもピリカの治癒魔法は便利なものだ。さっきまで意識が飛ぶほどに痛かった傷がもう治っている。
「痛いじゃないですか……私の大事な肉体を傷付けるなんて、酷い人もいらっしゃるんですねぇ」
皮肉そうに、奴は言う。
「やっと借りを返せて、いい気味だったよ」
シオリは表情1つ変わってないが、言葉の端々に嬉々とした感情が漏れていた。
「ッフフ……良いですねぇ、諦めないその姿勢。高評価です」
どういう意味なのか、理解は出来なかった。奴は、さっきまでニコニコだった口を急に平行に直し、シオリ達に問いかける
「あの、少しお伺いしたいのですが。なぜそこまでしてこのワタクシを狙うのです? 貴方らがワタクシを狙ったところで、メリットなどは感じられませんが」
それは、純粋な疑問だった。誰でも分かるほどに、 それに含みはなく、純粋で、素朴なものだった。
「人間への復讐だ。我等はその準備をするために貴様をこちら側へと招き入れようとしているのだ」
ゼロが何食わぬ顔で答える。ゼロは、あまり暴力は振るわずに平和に仲間に入れたい。というのが本心であった。
「フフッ……ハハハハハハハ!!」
予想外だったのか、奴は大笑いする。その笑いは、素晴らしい考えだったからか、それかあまりにもバカバカしかったからなのか。
「随分とバカですねぇ……それでも魔界の統括者なのですか?あのお方が負けたのに、貴方等で勝てる訳ないじゃないですか。例え、ワタクシや他のお方を仲間にしたとしても……到底敵いはしませんよ」
「そうか。そう思うのか」
ゼロは凍てついた、鋭い視線を奴に浴びせる
「ただ、負けたら従え。それがエリュシオンの教えだろう?」
「えぇ……分かりましたよ。あのお方の言い分に、私は否定いたしませんので」
「負けたら従えだって……かっこぃ~☆」
ピリカがクスクスと肩を揺らす。そして気付けば、ピリカの両手には計6つ、白い手玉が指に挟まれるようにして持たれていた。
その手玉は奴を囲うように投げられた。一気に戦場は霧へと包まれ、音が消えた。
さっきまで吹いていたちょっとの風も止み、違和感生むほどの静寂が戦場を包んだ。
この作戦は奴に対しての大きな打点となった。この状況下ではピリカはほぼ無敵であるため、少なくとも負けることはありえない状況になった
「随分と嫌な戦術ですね。ワタクシが風と共鳴しなかったからと言って」
奴は憤懣を覚えた。自分の弱点をフルに活かされているのが奴にとってはどうも癪だった。
それに、一発攻撃を当てられたからって調子に乗ってるのも気に入らない。なんだ、一発入れたら勝ちなのか?戦場はそんな甘くは無い。自惚れるなよ? 小童共が。考えれば考えるほどイライラしてくる。あのクソどもに負けるのは奴のプライドが許さない。最初は舐めプでも勝てると思っていたんだ。手加減していたかったんだ。
ただ、もっと力を出さなければこいつは面倒だ。
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