旧校舎の幽霊

しめ鯖

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幽霊

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「なんで、なんで喋んないの!?」

「あのー…」

「うわ無理喋った!!」

は、喋んないのかって言われたから声かけたのに

「なに、なんなの君!?幽霊!?ここほんとに出るの?え、なに俺死ぬ???」

「いや、あの…」

「待って待って待って殺さないでほんと無理」

「あの!!!」

「はいっ!!!」

「…とりあえず、座りません?」

「あ…失礼します…」

「はい、どうぞ…」

「……………」

ええなにこれどうしよう
この人ほんとに高校生?
僕のイメージしてたのと全然違うんだけど…

「あのー…」

「はいっ!!」

「あー、こんにちは…」

「あ、はい。こんにちは…」

うわ無理気まず…
なんでこの人こんな怖がってんの
あー、そういえばなんか幽霊がどうとか言ってたな
ここあれかな、そういう噂でもあるのかな
…驚かしたらどうなるかな
だめだ好奇心が抑えられない

「わっ!!」

「ひいっ!!!」

「ぷっ、ははははは何なのほんと怖がりすぎ」

「え、え、?」

「あははは、っはあーーごめんなさい面白くてつい」

「あ、そうですか…」

あーまた気まずくなっちゃった
謎はまだ解明できてないけどそろそろ戻ろうかなあ

「…あのー、」

「あ、なんですか?」

「…幽霊、ですか…?」

「え…?」

え、何この人
ほんとに僕のこと幽霊だと思ってる?
えーなにそれおもしろいじゃん

「…さあ、どうでしょう?」

「…いつもここにいるんですか?」

「うーん、初めて来たかもしれないし、ずっと前からここにいるかもしれない。どっちだと思う?」

「ずっと前から?」

「ふふ、ないしょ。おにーさんは?ここの高校の人?」

「あ、はい。3年生、です。」

「3年生…、いいなあ」

「…え?」

「あ…、なんでもない」

「そう、ですか…」

「ねえ、なんで敬語?」

「あ、なんでだろ。なんとなく?」

「あはは、なにそれ」

「はは、なんでだろうね」

「お名前は?」

「俺?」

「うん」

「あー、中野恭介」

「きょうすけ君か、うん覚えた」

「君は?」

「律」

「名字は?」

「内緒」

「そっか…」

「理由、聞かないの?」

「…幽霊さんにも事情あるかもだし」

「なにそれ」

「恨まれたら、こわいじゃん?」

「あはは、そんなんで別に恨まないし」


キーンコーンカーンコーン

「あ、チャイム…」

「俺そろそろ戻んなきゃ」

「あ、そっか…うん、ばいばい」

「ばいばい」

行っちゃった
結局よくわからなかった
でも面白かった
また、話したいなあ

「あ、ねえ!明日もここにいる?」

「え?」

「明日も話したいんだけど、いるかなって」

「…いるよ」

「そっか!じゃあまた明日、この時間に来るね」

「うん、待ってる」

「ばいばーい」

「ばいばい」

明日、明日も話せる
うれしい楽しみだ
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