旧校舎の幽霊

しめ鯖

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ゲーム

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「こんにちは!」

「あはは、こんにちは」

「本当にいた」

「なーに、嘘だと思った?」

「んーん、あのね俺あのあと他のクラス回ったの」

「なんで?」

「律を見つけたくて」

「…見つかった?」

「んーん。だから今日は他の学年探してるの」

「そっか、見つけられるといいね」

「なにそれ、他人事?」

「ふふ、じゃあゲームしようか」

「なんの?」

「僕を見つけるゲーム」

「見つけたら何してくれる?」

「んー、何してほしい?」

「そうだなあ…見つけたときに、考える」

「いいよ、僕ができることなら何でもしてあげる」

「えーほんと?じゃあ頑張っちゃおうかな」

「ふふ、頑張って。見つけてくれるの楽しみにしてるね」

「うん。必ず見つけるから待ってて」

「うん」

「そういえば、昨日も思ったけど律からは金木犀の香りがするね、なんで?」

「臭い、かな?」

「んーん、いい匂い。すごい落ち着く」

「そっか」

恭介くんはこの匂い好きなのか
くさいと思ってたけどつけてきてよかった

「理由は教えてくれないの?」

「うん、恥ずかしいからだめ」

「恥ずかしいとかあるんだ」

「あるよ」

「…ねえ、俺ねこの時間すごい好き」

「え?」

「なんでだろ、律といるとなんか落ち着くんだよね。会ったばっかなのに不思議」

「香りのせいかな?」

「うーん、多分それだけじゃなくて声とか雰囲気とかかな?」

「なにそれ?」

「俺もよくわかんない」

「そっか…」

「うん」

「…僕も、恭介くんと話すの楽しいよ」

「ほんと?」

「うん」

「うれし、なら毎日ここ来るね」

「毎日来たら出席日数足りなくなっちゃうよ?」

「あ、たしかに。どうしようか…」

「どうしようねえ」

「メールやってる?」

「やってるよ」

「メアド交換とか、できたりする?」

「んー、やだ」

「え!?なんで!?」

「恭介が僕を見つけてくれたら教えてあげる」

「ええ、じゃあ早く見つけないとじゃん…」

「…朝とかお昼休みは?」

「あ、そうじゃん。でも朝は委員会の仕事あるからお昼でいい?」

「いーよ。またここで待ってるね」

「うん、明日には見つけてるから楽しみに待っててね」

「ふふ、期待して待っとくね」

「うん、じゃあまた明日」

「また明日」

なんでこんなゲームを始めたのかは自分でもよくわかんない
ただ、早く見つけてほしいとは思う
もっとお話したいなあ
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