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序章 ある研究員の記録『ZERO』IS SLEEPING
番外編6 戦略機動隊山城基地総司令執務室の会話記録(1)
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聖暦3017年 5月18日 0時21分
記録開始
『失礼します…総司令? こんな時間にどうして?』
『ああ、三八十か。いやなに、ちょっと集めた情報の整理をしていただけだよ…メアリーから逃げる意味合いもあるけど』
『そうですか…今よろしいでしょうか?』
『ん? あ、いいよ。俺も情報整理を一段落つけたしさ』
『…近頃、色々とありましたからね』
『まったくだよ。なんでこの時期になって魔帝派が出てくるかな…もしかして、襲名者発表したのが原因?』
『それだけじゃないでしょうが…それもあると思います』
『早計だったかな…さて、情報局局長を交えて、今の情勢を確認しようか』
『ええ、まずどこからにしましょうか?』
『取りあえず…HAKから行こうか』
『ええ、それが無難ですね。あそこはまだマシですからね…ええと、近頃『白百合騎士団』の動きが活発になっていますね。なんでも、少々『活発的』な生徒がいるようで』
『セファスから噂は聞いたよ…学院に問題生徒がいるって。騎士というか盗賊らしい』
『あそこの校風からしてみれば異質ですね。将来を担う騎士を育成する事が目標でしたよねあそこ』
『ああ。俺もなんで入れたか知らない。なんでそんな生徒をいれたんだか』
『まあ、それが『白百合騎士団』の動きが活発になっている理由の一つでしょうね』
『そうだな。恐らく、何か別の事情があるんだろうな…そうだ、レバリスクベースはどう?』
『そうそう、その件ですが…先日、襲撃があったそうです。敵は』
『フリークス…それもアンノウンか』
『ええ。幸いな事に、被害を受けたのが地上施設だけだったそうで。『遺跡』はまったく大丈夫だったそうです』
『そりゃよかった…あんまり聞きたくないけどさ。ギガル皇国いってみようか』
『はい。ギガル皇国の情勢ですが、表向きは安定しています…ええ、表向きは』
『神様が亡命って時点でもうね…『長期休暇』っていう言い訳は便利だな…そろそろばれそうな気配がするけど』
『『体調不良』って事でいいんじゃないですか? 残業しすぎで倒れて労災認定されたって事にすれば』
『うち(戦略機動隊)に批判が及ぶから却下。まあ、何か考えておくさ…リナイ邸襲撃犯の件はどうなった?』
『不明…ですが、恐らく『WEBG』かと』
『魔帝派の実働部隊か…『ホークアイ』は?』
『ギガル西方の山岳地帯に展開中。後から諜報部隊を送る予定です』
『サポートに当たらせろ。あそこらへんに関しては彼女に任せる方が良い』
『ですね…では、そのように』
『さて次はバビロス帝…じゃなかった。今はバビロス連邦か』
『つい昨日でしたね。国名変更は』
『あいつも思い切った事したよ…『砕氷艦隊』の動きがすごいんだって?』
『ええ。潜水艦がカヴァルト半島の秘密基地に集結しています。一応、こちらに演習の届け出が来ていますが…』
『絶対裏あるよねこれ』
『ええ…その事で、一つ』
『何か分かったのか?』
『いや、分かったっていう事ではないんですが…砕氷艦隊の活動が活発になっている理由と思われる情報が入りました』
『情報?』
『これを』
『…312号設計局の新型機動砲台?』
『開発コード『スノーベアー(雪熊)』 バビロス連邦陸軍第44機動砲台大隊に配備予定の機動砲台です。現在製作中。8月に試作機体がロールアウトだそうですが』
『何か気になる点が?』
『…組み立てを行っているヤロイエヴォ要塞に搬入される貨物量が明らかに多いです。それも、全て組み立てに回されているようで…』
『機動砲台一機に使う量では無いと』
『ええ。エルメスもこの量は過剰だと言っています』
『…その線で洗ってくれ。これは気になる』
『分かりました。スリーパーへ指示しておきます。増援も』
『許可する。何か分かったらすぐに』
『了解しました』
『最後は…ウィザドニアか』
『これに関しては整理する必要ないのでは?』
『同感だ…王立学院の動きが『見えない』の一言で済むからな』
『本当に何があったんでしょうか…掴めなくなったのは、前回の生徒会選挙あたりだった筈ですが』
『ああ。それ以降まったく掴めなくなった…ビルデにも聞いたが、あっちも同じ状況らしい』
『それ以降、表立って活動したのは…前の襲撃でしたね』
『そうだったな…どうしてマーク8なんて物を、どっから入手したんだ?』
『WI社の裏口?』
『ありうる話だな…とにかく監視を怠るな。また何かやってくる可能性は十分にある』
『ですね…ああそうだ。総司令、キルゲニアスのクロスター隊長からこれが』
『なになに……』
『…どうかされましたか?』
『…いや、後でエルメスにあったら言っといてくれないか? 『暇な奴はいるか』って?』
『分かりました…そういえば、例の少年は?』
『平常どおりだ…もっとも、『崩壊』を始めているかもしれないが』
『…防衛機制ですか?』
『恐らく、かれの能力もそれだろう…ただ、それがいつまで持つか』
『長くないんですか?』
『ああ。さてどうしたもんかな…』
『嘘をついて身を守る…それに頼りすぎた』
『…死因の一つだろうな……うまく乗り切ってくれれば助かるが』
『…そういえば総司令。思ったんですけど』
『? 何?』
『あなた、嘘をつくのが下手ですね。口調がおかしいときがありますよ』
『…これでも矯正してるんだがな』
記録終了
記録開始
『失礼します…総司令? こんな時間にどうして?』
『ああ、三八十か。いやなに、ちょっと集めた情報の整理をしていただけだよ…メアリーから逃げる意味合いもあるけど』
『そうですか…今よろしいでしょうか?』
『ん? あ、いいよ。俺も情報整理を一段落つけたしさ』
『…近頃、色々とありましたからね』
『まったくだよ。なんでこの時期になって魔帝派が出てくるかな…もしかして、襲名者発表したのが原因?』
『それだけじゃないでしょうが…それもあると思います』
『早計だったかな…さて、情報局局長を交えて、今の情勢を確認しようか』
『ええ、まずどこからにしましょうか?』
『取りあえず…HAKから行こうか』
『ええ、それが無難ですね。あそこはまだマシですからね…ええと、近頃『白百合騎士団』の動きが活発になっていますね。なんでも、少々『活発的』な生徒がいるようで』
『セファスから噂は聞いたよ…学院に問題生徒がいるって。騎士というか盗賊らしい』
『あそこの校風からしてみれば異質ですね。将来を担う騎士を育成する事が目標でしたよねあそこ』
『ああ。俺もなんで入れたか知らない。なんでそんな生徒をいれたんだか』
『まあ、それが『白百合騎士団』の動きが活発になっている理由の一つでしょうね』
『そうだな。恐らく、何か別の事情があるんだろうな…そうだ、レバリスクベースはどう?』
『そうそう、その件ですが…先日、襲撃があったそうです。敵は』
『フリークス…それもアンノウンか』
『ええ。幸いな事に、被害を受けたのが地上施設だけだったそうで。『遺跡』はまったく大丈夫だったそうです』
『そりゃよかった…あんまり聞きたくないけどさ。ギガル皇国いってみようか』
『はい。ギガル皇国の情勢ですが、表向きは安定しています…ええ、表向きは』
『神様が亡命って時点でもうね…『長期休暇』っていう言い訳は便利だな…そろそろばれそうな気配がするけど』
『『体調不良』って事でいいんじゃないですか? 残業しすぎで倒れて労災認定されたって事にすれば』
『うち(戦略機動隊)に批判が及ぶから却下。まあ、何か考えておくさ…リナイ邸襲撃犯の件はどうなった?』
『不明…ですが、恐らく『WEBG』かと』
『魔帝派の実働部隊か…『ホークアイ』は?』
『ギガル西方の山岳地帯に展開中。後から諜報部隊を送る予定です』
『サポートに当たらせろ。あそこらへんに関しては彼女に任せる方が良い』
『ですね…では、そのように』
『さて次はバビロス帝…じゃなかった。今はバビロス連邦か』
『つい昨日でしたね。国名変更は』
『あいつも思い切った事したよ…『砕氷艦隊』の動きがすごいんだって?』
『ええ。潜水艦がカヴァルト半島の秘密基地に集結しています。一応、こちらに演習の届け出が来ていますが…』
『絶対裏あるよねこれ』
『ええ…その事で、一つ』
『何か分かったのか?』
『いや、分かったっていう事ではないんですが…砕氷艦隊の活動が活発になっている理由と思われる情報が入りました』
『情報?』
『これを』
『…312号設計局の新型機動砲台?』
『開発コード『スノーベアー(雪熊)』 バビロス連邦陸軍第44機動砲台大隊に配備予定の機動砲台です。現在製作中。8月に試作機体がロールアウトだそうですが』
『何か気になる点が?』
『…組み立てを行っているヤロイエヴォ要塞に搬入される貨物量が明らかに多いです。それも、全て組み立てに回されているようで…』
『機動砲台一機に使う量では無いと』
『ええ。エルメスもこの量は過剰だと言っています』
『…その線で洗ってくれ。これは気になる』
『分かりました。スリーパーへ指示しておきます。増援も』
『許可する。何か分かったらすぐに』
『了解しました』
『最後は…ウィザドニアか』
『これに関しては整理する必要ないのでは?』
『同感だ…王立学院の動きが『見えない』の一言で済むからな』
『本当に何があったんでしょうか…掴めなくなったのは、前回の生徒会選挙あたりだった筈ですが』
『ああ。それ以降まったく掴めなくなった…ビルデにも聞いたが、あっちも同じ状況らしい』
『それ以降、表立って活動したのは…前の襲撃でしたね』
『そうだったな…どうしてマーク8なんて物を、どっから入手したんだ?』
『WI社の裏口?』
『ありうる話だな…とにかく監視を怠るな。また何かやってくる可能性は十分にある』
『ですね…ああそうだ。総司令、キルゲニアスのクロスター隊長からこれが』
『なになに……』
『…どうかされましたか?』
『…いや、後でエルメスにあったら言っといてくれないか? 『暇な奴はいるか』って?』
『分かりました…そういえば、例の少年は?』
『平常どおりだ…もっとも、『崩壊』を始めているかもしれないが』
『…防衛機制ですか?』
『恐らく、かれの能力もそれだろう…ただ、それがいつまで持つか』
『長くないんですか?』
『ああ。さてどうしたもんかな…』
『嘘をついて身を守る…それに頼りすぎた』
『…死因の一つだろうな……うまく乗り切ってくれれば助かるが』
『…そういえば総司令。思ったんですけど』
『? 何?』
『あなた、嘘をつくのが下手ですね。口調がおかしいときがありますよ』
『…これでも矯正してるんだがな』
記録終了
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