39 / 75
序章 ある研究員の記録『ZERO』IS SLEEPING
番外編7 戦略機動隊山城基地総司令執務室の会話記録(2)
しおりを挟む
聖暦3017年 5月22日 11時51分
記録開始
「やあやあ、久しぶり。元気してた?」
『総司令こそ元気そうでなによりです』
「いやいや全然。もうさっきからFEUAJSHQからの問い合わせの対応でもう…」
『事が事ですからね…対応は?』
「『金剛』と『榛名』をそっちに向かわせた。途中で補給の応急処置させるが」
『到着はいつになりそうですか?』
「あさっての早朝になりそうだ。そっちは?」
『墜落を確認してからすぐに情報戦を仕掛けました…もっとも、隠し切ることはできませんでしたが』
「カバーストーリー(囮)は?」
『戦技研が極秘密作中だった新兵器のテストで事故ったというのを含めてざっと百個ほど』
「十分だ。回収は?」
『『デルタチーム』を砂漠でさっき出しました。見つかるのは時間の問題かと』
「十分注意するように伝えとけ。残骸を狙って盗賊もどきがくる可能性がある」
『了解です…しかし、一体どうして。『若狭越前』にはアーネスが乗っていたんですよね』
「ああ。あいつの乗った艦が操作ミスやただの襲撃で落ちるはずが無い…という事は」
『例のアンノウンですか?』
「だろうな。解析を進めているが何にも分からん。まるで、秘密を隠すかのように」
『簡単に解析されないように操作されていたって事ですが?』
「エルメスはそう考えているようだ」
『『棺』を狙っているという可能性は』
「大いにある。だから隠そうとしているんだが」
『用地が見つからないと』
「そういう事だ…どうしたもんかね。取りあえず現状を維持している」
『そうですか…そうだ、ちょっと聞きたいんですが』
「なんだ?」
『僕の後輩、どうですか?』
「三八十か? がんばってもらっているよ口調がもう完全にお前だ…例の計画でもがんばっているよ」
『…『K』の覚醒はまだ』
「ああ。目覚めはしたがな…だが急がなければならないだろう。あいつの崩壊がもう始まっている。それに近頃の異変、関係が無いとは言えん」
『そうですか…こっちも手伝う事があればできる範囲で』
「助かる…じゃあまたな。クロスター」
記録終了
記録開始
「やあやあ、久しぶり。元気してた?」
『総司令こそ元気そうでなによりです』
「いやいや全然。もうさっきからFEUAJSHQからの問い合わせの対応でもう…」
『事が事ですからね…対応は?』
「『金剛』と『榛名』をそっちに向かわせた。途中で補給の応急処置させるが」
『到着はいつになりそうですか?』
「あさっての早朝になりそうだ。そっちは?」
『墜落を確認してからすぐに情報戦を仕掛けました…もっとも、隠し切ることはできませんでしたが』
「カバーストーリー(囮)は?」
『戦技研が極秘密作中だった新兵器のテストで事故ったというのを含めてざっと百個ほど』
「十分だ。回収は?」
『『デルタチーム』を砂漠でさっき出しました。見つかるのは時間の問題かと』
「十分注意するように伝えとけ。残骸を狙って盗賊もどきがくる可能性がある」
『了解です…しかし、一体どうして。『若狭越前』にはアーネスが乗っていたんですよね』
「ああ。あいつの乗った艦が操作ミスやただの襲撃で落ちるはずが無い…という事は」
『例のアンノウンですか?』
「だろうな。解析を進めているが何にも分からん。まるで、秘密を隠すかのように」
『簡単に解析されないように操作されていたって事ですが?』
「エルメスはそう考えているようだ」
『『棺』を狙っているという可能性は』
「大いにある。だから隠そうとしているんだが」
『用地が見つからないと』
「そういう事だ…どうしたもんかね。取りあえず現状を維持している」
『そうですか…そうだ、ちょっと聞きたいんですが』
「なんだ?」
『僕の後輩、どうですか?』
「三八十か? がんばってもらっているよ口調がもう完全にお前だ…例の計画でもがんばっているよ」
『…『K』の覚醒はまだ』
「ああ。目覚めはしたがな…だが急がなければならないだろう。あいつの崩壊がもう始まっている。それに近頃の異変、関係が無いとは言えん」
『そうですか…こっちも手伝う事があればできる範囲で』
「助かる…じゃあまたな。クロスター」
記録終了
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる