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5.おかえり
「少しだけ、自由をあげたつもりなんだけどね」
綺麗な指が茉莉花の頬から顎にかけて何度も往復する。
「きっとすぐに寂しくなって、自分から私の元へ帰って来るだろうって、そう思ってたんだけどなあ」
撫でていた手がグッと両頬を掴む。
「三年。ひどいよ、茉莉花。私が迎えに行かなかったら、一体いつ帰ってくるつもりだったの?」
体の震えが止まらない。力が殆ど入らない。目覚めると、見知らぬ部屋にいた。膝立ちの状態で、壁から伸びる鎖で茉莉花は四肢を拘束されていた。
玉のような汗を流す茉莉花に、匡臣の下半身は痛いくらいに怒張していた。
「可哀相な茉莉花。つらいね。でも、私は怒っているんだよ。ちっとも思い通りにならない、茉莉花への罰だ」
両頬を掴んでいた手が顎にすべり、その親指が口内を犯す。
「噛んでいいんだよ、茉莉花」
親指から人差し指と中指に替わる。二本の指が遠慮なく蹂躙していく。茉莉花は苦しそうに喘ぐ。吐息が熱い。匡臣の指が邪魔をしてうまく唾液を飲み込めない。屈んでいた匡臣は、自身も床に膝をつき、流れる唾液に舌を這わせた。茉莉花がビクリと体を跳ねさせる。
「ああ、茉莉花。本当に悪い子だね。こんなに私を夢中にさせて」
口内から指を引き抜くと、匡臣はその指を見せつけるように、ゆっくり、官能的に舐める。
「ん、これが、茉莉花の味」
恍惚と自身の指に舌を這わせる匡臣から、茉莉花は視線を逸らす。
「ダメだよ茉莉花。ちゃんと見ないと」
汗で張り付いた前髪を優しくかき上げてあげる。
「さわ、る、な」
ガクガクと足が震える。茉莉花の膝がついた床は、しっとりと濡れている。匡臣のシャツだけを着せられ、大量の汗でそのシャツも所々体に張り付き、鎖で拘束された茉莉花は、暴力的なまでに扇情的だ。
「床が濡れているのは、汗だけ?」
ツ、と白い太ももに手を這わせると、茉莉花から息を呑む音がした。
「まだ理性を保っているのはさすがだよ」
太ももの内側に手を動かすと、汗よりも少し粘度のある液体が伝っていた。
匡臣の唇が、茉莉花を食らわんと捕らえた。舌が荒々しく茉莉花を喉まで犯していく。
「ほら、茉莉花。嫌なら噛み千切っていい。ほら」
挑発するように、懇願するように舌を茉莉花の口内に差し出す。茉莉花は首を振って、匡臣から逃れようとする。
「財、天、院さま、やめ」
「匡臣」
下半身を茉莉花の腹に押し当てる。両手で茉莉花の腰を引き寄せ、己の欲望をごりごりと押しつける。
毒と媚薬で体がいうことを聞かない。匡臣に触れられる度に意識が飛びそうになる。
「匡臣だ、茉莉花」
匡臣の舌が首筋を這う。
「私の名を呼べ。私を欲しがれ、茉莉花」
声が、言葉が、耳を犯す。
「ほら、つらいだろう。どうすればいいか、わかるだろう」
小さな胸をシャツ越しに掴む。耳の中を舌でねぶられ、脳に直接卑猥な水音が響く。
荒い呼吸を繰り返し、体の火照りを、疼く体を抑え込もうとする。しかし撥ね除けていた意志ももう心許ない。力強かった目も、涙に濡れて、弱々しい。匡臣を止める言葉さえ、か弱い女の子のようだ。こんなにも弱い茉莉花を見たことがない。それが匡臣の情欲を掻き立てる。
「茉莉花」
顔が近付く。
「そろそろオレが限界。堕ちろ、茉莉花」
*つづく*
綺麗な指が茉莉花の頬から顎にかけて何度も往復する。
「きっとすぐに寂しくなって、自分から私の元へ帰って来るだろうって、そう思ってたんだけどなあ」
撫でていた手がグッと両頬を掴む。
「三年。ひどいよ、茉莉花。私が迎えに行かなかったら、一体いつ帰ってくるつもりだったの?」
体の震えが止まらない。力が殆ど入らない。目覚めると、見知らぬ部屋にいた。膝立ちの状態で、壁から伸びる鎖で茉莉花は四肢を拘束されていた。
玉のような汗を流す茉莉花に、匡臣の下半身は痛いくらいに怒張していた。
「可哀相な茉莉花。つらいね。でも、私は怒っているんだよ。ちっとも思い通りにならない、茉莉花への罰だ」
両頬を掴んでいた手が顎にすべり、その親指が口内を犯す。
「噛んでいいんだよ、茉莉花」
親指から人差し指と中指に替わる。二本の指が遠慮なく蹂躙していく。茉莉花は苦しそうに喘ぐ。吐息が熱い。匡臣の指が邪魔をしてうまく唾液を飲み込めない。屈んでいた匡臣は、自身も床に膝をつき、流れる唾液に舌を這わせた。茉莉花がビクリと体を跳ねさせる。
「ああ、茉莉花。本当に悪い子だね。こんなに私を夢中にさせて」
口内から指を引き抜くと、匡臣はその指を見せつけるように、ゆっくり、官能的に舐める。
「ん、これが、茉莉花の味」
恍惚と自身の指に舌を這わせる匡臣から、茉莉花は視線を逸らす。
「ダメだよ茉莉花。ちゃんと見ないと」
汗で張り付いた前髪を優しくかき上げてあげる。
「さわ、る、な」
ガクガクと足が震える。茉莉花の膝がついた床は、しっとりと濡れている。匡臣のシャツだけを着せられ、大量の汗でそのシャツも所々体に張り付き、鎖で拘束された茉莉花は、暴力的なまでに扇情的だ。
「床が濡れているのは、汗だけ?」
ツ、と白い太ももに手を這わせると、茉莉花から息を呑む音がした。
「まだ理性を保っているのはさすがだよ」
太ももの内側に手を動かすと、汗よりも少し粘度のある液体が伝っていた。
匡臣の唇が、茉莉花を食らわんと捕らえた。舌が荒々しく茉莉花を喉まで犯していく。
「ほら、茉莉花。嫌なら噛み千切っていい。ほら」
挑発するように、懇願するように舌を茉莉花の口内に差し出す。茉莉花は首を振って、匡臣から逃れようとする。
「財、天、院さま、やめ」
「匡臣」
下半身を茉莉花の腹に押し当てる。両手で茉莉花の腰を引き寄せ、己の欲望をごりごりと押しつける。
毒と媚薬で体がいうことを聞かない。匡臣に触れられる度に意識が飛びそうになる。
「匡臣だ、茉莉花」
匡臣の舌が首筋を這う。
「私の名を呼べ。私を欲しがれ、茉莉花」
声が、言葉が、耳を犯す。
「ほら、つらいだろう。どうすればいいか、わかるだろう」
小さな胸をシャツ越しに掴む。耳の中を舌でねぶられ、脳に直接卑猥な水音が響く。
荒い呼吸を繰り返し、体の火照りを、疼く体を抑え込もうとする。しかし撥ね除けていた意志ももう心許ない。力強かった目も、涙に濡れて、弱々しい。匡臣を止める言葉さえ、か弱い女の子のようだ。こんなにも弱い茉莉花を見たことがない。それが匡臣の情欲を掻き立てる。
「茉莉花」
顔が近付く。
「そろそろオレが限界。堕ちろ、茉莉花」
*つづく*
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