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一章
6話 ~決着~
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狼のガイはすっかり傷が治り今ではカトレアを背中に乗せて歩けるほどだ。
ガイと言う名前はカトレアがつけたわけではなく、カトレアが読んでいた本の文字をさし自分の名前を伝えてきたのだ。
初めはかなり驚いたが、ここは、ファンタジーの世界なのだ。不思議なことが不思議じゃないのかもしれないと思い直す。
今ではすっかりガイも信頼してくれている。
「ガルぅぅぅ…。」
うっ、ごめんなさい。
少し盛りました。
嫌々ながらも触らせてくれるまでになった。です。ハイ。
本当に賢い狼だ。
「ガイ、今日は水浴びしてそれからブラシングしましょう。」
その言葉を聞いた瞬間ガイはカトレアから距離を取る。
あらあら、怖がっちゃって優しくするわよ?
「さあ、おいでガイ。」
ガイは何かを感じ取ったのか嫌だと言うようにカトレアを睨み、器用に逃げる。
中々捕まえることのできないカトレアはついにヘソを曲げた。
「ちょっとぐらいいいじゃない!いじわる。」
カトレアはその場にしゃがみ込むするとガイは動きを止めゆっくりとこっちに向かってくる。
引っかかったわね。
カトレアはバッと顔を上げガイを抱きしめる。
「お前がそんなに嫌ならしない。だから、ちょっとだけ抱きしめさせて。」
カトレアは最近ふとした時に不安が胸に溢れどうしようもない時があった。そんな時、ガイを抱きしめると落ち着くのだ。それを知っているのかわからないがガイは渋々と言った感じでカトレアの隣に腰を下ろす。
「ガイっ!大好き。」
カトレアがガイを抱きしめている時勢いよく部屋のドアが開いた。
「お嬢様!ガイと遊ぶのはよろしいですが、今はそれどころではありませんよ!急いで身支度を整えなくては。」
サラは部屋に入って来るなり、恐ろしい速さでカトレアの準備を始めた。
カトレアは何が起きたのかわからずなすがままだ。
「サラ、どうしたの?そんなに慌てて。」
「殿下がただいま御付きになられたのです!」
「…そう。」
カトレアは思いのほか冷静だった。
いつかは、来ると思っていたのだ。それが早いか遅いかの問題で今回は遅かった。ただそれだけのこと。
サラは、ものの数分でカトレアの身支度を整えた。
「やっぱり、サラは優秀ね。」
「光栄です。しかし、今は急いで客間に。」
「そうね。」
カトレアは客間に向かおうとした時ガイがカトレアの足に尻尾を当て自分も連れて行けと主張する。
「……大人しくしているのよ。貴方のことは私が守ってあげるわ。」
さぁ、婚約者様、決着ををつけましょうか。
ついに戦いの火蓋は切って落とされたのだ。
ガイと言う名前はカトレアがつけたわけではなく、カトレアが読んでいた本の文字をさし自分の名前を伝えてきたのだ。
初めはかなり驚いたが、ここは、ファンタジーの世界なのだ。不思議なことが不思議じゃないのかもしれないと思い直す。
今ではすっかりガイも信頼してくれている。
「ガルぅぅぅ…。」
うっ、ごめんなさい。
少し盛りました。
嫌々ながらも触らせてくれるまでになった。です。ハイ。
本当に賢い狼だ。
「ガイ、今日は水浴びしてそれからブラシングしましょう。」
その言葉を聞いた瞬間ガイはカトレアから距離を取る。
あらあら、怖がっちゃって優しくするわよ?
「さあ、おいでガイ。」
ガイは何かを感じ取ったのか嫌だと言うようにカトレアを睨み、器用に逃げる。
中々捕まえることのできないカトレアはついにヘソを曲げた。
「ちょっとぐらいいいじゃない!いじわる。」
カトレアはその場にしゃがみ込むするとガイは動きを止めゆっくりとこっちに向かってくる。
引っかかったわね。
カトレアはバッと顔を上げガイを抱きしめる。
「お前がそんなに嫌ならしない。だから、ちょっとだけ抱きしめさせて。」
カトレアは最近ふとした時に不安が胸に溢れどうしようもない時があった。そんな時、ガイを抱きしめると落ち着くのだ。それを知っているのかわからないがガイは渋々と言った感じでカトレアの隣に腰を下ろす。
「ガイっ!大好き。」
カトレアがガイを抱きしめている時勢いよく部屋のドアが開いた。
「お嬢様!ガイと遊ぶのはよろしいですが、今はそれどころではありませんよ!急いで身支度を整えなくては。」
サラは部屋に入って来るなり、恐ろしい速さでカトレアの準備を始めた。
カトレアは何が起きたのかわからずなすがままだ。
「サラ、どうしたの?そんなに慌てて。」
「殿下がただいま御付きになられたのです!」
「…そう。」
カトレアは思いのほか冷静だった。
いつかは、来ると思っていたのだ。それが早いか遅いかの問題で今回は遅かった。ただそれだけのこと。
サラは、ものの数分でカトレアの身支度を整えた。
「やっぱり、サラは優秀ね。」
「光栄です。しかし、今は急いで客間に。」
「そうね。」
カトレアは客間に向かおうとした時ガイがカトレアの足に尻尾を当て自分も連れて行けと主張する。
「……大人しくしているのよ。貴方のことは私が守ってあげるわ。」
さぁ、婚約者様、決着ををつけましょうか。
ついに戦いの火蓋は切って落とされたのだ。
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