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三章
~誕生日パーティーと(中間)~
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「カトレア!」
カトレアは声の聞こえる方へ向けば、ファーラが立っていたのだが薄ピンクの可愛らしいドレスに身を包んだ彼女はこの会場を愛らしく彩っていた。
周りの男達がファーラをチラチラ見ている。
このままじゃ、ファーラが男どもの食われてしまう。
カトレアはファーラを中庭へ連れていく。
「わぁー!素敵です!」
ファーラは目をキラキラさせ、庭を眺める。
「喜んでもらえてよかったわ。さぁ、お茶が冷める前に。」
カトレアはサラが用意してくれた、椅子にファーラを誘導する。
「カトレア、改めて、お誕生日そしてご婚約おめでとうございます。」
「ありがとう!開けてもいい?」
「えぇ!ぜひ。」
カトレアはファーラからわたされた箱を開ける。
中には、小さな紫色の石が入っていた。
「綺麗」
どこかで、でも…なんの石かしら?
その石にカトレアはなぜか見覚えがあった。
「その石は魔法でつくったものなんです。」
「石を作る?」
出来ると、何かの本で読んだ事あるような気がするが…。
あ!そうだわ。
小説で、ファーラが主人公に友情の証に主人公の瞳と同じ色の石を渡すんだわ。
その石をインターネットで購入して集めてたなぁ。
勿論、今目の前にある石の方が何億倍も綺麗だが。
そう考えると、友情の証としてくれたのだろうか。
かなり嬉しい!
「うん。私もお兄様に教えてもらったからできたのと属性が土だったからできたんですけど。でも、まだ未熟だからそのぐらいの大きさのしかできなかったんです。ごめんなさい。もっと高価な物の方が良かったですよね。」
これを作るのはかなり大変だっただろうに。
「すごく嬉しい!どんな高価な物より、凄く凄く嬉しいわ!ありがとう!」
「よかったです!これね、ただの石じゃないんです。作った人つまり私の願いが込められてる石なんですよ。」
「どんな願いを込めたの?」
「ふふ。秘密です!」
ファーラはイタズラをする子供のように内緒と笑った。
こんなにもキラキラ笑えているのはちゃんとルミアと話したからだろう。
「そうだわ!ファーラ。ルミア様とお話しできたのね。」
「うん!カトレアのおかげです。」
「違うわ。私はただのきっかけに過ぎないもの。」
そう、行動に移し話し合ったのはファーラなのだから、私は何もしていないのと同じ。
「そうだとしても、ありがとう。ルミア様と話して思ったより全然怖い人じゃなかった。もっと早くから話していればって思ったんです。それにね、最近周りの視線が怖くないの。でも全く知らない人の前だとまだ怖いんですけど。」
下ばかり向いていたファーラが顔を上げるようになったからだろう。
「もっと可愛くなったわ。前の貴女も好きだけど今のファーラはもっと好き!」
「…私もカトレアが大好きです。それに、今日のカトレアはなんと言うか大人っぱくて、直視できないといいますか…。」
ファーラは何故か照れたように下を向く。
確かに、最近身長も結構伸びてきたような…でも。
「ドレスのおかげかしら?王妃様が選んでくださったんだけどやっぱり私には勿体無いわよね。」
大人っぽくて可愛んだけど、私には少し早いかな?
サラは褒めくれたけどやっぱりお世辞よね。
「ちっ、違います!凄くお似合いなんですけど、綺麗過ぎて直視できないだけです!やっぱり好きな人のために綺麗な格好がいいですもんね!」
好きな人?
「ん?何のことかわからないわ。」
「えっ?殿下が好きなんじゃ…。」
あぁ!
なるほど!
「違うわ。殿下にはもう運命の人がいるもの。」
「え?え?どう言うことですか?だって…殿下のあの目は好きって言ってるようなもので…。」
ファーラは混乱しているようだ。
さっきからブツブツと何か独り言を言っている。
「なんていうのかしら、利害の一致?私も殿下も婚約破棄して新しい婚約者が出来るのも面倒だから今は、ってだけなの。」
「カトレアは王妃になりたくないの?」
「全然興味ないし、出来れば王妃なんて願い下げね。私は普通に暮らせたらそれでいいの。」
最後に生きてハッピーエンドが見られれば国外追放ぐらいなら全然いいと思っている。
むしろ、国外追放されて田舎で暮らすのもまた一興だと思う。
「そうなんですか…。でも、そこはカトレアの良いとこですよね!」
「うふふ。ありがとう?」
「お兄様にもチャンスがまだあるってことですもんね。でも、早く自覚してもらわないと…敵は多そうです。」
「ファーラ、なんか言った?」
ガイを見つめてどうしたんだろう?
も、もしかして好きとか…。
「恋は難しいなと思いまして。」
やっぱり、ガイが好きなんだろうか?
だって、あんなに見つめてるんだもん、そうだよね。
美男美女でお似合いだな。
ん?
何だろう…寂しいときに似てる感情だけどなんか違うような。
まぁ、でも2人が婚約するからって会えなくなるわけじゃないし、むしろ目の保養だ。
「ファーラ!困った事があったら私に任せなさい!」
「あはは、何ですかそれ。」
ファーラ、大船に乗ったつもりでいてね!
私が2人の恋のキューピットになるから。
と勝手にカトレアは心に決めるのだった。
カトレアは声の聞こえる方へ向けば、ファーラが立っていたのだが薄ピンクの可愛らしいドレスに身を包んだ彼女はこの会場を愛らしく彩っていた。
周りの男達がファーラをチラチラ見ている。
このままじゃ、ファーラが男どもの食われてしまう。
カトレアはファーラを中庭へ連れていく。
「わぁー!素敵です!」
ファーラは目をキラキラさせ、庭を眺める。
「喜んでもらえてよかったわ。さぁ、お茶が冷める前に。」
カトレアはサラが用意してくれた、椅子にファーラを誘導する。
「カトレア、改めて、お誕生日そしてご婚約おめでとうございます。」
「ありがとう!開けてもいい?」
「えぇ!ぜひ。」
カトレアはファーラからわたされた箱を開ける。
中には、小さな紫色の石が入っていた。
「綺麗」
どこかで、でも…なんの石かしら?
その石にカトレアはなぜか見覚えがあった。
「その石は魔法でつくったものなんです。」
「石を作る?」
出来ると、何かの本で読んだ事あるような気がするが…。
あ!そうだわ。
小説で、ファーラが主人公に友情の証に主人公の瞳と同じ色の石を渡すんだわ。
その石をインターネットで購入して集めてたなぁ。
勿論、今目の前にある石の方が何億倍も綺麗だが。
そう考えると、友情の証としてくれたのだろうか。
かなり嬉しい!
「うん。私もお兄様に教えてもらったからできたのと属性が土だったからできたんですけど。でも、まだ未熟だからそのぐらいの大きさのしかできなかったんです。ごめんなさい。もっと高価な物の方が良かったですよね。」
これを作るのはかなり大変だっただろうに。
「すごく嬉しい!どんな高価な物より、凄く凄く嬉しいわ!ありがとう!」
「よかったです!これね、ただの石じゃないんです。作った人つまり私の願いが込められてる石なんですよ。」
「どんな願いを込めたの?」
「ふふ。秘密です!」
ファーラはイタズラをする子供のように内緒と笑った。
こんなにもキラキラ笑えているのはちゃんとルミアと話したからだろう。
「そうだわ!ファーラ。ルミア様とお話しできたのね。」
「うん!カトレアのおかげです。」
「違うわ。私はただのきっかけに過ぎないもの。」
そう、行動に移し話し合ったのはファーラなのだから、私は何もしていないのと同じ。
「そうだとしても、ありがとう。ルミア様と話して思ったより全然怖い人じゃなかった。もっと早くから話していればって思ったんです。それにね、最近周りの視線が怖くないの。でも全く知らない人の前だとまだ怖いんですけど。」
下ばかり向いていたファーラが顔を上げるようになったからだろう。
「もっと可愛くなったわ。前の貴女も好きだけど今のファーラはもっと好き!」
「…私もカトレアが大好きです。それに、今日のカトレアはなんと言うか大人っぱくて、直視できないといいますか…。」
ファーラは何故か照れたように下を向く。
確かに、最近身長も結構伸びてきたような…でも。
「ドレスのおかげかしら?王妃様が選んでくださったんだけどやっぱり私には勿体無いわよね。」
大人っぽくて可愛んだけど、私には少し早いかな?
サラは褒めくれたけどやっぱりお世辞よね。
「ちっ、違います!凄くお似合いなんですけど、綺麗過ぎて直視できないだけです!やっぱり好きな人のために綺麗な格好がいいですもんね!」
好きな人?
「ん?何のことかわからないわ。」
「えっ?殿下が好きなんじゃ…。」
あぁ!
なるほど!
「違うわ。殿下にはもう運命の人がいるもの。」
「え?え?どう言うことですか?だって…殿下のあの目は好きって言ってるようなもので…。」
ファーラは混乱しているようだ。
さっきからブツブツと何か独り言を言っている。
「なんていうのかしら、利害の一致?私も殿下も婚約破棄して新しい婚約者が出来るのも面倒だから今は、ってだけなの。」
「カトレアは王妃になりたくないの?」
「全然興味ないし、出来れば王妃なんて願い下げね。私は普通に暮らせたらそれでいいの。」
最後に生きてハッピーエンドが見られれば国外追放ぐらいなら全然いいと思っている。
むしろ、国外追放されて田舎で暮らすのもまた一興だと思う。
「そうなんですか…。でも、そこはカトレアの良いとこですよね!」
「うふふ。ありがとう?」
「お兄様にもチャンスがまだあるってことですもんね。でも、早く自覚してもらわないと…敵は多そうです。」
「ファーラ、なんか言った?」
ガイを見つめてどうしたんだろう?
も、もしかして好きとか…。
「恋は難しいなと思いまして。」
やっぱり、ガイが好きなんだろうか?
だって、あんなに見つめてるんだもん、そうだよね。
美男美女でお似合いだな。
ん?
何だろう…寂しいときに似てる感情だけどなんか違うような。
まぁ、でも2人が婚約するからって会えなくなるわけじゃないし、むしろ目の保養だ。
「ファーラ!困った事があったら私に任せなさい!」
「あはは、何ですかそれ。」
ファーラ、大船に乗ったつもりでいてね!
私が2人の恋のキューピットになるから。
と勝手にカトレアは心に決めるのだった。
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