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三章
~誕生日パーティーと(後半)~
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新たな発見もあり初の家族以外の誕生日パーティーは成功を収めたのだったがカトレアは寝付けずにいた。
「寝れない…。」
体はかなり疲れてるんだけどなぁ。
もしかして、アドレナリンがで過ぎてるのかな?
カトレアはベットから出ると中庭へ向かった。
意味はない。ただ何と無く、そこに行かないといけない気がした。
「ガイ…?」
「カトレア様、寝れないのですか?」
「うん。寝付けなくて。ガイも?」
「俺は…月を見ていました。」
今日は満月。
確かに、綺麗だ。
「懐かしいですね。貴女の初めてあったあの夜もこんな満月でした。」
「そ、そうなの?」
正直、あの夜泣き疲れてそれどころじゃなかったから覚えていない。
「はい。」
でも、今日の月は一段と寂しそうで、綺麗だと思った。
「カトレア様、お誕生日おめでとうございます。」
「ありがとう。…ガイ?」
急にガイの雰囲気が変わったような気がした。
どうしたんだろう?
「…クラウド様とのご婚約おめでとうございます。」
「うん。ありがとう。」
笑顔だ。
でも、どうしてだろうか。
その笑顔がカトレアには寂しそうに見えるのだ。
「ガイ…。」と手を無意識に伸ばすその手をガイがとる。
「カトレア様はお節介で問題児ですから…。」
え、急に何?
喧嘩売られてる?
「ちょっ、ガイ!」
「お人好しで、誰よりも優しく強い。でも、本当は弱い貴女が、心配です。」
「…………。」
カトレアは空いている方に手でガイの頭をチョップする。
「カトレア様?」
「馬鹿じゃないの?私はそんなやわじゃない。それに、私には貴方達がいるわ。」
どうだ!
これで、心配なんて言えないだろう。と、どやる。
「…ふっ、あはは。」
何なんだ!
心配したり笑ったり、今日はやたら表情が豊かじゃないか。
「そうでしたね。それなら何の心配もいらない。」
「何か言った?」
風の音で聞こえなかった。
「…寒いので部屋に戻りましょう。風を引いては元も子もないですよ。」
前を歩くガイの背中を眺めカトレアはガイが何処かに行ってしまいそうで怖くなる。
追いかけたいのに、足が動かない。
ガイ!
カトレアの心の叫びに答えるようにガイは立ち止まりこちらを振り返る。
「カトレア様?行きますよ。」
「うん!」
カトレアはガイの手を握る。
離さないように。強く。
それでも何故か、言いようのない不安は消えてはくれなかった。
「寝れない…。」
体はかなり疲れてるんだけどなぁ。
もしかして、アドレナリンがで過ぎてるのかな?
カトレアはベットから出ると中庭へ向かった。
意味はない。ただ何と無く、そこに行かないといけない気がした。
「ガイ…?」
「カトレア様、寝れないのですか?」
「うん。寝付けなくて。ガイも?」
「俺は…月を見ていました。」
今日は満月。
確かに、綺麗だ。
「懐かしいですね。貴女の初めてあったあの夜もこんな満月でした。」
「そ、そうなの?」
正直、あの夜泣き疲れてそれどころじゃなかったから覚えていない。
「はい。」
でも、今日の月は一段と寂しそうで、綺麗だと思った。
「カトレア様、お誕生日おめでとうございます。」
「ありがとう。…ガイ?」
急にガイの雰囲気が変わったような気がした。
どうしたんだろう?
「…クラウド様とのご婚約おめでとうございます。」
「うん。ありがとう。」
笑顔だ。
でも、どうしてだろうか。
その笑顔がカトレアには寂しそうに見えるのだ。
「ガイ…。」と手を無意識に伸ばすその手をガイがとる。
「カトレア様はお節介で問題児ですから…。」
え、急に何?
喧嘩売られてる?
「ちょっ、ガイ!」
「お人好しで、誰よりも優しく強い。でも、本当は弱い貴女が、心配です。」
「…………。」
カトレアは空いている方に手でガイの頭をチョップする。
「カトレア様?」
「馬鹿じゃないの?私はそんなやわじゃない。それに、私には貴方達がいるわ。」
どうだ!
これで、心配なんて言えないだろう。と、どやる。
「…ふっ、あはは。」
何なんだ!
心配したり笑ったり、今日はやたら表情が豊かじゃないか。
「そうでしたね。それなら何の心配もいらない。」
「何か言った?」
風の音で聞こえなかった。
「…寒いので部屋に戻りましょう。風を引いては元も子もないですよ。」
前を歩くガイの背中を眺めカトレアはガイが何処かに行ってしまいそうで怖くなる。
追いかけたいのに、足が動かない。
ガイ!
カトレアの心の叫びに答えるようにガイは立ち止まりこちらを振り返る。
「カトレア様?行きますよ。」
「うん!」
カトレアはガイの手を握る。
離さないように。強く。
それでも何故か、言いようのない不安は消えてはくれなかった。
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