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幻惑の森【前篇】
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retriever【レトリーバー・レトリバー】
名:
・取り戻す人、回収する人
・射止めた獲物を回収して来るよう訓練された猟犬
ベルタホーン地方に紫の霧が立ち込め、王都ベルディヘイムの民が不可解な呪いに侵されてから180年──。
王都の目抜き通り、その石畳を歩く者の半分は、獣人や竜人や魚人など、他の種族と〝混じって〟いる者たちだ。
彼らは2、3世代前の〝霧〟の影響で、一夜にして他種族の因子を植え付けられた融合種…亜人の子孫である。
種族の混合という、原因も不明なら目的も不明な謎に満ちた呪いは、〝悪魔の気まぐれ〟とも呼ばれ、時間の流れとともに彼らの日常的な風景として受け入れられるようになっていた。
その目抜き通りの中心は、噴水公園をグルリと周回するようになっており、道具屋や製菓店などが連なっている。
その中でも一際目を引くのが〝朱煉瓦亭〟だ。
この王都の歴史そのものを象徴するような佇まいの建物の本棟には、食事処と酒場が、別棟には冒険者達が集い、仕事の依頼や斡旋を行う協会本部が置かれている。
壁一面に拡がる依頼書を見上げ、その人物は小さく呻いた。
傷んだ灰色のスェードのケープ。そのフードを目深に被ってはいるが、燃えるような赤い毛並みをした長い鼻先までは隠せていない。
その赤い犬族の男──レイフは、フードの奥で橙色の瞳を輝かせ、尻尾を一度左右に振った。
「なんかいいのあった?」
後ろから、一人の少女が串肉を齧りながら近づいて来る。
黒髪、碧眼、頭頂部で揺れる三角の耳。
猫族には似つかわしくない大きな胸を、ライトレザーの胸当てに押し込めている。
彼の相棒、カティンカだ。
「東の城塞跡に向かった連中の遺体回収依頼がある」
赤い犬の男は、低く吠える様に言った。
「ホォん。ワリは?」
「悪くない。一人回収で3000、装備や道具があればボーナスがつく」
「へぇ、いいね。……荷馬車手配する?」
カティンカが食べ終えた串をパキリと折る。
「…………いや……」
レイフは黒い爪の先で、その依頼の横で揺れていた、小さな紙をなぞった。
彼の尻尾が、再びブルンと揺れる。
目敏いカティンカは、そこに書かれた内容をチラリと読んで、大袈裟なため息をついた。
そちらも遺体回収依頼だったが、個人が出した仕事で、報酬額も少ない。
「まァたそんなちっちゃな依頼気にしてー。…そろそろ大きな仕事受けないと、カティたち、装備の新調どころか、修繕だって間に合わなくなるよー?」
「あぁ……そうだな」
黒い爪が、隣の依頼書に移る。
寂しそうに垂れたままの彼の尻尾を見て、カティンカは頭を掻いた。
「はぁ……わかったよぅ。今回だけね」
嘆息混じりに言うと、
「ム、そうか?」
レイフは冷静を装いながら、尻尾を振って黒い爪で小さな依頼書を剥がした。
「行こう、カティ」
「はいはい……しょうがないにゃあ」
やれやれ、とボヤきつつ、カティンカは彼の後をついて行った。
レイフが受けた依頼内容は、個人の冒険者の捜索、──もしくは〝回収〟だった。
依頼主、パール・メンティス。
捜索対象者は、彼女の夫、ガナール・メンティス。
ベルディヘイムの西、さほど遠くない小さな農村に住む夫婦だ。
日付を見ると、失踪から既に1週間が経過しており、おそらく、依頼主の中では、捜索対象は既に亡くなっている扱いなのだろう。
……対象の特徴の他に持ち物の詳細が長々と記載されていたからだ。
時間が経てば経つほど、遺体の持ち物は剥ぎ取られ、売り捌かれてしまう恐れがあるので、妻は夫の愛用品や思い出の品をいち早く回収したいと考えたのだろう……。
レイフは恐らく、あの依頼書からそのような事態を察したので、この仕事が気になったのだろうと、カティンカは考えていた。
彼はいつも、居なくなった人物を探したり、亡くなった者の思い出の品を遺族たちに届ける事に、強い執着を示していた。
レイフがこの様な依頼ばかり受けているのは、カティンカと出会う前からだったが、彼女もその理由までは知らなかったし、レイフが話そうとしなかったので、聞こうとすることもなかった。
互いに不可侵な領域を持ちながらも共生を選んだ、というのが、彼らの関係のあり方だ。
王都の南西に位置する〝惑いの森〟は、精神耐性が強い者でなくては踏破できない、呪われた地である。
修行を積んだ僧や拳闘士、理性を捨てた外道や堕落した者であればその限りではないが、本能と理性が乖離している者ほど、この地の呪いの影響を受け、正気を失ってしまう。
魔女シルヴィアの呪い除けが効果を持つとも言われていたが、その効果がどれほど保つかも個人差があり、装備や食糧を整えて出立した王都の調査隊が半日も経たずに全滅した事もある。
それでもこの地に挑む者が後を絶たないのは、深部に〝プリムローズ〟という神造遺物が眠っていると噂されている為だ。
一説には、その遺物こそが〝惑いの森〟の呪いの源泉であり、それを手にした者は、あらゆる生き物の精神を意のままに操る事が出来るとも言われている。
……が、しかし。
実際のところ、その秘宝を本気で狙う者など、現代ではほとんどおらず、魔物の爪や牙や皮を剥ぎ取ったり、過去に挑んだ者たちの屍から身ぐるみを剥いで売り捌く為に潜る者が殆どであった。
レイフが見るに、今回の依頼で探すべき対象も、おそらくはそうやって生計を立てていたのだろうと思われた。
「ミイラ取りがミイラになる、だっけ?」
砂漠地方の言い回しを引用しながら、カティンカは反りの深い短刀を曲芸のようにクルクル回している。
「ろくに準備もしないで呪いの森に潜るなんて、無謀だよねー」
「皆それぞれ、やまれぬ事情もある」
レイフは彼女の数歩先を、周囲に魔物の気配や形跡がないか慎重に警戒しながら進んでいた。
「貧乏してるのはカティたちも同じだけど。身の程を知って農家でもやってれば、奥さんを悲しませる事もなかったのに」
「愛する妻に楽な生活をさせたかったのだろうな」
「でも、それで死んでちゃ、世話ないでしょ」
「死んでいるとは限らない」
「こんな〝匂い〟の濃い場所で、三下冒険者が3日と持つわけないじゃん」
言い方は乱暴だが、カティンカの分析はもっともだった。
とはいえ、依頼主の一番の願いは、夫の無事なのであろうから、生死を確認するまでは希望を持つべきだと、レイフは考えていた。
と、その時、
「カティ」
ピタリと、彼は足を止める。
目深に被っていたフードを剥ぐ。燃えるような赤い毛並みの頭が森の緑の中で一際目立った。
同時に背にした剣を抜いて逆手に構え、橙色の瞳で右から左へと視線を移す。
突如感じる生臭いニオイ。葉を踏む音と、枝を揺らす音。
それらが左右から、ジリジリと間合いを詰めて来ていた。
そして、次の瞬間、レイフとカティンカの頭上を蛾人が飛翔した。
いち早く反応したのはカティンカだ。
彼女はぐぅんと地に伏せんばかりに身を屈め、次の瞬間、全身をバネの様に弾ませて飛び上がった。
そのまま、ト、ト、ト…と器用に枝から枝へと渡り飛ぶ。
そして、木漏れ日の中で彼女の短刀の刃が煌めいたかと思うと、額を一突きされたモスマンが、レイフの傍らにドサリと落ちた。
橙色の瞳は、それに一瞥もくれない。
その直後、モスマンの陽動を過信した、彼の幼虫たちが、レイフ目掛けて一斉に飛び掛かった。
彼は冷静に黄緑の芋虫たちの軌道を見極めると、逆手に構えた剣を、稲妻のような動きで3回斬り返す。
バララ、と地に落ちた幼虫たちは、そのまま動かなくなった。
「んー。飛んで緋に入る森の蟲、か」
彼の横にストンと降り立ったカティンカが、短刀を鞘に納めながら、満足そうにそう言った。
「あんなフェイントを使うなんて、面白い知恵をつけてるね。ま、カティたちにそんなの通用しないけど」
「魔物とて、生きるのに必死なのだろう」
レイフは剣を納め、辺りを見渡すと、カティンカに目を向ける。
「…体液を浴びなかったか?」
「あのねェ…カティが、そんなヘマする初心者だと思う?」
「いや。だが、万が一もある。モスマンの毒はしつこい」
「ふゥん。……じゃあ、じぶんの眼で、確認すれば…?」
カティンカは妖しげな半眼をレイフに向けると、彼に向かって、ズイ、と胸を突き出した。
「……いや」
レイフはそこから目を逸らしながら、頭を掻く。
「……さ、先に進もう」
そのまま前を歩くレイフの背中を見て、カティンカは「フフン」と小さく笑って付いて行った。
続く
名:
・取り戻す人、回収する人
・射止めた獲物を回収して来るよう訓練された猟犬
ベルタホーン地方に紫の霧が立ち込め、王都ベルディヘイムの民が不可解な呪いに侵されてから180年──。
王都の目抜き通り、その石畳を歩く者の半分は、獣人や竜人や魚人など、他の種族と〝混じって〟いる者たちだ。
彼らは2、3世代前の〝霧〟の影響で、一夜にして他種族の因子を植え付けられた融合種…亜人の子孫である。
種族の混合という、原因も不明なら目的も不明な謎に満ちた呪いは、〝悪魔の気まぐれ〟とも呼ばれ、時間の流れとともに彼らの日常的な風景として受け入れられるようになっていた。
その目抜き通りの中心は、噴水公園をグルリと周回するようになっており、道具屋や製菓店などが連なっている。
その中でも一際目を引くのが〝朱煉瓦亭〟だ。
この王都の歴史そのものを象徴するような佇まいの建物の本棟には、食事処と酒場が、別棟には冒険者達が集い、仕事の依頼や斡旋を行う協会本部が置かれている。
壁一面に拡がる依頼書を見上げ、その人物は小さく呻いた。
傷んだ灰色のスェードのケープ。そのフードを目深に被ってはいるが、燃えるような赤い毛並みをした長い鼻先までは隠せていない。
その赤い犬族の男──レイフは、フードの奥で橙色の瞳を輝かせ、尻尾を一度左右に振った。
「なんかいいのあった?」
後ろから、一人の少女が串肉を齧りながら近づいて来る。
黒髪、碧眼、頭頂部で揺れる三角の耳。
猫族には似つかわしくない大きな胸を、ライトレザーの胸当てに押し込めている。
彼の相棒、カティンカだ。
「東の城塞跡に向かった連中の遺体回収依頼がある」
赤い犬の男は、低く吠える様に言った。
「ホォん。ワリは?」
「悪くない。一人回収で3000、装備や道具があればボーナスがつく」
「へぇ、いいね。……荷馬車手配する?」
カティンカが食べ終えた串をパキリと折る。
「…………いや……」
レイフは黒い爪の先で、その依頼の横で揺れていた、小さな紙をなぞった。
彼の尻尾が、再びブルンと揺れる。
目敏いカティンカは、そこに書かれた内容をチラリと読んで、大袈裟なため息をついた。
そちらも遺体回収依頼だったが、個人が出した仕事で、報酬額も少ない。
「まァたそんなちっちゃな依頼気にしてー。…そろそろ大きな仕事受けないと、カティたち、装備の新調どころか、修繕だって間に合わなくなるよー?」
「あぁ……そうだな」
黒い爪が、隣の依頼書に移る。
寂しそうに垂れたままの彼の尻尾を見て、カティンカは頭を掻いた。
「はぁ……わかったよぅ。今回だけね」
嘆息混じりに言うと、
「ム、そうか?」
レイフは冷静を装いながら、尻尾を振って黒い爪で小さな依頼書を剥がした。
「行こう、カティ」
「はいはい……しょうがないにゃあ」
やれやれ、とボヤきつつ、カティンカは彼の後をついて行った。
レイフが受けた依頼内容は、個人の冒険者の捜索、──もしくは〝回収〟だった。
依頼主、パール・メンティス。
捜索対象者は、彼女の夫、ガナール・メンティス。
ベルディヘイムの西、さほど遠くない小さな農村に住む夫婦だ。
日付を見ると、失踪から既に1週間が経過しており、おそらく、依頼主の中では、捜索対象は既に亡くなっている扱いなのだろう。
……対象の特徴の他に持ち物の詳細が長々と記載されていたからだ。
時間が経てば経つほど、遺体の持ち物は剥ぎ取られ、売り捌かれてしまう恐れがあるので、妻は夫の愛用品や思い出の品をいち早く回収したいと考えたのだろう……。
レイフは恐らく、あの依頼書からそのような事態を察したので、この仕事が気になったのだろうと、カティンカは考えていた。
彼はいつも、居なくなった人物を探したり、亡くなった者の思い出の品を遺族たちに届ける事に、強い執着を示していた。
レイフがこの様な依頼ばかり受けているのは、カティンカと出会う前からだったが、彼女もその理由までは知らなかったし、レイフが話そうとしなかったので、聞こうとすることもなかった。
互いに不可侵な領域を持ちながらも共生を選んだ、というのが、彼らの関係のあり方だ。
王都の南西に位置する〝惑いの森〟は、精神耐性が強い者でなくては踏破できない、呪われた地である。
修行を積んだ僧や拳闘士、理性を捨てた外道や堕落した者であればその限りではないが、本能と理性が乖離している者ほど、この地の呪いの影響を受け、正気を失ってしまう。
魔女シルヴィアの呪い除けが効果を持つとも言われていたが、その効果がどれほど保つかも個人差があり、装備や食糧を整えて出立した王都の調査隊が半日も経たずに全滅した事もある。
それでもこの地に挑む者が後を絶たないのは、深部に〝プリムローズ〟という神造遺物が眠っていると噂されている為だ。
一説には、その遺物こそが〝惑いの森〟の呪いの源泉であり、それを手にした者は、あらゆる生き物の精神を意のままに操る事が出来るとも言われている。
……が、しかし。
実際のところ、その秘宝を本気で狙う者など、現代ではほとんどおらず、魔物の爪や牙や皮を剥ぎ取ったり、過去に挑んだ者たちの屍から身ぐるみを剥いで売り捌く為に潜る者が殆どであった。
レイフが見るに、今回の依頼で探すべき対象も、おそらくはそうやって生計を立てていたのだろうと思われた。
「ミイラ取りがミイラになる、だっけ?」
砂漠地方の言い回しを引用しながら、カティンカは反りの深い短刀を曲芸のようにクルクル回している。
「ろくに準備もしないで呪いの森に潜るなんて、無謀だよねー」
「皆それぞれ、やまれぬ事情もある」
レイフは彼女の数歩先を、周囲に魔物の気配や形跡がないか慎重に警戒しながら進んでいた。
「貧乏してるのはカティたちも同じだけど。身の程を知って農家でもやってれば、奥さんを悲しませる事もなかったのに」
「愛する妻に楽な生活をさせたかったのだろうな」
「でも、それで死んでちゃ、世話ないでしょ」
「死んでいるとは限らない」
「こんな〝匂い〟の濃い場所で、三下冒険者が3日と持つわけないじゃん」
言い方は乱暴だが、カティンカの分析はもっともだった。
とはいえ、依頼主の一番の願いは、夫の無事なのであろうから、生死を確認するまでは希望を持つべきだと、レイフは考えていた。
と、その時、
「カティ」
ピタリと、彼は足を止める。
目深に被っていたフードを剥ぐ。燃えるような赤い毛並みの頭が森の緑の中で一際目立った。
同時に背にした剣を抜いて逆手に構え、橙色の瞳で右から左へと視線を移す。
突如感じる生臭いニオイ。葉を踏む音と、枝を揺らす音。
それらが左右から、ジリジリと間合いを詰めて来ていた。
そして、次の瞬間、レイフとカティンカの頭上を蛾人が飛翔した。
いち早く反応したのはカティンカだ。
彼女はぐぅんと地に伏せんばかりに身を屈め、次の瞬間、全身をバネの様に弾ませて飛び上がった。
そのまま、ト、ト、ト…と器用に枝から枝へと渡り飛ぶ。
そして、木漏れ日の中で彼女の短刀の刃が煌めいたかと思うと、額を一突きされたモスマンが、レイフの傍らにドサリと落ちた。
橙色の瞳は、それに一瞥もくれない。
その直後、モスマンの陽動を過信した、彼の幼虫たちが、レイフ目掛けて一斉に飛び掛かった。
彼は冷静に黄緑の芋虫たちの軌道を見極めると、逆手に構えた剣を、稲妻のような動きで3回斬り返す。
バララ、と地に落ちた幼虫たちは、そのまま動かなくなった。
「んー。飛んで緋に入る森の蟲、か」
彼の横にストンと降り立ったカティンカが、短刀を鞘に納めながら、満足そうにそう言った。
「あんなフェイントを使うなんて、面白い知恵をつけてるね。ま、カティたちにそんなの通用しないけど」
「魔物とて、生きるのに必死なのだろう」
レイフは剣を納め、辺りを見渡すと、カティンカに目を向ける。
「…体液を浴びなかったか?」
「あのねェ…カティが、そんなヘマする初心者だと思う?」
「いや。だが、万が一もある。モスマンの毒はしつこい」
「ふゥん。……じゃあ、じぶんの眼で、確認すれば…?」
カティンカは妖しげな半眼をレイフに向けると、彼に向かって、ズイ、と胸を突き出した。
「……いや」
レイフはそこから目を逸らしながら、頭を掻く。
「……さ、先に進もう」
そのまま前を歩くレイフの背中を見て、カティンカは「フフン」と小さく笑って付いて行った。
続く
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