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第一章 - 出会いと成長
49話 再びダンジョンへ
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転移をして、リリスとロディーにセラフィーナとルフィアと一緒にダンジョンへ来た。
「さぁ~て、冒険の始まりだよ♪」レイニーが、嬉しそうに言った。するとリリスとルフィアが嬉しそうに俺の腕を掴み進んでいく。
「ちょっとぉ~! 待ってくださーい。ボクが前衛ですよぉー!」慌てたロディーが先頭に出て、最後尾はセラフィーナが付いてきた。
1階は低級の魔物が現れてトラップも少なく容易に通過した。それに、自分でトラップや魔物の配置をしたんだから容易に進めて当然だよね。ロディーは頭がいいんだしさ♪
2階へ下りると森林エリアでリリスとロディーにセラフィーナと出会った場所だ。
ここの階も問題なく魔物をロディーが倒し進んで行く……。あっという間に、初の3階へ下りてきた。そこは薄暗く水没したお城の地下室のようなエリアで足下には水が流れていた。廊下にはご丁寧に一定の間隔でランタンが薄暗い通路を照らしてくれていた。
「わぁー!? なにここ?」と、ロディーを見つめて聞いた。
「ここは、水のエリアですよ。大掛かりなトラップは無いですけど、急に深い場所があるので勝手に動き回らないでくださいね」さすが、元ここのダンジョンの管理者だね。
ロディーの後ろをつけて進み、振り返るとセラフィーナがズルをして中を浮いて移動をしていた。
「ちょっとぉ~それ、ズルいよぉ~」セラフィーナを見て文句を言った。
「ズルじゃないですよ。自分のスキルを使っているだけですよ♪ レイニーくんも、ご一緒しますか?」ニコっと笑った。そう言えば……他の仲間も飛べるんじゃないの? リリスも宙に浮いてたし。ルフィアは……うん、俺と飛べない仲間だ!
「うぅ~ん……べつにいいもん。冒険だしっ」と思い先に進んだ。
途中で、スライムや魚型の魔物が現れたが、ロディーとリリスが難なく倒し4階へと下りた。そこは……炎のエリアで冷え切った体でも熱く感じるエリアだった。
マグマ溜りがあり、天井からマグマが流れ落ちている箇所もあった。
「ここは、炎のエリアです。ここもトラップはありませんが……マグマに気をつけてくださいね」ロディーが説明をしてくれて、進むと……異変が。
ガルゥゥゥ……と威嚇をする声が聞こえてきた。ロディーが、急に顔色を悪くさせ慌てた様子で怯えていた。
「あ、ダメです。ここ……忘れてました! リリス様に押し付けられたペットを放っています……」ロディーがリリスを見て言ってきた。
「はぁ!? こんな所にアイツを? 押し付けるとか、人聞きが悪いじゃんかぁ!」リリスが、ため息を付き嫌そうな顔をした。
「なに? どうしたの?」意味がわからないんだけど。
「あぁ……魔界で、魔王様から褒美でもらったペットが大きく育っちゃって手に負えなくてさー。ロディーに託したんだよ。押し付けたんじゃなくね! いわゆる……そう、魔王様と同じで褒美だっ。うん……褒美だぞ、ロディー」と、リリスが目を逸らして呟いた。
「ほんとですか~!? 大変だったんですから……ここのエリアの魔物は、ほとんど倒されちゃいますし! ここのボスとなっていますよ!」ロディーが、ため息をつきながら話した。
「魔王も厄介なモノを褒美として渡すなぁ~」あーちゃんが笑いながら他人事みたいに笑っていた。
「ねぇねぇ~ペットでしょ? だったらリリスちゃんが居れば安全じゃないのかなぁ~?」ルフィアが可愛く首を傾げて言ってきた。そうだよ、リリスが居れば飼い主なんだから凶暴なペットでも大丈夫でしょ。
「えっと……ダメかな。手に負えなくてさぁ……凶暴すぎるんだってば。言うことを聞かないし……強すぎるんだって」リリスが嫌そうな表情をしていた。やっぱり手に負えなくて、ロディーに押し付けたんじゃん。
せっかくここまで来たんだから、進むしかないでしょ。凶暴そうだし、俺が様子を見て判断するかなぁ……
「じゃあ、ちょっと待っててよ。面白そうだから、俺が見てくる~」と言うと二人に止められた。
「ダメですよ。普通の魔物じゃなくて……キケンなんですよ」ロディーが俺の腕を掴み離さない。
「大型の魔物で……伝説級の魔獣だぞ。魔王城でも重要な宝物庫とかに配置されるくらいなんだぞー!」リリスも止めてきた。
そう言われると……尚更、見たくなってきた。
「大丈夫だから。危なそうなら、すぐに返ってくるってっ♪」強引に進むと、諦めて4人は階段付近で待っていた。
異様な気配が強く感じられ、威圧感を放っている。徐々に正体が分かり始めた。
あぁ……アイツって……伝説の地獄の番犬ケルベロスじゃん。ドカッと通路を塞ぐように休んでいて、3つの首を持ち上げてこちらを睨み威嚇をしてきた。
ケルベロスは、闇の領域を守る恐るべき獣で、その外見はまさに悪夢の具現だった。彼の体は巨大で力強く、筋肉が盛り上がり黒い毛皮に覆われている。その毛皮はまるで闇そのもので、月明かりの下でさえ光を反射しないほどに暗く、闇の世界の番犬といえる存在。
ケルベロスの最も特徴的な部分は、三つの恐ろしい頭である。これらの頭はそれぞれ独立して動き、常に周囲を警戒している。鋭い牙がずらりと並ぶ口からは、唸り声と共に熱い息が漏れ出し、その息は黒炎のような青紫色の炎を放ち見る者に恐怖を与え。瞳は赤く輝き、獲物を捉え逃がしはしない。
その巨大な前脚は、まるで鋼鉄のように硬く、長く鋭い爪が生えている。これらの爪は一撃で獲物を引き裂くことができるほど強力で、地面に深い傷を刻みながら歩くたびに響く音は不気味で恐怖を与える。さらに尻尾は蛇のようにうねり、先端には鋭いトゲがついており、近づく者に致命的な一撃を与えられる。
ケルベロスの全身からは、絶えず暗黒のオーラが漂い、見る者の心に恐怖を植え付ける。彼の存在自体が、闇の支配者としての威厳を放ち、誰もが近づくことをためらう存在となっていた。
「さぁ~て、冒険の始まりだよ♪」レイニーが、嬉しそうに言った。するとリリスとルフィアが嬉しそうに俺の腕を掴み進んでいく。
「ちょっとぉ~! 待ってくださーい。ボクが前衛ですよぉー!」慌てたロディーが先頭に出て、最後尾はセラフィーナが付いてきた。
1階は低級の魔物が現れてトラップも少なく容易に通過した。それに、自分でトラップや魔物の配置をしたんだから容易に進めて当然だよね。ロディーは頭がいいんだしさ♪
2階へ下りると森林エリアでリリスとロディーにセラフィーナと出会った場所だ。
ここの階も問題なく魔物をロディーが倒し進んで行く……。あっという間に、初の3階へ下りてきた。そこは薄暗く水没したお城の地下室のようなエリアで足下には水が流れていた。廊下にはご丁寧に一定の間隔でランタンが薄暗い通路を照らしてくれていた。
「わぁー!? なにここ?」と、ロディーを見つめて聞いた。
「ここは、水のエリアですよ。大掛かりなトラップは無いですけど、急に深い場所があるので勝手に動き回らないでくださいね」さすが、元ここのダンジョンの管理者だね。
ロディーの後ろをつけて進み、振り返るとセラフィーナがズルをして中を浮いて移動をしていた。
「ちょっとぉ~それ、ズルいよぉ~」セラフィーナを見て文句を言った。
「ズルじゃないですよ。自分のスキルを使っているだけですよ♪ レイニーくんも、ご一緒しますか?」ニコっと笑った。そう言えば……他の仲間も飛べるんじゃないの? リリスも宙に浮いてたし。ルフィアは……うん、俺と飛べない仲間だ!
「うぅ~ん……べつにいいもん。冒険だしっ」と思い先に進んだ。
途中で、スライムや魚型の魔物が現れたが、ロディーとリリスが難なく倒し4階へと下りた。そこは……炎のエリアで冷え切った体でも熱く感じるエリアだった。
マグマ溜りがあり、天井からマグマが流れ落ちている箇所もあった。
「ここは、炎のエリアです。ここもトラップはありませんが……マグマに気をつけてくださいね」ロディーが説明をしてくれて、進むと……異変が。
ガルゥゥゥ……と威嚇をする声が聞こえてきた。ロディーが、急に顔色を悪くさせ慌てた様子で怯えていた。
「あ、ダメです。ここ……忘れてました! リリス様に押し付けられたペットを放っています……」ロディーがリリスを見て言ってきた。
「はぁ!? こんな所にアイツを? 押し付けるとか、人聞きが悪いじゃんかぁ!」リリスが、ため息を付き嫌そうな顔をした。
「なに? どうしたの?」意味がわからないんだけど。
「あぁ……魔界で、魔王様から褒美でもらったペットが大きく育っちゃって手に負えなくてさー。ロディーに託したんだよ。押し付けたんじゃなくね! いわゆる……そう、魔王様と同じで褒美だっ。うん……褒美だぞ、ロディー」と、リリスが目を逸らして呟いた。
「ほんとですか~!? 大変だったんですから……ここのエリアの魔物は、ほとんど倒されちゃいますし! ここのボスとなっていますよ!」ロディーが、ため息をつきながら話した。
「魔王も厄介なモノを褒美として渡すなぁ~」あーちゃんが笑いながら他人事みたいに笑っていた。
「ねぇねぇ~ペットでしょ? だったらリリスちゃんが居れば安全じゃないのかなぁ~?」ルフィアが可愛く首を傾げて言ってきた。そうだよ、リリスが居れば飼い主なんだから凶暴なペットでも大丈夫でしょ。
「えっと……ダメかな。手に負えなくてさぁ……凶暴すぎるんだってば。言うことを聞かないし……強すぎるんだって」リリスが嫌そうな表情をしていた。やっぱり手に負えなくて、ロディーに押し付けたんじゃん。
せっかくここまで来たんだから、進むしかないでしょ。凶暴そうだし、俺が様子を見て判断するかなぁ……
「じゃあ、ちょっと待っててよ。面白そうだから、俺が見てくる~」と言うと二人に止められた。
「ダメですよ。普通の魔物じゃなくて……キケンなんですよ」ロディーが俺の腕を掴み離さない。
「大型の魔物で……伝説級の魔獣だぞ。魔王城でも重要な宝物庫とかに配置されるくらいなんだぞー!」リリスも止めてきた。
そう言われると……尚更、見たくなってきた。
「大丈夫だから。危なそうなら、すぐに返ってくるってっ♪」強引に進むと、諦めて4人は階段付近で待っていた。
異様な気配が強く感じられ、威圧感を放っている。徐々に正体が分かり始めた。
あぁ……アイツって……伝説の地獄の番犬ケルベロスじゃん。ドカッと通路を塞ぐように休んでいて、3つの首を持ち上げてこちらを睨み威嚇をしてきた。
ケルベロスは、闇の領域を守る恐るべき獣で、その外見はまさに悪夢の具現だった。彼の体は巨大で力強く、筋肉が盛り上がり黒い毛皮に覆われている。その毛皮はまるで闇そのもので、月明かりの下でさえ光を反射しないほどに暗く、闇の世界の番犬といえる存在。
ケルベロスの最も特徴的な部分は、三つの恐ろしい頭である。これらの頭はそれぞれ独立して動き、常に周囲を警戒している。鋭い牙がずらりと並ぶ口からは、唸り声と共に熱い息が漏れ出し、その息は黒炎のような青紫色の炎を放ち見る者に恐怖を与え。瞳は赤く輝き、獲物を捉え逃がしはしない。
その巨大な前脚は、まるで鋼鉄のように硬く、長く鋭い爪が生えている。これらの爪は一撃で獲物を引き裂くことができるほど強力で、地面に深い傷を刻みながら歩くたびに響く音は不気味で恐怖を与える。さらに尻尾は蛇のようにうねり、先端には鋭いトゲがついており、近づく者に致命的な一撃を与えられる。
ケルベロスの全身からは、絶えず暗黒のオーラが漂い、見る者の心に恐怖を植え付ける。彼の存在自体が、闇の支配者としての威厳を放ち、誰もが近づくことをためらう存在となっていた。
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