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第一章 - 出会いと成長
72話 ルミエールの能力
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「え? そんなに簡単にキスしちゃっていいの? 今のってファーストキスなの?」慌ててルミエールを見つめ聞いた。
「えへへ……うん。だって、セラフィーナもファーストキスを捧げたんでしょ。それ、ズルいじゃん! わたしもって思ってね♪」ルミエールが俺の頬に頬ずりをしてご機嫌そうに話してきた。「レイニーくんの頬すべすべで気持ちいいね~♪」
ルミエールの加護を受けた瞬間、体がふわりと軽くなり、魔力が驚くほど安定していることに気が付いた。その変化に胸を撫で下ろしながら、試しに人差し指を立てて聖魔法と闇魔法を同時に放出してみた。すると、光と闇がゆるやかに渦巻きながら、穏やかで安定した球体が現れた。その様子を目の当たりにし、過去の不安定な状況を思い出す。
調子が悪かった時には、同じような球体を生み出したものの、制御を失い黒炎が燃え広がり手に負えなくなったり、聖魔法の閃光が渦を巻きながら周囲を破壊するほどの暴走を引き起こしていた。そんな混乱とは裏腹に、今は魔力がまるで流れる水のように静かに整い、球体が心地よい安定感を保っている。魔力のモヤモヤがすっきりと解消され、その変化にホッと胸を撫で下ろした。
「ちょっと~そろそろ離れなさいよ~」向かいの椅子に座るセラフィーナが頬を膨らませ、ムスッとした表情で紅茶を飲んでいた。
「セラフィーナも、ベタベタしていたんでしょ。今日くらい我慢してよ~」と言い、俺にお菓子を食べさせてくれて、紅茶も飲ませてくれていた。
「一人で食べれるし、紅茶も飲めるよ~」と言うと、「うふふ……嘘ついちゃって、嬉しいって思ってるのに~♪ 遠慮しなくてもいいよ。ちゅっ♡」あぁ……これって、嘘を見破る能力を持ってるっぽい。
「ルミエールあなたって、そんなに積極的でしたっけ? 人間や魔族、竜種に関わりは少しはあったでしょ?」セラフィーナが聞いた。
「えぇ。何人もお話はしましたけど、気に入った方はいませんね。なので、積極的になる以前の問題でしたね。レイニーくんのように可愛く、ステキな方はいませんでしたから。それにうちに秘めた強さも魅力的です」ルミエールが俺を見つめて言ってきた。なんだか、べた褒めされて……恥ずかしいんですけど。
「まぁ、そうですよね。私も同じようなものでしたし……では、少しこの神殿の維持管理でもしてきますね」セラフィーナが仕方ないなぁ~という顔をして部屋から出ていってしまった。
あれ? 二人っきりにしないでよ!? ルミエールがニコッと微笑み顔を近づけてきた。「ほらぁ、一人でお菓子を食べたから、お口にお菓子がついていますよぉ」ペロッ、ペロッと小さく温かな舌を出し、俺の口の周りを舐めてくれた。
「わ、わぁ、拭けばいいじゃんっ。舐めなくても……」あっそっかぁ……嘘というか誤魔化してもバレちゃうんだっけ。
「そうなのですよ。分かっちゃうの~ちゅぅ♡」はぁ……だって、少し肌の露出があって可愛いワンピースを着た美少女に抱きつかれてるんだよ? 抵抗できないってば……
「わぁ……恥ずかしい……」と、今更自分の格好を意識して胸元を手で隠したり、スカートの長さを気にしていた。
「ルミエールだって、お菓子を口の周りに付けてるよ。おいで~」仕返しだぁ~♪ ルミエールの腕を引き、顔を近づけてルミエールの可愛い唇に吸い付いた。
「もぉ……んっ。はぁ……ぅ……んっ。はぅ……ちゅぅ……♡」と、柔らかな唇の柔らさを味わった。「付いていたお菓子をキレイにしたよ」笑顔で言った。
「うぅ……ありがと。キレイになった? えへへっ。モグモグ……美味しいお菓子だね」わざとらしくまたお菓子を食べ始めた。それって……また、キスをしてほしいからじゃ……?
「また、キレイにしないとじゃない?」嬉しそうに聞いた。「うん♪ お願いできるかな~」と、ルミエールが口を窄めてキス待ちの可愛い顔で待っていた。
軽くキスをして、唇をペロッ舐めるとルミエールからも舌を出して……俺の舌を舐めてきた。
くちゅ……ちゅぱっ……ちゅっ♡ と音を立て二人でキスをしあった。
「初めてのキス……レイニーくんで良かったぁ……♡ ねぇ……セラフィーナとも、こんなキスをしたの?」ルミエールが首を傾げて聞いてきた。「こんなキスはしてないって……」実際、お互いにキスをし合ったけど……ここまでのキスはしていない。わぁ……舌を絡ませるとか……恥ずかしいけど、気持ち良い。ふわっとした気分……もっと味わっていたいなぁ。
「にぃぃっ♪ わたしも同じ事を考えてたぁ……恋人同士みたいだね。もっとキスしよ♡」勝手に心を読んでくるので考えがバレバレだ……恥ずかしすぎるって。
そんな時に限って、寄り添ってきて身体が密着して……柔らかな胸の感触がしてマズイってば……。隠蔽スキルがあったよな……思考の隠蔽をした。
「わっ。もお……スキルを使った~ひどいっ!でも、レイニーくんの想い分かっちゃったもんっ♪ もう少し続けたいって思ってた!」嬉しそうな表情をして寄り添ってきたので、しばらくイチャイチャして過ごした。
ルミエールの能力の高さを実体験できた。嘘を付いているかの見破る能力以上の上位スキルの思考を読むスキルでしょ……最後、言葉にしなくても会話が成立してたし。こわいこわい。
恋人同士みたいっていうのを否定をしなかったので、嬉しかったようで恋人同士のような接し方をしてくるようになった。
ルミエールは、愛想が良く穏やかだが言うことは言う性格らしい。それに頭の回転が良く他種族との付き合いもあり空気を読めるらしい。少し心配をしていた積極的になるということだけど、セラフィーナと話をしていた通りに過去には無かったらしいので安心かな……でも一途で、俺に夢中らしい。
これで交渉術を手に入れられたら、外交とかを任せられるかもなぁ……見た目が可愛くてナメられるかもだけど……人間や他の種族に、どうこうできる種族ではないだろなぁ。ドラゴンだしっ。
「えへへ……うん。だって、セラフィーナもファーストキスを捧げたんでしょ。それ、ズルいじゃん! わたしもって思ってね♪」ルミエールが俺の頬に頬ずりをしてご機嫌そうに話してきた。「レイニーくんの頬すべすべで気持ちいいね~♪」
ルミエールの加護を受けた瞬間、体がふわりと軽くなり、魔力が驚くほど安定していることに気が付いた。その変化に胸を撫で下ろしながら、試しに人差し指を立てて聖魔法と闇魔法を同時に放出してみた。すると、光と闇がゆるやかに渦巻きながら、穏やかで安定した球体が現れた。その様子を目の当たりにし、過去の不安定な状況を思い出す。
調子が悪かった時には、同じような球体を生み出したものの、制御を失い黒炎が燃え広がり手に負えなくなったり、聖魔法の閃光が渦を巻きながら周囲を破壊するほどの暴走を引き起こしていた。そんな混乱とは裏腹に、今は魔力がまるで流れる水のように静かに整い、球体が心地よい安定感を保っている。魔力のモヤモヤがすっきりと解消され、その変化にホッと胸を撫で下ろした。
「ちょっと~そろそろ離れなさいよ~」向かいの椅子に座るセラフィーナが頬を膨らませ、ムスッとした表情で紅茶を飲んでいた。
「セラフィーナも、ベタベタしていたんでしょ。今日くらい我慢してよ~」と言い、俺にお菓子を食べさせてくれて、紅茶も飲ませてくれていた。
「一人で食べれるし、紅茶も飲めるよ~」と言うと、「うふふ……嘘ついちゃって、嬉しいって思ってるのに~♪ 遠慮しなくてもいいよ。ちゅっ♡」あぁ……これって、嘘を見破る能力を持ってるっぽい。
「ルミエールあなたって、そんなに積極的でしたっけ? 人間や魔族、竜種に関わりは少しはあったでしょ?」セラフィーナが聞いた。
「えぇ。何人もお話はしましたけど、気に入った方はいませんね。なので、積極的になる以前の問題でしたね。レイニーくんのように可愛く、ステキな方はいませんでしたから。それにうちに秘めた強さも魅力的です」ルミエールが俺を見つめて言ってきた。なんだか、べた褒めされて……恥ずかしいんですけど。
「まぁ、そうですよね。私も同じようなものでしたし……では、少しこの神殿の維持管理でもしてきますね」セラフィーナが仕方ないなぁ~という顔をして部屋から出ていってしまった。
あれ? 二人っきりにしないでよ!? ルミエールがニコッと微笑み顔を近づけてきた。「ほらぁ、一人でお菓子を食べたから、お口にお菓子がついていますよぉ」ペロッ、ペロッと小さく温かな舌を出し、俺の口の周りを舐めてくれた。
「わ、わぁ、拭けばいいじゃんっ。舐めなくても……」あっそっかぁ……嘘というか誤魔化してもバレちゃうんだっけ。
「そうなのですよ。分かっちゃうの~ちゅぅ♡」はぁ……だって、少し肌の露出があって可愛いワンピースを着た美少女に抱きつかれてるんだよ? 抵抗できないってば……
「わぁ……恥ずかしい……」と、今更自分の格好を意識して胸元を手で隠したり、スカートの長さを気にしていた。
「ルミエールだって、お菓子を口の周りに付けてるよ。おいで~」仕返しだぁ~♪ ルミエールの腕を引き、顔を近づけてルミエールの可愛い唇に吸い付いた。
「もぉ……んっ。はぁ……ぅ……んっ。はぅ……ちゅぅ……♡」と、柔らかな唇の柔らさを味わった。「付いていたお菓子をキレイにしたよ」笑顔で言った。
「うぅ……ありがと。キレイになった? えへへっ。モグモグ……美味しいお菓子だね」わざとらしくまたお菓子を食べ始めた。それって……また、キスをしてほしいからじゃ……?
「また、キレイにしないとじゃない?」嬉しそうに聞いた。「うん♪ お願いできるかな~」と、ルミエールが口を窄めてキス待ちの可愛い顔で待っていた。
軽くキスをして、唇をペロッ舐めるとルミエールからも舌を出して……俺の舌を舐めてきた。
くちゅ……ちゅぱっ……ちゅっ♡ と音を立て二人でキスをしあった。
「初めてのキス……レイニーくんで良かったぁ……♡ ねぇ……セラフィーナとも、こんなキスをしたの?」ルミエールが首を傾げて聞いてきた。「こんなキスはしてないって……」実際、お互いにキスをし合ったけど……ここまでのキスはしていない。わぁ……舌を絡ませるとか……恥ずかしいけど、気持ち良い。ふわっとした気分……もっと味わっていたいなぁ。
「にぃぃっ♪ わたしも同じ事を考えてたぁ……恋人同士みたいだね。もっとキスしよ♡」勝手に心を読んでくるので考えがバレバレだ……恥ずかしすぎるって。
そんな時に限って、寄り添ってきて身体が密着して……柔らかな胸の感触がしてマズイってば……。隠蔽スキルがあったよな……思考の隠蔽をした。
「わっ。もお……スキルを使った~ひどいっ!でも、レイニーくんの想い分かっちゃったもんっ♪ もう少し続けたいって思ってた!」嬉しそうな表情をして寄り添ってきたので、しばらくイチャイチャして過ごした。
ルミエールの能力の高さを実体験できた。嘘を付いているかの見破る能力以上の上位スキルの思考を読むスキルでしょ……最後、言葉にしなくても会話が成立してたし。こわいこわい。
恋人同士みたいっていうのを否定をしなかったので、嬉しかったようで恋人同士のような接し方をしてくるようになった。
ルミエールは、愛想が良く穏やかだが言うことは言う性格らしい。それに頭の回転が良く他種族との付き合いもあり空気を読めるらしい。少し心配をしていた積極的になるということだけど、セラフィーナと話をしていた通りに過去には無かったらしいので安心かな……でも一途で、俺に夢中らしい。
これで交渉術を手に入れられたら、外交とかを任せられるかもなぁ……見た目が可愛くてナメられるかもだけど……人間や他の種族に、どうこうできる種族ではないだろなぁ。ドラゴンだしっ。
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