同性の異性に告白された話

蛹田 双樹

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解れ始めた いとPart2

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「おはよう~!」
「おはよう~朝からだるいわぁ。」
「ほんとそれな!」
 学校に登校すると、いつものようにクラスメイトの声が聞こえる。私は、登校するとホームルームまで読書をして時間を潰している。だけれど、今日はそんな気分にはなれなかった。
『雨宮さんて依采と付き合ってるの?』
その文章を思い出す。結局、そのメールにはなんの返信もせずにそのままの状態にしてある。
「おはよ~。」
「あ~遅刻魔だ!今日は、ちゃんと来たんだね~。」
「まぁたまにはね。」
クラスメイトに遅刻魔と言われた彼は、私を一瞥して友達のところに駆け寄っていった。
どうして彼が、深瀬(ふかせ)くんが依采と私のことを知っているのだろう。
付き合ってはないが、どうしてそう思うに至ったのか、聞く必要があるな。
一人でそう思いつつホームルームの時間まで、いつもの通りに読書をすることにした。
…………
「深瀬くん。放課後、少しいいかな?」
「ん、あぁ雨宮さんか。良いよ。」
昼休み、深瀬くんが一人でいるいつもこの時間帯に声をかけると、案外すんなりと承諾してくれた。依采は、今日は熱を出したらしく欠席だったため、ちょうど良かった。
「依采とのこと、でしょ?今でも別に俺は構わないけど。」
「…内容はその時話すから。」
教室で依采とのことを話そうとするとはこいつデリカシーがないな。
「依采のこと、何も知らねぇくせに。」
深瀬くんが小さく私に聞こえないようにそういった気がした。
……………
放課後、部活動中の生徒の声が聞こえる校舎裏依采に告白された場所で話をすることにした。
「なんで、知ってるの?」
ありふれた言葉の中から、当たり障りない無難な言葉から話し始めることにした。
「依采のことでしょ?そりゃ知ってるよ。依采のことなら何でも。」
「私、依采と深瀬くんが話してるところ見たことないけど。」
接点なんてないような二人なのに…、どこかで話をしていただろうか。思い出す限り、私の記憶にそんな場面はなかった。
「今は、距離をおいてるだけだよ。心の距離。
俺達にも色々とあるんだよ。」
「そう。話が脱線しそうだから、手短に説明してくれないかな。」
「もしかして、怒ってる?雨宮さんてそんなにきつい性格だっけ?」
「……。」
「わかったよ。…話始めると長いけどいいね?」
「承知の上だから。」
「……、俺と依采は幼馴染なんだ。だから、依采が雨宮さんのことが好きで告ったってことも知ってた。依采から、成功したとは聞いたけど依采って思い込み激しい方だから、依采だけが付き合ってるって思ってんじゃないかと思って、雨宮さんに連絡したんだよ。」
「…情報量が多い、まず付き合ってないし、友達から始めただけだし。」
「じゃあ、依采のことそういう目で見てないのかよ。」
「よくわかんない。依采のことは、友達として好きだけど…最近はよくわかんない。」
「ま、いいや。俺が知りたかったことは、知れたし。」
そう言って、深瀬くんは、帰ろうとした。
「あっ、ちょっと待って。何で私の連絡先知ってたの?」
「依采に聞いた。それだけなら帰るけどいいな?なんかあったら連絡してくれればいいから。じゃあね、雨宮さん。」
「あっ。…」
依采のことを知れるチャンスだったのに、のがしてしまった。だけど、深瀬くんは、依采の良い理解者なのだということは、話をしてみてわかった。…女の子が女の子を恋愛的な意味で好きになることは、変ではないんだ。少し、安心した。
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