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5 初の対人戦
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早くも、1人目の復讐相手を見つけた。
といっても、ダンジョンに落ちて15日は経ってる。
『超回復』はトンデモスキル。
この作用、強くなる要素はない。代わりに、簡単に死なない。
高レベルのオーガ、リザードに見つかり、食われたり殴られたりした。
そのたび回数無制限で『超回復』
こっちが殴っても効かない。けど、敵が触れてくれれば勝ち。
「等価交換」発動。
オーガの拳、リザードの牙から徐々に栄養を奪う。
自分を修復させて、同時に相手にダメージを与えていった。
魔物の皮を奪ったときだけ、相手によって私の体色も変わった。
私の強さも少しだけ変動する感じ。
握力が2キロ増える程度の感覚だけどね・・
蛇の青い鱗はもうない。
食われ、外傷を負う、どんとん剥がれてなくなり、もう皮膚は普通の色。
削り合いの連続だった。そうやって地上に向かって1歩ずつ進んでいた。
◆
おっと、話がそれた。
何回も死んでて、変に図太くなった。
見つけた復讐相手。ジュリアの仲間の「風のカルナ」
単独ではなく、冒険者10人と一緒。雇ったのか子飼いなのかは知らない。
おしゃれ好きのカルナは、今日もブルーのミスリルインナーから派手。
装飾入りの防具セットを着けている。
ここは特級ダンジョン8階。
見晴らしがいい。荒野フィールドのど真ん中だもの。
奇襲に向かない。
そもそも私はスキルを考えても、奇襲なんて捨ててる。
先に向こうが気づいているし、堂々とするしかない。
私の格好はカルナと真逆。
ボロボロになった鎖かたびらがワンピース。裸に直接着ている。
装飾はないから、隙間から乳首をチラ見させてる。
これしか着られないから、スケスケ鎖かたびらなのである。
露出狂ではない。
2日前に見つけた白骨死体から拝借した物だ。
同時に綿のグレーのジャケットとズボンも頂いた。
だがなんと、服の材料は「有機物」だったようだ。
服を着てるんるん。直後、オーガに不意打ちを食らった。
いきなりパンチを食らって顔面が砕けた。
『超回復』オート発動。
パニクってた私は、反射的に、何も持たず「等価交換」を唱えてしまった。
すると丸裸。
等価交換の材料に服が使われた。麻の服が「有機物」ということが判明した。
貴重な物資を犠牲に、得た情報だ。
鉄は検証の結果、有機物でないと判明。
「カルナこんにちは。いい天気ね」
「このフィールドは常に晴れよ」
「そう、初めて来たから知らなかった」
「それより、剣1本に鎖かたびらだけ。お尻も見えそうだわ。あなた、よく生きてたわ」
男たちが散開し、綺麗な円で囲まれた。
ケツが出てる。
真後ろのやつが気になって、前屈みになれない。
「たまたま、生き残れた」
「祠で何を見つけたの?」
「逆に聞く。私たちを犠牲にして何を探してたの」
「底辺冒険者には関係ないわよ」
「ふ~ん。アレを手に入れるためだったんでしょ。私の友達3人は、そのために殺されたのね」
「ユリナ、あんたがこんな危険な場所で半月も生き残れるはずがない。何を手に入れた!」
「身長146センチ」の私は返事をせず、カルナとは反対側の男に向かって走った。
「殺しちゃダメよ。生け取りにして」
ラッキーだ。
捕獲なら、素手で触ってくれる。
男たちは高レベルダンジョンに入るほどの冒険者。
技術もない私の剣を軽々とかわし、私の右手首を掴んだ。
「残念だったな姉ちゃん。こんな簡単な仕事でボーナス金貨20枚は美味しいぜ」
「等価交換」ぱちっ。
「ぐ?」
冒険者1は左手に異変を感じ、私を離した。
もう手遅れ。
奴の手は骨と皮だけでカピカピになっている。
『超回復』、「等価交換」で、こいつの左手から修復材料をもらった。
ぱちっ。
身長は146センチから瞬時に160センチに戻った。
少し前屈みになれば、相手からよく分からない。
尻は寒い。
残念ながら私の通常攻撃は、はるか格上の敵しかいないダンジョン10階と9階では通じなかった。
役立つのは「等価交換」のみ。相手の肉を奪うのみ。
今回は、こいつらを見つけた瞬間に仕込んだ。
自分の強みを生かすため、自分の腕を斬りまくった。
痛みにも慣れつつある。
傷を治すのに自己の肉を使い、体が146センチまで縮んだ。
冒険者1が私をつかんだ腕から修復用の栄養が流れ込んだ。
「うで、うでが・・」
身長14センチ分の「材料」を取られた男の腕。あわれにも、皮と骨だけ。
力なく垂れている。
肩も反対側に比べ、ふた回りくらい小さくなっている。
「ゴンザに何をした!」
冒険者2が殴りかかってきた。
といっても、ダンジョンに落ちて15日は経ってる。
『超回復』はトンデモスキル。
この作用、強くなる要素はない。代わりに、簡単に死なない。
高レベルのオーガ、リザードに見つかり、食われたり殴られたりした。
そのたび回数無制限で『超回復』
こっちが殴っても効かない。けど、敵が触れてくれれば勝ち。
「等価交換」発動。
オーガの拳、リザードの牙から徐々に栄養を奪う。
自分を修復させて、同時に相手にダメージを与えていった。
魔物の皮を奪ったときだけ、相手によって私の体色も変わった。
私の強さも少しだけ変動する感じ。
握力が2キロ増える程度の感覚だけどね・・
蛇の青い鱗はもうない。
食われ、外傷を負う、どんとん剥がれてなくなり、もう皮膚は普通の色。
削り合いの連続だった。そうやって地上に向かって1歩ずつ進んでいた。
◆
おっと、話がそれた。
何回も死んでて、変に図太くなった。
見つけた復讐相手。ジュリアの仲間の「風のカルナ」
単独ではなく、冒険者10人と一緒。雇ったのか子飼いなのかは知らない。
おしゃれ好きのカルナは、今日もブルーのミスリルインナーから派手。
装飾入りの防具セットを着けている。
ここは特級ダンジョン8階。
見晴らしがいい。荒野フィールドのど真ん中だもの。
奇襲に向かない。
そもそも私はスキルを考えても、奇襲なんて捨ててる。
先に向こうが気づいているし、堂々とするしかない。
私の格好はカルナと真逆。
ボロボロになった鎖かたびらがワンピース。裸に直接着ている。
装飾はないから、隙間から乳首をチラ見させてる。
これしか着られないから、スケスケ鎖かたびらなのである。
露出狂ではない。
2日前に見つけた白骨死体から拝借した物だ。
同時に綿のグレーのジャケットとズボンも頂いた。
だがなんと、服の材料は「有機物」だったようだ。
服を着てるんるん。直後、オーガに不意打ちを食らった。
いきなりパンチを食らって顔面が砕けた。
『超回復』オート発動。
パニクってた私は、反射的に、何も持たず「等価交換」を唱えてしまった。
すると丸裸。
等価交換の材料に服が使われた。麻の服が「有機物」ということが判明した。
貴重な物資を犠牲に、得た情報だ。
鉄は検証の結果、有機物でないと判明。
「カルナこんにちは。いい天気ね」
「このフィールドは常に晴れよ」
「そう、初めて来たから知らなかった」
「それより、剣1本に鎖かたびらだけ。お尻も見えそうだわ。あなた、よく生きてたわ」
男たちが散開し、綺麗な円で囲まれた。
ケツが出てる。
真後ろのやつが気になって、前屈みになれない。
「たまたま、生き残れた」
「祠で何を見つけたの?」
「逆に聞く。私たちを犠牲にして何を探してたの」
「底辺冒険者には関係ないわよ」
「ふ~ん。アレを手に入れるためだったんでしょ。私の友達3人は、そのために殺されたのね」
「ユリナ、あんたがこんな危険な場所で半月も生き残れるはずがない。何を手に入れた!」
「身長146センチ」の私は返事をせず、カルナとは反対側の男に向かって走った。
「殺しちゃダメよ。生け取りにして」
ラッキーだ。
捕獲なら、素手で触ってくれる。
男たちは高レベルダンジョンに入るほどの冒険者。
技術もない私の剣を軽々とかわし、私の右手首を掴んだ。
「残念だったな姉ちゃん。こんな簡単な仕事でボーナス金貨20枚は美味しいぜ」
「等価交換」ぱちっ。
「ぐ?」
冒険者1は左手に異変を感じ、私を離した。
もう手遅れ。
奴の手は骨と皮だけでカピカピになっている。
『超回復』、「等価交換」で、こいつの左手から修復材料をもらった。
ぱちっ。
身長は146センチから瞬時に160センチに戻った。
少し前屈みになれば、相手からよく分からない。
尻は寒い。
残念ながら私の通常攻撃は、はるか格上の敵しかいないダンジョン10階と9階では通じなかった。
役立つのは「等価交換」のみ。相手の肉を奪うのみ。
今回は、こいつらを見つけた瞬間に仕込んだ。
自分の強みを生かすため、自分の腕を斬りまくった。
痛みにも慣れつつある。
傷を治すのに自己の肉を使い、体が146センチまで縮んだ。
冒険者1が私をつかんだ腕から修復用の栄養が流れ込んだ。
「うで、うでが・・」
身長14センチ分の「材料」を取られた男の腕。あわれにも、皮と骨だけ。
力なく垂れている。
肩も反対側に比べ、ふた回りくらい小さくなっている。
「ゴンザに何をした!」
冒険者2が殴りかかってきた。
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