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81 今度はゴブリン祭り
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上級ダンジョン33階で考え直した。引き返して31階から地上に帰還。
消耗が激しい。
『超回復』だけ使って肉弾戦で戦っている。
ダメージ換算をすると、22階オークでは食らうダメージ2に対し、与えるダメージ1の感じだった。
ところが33階のオークソルジャーや豚が強い。食らうダメージ8に対して与えるダメージ1。
1階層と半分を戦うのに、地上オーク22匹を体の修復に使ってしまった。
これを「食事量」と考えると、5メートルのトロルを越えている。
「等価交換」使用時に比べ、数倍の燃費の悪さ。
すでに、高価な素材しか残ってない。
価値がある奴は、換金して孤児院の寄付に使いたい。
クズ肉獲得の当ては、ある。
オルシマのシスターがわざわざ私を訪ねて来て言った。
オルシマから西南西にある農村4つが昨年不作。領主の支援だけでは乗り切れない。
プラス4村の西部にゴブリン多数発生。
教会下層部も支援するが、当面はゴブリンのが懸念材料。
1度はシスターの話をシカトしたが、ダンジョン攻略のためのゴブリン確保に行く。
ついでに、支援する。
3日後、ダンジョンを出た。
オークソルジャー5匹の素材が増えたが、地上オークのストックはゼロ。材木も品切れ。
今の戦い方を続ける。
上級ダンジョン40階到達には、大まかに地上オーク150匹分の有機物が必要。
レベル60になるまでは、低燃費だ。
西の方に夜通し歩き、獣道をゴブリンやオオカミを狩りながら歩いた。
開けた場所に出ると村があった。
恐らくシスターが言っていた、不作に困っている村だ。
堀と柵で周りを固めてある。増えたゴブリン対策だろう。門近くの見張り台に男の人がいた。
「朝早くからすみません。オルシマの方角、から来た冒険者ですが」
「おお、もう来てくれたか」
むむむ?
依頼が出ているようだ。手続きを取らず、やったら不味いか・・。
ちっと狩るくらい、いいでしょ。
「あの金額では受けてもらえんかと思ったが、ありがたい」
門番さんが、門を開けながら話した。
「教会の方角」から4村への支援食料と支援金も持ってきた。
そう言って、肉の量がある、でかいダチョウ40匹を出した。
4村分のつもりだが、どうするのかは、この村に託す。
「ありがたい。ところで、ゴブリン討伐はあんた1人でやるのか」
「まあね。こう見えても戦えるのよ」
「そうか。無理しないでくれ」
昨年の不作の影響で、この人達に金がない。
冒険者ギルドへの依頼料も少ないとか。周りのゴブリン、私は何匹くらい、かすめ取っていいのか。
その辺は、適度で・・
「分かったわ」
あまり話すと、ゴブリン目当てで来たことがバレてしまう。
村の人には悪いが、西にはゴブリンという名の「エサ」が、わんさかいる気がする。
挨拶もそこそこに森に入った。
◆
裸にスケスケ鎖かたびら。ミスリルソード1本のスタイル。
踏み均された幅1メートルの道を5分歩くと、3匹のゴブリンがいた。
サクッと倒して収納。
西の森の奥深くに進むと、3~4匹単位でゴブリン、またゴブリン。
「オークに続いて、巣があるかな」
ワクワクである。
ゴブリンもオーク同様のスケベ魔物。
思いきっ切って全裸になったら、木々の間からゴブリン、ゴブリン、そしてゴブリン。
女として、プライドは保てた。
10キロ森に入ったときには、106匹のゴブリンを収納していた。
他の獲物は逃げたのか、ゴブリン一色である。
盛り上がった土がある場所に辿りついた。
「あ、洞窟」
ここが巣であることの証明のように、中から1・8メートルのホフゴブリンが1メートルゴブリン5匹を従え、見張りをしている。
「うしっ。見張りでホフゴブリンなら、巣には、もっと大物がいるね」
レベルは42か43ある。
剣を振り回して6体を倒し、洞窟突入。
裸で、私も一応は若い女である。
分岐が何本かあるが、匂いを嗅ぎ付けてゴブリンが出てくる、出てくる。
4匹も魔法を使うゴブリンがいたが、初級魔法程度で『超回復』ありの私は怯まない。
剣の訓練もはかどる。
とうとう2メートル越えのゴブリン2匹と魔法使い1体のユニット。
周りには、ノーマル多数。
「素材集めが目的だから、こっから「等価交換」解禁」
すでに身長も10センチ減。
大きなゴブリンに流星錘を投げ、革で巻かれたオモリが右鎖骨にコツン。
同時に「等価交換」ばちいい。
「大ゴブリンの首までイカれたし1体撃破」
その瞬間に魔法、棍棒、剣を食らって12センチ減。
同じ手順で大ゴブリンをターゲットにして沈めた。
あとは小物を斬りまくって終了。
「いやあ、いい巣だった。収納指輪にゴブリン367匹も入ってるよ」
「グギャー」
さらに奥に火が灯る部屋がある。取り敢えず入ってみた。
「へぇ、ゴブリンも火を使うんだ」
1年前に、こんな場面にさらされたらガクブルだったろう。
今は余裕がありすぎて、変なとこに感心してしまった。
3メートルのゴブリンに、ホフゴブリン2匹。プラスノーマル27匹。
3メートル?知らないやつだ。
なんだかダンジョンのボス戦みたいだ。
「だけど臭いよ、ここ」
今までと比べ物にならない。食い散らかされた動物と、でかいゴブリンのせいだろうか。
早くこの場を離れたい。
私は「等価交換」、流星錘全開でゴブリン達を倒した。
上等の服、人間の白骨死体、お金が入っていそうな袋が落ちていた。
白骨死体がはめていた収納指輪、服、金袋を回収して巣を離脱した。
村まであと1キロ。
見たことがあるような冒険者5人組を発見した。
会話を聞くと、ゴブリンがいないと騒いでいる。
「あ、オルシマの冒険者だ。私、ゴブリンを根こそぎ倒してた・・。彼らの依頼を横取りしたんだ。まずい・・」
「依頼横取り」。発覚すれば、罰金とランク降格のペナルティが付く。
村の人に顔を見られてるから、逃げてもバレる。
謝って、彼らと交渉することにした。
消耗が激しい。
『超回復』だけ使って肉弾戦で戦っている。
ダメージ換算をすると、22階オークでは食らうダメージ2に対し、与えるダメージ1の感じだった。
ところが33階のオークソルジャーや豚が強い。食らうダメージ8に対して与えるダメージ1。
1階層と半分を戦うのに、地上オーク22匹を体の修復に使ってしまった。
これを「食事量」と考えると、5メートルのトロルを越えている。
「等価交換」使用時に比べ、数倍の燃費の悪さ。
すでに、高価な素材しか残ってない。
価値がある奴は、換金して孤児院の寄付に使いたい。
クズ肉獲得の当ては、ある。
オルシマのシスターがわざわざ私を訪ねて来て言った。
オルシマから西南西にある農村4つが昨年不作。領主の支援だけでは乗り切れない。
プラス4村の西部にゴブリン多数発生。
教会下層部も支援するが、当面はゴブリンのが懸念材料。
1度はシスターの話をシカトしたが、ダンジョン攻略のためのゴブリン確保に行く。
ついでに、支援する。
3日後、ダンジョンを出た。
オークソルジャー5匹の素材が増えたが、地上オークのストックはゼロ。材木も品切れ。
今の戦い方を続ける。
上級ダンジョン40階到達には、大まかに地上オーク150匹分の有機物が必要。
レベル60になるまでは、低燃費だ。
西の方に夜通し歩き、獣道をゴブリンやオオカミを狩りながら歩いた。
開けた場所に出ると村があった。
恐らくシスターが言っていた、不作に困っている村だ。
堀と柵で周りを固めてある。増えたゴブリン対策だろう。門近くの見張り台に男の人がいた。
「朝早くからすみません。オルシマの方角、から来た冒険者ですが」
「おお、もう来てくれたか」
むむむ?
依頼が出ているようだ。手続きを取らず、やったら不味いか・・。
ちっと狩るくらい、いいでしょ。
「あの金額では受けてもらえんかと思ったが、ありがたい」
門番さんが、門を開けながら話した。
「教会の方角」から4村への支援食料と支援金も持ってきた。
そう言って、肉の量がある、でかいダチョウ40匹を出した。
4村分のつもりだが、どうするのかは、この村に託す。
「ありがたい。ところで、ゴブリン討伐はあんた1人でやるのか」
「まあね。こう見えても戦えるのよ」
「そうか。無理しないでくれ」
昨年の不作の影響で、この人達に金がない。
冒険者ギルドへの依頼料も少ないとか。周りのゴブリン、私は何匹くらい、かすめ取っていいのか。
その辺は、適度で・・
「分かったわ」
あまり話すと、ゴブリン目当てで来たことがバレてしまう。
村の人には悪いが、西にはゴブリンという名の「エサ」が、わんさかいる気がする。
挨拶もそこそこに森に入った。
◆
裸にスケスケ鎖かたびら。ミスリルソード1本のスタイル。
踏み均された幅1メートルの道を5分歩くと、3匹のゴブリンがいた。
サクッと倒して収納。
西の森の奥深くに進むと、3~4匹単位でゴブリン、またゴブリン。
「オークに続いて、巣があるかな」
ワクワクである。
ゴブリンもオーク同様のスケベ魔物。
思いきっ切って全裸になったら、木々の間からゴブリン、ゴブリン、そしてゴブリン。
女として、プライドは保てた。
10キロ森に入ったときには、106匹のゴブリンを収納していた。
他の獲物は逃げたのか、ゴブリン一色である。
盛り上がった土がある場所に辿りついた。
「あ、洞窟」
ここが巣であることの証明のように、中から1・8メートルのホフゴブリンが1メートルゴブリン5匹を従え、見張りをしている。
「うしっ。見張りでホフゴブリンなら、巣には、もっと大物がいるね」
レベルは42か43ある。
剣を振り回して6体を倒し、洞窟突入。
裸で、私も一応は若い女である。
分岐が何本かあるが、匂いを嗅ぎ付けてゴブリンが出てくる、出てくる。
4匹も魔法を使うゴブリンがいたが、初級魔法程度で『超回復』ありの私は怯まない。
剣の訓練もはかどる。
とうとう2メートル越えのゴブリン2匹と魔法使い1体のユニット。
周りには、ノーマル多数。
「素材集めが目的だから、こっから「等価交換」解禁」
すでに身長も10センチ減。
大きなゴブリンに流星錘を投げ、革で巻かれたオモリが右鎖骨にコツン。
同時に「等価交換」ばちいい。
「大ゴブリンの首までイカれたし1体撃破」
その瞬間に魔法、棍棒、剣を食らって12センチ減。
同じ手順で大ゴブリンをターゲットにして沈めた。
あとは小物を斬りまくって終了。
「いやあ、いい巣だった。収納指輪にゴブリン367匹も入ってるよ」
「グギャー」
さらに奥に火が灯る部屋がある。取り敢えず入ってみた。
「へぇ、ゴブリンも火を使うんだ」
1年前に、こんな場面にさらされたらガクブルだったろう。
今は余裕がありすぎて、変なとこに感心してしまった。
3メートルのゴブリンに、ホフゴブリン2匹。プラスノーマル27匹。
3メートル?知らないやつだ。
なんだかダンジョンのボス戦みたいだ。
「だけど臭いよ、ここ」
今までと比べ物にならない。食い散らかされた動物と、でかいゴブリンのせいだろうか。
早くこの場を離れたい。
私は「等価交換」、流星錘全開でゴブリン達を倒した。
上等の服、人間の白骨死体、お金が入っていそうな袋が落ちていた。
白骨死体がはめていた収納指輪、服、金袋を回収して巣を離脱した。
村まであと1キロ。
見たことがあるような冒険者5人組を発見した。
会話を聞くと、ゴブリンがいないと騒いでいる。
「あ、オルシマの冒険者だ。私、ゴブリンを根こそぎ倒してた・・。彼らの依頼を横取りしたんだ。まずい・・」
「依頼横取り」。発覚すれば、罰金とランク降格のペナルティが付く。
村の人に顔を見られてるから、逃げてもバレる。
謝って、彼らと交渉することにした。
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