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183 特級70階の攻防
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ジャバル特級ダンジョンに取りかかって73日目。
67階からアタックだ。
69階まで一気に降りて10回戦闘。目標達成したら70階スノーミノタウロスを倒しに行く。
あとは、何度か69~70階の周回。
今のうちに、ミシェル中心のレベル上げ。
72階から敵の討伐難度が一気に上がるから、その前に ミシェルの目標を達成しておくことになった。
牛、ミノタウロスのセットで、牛をミシェルに倒してもらう。
牛をミシェルの「ダーク」で目隠し。
生身の私が鉄棒を持って殴り合いをしながら、気をそらす。
ミシェルが大剣を振って、「闇飛燕」を飛ばす。
これでミシェルにレベル130牛の95パーセントくらいの経験値が入る。
私には5パーセント程度。
ノエルの想定では、ミシェルは現在レベル83。
1回の戦闘に1時間半かかるけど、17回我慢すればレベル100は間違いなく達成できる。
「ユリナ様、ミシェルの戦闘も終ったね」
「次に行こうか」
レベル130ミノタウロスはノエルとミールで協力して倒している。
こっちの光景は、なんかおかしい。ミノタウロスがボコられている。
私の『超回復』でゴリ押しばかり続けてきた。今回から、きちんとフォーメーションを考えながら戦っている。
それを本気でやられると、2人の動きが見えない。
ミシェルともステータスが離れすぎて、目で追うのが厳しくなってきた。
◆
今、私達の17回目の牛討伐が終った。
ミシェルの精神的疲労が激しく、休憩を挟んで120時間かかった。
ミシェルの休憩の間に、嫁3人で狩りをしてた。計28回。美白用だ。
ミシェルは恐らくレベル100を越えた。だけどミールとノエルも着々とレベルを上げている。
◆
「みんなを待たせてごめんね。ユリナももちろんだけど、ミールとノエルも、付き合ってくれてありがとう」
ミシェルのレベルが100の場合。HPが600。
69階のミルクミノタウロスの皮で強化率が1・8倍としてHP1080。
「目標のレベル120に届く前でも、HP1000越えを公開しようか。手を出すやつはいなくなるよ」
「いいミシェル?」
「もちろん」
69階のセーフティゾーンで20時間休んで70階フロアボスを倒すことにした。
準備していて思い付いた。
「ノエル、アマク伯爵家のアンジュの結婚式まで10日くらいあるよね」
「だね」
「メイン料理用に30階フロアボスを売ったけど、50階とか渡してもいいかなって」
「ノエルの魔法の弟子だもんね」
「サプライズプレゼント、いいね」
ノエルからストップ。
「ああ、それは不味いんだってさ」
アンジュ、アンソニーは共に伯爵家の直系だか、結婚後の格は伯爵家次男のアンソニーが「男爵」。
幾つかの街や村の領主として、任命されることが決まっている。
その立場のカップルの婚姻に30階ボス2匹、レベル92~95ミノタウロスたくさんは破格だそうだ。
「知り合いの侯爵家なんかから、入手経路とか、余分はないのかなんて問い合わせ多数らしいよ」
「うわ・・」
「確かに、それ以上はヤバイね」
「貴族のしがらみって、面倒なんだ」
ハーフエルフ兵器ノエルと、愉快な知り合いから提供。
そう公表してから、問い合わせは激減したらしい。
◆
ゴゴゴゴ!
70階のフロアボス部屋に入った。
スノーミノタウロスレベル140。プラチナ牛4匹の構成。
輝くばかりの白さだ。皮膚に変換すると、恐らく不自然な白さになる。
ミノタウロスは、私が相手にする。
情報では攻撃力より防御に特化したタイプ。
白銀に近い皮膚が物理、魔法の両方を弾く。
ノエルでも倒せるか分からない。名前はスノーだけど、攻撃は物理のみだ。
牛4匹は逆に攻撃特化。純度が高いミスリル銀でできた長い角で突進してくる。
「水壁」「土遁」「ダーク」。3人で牛の動きを止めたあと、首に集中攻撃。
魔力温存なんて考えてないから効果的だ。
「こりゃ、向こうは早く終るね。こっちも急ごう」
スノーミノタウロスは防御寄りとはいえ、レベル140。気が付いたら目の前に移動していた。
右手に持ったミスリルの大斧が右から横凪に飛んでくる。
ザシュッ。一瞬だけ視界が高くなった。
風のカルナに、首を飛ばされたときと同じ。
首が宙を舞い始め、顔が180センチくらいの位置にある。
『超回復』ばちぃ。
ミノタウロスは斧を振り切って、手を広げている。
「ラッキー、斧もゲットできる」
2・5メートルミノタウロスの股間が目の前。今回は素材は気にしなくていいと言われている。
『超回復』で無傷の私を見ても驚かず、ミノタウロスは膝蹴りをかましてくる。
「スライムコンボ!」
私は下がるどころか前にでながら、体をスライムにした。
そして「スライムアタック」
ミノタウロスの内股で発動した。
ぼんっ。「ぶぎゃもももー!」
まだミノタウロスは生きているが、今度こそ驚いた顔になっている。
「生命力が強いお陰で、まだ経験値は残ってるね。さてあんたが落とした斧を使わせてもらうよ」
奴のミスリル斧を首に5回叩きつけた。
ん、ミノタウロス死んだよ。
私のパワーなんて通用しない?
白状する。お腹に穴が空いてる。そっちが本当の死因だよね・・
「ま、それっぽい演出をしたかったんだよ」
みんな、華麗なんだもん・・
アタックから79日。全80階のジャバルダンジョン70階を攻略。
転移装置がある71階に降りて、地上に戻ることにした。
◆
「ユリナ様、レベル測定が楽しみだね」
もう明かしてもいいだろう。
「ミール、私ねレベル70を越えたとき、今までにない感覚があったのよ」
「それってもしかして・・」
「ミシェルの「闇の刃」みたいな隠しスキル覚醒かな、ユリナ」
「どんなのかな、分かる?」
みんな喜んでくれる。
「具体的に分からないの。だから、ギルドのステータス測定で調べようと思って、楽しみにしてるんだ」
「パッシブスキルかもね」
ワクワクしながら、ギルド出張所に入った。
67階からアタックだ。
69階まで一気に降りて10回戦闘。目標達成したら70階スノーミノタウロスを倒しに行く。
あとは、何度か69~70階の周回。
今のうちに、ミシェル中心のレベル上げ。
72階から敵の討伐難度が一気に上がるから、その前に ミシェルの目標を達成しておくことになった。
牛、ミノタウロスのセットで、牛をミシェルに倒してもらう。
牛をミシェルの「ダーク」で目隠し。
生身の私が鉄棒を持って殴り合いをしながら、気をそらす。
ミシェルが大剣を振って、「闇飛燕」を飛ばす。
これでミシェルにレベル130牛の95パーセントくらいの経験値が入る。
私には5パーセント程度。
ノエルの想定では、ミシェルは現在レベル83。
1回の戦闘に1時間半かかるけど、17回我慢すればレベル100は間違いなく達成できる。
「ユリナ様、ミシェルの戦闘も終ったね」
「次に行こうか」
レベル130ミノタウロスはノエルとミールで協力して倒している。
こっちの光景は、なんかおかしい。ミノタウロスがボコられている。
私の『超回復』でゴリ押しばかり続けてきた。今回から、きちんとフォーメーションを考えながら戦っている。
それを本気でやられると、2人の動きが見えない。
ミシェルともステータスが離れすぎて、目で追うのが厳しくなってきた。
◆
今、私達の17回目の牛討伐が終った。
ミシェルの精神的疲労が激しく、休憩を挟んで120時間かかった。
ミシェルの休憩の間に、嫁3人で狩りをしてた。計28回。美白用だ。
ミシェルは恐らくレベル100を越えた。だけどミールとノエルも着々とレベルを上げている。
◆
「みんなを待たせてごめんね。ユリナももちろんだけど、ミールとノエルも、付き合ってくれてありがとう」
ミシェルのレベルが100の場合。HPが600。
69階のミルクミノタウロスの皮で強化率が1・8倍としてHP1080。
「目標のレベル120に届く前でも、HP1000越えを公開しようか。手を出すやつはいなくなるよ」
「いいミシェル?」
「もちろん」
69階のセーフティゾーンで20時間休んで70階フロアボスを倒すことにした。
準備していて思い付いた。
「ノエル、アマク伯爵家のアンジュの結婚式まで10日くらいあるよね」
「だね」
「メイン料理用に30階フロアボスを売ったけど、50階とか渡してもいいかなって」
「ノエルの魔法の弟子だもんね」
「サプライズプレゼント、いいね」
ノエルからストップ。
「ああ、それは不味いんだってさ」
アンジュ、アンソニーは共に伯爵家の直系だか、結婚後の格は伯爵家次男のアンソニーが「男爵」。
幾つかの街や村の領主として、任命されることが決まっている。
その立場のカップルの婚姻に30階ボス2匹、レベル92~95ミノタウロスたくさんは破格だそうだ。
「知り合いの侯爵家なんかから、入手経路とか、余分はないのかなんて問い合わせ多数らしいよ」
「うわ・・」
「確かに、それ以上はヤバイね」
「貴族のしがらみって、面倒なんだ」
ハーフエルフ兵器ノエルと、愉快な知り合いから提供。
そう公表してから、問い合わせは激減したらしい。
◆
ゴゴゴゴ!
70階のフロアボス部屋に入った。
スノーミノタウロスレベル140。プラチナ牛4匹の構成。
輝くばかりの白さだ。皮膚に変換すると、恐らく不自然な白さになる。
ミノタウロスは、私が相手にする。
情報では攻撃力より防御に特化したタイプ。
白銀に近い皮膚が物理、魔法の両方を弾く。
ノエルでも倒せるか分からない。名前はスノーだけど、攻撃は物理のみだ。
牛4匹は逆に攻撃特化。純度が高いミスリル銀でできた長い角で突進してくる。
「水壁」「土遁」「ダーク」。3人で牛の動きを止めたあと、首に集中攻撃。
魔力温存なんて考えてないから効果的だ。
「こりゃ、向こうは早く終るね。こっちも急ごう」
スノーミノタウロスは防御寄りとはいえ、レベル140。気が付いたら目の前に移動していた。
右手に持ったミスリルの大斧が右から横凪に飛んでくる。
ザシュッ。一瞬だけ視界が高くなった。
風のカルナに、首を飛ばされたときと同じ。
首が宙を舞い始め、顔が180センチくらいの位置にある。
『超回復』ばちぃ。
ミノタウロスは斧を振り切って、手を広げている。
「ラッキー、斧もゲットできる」
2・5メートルミノタウロスの股間が目の前。今回は素材は気にしなくていいと言われている。
『超回復』で無傷の私を見ても驚かず、ミノタウロスは膝蹴りをかましてくる。
「スライムコンボ!」
私は下がるどころか前にでながら、体をスライムにした。
そして「スライムアタック」
ミノタウロスの内股で発動した。
ぼんっ。「ぶぎゃもももー!」
まだミノタウロスは生きているが、今度こそ驚いた顔になっている。
「生命力が強いお陰で、まだ経験値は残ってるね。さてあんたが落とした斧を使わせてもらうよ」
奴のミスリル斧を首に5回叩きつけた。
ん、ミノタウロス死んだよ。
私のパワーなんて通用しない?
白状する。お腹に穴が空いてる。そっちが本当の死因だよね・・
「ま、それっぽい演出をしたかったんだよ」
みんな、華麗なんだもん・・
アタックから79日。全80階のジャバルダンジョン70階を攻略。
転移装置がある71階に降りて、地上に戻ることにした。
◆
「ユリナ様、レベル測定が楽しみだね」
もう明かしてもいいだろう。
「ミール、私ねレベル70を越えたとき、今までにない感覚があったのよ」
「それってもしかして・・」
「ミシェルの「闇の刃」みたいな隠しスキル覚醒かな、ユリナ」
「どんなのかな、分かる?」
みんな喜んでくれる。
「具体的に分からないの。だから、ギルドのステータス測定で調べようと思って、楽しみにしてるんだ」
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