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毒舌専属使用人の独白
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坊ちゃまの専属使用人になってしばらく経ったある日、旦那様に呼び出された。部屋に行くと何やら深刻な面持ちで座っていた。
「父がここに来る……?」
「ああ、何やら君に会いに来たいと言っていてな」
一体何のために?私の顔を見に来るような人じゃないはずだ。
「その様子だと君にも見当は付かないみたいだね」
「……はい、申し訳ありません」
私には父が何を考えているかなんて分からない。分かる事といえば私を嫌っていることくらいだ。そんな父がただ私に会いに来るだけな訳がない。
「あまり君も会いたくはないだろうが、一応親戚だから断るわけにもいかなくてね」
そう言って旦那様は申し訳なさそうな顔をする。恐らく私がこの家に来た時の事を思い出して言っているのだろう。あの時は見苦しいものを見せてしまった。
「申し訳ありません、またご迷惑をお掛けしてしまいます」
「君は悪くないんだから、謝らなくていいんだよ。」
そう言って笑う旦那様。しかし内心は旦那様も父が来ることに良い気持ちはしないだろう。私の事は引き取る時にある程度調べているだろうから家の事情も把握しているはずだ。父がどんな人間かは資料と私がこの家に来た日の時に大体把握できる。
この優しい旦那様と坊ちゃま、シンシア家の皆様に何もしなければいいのだが……。
※※※※
「坊ちゃま、おはようございます」
そう言って布団を剥がすといつも通り坊ちゃまが何やら騒いでいる。いつも通りのこの光景が今日はやけに安心する。
あれからあっという間に日は経ち父が来る日になった。しかし、私のやることは変わらない。専属使用人として坊ちゃまの支度をいつも通り進める。
「お前、なんか変だぞ」
坊ちゃまの髪を整えていると不意に振り返ってそう言われた。
「変……?特に何もございませんが」
本当に心当たりが無かった。いつも通りの時間に起きて、支度を済まして坊ちゃまを起こし、坊ちゃまの支度をしている。何かおかしなところはあっただろうか?
「いや、絶対に変だ。なんか、こう……ソワソワしてる」
ソワソワ……一体どこがだ?言っている意味が分からず黙っていると「ああ」と坊ちゃまが納得がいったような声を出した。
「そういえば今日はお前の父親が来るんだったな、それでか」
どれでだ。なんで父が来ることがソワソワに繋がるんだろうか。
「お前そんなに父親に会いたかったのか。まあ、せいぜい親子の再開でも楽しめ」
そう言うともう興味は無くなったのかまた前を向いた。
会いたかった?いや違う。出来ることなら二度と会いたくなどなかった。
そうか、私は思ったよりも緊張しているらしい、父に合うというだけの事に。この小さな坊ちゃまに気づかれるほど。
なるほど、私は父が嫌いだったのか。
※※※※
父が来る時間になった。
旦那様と坊ちゃまと正面ホールでもうすぐ到着する父を待っているところだ。
そう、何故か坊ちゃまも一緒に待つと言い出したのだ。
何の気まぐれかは分からないが「俺も行く」と急に言い出した。普段は待つという事が大嫌いなのに、旦那様がやんわりと来なくてもいいことを伝えても「行く」の一点張り。そうなると案の定坊ちゃまに甘々な旦那様は、仕方がないなといって了承してしまった。
(はあ、困ったな……)
できればあんな父には坊ちゃまを会わせたくなかった。いくら何でもあの人が坊ちゃまに何かするとは思わないが、なんとなく会わせたくないと思った。
「ディコーノ子爵が到着されました」
門番から知らせを受けた使用人の声で父が来たことが告げられる。久しぶりに会う父はどんな顔で来るのか、体が自然と身構える。
扉がゆっくり開くと同時に、やけに響く声が聞こえてくる。
「お久しぶりです、シンシア公爵閣下。再びお会いできて光栄です」
「こちらこそまたお会いできて嬉しいですよ、ディコーノ子爵」
お互い軽く挨拶をすると、父はファスト様にも軽く挨拶をしてから私の方に歩いて来る。久しぶりに見る顔は前と変わりは無かった。
「フェイブ、元気にしていたか」
「……はい」
まるで普通の父親のように私に話しかけてくる。どうやって接したらいいか私は分からずにいるというのに。
応接間に移動してすぐに父は私と二人きりで話したいと旦那様に言った。旦那様はすぐに頷きはせずにチラリと私を見た。私に気を使って少しでも嫌そうなそぶりを見せたら断ろうとしてくれているんだろうが、旦那様に余計な心労を掛けたくない。私が了承の意を示すと、旦那様はファスト様を連れて部屋を出て行った。
「フェイブ」
シンーーと静まる室内に先ほどとは違う冷たい声が響いた。私がまだ家にいた頃と何一つ変わらない声色、やはりこの人は全く変わっていないのだろう。
「お前、公爵の息子に取り入れ」
は……?この人はいきなり何を言っているんだ。
「あの息子は実に馬鹿そうだからな、噂もあまり良くない。お前のような奴でも取り入ることくらい出来るだろう。上手く取り入ってこの家の弱みを握って私に知らせろ。お前は顔だけは良いからな、その顔を使って上手くやれ」
……呆れてものも言えないとはこのことだ。この人はここまで馬鹿だっただろうか。いくら室内に人がいないとはいえ、扉の前に護衛は立っている。今の話が聞こえていたら子爵など簡単に潰されることは子供でも分かることだ。
私が黙り込んでいると、父は少し不機嫌になり返事を促した。当たり前のように私が肯定すると思っているのだろう。
「お断りします」
きっぱりとそう言い切ると、父は思いきり目を見開いた。私が断るとは微塵も思っていなかっただろう。この人はいつまでも私の事を自分の操り人形だと思っているんだ。本当に愚かで、醜い。
「……今、何と言った」
「お断りしますと言ったんです」
もう一度ハッキリ言うと父は顔を真っ赤にして立ち上がった。
「断るだと?お前はいつからそんなに偉くなったんだ!!この家に来て自分まで偉くなったとでも勘違いしているのか?お前は黙って私のいう事を聞いていればいいんだ!!」
ものすごい剣幕で怒鳴られる。まだ何か言っているが、私の耳には全く入ってこなかった。以前ならこのように反抗することは絶対に無かっただろう。思いつきもしなかった。シンシア家で過ごすうちに私は知らず知らず変わっていっていたのかもしれない。
何も反応しない私にさらに怒りが爆発したのか、父が手を振り上げた。
「ディコーノ子爵、何かありましたか」
その時、タイミングよく声が掛けられた。この声は旦那様だ。先ほどの怒鳴り声が外まで聞こえ、使用人が呼んできたのだろう。旦那様の登場で父は我に返ったようだ。
「な、何でもありません。久しぶりに息子に会えたのでつい興奮してしまいました」
なんともまあ嘘くさい言い訳を並べているが旦那様は恐らく気づいているだろう。そのまま父は慌てた様子で帰ることを旦那様に伝えた。
※※※※
再び正面ホール。見送りのために皆が集まると、父は先ほどの出来事は無かったかのように旦那様に挨拶をしている。私の事を心配するようなことを述べているが、その実役に立っているかを聞きたいみたいだ。
「ご安心を。彼はとても良く働いてくれていますよ」
「公爵閣下のお役に立てているのならば良いのですが……見ての通り息子は表情に乏しい上に何を考えているのか分からないような奴で、気持ち悪いとは思いますが良いように使って下さい」
などと言う父は私を罵倒しているつもりなんて全くないのだろう。昔からそうで、ただただ事実を述べているだけなのだ。本人は旦那様に私を好きなようにしていいので今後もディコーノ家をよろしくとでも言っているつもりなのだろうが、旦那様の顔は不愉快そうに顰められていくばかりだ。当の本人はその様子に全く気づいていない。
そして言いたいことを言ってスッキリしたのか、最後に私に念を押すように視線を送ると父は嵐のように去っていった――。
「父がここに来る……?」
「ああ、何やら君に会いに来たいと言っていてな」
一体何のために?私の顔を見に来るような人じゃないはずだ。
「その様子だと君にも見当は付かないみたいだね」
「……はい、申し訳ありません」
私には父が何を考えているかなんて分からない。分かる事といえば私を嫌っていることくらいだ。そんな父がただ私に会いに来るだけな訳がない。
「あまり君も会いたくはないだろうが、一応親戚だから断るわけにもいかなくてね」
そう言って旦那様は申し訳なさそうな顔をする。恐らく私がこの家に来た時の事を思い出して言っているのだろう。あの時は見苦しいものを見せてしまった。
「申し訳ありません、またご迷惑をお掛けしてしまいます」
「君は悪くないんだから、謝らなくていいんだよ。」
そう言って笑う旦那様。しかし内心は旦那様も父が来ることに良い気持ちはしないだろう。私の事は引き取る時にある程度調べているだろうから家の事情も把握しているはずだ。父がどんな人間かは資料と私がこの家に来た日の時に大体把握できる。
この優しい旦那様と坊ちゃま、シンシア家の皆様に何もしなければいいのだが……。
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「坊ちゃま、おはようございます」
そう言って布団を剥がすといつも通り坊ちゃまが何やら騒いでいる。いつも通りのこの光景が今日はやけに安心する。
あれからあっという間に日は経ち父が来る日になった。しかし、私のやることは変わらない。専属使用人として坊ちゃまの支度をいつも通り進める。
「お前、なんか変だぞ」
坊ちゃまの髪を整えていると不意に振り返ってそう言われた。
「変……?特に何もございませんが」
本当に心当たりが無かった。いつも通りの時間に起きて、支度を済まして坊ちゃまを起こし、坊ちゃまの支度をしている。何かおかしなところはあっただろうか?
「いや、絶対に変だ。なんか、こう……ソワソワしてる」
ソワソワ……一体どこがだ?言っている意味が分からず黙っていると「ああ」と坊ちゃまが納得がいったような声を出した。
「そういえば今日はお前の父親が来るんだったな、それでか」
どれでだ。なんで父が来ることがソワソワに繋がるんだろうか。
「お前そんなに父親に会いたかったのか。まあ、せいぜい親子の再開でも楽しめ」
そう言うともう興味は無くなったのかまた前を向いた。
会いたかった?いや違う。出来ることなら二度と会いたくなどなかった。
そうか、私は思ったよりも緊張しているらしい、父に合うというだけの事に。この小さな坊ちゃまに気づかれるほど。
なるほど、私は父が嫌いだったのか。
※※※※
父が来る時間になった。
旦那様と坊ちゃまと正面ホールでもうすぐ到着する父を待っているところだ。
そう、何故か坊ちゃまも一緒に待つと言い出したのだ。
何の気まぐれかは分からないが「俺も行く」と急に言い出した。普段は待つという事が大嫌いなのに、旦那様がやんわりと来なくてもいいことを伝えても「行く」の一点張り。そうなると案の定坊ちゃまに甘々な旦那様は、仕方がないなといって了承してしまった。
(はあ、困ったな……)
できればあんな父には坊ちゃまを会わせたくなかった。いくら何でもあの人が坊ちゃまに何かするとは思わないが、なんとなく会わせたくないと思った。
「ディコーノ子爵が到着されました」
門番から知らせを受けた使用人の声で父が来たことが告げられる。久しぶりに会う父はどんな顔で来るのか、体が自然と身構える。
扉がゆっくり開くと同時に、やけに響く声が聞こえてくる。
「お久しぶりです、シンシア公爵閣下。再びお会いできて光栄です」
「こちらこそまたお会いできて嬉しいですよ、ディコーノ子爵」
お互い軽く挨拶をすると、父はファスト様にも軽く挨拶をしてから私の方に歩いて来る。久しぶりに見る顔は前と変わりは無かった。
「フェイブ、元気にしていたか」
「……はい」
まるで普通の父親のように私に話しかけてくる。どうやって接したらいいか私は分からずにいるというのに。
応接間に移動してすぐに父は私と二人きりで話したいと旦那様に言った。旦那様はすぐに頷きはせずにチラリと私を見た。私に気を使って少しでも嫌そうなそぶりを見せたら断ろうとしてくれているんだろうが、旦那様に余計な心労を掛けたくない。私が了承の意を示すと、旦那様はファスト様を連れて部屋を出て行った。
「フェイブ」
シンーーと静まる室内に先ほどとは違う冷たい声が響いた。私がまだ家にいた頃と何一つ変わらない声色、やはりこの人は全く変わっていないのだろう。
「お前、公爵の息子に取り入れ」
は……?この人はいきなり何を言っているんだ。
「あの息子は実に馬鹿そうだからな、噂もあまり良くない。お前のような奴でも取り入ることくらい出来るだろう。上手く取り入ってこの家の弱みを握って私に知らせろ。お前は顔だけは良いからな、その顔を使って上手くやれ」
……呆れてものも言えないとはこのことだ。この人はここまで馬鹿だっただろうか。いくら室内に人がいないとはいえ、扉の前に護衛は立っている。今の話が聞こえていたら子爵など簡単に潰されることは子供でも分かることだ。
私が黙り込んでいると、父は少し不機嫌になり返事を促した。当たり前のように私が肯定すると思っているのだろう。
「お断りします」
きっぱりとそう言い切ると、父は思いきり目を見開いた。私が断るとは微塵も思っていなかっただろう。この人はいつまでも私の事を自分の操り人形だと思っているんだ。本当に愚かで、醜い。
「……今、何と言った」
「お断りしますと言ったんです」
もう一度ハッキリ言うと父は顔を真っ赤にして立ち上がった。
「断るだと?お前はいつからそんなに偉くなったんだ!!この家に来て自分まで偉くなったとでも勘違いしているのか?お前は黙って私のいう事を聞いていればいいんだ!!」
ものすごい剣幕で怒鳴られる。まだ何か言っているが、私の耳には全く入ってこなかった。以前ならこのように反抗することは絶対に無かっただろう。思いつきもしなかった。シンシア家で過ごすうちに私は知らず知らず変わっていっていたのかもしれない。
何も反応しない私にさらに怒りが爆発したのか、父が手を振り上げた。
「ディコーノ子爵、何かありましたか」
その時、タイミングよく声が掛けられた。この声は旦那様だ。先ほどの怒鳴り声が外まで聞こえ、使用人が呼んできたのだろう。旦那様の登場で父は我に返ったようだ。
「な、何でもありません。久しぶりに息子に会えたのでつい興奮してしまいました」
なんともまあ嘘くさい言い訳を並べているが旦那様は恐らく気づいているだろう。そのまま父は慌てた様子で帰ることを旦那様に伝えた。
※※※※
再び正面ホール。見送りのために皆が集まると、父は先ほどの出来事は無かったかのように旦那様に挨拶をしている。私の事を心配するようなことを述べているが、その実役に立っているかを聞きたいみたいだ。
「ご安心を。彼はとても良く働いてくれていますよ」
「公爵閣下のお役に立てているのならば良いのですが……見ての通り息子は表情に乏しい上に何を考えているのか分からないような奴で、気持ち悪いとは思いますが良いように使って下さい」
などと言う父は私を罵倒しているつもりなんて全くないのだろう。昔からそうで、ただただ事実を述べているだけなのだ。本人は旦那様に私を好きなようにしていいので今後もディコーノ家をよろしくとでも言っているつもりなのだろうが、旦那様の顔は不愉快そうに顰められていくばかりだ。当の本人はその様子に全く気づいていない。
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