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第1話 こんな日常はいらない!!
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幼なじみ。ラブコメ系作品でお約束な位出て来やがる超メジャーヒロイン。
最初から主人公との関係が約束されてるし、幼なじみから1人の女の子へと認識が変わっていったり………。そんな夢踊る男達の永遠のメインヒロイン。
………そう思ってませんか?
「……あら朝からそんなに腐った目をしてどうしたの?そこで永眠する?」
男子諸君、幼なじみなんてこんなもんです。
俺は良い笑顔で毒まき散らしてるそこの女に無駄だと解っているが文句を言っておくことにした。
「優しさに見せかけた殺害宣言やめろや、余計に傷つくから。後俺の目に文句あるなら親父に言え完全に遺伝だから。」
「……そうよね、一番辛いのはおじ様に決まってるものね。」
「オーケー解った、俺が悪かった。だからそれ以上その悲しい物を見る目で見るのは辞めろ、涙が出て来る。」
当たり前のように俺の話を無視したコイツはそのまま無言で学校に向かう。おかしいな隣にいるの筈なのに存在を受け入れられてねぇ…。ATフィールドでも貼ってんの?
だがその程度で揺らぐ俺ではない。何せ腐ってもこのお嬢様とは幼なじみなのだから。
神楽崎 乙女、この女の子に最初に会ったときの事はよく覚えている。俺が4才の時に隣の家に越してきて俺の家に挨拶に来たときだった。
親父達のつまらない話に飽きていた事もあって神楽崎を連れて近所の公園でひたすら遊んだ。砂場で城作ったり、ブランコで勝負したり。
大人達が探しに来るまでずっと遊んでいた。その後俺は親父にぶん殴られたが。
あの頃の神楽崎はめちゃくちゃ可愛かった。正直初恋だった。天真爛漫、純粋無垢って言葉はコイツの為にあるのでは無いかと思うほどで、小学校に上がってからも俺達は仲が良かった。
だが突然、小6の時アイツは俺に何も言わず家族と引っ越した。電話しても出ず、完全に俺と縁を切ろうとしたのが解った。
そろそろ告白でもしようかと思っていた時でもあった事もあり結構泣いた。
そんな最悪な日々を過ごして数年が経ち、何の前触れもなくコイツは1人で隣の家に戻ってきた。
だが、戻ってきたコイツにはあの頃の可愛げはまるでなくなっていて、殆ど別人。でも何故か、それから毎日俺とろくに喋る訳でも無いのに登校している。………………。
「………何でこうなったのかねぇ…。」
余りにも暇すぎて昔の事を思い出してしまった。いやまあコイツも顔面は良いんだよ。ロングも似合ってるし、実際モテてるのは知ってる。
コイツに振られた奴がよく俺の下駄箱に呪いの手紙を突っ込んでくるので俺からしたら疫病神でしか無いが。
と言うかそもそも、コイツが何を目的に俺とつるんでるのか解らん。
身も蓋もないが俺の中では神楽崎乙女と言う少女はもう死んだと思っている。
ここまで中身が変わってしまっては恨みも恋も何もない。
じゃあ何で俺から出て行かないのか。その答えはまだよく解らないが多分……。
「……何処に行こうとしているの。もう校門よ、壁と1つになりたいなら手伝ってあげるけれど?」
そう言いながら壁にぶつかりかけていた俺の肩を掴み止める。
「悪い助かった。んじゃ俺委員会あるから。」
そう言ってそそくさに立ち去ろうとする。
それに答えるように、何時ものような冷徹な顔からは想像できない、そう………。
「……ええ、また放課後。いってらっしゃい。」
あの頃のような優しい表情で俺を送り出した。
最初から主人公との関係が約束されてるし、幼なじみから1人の女の子へと認識が変わっていったり………。そんな夢踊る男達の永遠のメインヒロイン。
………そう思ってませんか?
「……あら朝からそんなに腐った目をしてどうしたの?そこで永眠する?」
男子諸君、幼なじみなんてこんなもんです。
俺は良い笑顔で毒まき散らしてるそこの女に無駄だと解っているが文句を言っておくことにした。
「優しさに見せかけた殺害宣言やめろや、余計に傷つくから。後俺の目に文句あるなら親父に言え完全に遺伝だから。」
「……そうよね、一番辛いのはおじ様に決まってるものね。」
「オーケー解った、俺が悪かった。だからそれ以上その悲しい物を見る目で見るのは辞めろ、涙が出て来る。」
当たり前のように俺の話を無視したコイツはそのまま無言で学校に向かう。おかしいな隣にいるの筈なのに存在を受け入れられてねぇ…。ATフィールドでも貼ってんの?
だがその程度で揺らぐ俺ではない。何せ腐ってもこのお嬢様とは幼なじみなのだから。
神楽崎 乙女、この女の子に最初に会ったときの事はよく覚えている。俺が4才の時に隣の家に越してきて俺の家に挨拶に来たときだった。
親父達のつまらない話に飽きていた事もあって神楽崎を連れて近所の公園でひたすら遊んだ。砂場で城作ったり、ブランコで勝負したり。
大人達が探しに来るまでずっと遊んでいた。その後俺は親父にぶん殴られたが。
あの頃の神楽崎はめちゃくちゃ可愛かった。正直初恋だった。天真爛漫、純粋無垢って言葉はコイツの為にあるのでは無いかと思うほどで、小学校に上がってからも俺達は仲が良かった。
だが突然、小6の時アイツは俺に何も言わず家族と引っ越した。電話しても出ず、完全に俺と縁を切ろうとしたのが解った。
そろそろ告白でもしようかと思っていた時でもあった事もあり結構泣いた。
そんな最悪な日々を過ごして数年が経ち、何の前触れもなくコイツは1人で隣の家に戻ってきた。
だが、戻ってきたコイツにはあの頃の可愛げはまるでなくなっていて、殆ど別人。でも何故か、それから毎日俺とろくに喋る訳でも無いのに登校している。………………。
「………何でこうなったのかねぇ…。」
余りにも暇すぎて昔の事を思い出してしまった。いやまあコイツも顔面は良いんだよ。ロングも似合ってるし、実際モテてるのは知ってる。
コイツに振られた奴がよく俺の下駄箱に呪いの手紙を突っ込んでくるので俺からしたら疫病神でしか無いが。
と言うかそもそも、コイツが何を目的に俺とつるんでるのか解らん。
身も蓋もないが俺の中では神楽崎乙女と言う少女はもう死んだと思っている。
ここまで中身が変わってしまっては恨みも恋も何もない。
じゃあ何で俺から出て行かないのか。その答えはまだよく解らないが多分……。
「……何処に行こうとしているの。もう校門よ、壁と1つになりたいなら手伝ってあげるけれど?」
そう言いながら壁にぶつかりかけていた俺の肩を掴み止める。
「悪い助かった。んじゃ俺委員会あるから。」
そう言ってそそくさに立ち去ろうとする。
それに答えるように、何時ものような冷徹な顔からは想像できない、そう………。
「……ええ、また放課後。いってらっしゃい。」
あの頃のような優しい表情で俺を送り出した。
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