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■本編

LEVEL.8 お仕事をさせよう作戦!

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あれから2日しか経っていないが、1日中カルマがロゼッタの見舞いに来ては話をしたり抱きついたりなどをしていた。


その次の日の事だ。

ロゼッタの前には明らかに寝不足が表に出ている感じのシュヴァートが居て、シャルルが軽く笑いながらも栄養剤などをシュヴァートに処方して手渡していた。


「なぁ、ロゼッタさん」

「あ、はい?」

「最近のカルマの事なんだが、アイツは此処へと来ているのだろうか?」

「あー、昨日と一昨日も来てましたね」

「うんうん、来ていたね~」

「………そうなのか」


シュヴァートはロゼッタとシャルルの話を聞いては、その場でデッかい溜め息を放っては困った表情をしていた。


「カルマさんが、どうかしたんですか?」

「………アイツ、書類はやらないしクエストにさえも出なかったんだ……この2日間」

「えっ!?」

「そのツケを申し訳ないが、“討伐士”側に少し多めの報酬で代わりにこなしてもらっていたのだが……3日目となると、レヴァンさんにも苦言を言われると思うと胃が、な……」


どうやら、昨日と一昨日でカルマが本来やるべきの仕事がこなされておらずクエストに関しては別のメンバーもしくは“討伐士”側のメンバーにも振り分けられていたようだ。
だが、“討伐士”側にも別のクエストもあって何日もさせるわけにはいかないという。


「ロゼッタさんから、カルマに仕事をするように何となくで頼めたりしないだろうか?もしかしたら、ロゼッタさんの頼みなら仕事をする気になると思うんだが……」

「あー、どうなんでしょー…………」


ロゼッタは考えながらもシュヴァートを見れば、今にも倒れそうな顔つきで此方を見ていてロゼッタ的には“目をウルウルさせた子犬だ”と思っていたなんて、目の前にいるシュヴァート本人に言えるわけではない。

というか、こんな大きな“子犬”が居たら大人になったら“とんでもない”事になるだろう実際的の話だと。


「まぁ、ダメ元で話はしてみます……期待は、しないでくださいよー?」

「あぁ、わかった……ありがとう、ロゼッタさん」

「いえいえ~」


シュヴァートが栄養剤を持って医務室から出ていくと少しの間から、何故か窓から音もなくカルマが入ってくるとシャルルは呆れた表情をしながらもカルテの整理をしていた。


「あ、カルマさん」

「おう、今日も来たで!土産のリンゴも持ってきた!昨日、ロゼッタが食べたいって言ってたし!」

「ありがとうございますっ」


カルマはリンゴが入ったカゴをベッドの横付けテーブルに置いてから、ベッドの側にあった椅子に座ってリンゴの皮をナイフで剥いている。


「そういえば、カルマさん」

「んー」

「ちゃんと、“お仕事”してます?」

「……………してへん」

「なんで、しないんですか?シュヴァートさん達、困ってましたよ?」

「…………減るやん」

「え??」


カルマは言いにくそうにしながらも、何処となく悲しそうな表情でロゼッタを見ては顔を背けて恥ずかしそうにしていた。


「ロゼッタとの時間、少なくなるじゃん!だから、その……ちょっとでも、一緒に居たいというか……」

「……」

(此処に、顔怖な大型犬がデレてる)

「いや、それでも“お仕事”をしないとダメです!そんな、可愛い感じにしても絶対ダメ!」

「か、かわ……???」

「カルマさんは、“ギルド国家”の一員なんです!しかも、周りから頼りにされる程の実力を持っているんですよ!?なのに、たった一人の女ガキに構っていてはダメです!」


ロゼッタは心を鬼にしては、カルマへと指を向けて軽く睨むようにカルマを見ればカルマは悩むような表情をしていた。

いや、効いてない。コレは。

ちゃんと、ハッキリとカルマに伝えないといけない。


「カルマさん」

「お、おう??」

「“お仕事”をしないカルマさんは、“大っ嫌い”です!ちゃんと、“お仕事”をしないない人は“大っ嫌い”です!!」

「っ!?、だ、だい、っ、きら、いっ?」

「そうです!」

「シャルルさん!」

「あ、はい~?どうしたぁ~??」


カルマがロゼッタの“大っ嫌い”発言にショックを受けている間に、ロゼッタはシャルルを呼べばシャルルは微かに笑っていた。


「シャルルさん、あと4日か5日ですよね?退院まで」

「あー、うん」

「じゃあ、退院の日まで“面会禁止”です!ちゃんと、“お仕事”をしてください!」

「そ、そんなっ!?ロゼッタ不足で、俺死ぬって!!」

「ロゼッタ不足って………、じゃなくて!じゃあ、退院の日まで“お仕事”をちゃんとしてくれるなら………そうですね、……“一つだけ、お願いを聞く”って約束します」

「え………」


ロゼッタは悩んで出た言葉を聞いたカルマは嬉しそうな顔をしていて、シャルルは“あー、これは大変そうだなぁー”っと呑気に思っていた。


「ほ、本当に???」

「はい、アタシが出来る範囲でしかできませんけど……“お仕事”を頑張ってくれるなら、“お願い事を1つだけ聞きます”!!」

「わ、わかった………ちゃんと、約束を守ってくれるんやろ?」

「はいっ!」

「じゃあ、…………がんばる」







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