8 / 19
ロゴスとの授業・その2
しおりを挟む
『すまん。少々暗い話になってしまったな。こほん。では次だ』
『はい、次は何でしょう』
『アイテムボックスの話は、さすがにブラフマ様から聞いているな?』
先ほどの聖獣の話をブラフマから聞いていたと思っていたらしいロゴスは、他に聞いていないことがないか念を押すように話を進めた。
『はい。伺っています。右手で物の出し入れをできると』
『そうか。ひとまず生活に困らない程度の資金と、人型になった時の為の衣料品、武器と防具が入っていると聞いている』
武器と防具という単語に、ぴくりとルーチェの眉(の辺り)が反応する。
『……武器と防具が必要なほど、この世界は危険なのですか?』
『……そうだな。この世界には魔物と呼ばれる生き物がいる。動物よりも戦闘能力に優れ、我ら神獣や聖獣よりも知能の劣った生き物だ。人や動物を襲う厄介な、な。人型のものもいれば、動物に近いものもいるし、化け物に近いものもいる』
『それは……厄介ですね』
『ああ。そういう輩に対処する為に、ブラフマ様はお前に武器と防具を持たせたんだ』
ロゴスの説明に、なるほどとルーチェは頷く。地球では人間を相手に戦闘能力を磨いていたが、こちらでは未知なる魔物とやら相手に磨く必要がありそうだ。
『人間は街を囲むことで、魔物をやり過ごして暮らしている。ついでに冒険者という職業について説明しておく。冒険者は主に依頼のあった魔物の討伐や、薬の材料となる薬草の採取。あとは依頼主によって内容が変わってくるが……ほとんどは魔物の討伐だな』
『魔物の討伐、ですか……』
それは腕が鈍らずにすみそうだなと、ルーチェの目がきらりと光る。
『フッ、興味がありそうだな。詳しい説明は冒険者が皆登録するという冒険者ギルドで聞くといい』
『分かりました。そう言えば、お金の通貨はどうなっているのでしょうか?』
冒険者になるということは人間の街で暮らしていくということ。ならばお金の価値は知っておくべきだと思った。まさか、物々交換ということはあるまい。
『ああ、知っておいた方がいいだろうな。この世界では通貨は全国共通だ。大体――』
白金貨・100.000.000円(1億)
大金貨・1.000.000円(100万)
金貨・100.000円(10万)
大銀貨・10.000円(万)
銀貨・1.000円(千)
大銅貨・100円(百)
銅貨・10円(十)
『――こんな感じだ』
『日本円に換算して頂くと分かりやすいですね』
『あとは……そうだな、アイテムボックスを使ってみるか』
『はい、何でも入る収納……のようなものでしたね。右手で出し入れできるとか……』
ルーチェは右の前足を持ち上げ、グーパーしてみるが、特別変わったところはなさそうだった。
『はい、次は何でしょう』
『アイテムボックスの話は、さすがにブラフマ様から聞いているな?』
先ほどの聖獣の話をブラフマから聞いていたと思っていたらしいロゴスは、他に聞いていないことがないか念を押すように話を進めた。
『はい。伺っています。右手で物の出し入れをできると』
『そうか。ひとまず生活に困らない程度の資金と、人型になった時の為の衣料品、武器と防具が入っていると聞いている』
武器と防具という単語に、ぴくりとルーチェの眉(の辺り)が反応する。
『……武器と防具が必要なほど、この世界は危険なのですか?』
『……そうだな。この世界には魔物と呼ばれる生き物がいる。動物よりも戦闘能力に優れ、我ら神獣や聖獣よりも知能の劣った生き物だ。人や動物を襲う厄介な、な。人型のものもいれば、動物に近いものもいるし、化け物に近いものもいる』
『それは……厄介ですね』
『ああ。そういう輩に対処する為に、ブラフマ様はお前に武器と防具を持たせたんだ』
ロゴスの説明に、なるほどとルーチェは頷く。地球では人間を相手に戦闘能力を磨いていたが、こちらでは未知なる魔物とやら相手に磨く必要がありそうだ。
『人間は街を囲むことで、魔物をやり過ごして暮らしている。ついでに冒険者という職業について説明しておく。冒険者は主に依頼のあった魔物の討伐や、薬の材料となる薬草の採取。あとは依頼主によって内容が変わってくるが……ほとんどは魔物の討伐だな』
『魔物の討伐、ですか……』
それは腕が鈍らずにすみそうだなと、ルーチェの目がきらりと光る。
『フッ、興味がありそうだな。詳しい説明は冒険者が皆登録するという冒険者ギルドで聞くといい』
『分かりました。そう言えば、お金の通貨はどうなっているのでしょうか?』
冒険者になるということは人間の街で暮らしていくということ。ならばお金の価値は知っておくべきだと思った。まさか、物々交換ということはあるまい。
『ああ、知っておいた方がいいだろうな。この世界では通貨は全国共通だ。大体――』
白金貨・100.000.000円(1億)
大金貨・1.000.000円(100万)
金貨・100.000円(10万)
大銀貨・10.000円(万)
銀貨・1.000円(千)
大銅貨・100円(百)
銅貨・10円(十)
『――こんな感じだ』
『日本円に換算して頂くと分かりやすいですね』
『あとは……そうだな、アイテムボックスを使ってみるか』
『はい、何でも入る収納……のようなものでしたね。右手で出し入れできるとか……』
ルーチェは右の前足を持ち上げ、グーパーしてみるが、特別変わったところはなさそうだった。
0
あなたにおすすめの小説
異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです
ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。
転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。
前世の記憶を頼りに善悪等を判断。
貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。
2人の兄と、私と、弟と母。
母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。
ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。
前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。
異世界に転生したので幸せに暮らします、多分
かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。
前世の分も幸せに暮らします!
平成30年3月26日完結しました。
番外編、書くかもです。
5月9日、番外編追加しました。
小説家になろう様でも公開してます。
エブリスタ様でも公開してます。
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
犬の散歩中に異世界召喚されました
おばあ
ファンタジー
そろそろ定年後とか終活とか考えなきゃいけないというくらいの歳になって飼い犬と一緒に異世界とやらへ飛ばされました。
何勝手なことをしてくれてんだいと腹が立ちましたので好き勝手やらせてもらいます。
カミサマの許可はもらいました。
古代文明の最強王、5000年後に転生すると魔法が弱体化しすぎていたのでもう一度最強になります。~底辺貴族からの成り上がり~
しNぱ
ファンタジー
5000年前、魔法文明マギア魔導王国を築き、
魔法体系そのものを創造した王アーケ・マギアス・マギアは、
さらなる魔法の発展を求め、自らの魂を未来へ送る転生魔法を発動した。成熟した古代魔法を超える研究が進んだ世界を見たいという純粋な探求心から、5000年後の世界へと意識を沈めた。
目覚めた先は、スケルド男爵家三男レイフとしての赤子の身体だった。産まれた瞬間から記憶を持つ彼は、質素な家と薄い魔力の流れを前に、未来の魔法研究が古代よりも大きく退化していることに気づく。最底辺と呼ばれる家に生まれながらも、家族は温かく、彼の異常な魔力量を希望として受け入れた。
幼少期から魔力操作を自然に行い、三歳で石を浮かせ、五歳で光魔法を自在に扱うなど、古代王としての力を隠しながら成長する。外では古代魔法を使わず、転生者であることを悟られないよう慎重に振る舞いながら、未来の魔法体系を観察し続けた。
十歳になると身体強化などの古代魔法を最低限だけ使い、父との剣術訓練でも圧倒的な動きを見せるが、本来の力は隠したまま過ごす。そして十六歳、高等魔導学園に入学したレイフは、初日の実技試験で無詠唱魔法や術式無効化を用いて試験官を圧倒し、最底辺男爵家ながらA級判定を受ける。
その姿を見たストラング公爵家の令嬢エリナは、彼に強い興味を抱く。5000年後の世界は古代より魔法が退化していたが、だからこそ発展の余地がある。レイフは古代王としての知識をもとに、もう一度魔法の未来を切り開くことを決意する。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
転生後はゆっくりと
衣更月
ファンタジー
貧しい集落で生まれたリリは、生まれた瞬間から前世の記憶があった。
日本人特有の”配慮”に徹した赤ん坊を演じていたことで、両親から距離を置かれた挙句、村人からも「不気味な子」として敬遠されることに…。
そして、5才の誕生日に遠くの町に捨てられた。
でも、リリは悲観しない。
前世の知識チートは出来ないけど、大人メンタルで堅実に。
目指すは憧れのスローライフが出来るほど、ほどほどの守銭奴としてリリは異世界人として順応していく。
全25話(予定)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる