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フォカロルの従魔
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『な、な・・・なに?なんなの??
勇っ!!勇は?勇はどこに・・・』
いきなり2人が隠れていた木箱が破壊され
理解が追いつかず焦るエリカ
勇を探して海中に目を向けると
暗闇の中からうっすらと
木箱を破壊した怪物が姿を現した
その姿は人の何倍もの大きさの巨大なイカの姿
クラーケンと呼ばれる海の怪物だった
フォカロルが僕(しもべ)として従えている魔物は
このクラーケンだった
『え・・・あ・・・まさかクラーケン!?』
球状の結界に包まれたエリカは
巨大なクラーケンを前にし
蛇に睨まれたカエル状態だった
もはや餌であるかの如く動けずにいた
そこへ先ほどまで木箱を運搬していた
サハギンとは別の群れが現れて
クラーケンと戦闘と始めた
エリカはそこで現実を取り戻し勇の姿を探す
弾き飛ばされた方向を凝視すると
勇が泳ぎ戻ってくる姿が確認できた
エリカは生活魔法レベルの風魔法を使い
自身の結界ごと移動し勇を迎えに行った
勇との距離が近づきお互いに手を伸ばして
引っ張り合いエリカは勇を結界内に導いた
『ふわぁ空気ありがたい~
しっかしびっくりしたね~
いきなりだったから驚きだよ~』
勇はこんな状況でも
普段通りのテンションで
その姿にエリカも恐怖や不安から
救われた気分になる
勇だけが飛ばされた理由
それは木箱に攻撃される直前に
勇は何者かの襲撃を察知した
そして攻撃された瞬間にエリカを庇い
自身が攻撃を受け飛ばされたが
クラーケンの足による攻撃を弾き返した
『うわっでっかっっ!!!
これってダイオウイカ・・・なの?』
勇の知ってる大きなイカと言えば
ダイオウイカであるが
そのサイズは数メートル
目の前の巨大なイカは数十メートルはある
イカと呼ぶにはデカすぎる
エリカは勇がクラーケンの攻撃を受けた
はずなのに無傷なのに驚きながら
『あれはクラーケンって言って
海の怪物、神話レベルのモンスターよ
何故ここにいるか分からないけど
数年に一度目撃情報があるくらいで
私も姿を見たのは初めてで・・・
ってか勇、大丈夫なの?
私を庇ってクラーケンの一撃を
もらったでしょ
巨大な船ですら一撃で沈めてしまうのに
どこか痛みは?』
エリカは勇を心配そうに見つめる
勇は自身の体を手探りで確認しつつ
『そんな見つめられたら照れるな~アハハ
大丈夫!私頑丈だからね!!エッヘン』
勇はエリカが様々な不安を抱えている事を
わかったうえで、敢えて明るく振舞う
勇にとっても海中であんなサイズのイカに
出会えば不安になるのは同じだった
エリカは一安心した様子でクラーケンを見る
『勇、見てあれ
何故にいたのか分からないけど
サハギンの群れが現れて戦闘してるのよ
仲間が攻撃された事による報復なのかしら
でもどうしようか
サハギンならまだしもクラーケンをここで相手には
できないわね
とても太刀打ちできないわ』
難しい顔をして現状を打開する案を練るエリカ
勇は腕組みをして
『私もサハギンに混じってくる
一緒に攻撃したらいけるかもしれないし』
難しい顔していたエリカが固まる
『え?は?いやいやいや
あれよ、あのサイズよ
しかも海の中で人間が戦う術はないわよ
いくら勇と言ってもできる事が限られてしまうでしょ?』
勇の考え方に危険を覚えるエリカ
そう言われると勇は自信満々に
『私、勇者ですから
大丈夫、なんとかなるよ!』
勇は両手を腰にあてて
エッヘンと胸をはる
エリカはため息をついて
『あなたその言葉
便利だと思ってない?
ただの自己犠牲に使わないでよね』
エリカの言いたい事は
こう言えば大抵の人を安心させられる
勇者って言う強い人がなんとかしてくれる
自己犠牲の元になりたつ勇者
勇気ある一歩は自身を少しずつすり減らしていく
『アハハ、エリカには敵わないなぁ~もぅ
でも別に当たって砕けろって訳でもないんだよ
策はあるのだ!』
勇は先ほどまでのにやけた顔ではなく
真面目な顔でエリカを見る
『策とは?』
エリカがまっすぐクラーケンを見つめ
勇に尋ねた
『100万ボルトだよ
全開カミナリアタック
私、今ならできそうボルテッカー』
やる気満々の勇にエリカはわかったと頷く
そして勇の顔に結界をはって
呼吸を可能にした
『言っておくけどあまり長くはもたないわよ
苦しくなったら一旦戻ってきてね』
勇はエリカの言葉に一言分かったと言って
結界から出て泳いでいく
サハギン達がクラーケンとの戦闘中の所に
勇がやってきた
サハギン達は勇がクラーケンと戦おうとしている事が
理解できたようでギョっとした感じで驚いている
魚人だけにね
勇が現れた事に驚いていたサハギンに
クラーケンの足による攻撃が飛んでくる
勇はサハギンを庇い両手をクロスさせ
上段で構えてクラーケンの攻撃を受ける
攻撃だけなら耐えれる
しかし水中では踏ん張りが効かず
またしても勢いに負けて弾かれる勇
すぐ様泳いで戻ってくるも
またしてもクラーケンの足に弾かれる
『んがーーーーーー!!!
絶対丸焼きにしてやるんだから!!!』
勇は何度もクラーケンに向かっていくが
水中で足による攻撃をかわすスピードがなく
どうしても直撃してしまう
普通の人ならすでに体中の骨を粉々に
砕かれている
サハギン達もクラーケンに致命傷を与える事は
できずに数を減らしていく
例え近づいてもクラーケンが巻き起こす
水竜、水中の竜巻による攻撃で
弾き飛ばされ致命傷の深傷を負う
勇はサハギン達を庇いつつも
少しずつ連携を強めていくが
勇自身クラーケンには近づけにいた
『くぅ~~もう少し水泳の授業
ちゃんと受けておけばよかったぁ~~~』
意味のわからない後悔をしていた時
勇を物珍しそうに見ていたサハギンが
『オマエツヨイナ
アレニトリツキタイノカ?』
と聞いてきた
勇は驚いて
『うぇ!?喋れるん??』
クラーケンを見た時以上の驚きだった
続く
勇っ!!勇は?勇はどこに・・・』
いきなり2人が隠れていた木箱が破壊され
理解が追いつかず焦るエリカ
勇を探して海中に目を向けると
暗闇の中からうっすらと
木箱を破壊した怪物が姿を現した
その姿は人の何倍もの大きさの巨大なイカの姿
クラーケンと呼ばれる海の怪物だった
フォカロルが僕(しもべ)として従えている魔物は
このクラーケンだった
『え・・・あ・・・まさかクラーケン!?』
球状の結界に包まれたエリカは
巨大なクラーケンを前にし
蛇に睨まれたカエル状態だった
もはや餌であるかの如く動けずにいた
そこへ先ほどまで木箱を運搬していた
サハギンとは別の群れが現れて
クラーケンと戦闘と始めた
エリカはそこで現実を取り戻し勇の姿を探す
弾き飛ばされた方向を凝視すると
勇が泳ぎ戻ってくる姿が確認できた
エリカは生活魔法レベルの風魔法を使い
自身の結界ごと移動し勇を迎えに行った
勇との距離が近づきお互いに手を伸ばして
引っ張り合いエリカは勇を結界内に導いた
『ふわぁ空気ありがたい~
しっかしびっくりしたね~
いきなりだったから驚きだよ~』
勇はこんな状況でも
普段通りのテンションで
その姿にエリカも恐怖や不安から
救われた気分になる
勇だけが飛ばされた理由
それは木箱に攻撃される直前に
勇は何者かの襲撃を察知した
そして攻撃された瞬間にエリカを庇い
自身が攻撃を受け飛ばされたが
クラーケンの足による攻撃を弾き返した
『うわっでっかっっ!!!
これってダイオウイカ・・・なの?』
勇の知ってる大きなイカと言えば
ダイオウイカであるが
そのサイズは数メートル
目の前の巨大なイカは数十メートルはある
イカと呼ぶにはデカすぎる
エリカは勇がクラーケンの攻撃を受けた
はずなのに無傷なのに驚きながら
『あれはクラーケンって言って
海の怪物、神話レベルのモンスターよ
何故ここにいるか分からないけど
数年に一度目撃情報があるくらいで
私も姿を見たのは初めてで・・・
ってか勇、大丈夫なの?
私を庇ってクラーケンの一撃を
もらったでしょ
巨大な船ですら一撃で沈めてしまうのに
どこか痛みは?』
エリカは勇を心配そうに見つめる
勇は自身の体を手探りで確認しつつ
『そんな見つめられたら照れるな~アハハ
大丈夫!私頑丈だからね!!エッヘン』
勇はエリカが様々な不安を抱えている事を
わかったうえで、敢えて明るく振舞う
勇にとっても海中であんなサイズのイカに
出会えば不安になるのは同じだった
エリカは一安心した様子でクラーケンを見る
『勇、見てあれ
何故にいたのか分からないけど
サハギンの群れが現れて戦闘してるのよ
仲間が攻撃された事による報復なのかしら
でもどうしようか
サハギンならまだしもクラーケンをここで相手には
できないわね
とても太刀打ちできないわ』
難しい顔をして現状を打開する案を練るエリカ
勇は腕組みをして
『私もサハギンに混じってくる
一緒に攻撃したらいけるかもしれないし』
難しい顔していたエリカが固まる
『え?は?いやいやいや
あれよ、あのサイズよ
しかも海の中で人間が戦う術はないわよ
いくら勇と言ってもできる事が限られてしまうでしょ?』
勇の考え方に危険を覚えるエリカ
そう言われると勇は自信満々に
『私、勇者ですから
大丈夫、なんとかなるよ!』
勇は両手を腰にあてて
エッヘンと胸をはる
エリカはため息をついて
『あなたその言葉
便利だと思ってない?
ただの自己犠牲に使わないでよね』
エリカの言いたい事は
こう言えば大抵の人を安心させられる
勇者って言う強い人がなんとかしてくれる
自己犠牲の元になりたつ勇者
勇気ある一歩は自身を少しずつすり減らしていく
『アハハ、エリカには敵わないなぁ~もぅ
でも別に当たって砕けろって訳でもないんだよ
策はあるのだ!』
勇は先ほどまでのにやけた顔ではなく
真面目な顔でエリカを見る
『策とは?』
エリカがまっすぐクラーケンを見つめ
勇に尋ねた
『100万ボルトだよ
全開カミナリアタック
私、今ならできそうボルテッカー』
やる気満々の勇にエリカはわかったと頷く
そして勇の顔に結界をはって
呼吸を可能にした
『言っておくけどあまり長くはもたないわよ
苦しくなったら一旦戻ってきてね』
勇はエリカの言葉に一言分かったと言って
結界から出て泳いでいく
サハギン達がクラーケンとの戦闘中の所に
勇がやってきた
サハギン達は勇がクラーケンと戦おうとしている事が
理解できたようでギョっとした感じで驚いている
魚人だけにね
勇が現れた事に驚いていたサハギンに
クラーケンの足による攻撃が飛んでくる
勇はサハギンを庇い両手をクロスさせ
上段で構えてクラーケンの攻撃を受ける
攻撃だけなら耐えれる
しかし水中では踏ん張りが効かず
またしても勢いに負けて弾かれる勇
すぐ様泳いで戻ってくるも
またしてもクラーケンの足に弾かれる
『んがーーーーーー!!!
絶対丸焼きにしてやるんだから!!!』
勇は何度もクラーケンに向かっていくが
水中で足による攻撃をかわすスピードがなく
どうしても直撃してしまう
普通の人ならすでに体中の骨を粉々に
砕かれている
サハギン達もクラーケンに致命傷を与える事は
できずに数を減らしていく
例え近づいてもクラーケンが巻き起こす
水竜、水中の竜巻による攻撃で
弾き飛ばされ致命傷の深傷を負う
勇はサハギン達を庇いつつも
少しずつ連携を強めていくが
勇自身クラーケンには近づけにいた
『くぅ~~もう少し水泳の授業
ちゃんと受けておけばよかったぁ~~~』
意味のわからない後悔をしていた時
勇を物珍しそうに見ていたサハギンが
『オマエツヨイナ
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