私を探しに。

らそまやかな

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第1話 私としずく

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目が覚めると、私は病院のベッドに横たわっていた。何があった?何も覚えていない。私が寝ているベッドの横には、見たことも無いおばさんが座ってこっちを見ている。
「やっと起きたのね。よかった」
え、意味がわからない。なんで私はこのババアに抱きしめられているんだ?気持ちが悪い。
「よかった。みんな、しずくが目を覚ましたわよー!」
しずく?誰なの?でも、聞いたことあるかも。そこへぞろぞろと人が集まる。
「良かった…心配したのよ…!?」
「あぁ、しずく、命があって良かった」
4人の人は次々と喜びの声をあげていく。あ、これ知ってる。そう、入れ替わりってやつだ。死ぬ、またはありえない事をした時になるやつ。入れ替わったのは事をしでかした時近くにいた人だ。これは誰?鏡を見るとなにか見た事のあるような男の人の顔。13、14才位。しずく、というらしい。元に戻りたい、こんなおじさんとおばさんに囲まれて過ごしたくない。でも何があったかは覚えていないのだ。
「あの、だれですか…?」
声を出すと、高い声がノドからでてくる。聞いたこともない。男とは思えないほど高い声だった。気持ち悪い。私のことは覚えている。小野 美咲。14歳だ。メイクをした人が嫌い。桃が好き、などのしょうもない情報しかうかんでこない。入れ替わったということは、それなりに変なこと、悪いこと、おかしいことをしたということなのかと思った。それからの事だった。私…いや「ぼく」が『あの、だれ、ですか…?』言った後、周りのおじさんとおばさん達はえ、と驚いてこっちを見る。
「まさか、覚えてないの…?しずく…!?」
私は黙りこむ、黙る。しばらくの沈黙が続いた後1人のおばさんがこう言った。
「お医者さんに、いやお医者さんを呼んでくるわ」
そう言ったとたん、3人のおばさん、またはおじさんも
「俺も行く」「私も」
と言って病室を抜け出して行く。あぁ、年寄りはいっつもこうだから…。そう思って眠りにつこうとしたその時だ。
『ガチャッ』
ドアが勢いよくあく音がした。入ってきたのは自分…「ぼく」より少しせの低い可愛らしい女の子だった。その子は
「しずく…。大丈夫!?」
と、大きな声で叫ぶ。「ぼく」はこの可愛い子が誰なのか知らなかった。だがその答えはすぐに分かった。
「しずく、心配したのよ…!私に連絡もくれないで、どうしてこんな事になったの…?彼女なんだから隠し事はなし。教えて、何があったの?」
彼女。この可愛い子がしずくの、「ぼく」の彼女。まさか、そのまさかだ。このしずくに!?「ぼく」とやらはイケメンでもなく、普通の顔だった。本当の私ならこんな奴彼氏に選ぶ訳ないのだ。なのにこのしずく…「ぼく」に、…彼女⁉︎何度も頭の中で回想をしていた。だが「ぼく」はこの子の名前を知らない。彼氏なのに…こんな事を知ったらこの子は悲しむに違いない。そこで考えた結論、どうにかしてこの子の名前を見つけるのだ。どうやったらこの子の名前がわかるだろう?思い出せ、ヒントはあるはず…!
「あっ!」
思わず声をあげてしまった。…さっきこの子『連絡もくれないで』って言ってたよな…!!ということは、即座に自分の携帯を取り出す。中を開いてみるとパパ、ママ、おじいちゃん、おばあちゃん、とある。さらにその下を拝見する。ー見つけた、おばあちゃんの下には【ななみ】と書いた連絡先が登録されている。この子の名前はきっと【ななみ】だ。そう思って口を開こうとするともう1つの連絡先が登録されているのが見えた。【このは】そんな…2つも女の子の連絡先があるなんて。しずく…「ぼく」はこんなにモテていたのか…!?困った…分からないよ。くそっ…!いちかばちか言ってみる。
「あのさこのは、僕は大丈夫だから安心していいよ」さぁどうだ…
「うん、良かった。それならいいんだけど」
よし…!やっぱこのこの名前は【このは】だ。良かった…そこへおばさん達が戻って来た。
「あらお二人さん…このはちゃんじゃない!うちのしずくがどうも…2人はカレカノ?」
「え…」と僕とこのはは顔を赤くした。
「はい…」このはが赤面で答える。なんか変な…複雑な気持ちだ。本当はどこの誰かも知らない他人なのに。
「あ、しずくお医者さん連れてきたの」
「ううん、大丈夫。おばさん栄子おばさんでしょ?おばあちゃん、ぼくの」とぼくはすました顔で答える。携帯のやりとりを見たのだ。
「良かった…何ともなかったのね…!」
ほっとした様子だ。
「ちょっと頭が痛いから寝かせてくれる?このはには話があるから残って」

※この作品は友達が書きました。
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