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学園生活の始まり
宝剣
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少し寝坊した俺は、急いで走って学校に登校した。いつも少し寝坊したぐらいでは、朝礼に間に合わないことはないのだが、今日は学校から自分だけの剣がもらえる日だ。早く行ったほうがいいだろう。
学校に着くと、ミナミは先に職員室の前に立っていた。
「どうしたんだ、入らないのか?」
すると、ミナミは恥ずかしそうにこちらを見る。
「…や、やっぱりミナト君と一緒にもらいたいなあ、みたいな。うん。あ、ははは…」
まあ、いいか。ミナミにも何か思うところがあるのだろう。
「じゃあ、入ろうか。」
「おっ、来たか。じゃあお前たちにそれぞれ剣を与える。ミナミ、お前のは『宝剣』【バルムンク】だ。この剣は、竜殺しとも言われている。念じれば、炎を纏う剣だ。そして、ミナト、お前のは、『宝剣』【膝丸】だ。
どんなものでも切り裂いてくれるはずだ。ただし、宝剣や幻剣は、切れないから、一応剣術は学んでおかないといけない。だが、俺を倒したぐらいだからな。剣術など自分だけの技術で十分か。」
「いや、そんなことないですよ。」
「ははは、謙遜も大概にしとけよ。
嫌味にとられても知らんからな。」
横からミナミが話しかけてきた。
「ねえ、ミナト君、廊下の学年順位表見に行かない?ちょっと気になるんだよね。ミナト君より上がいるのかどうか。私も君の戦い方を見たけれど、ものすごい技術だと感じたよ。とってもかっこよかった。でもね、この学校には、ミナト君より強い人がいっぱいいると思う。」
すると、教師が口を開く。
「まあ、確かにな。今期の生徒たちは、将来有望なやつが多い。ミナト、お前は油断しないよう気をつけるんだな。」
教師の言葉を心の隅に留めておこうと、思いながら、二人で順位表の前にやってきた。
学年順位表
序列1位 スバル
序列2位 アリア
序列3位 ミナト
序列4位 コウ
序列5位 アリス
:
:
序列11位 ミナミ
序列12位 エミリア
おっ、俺の上に二人もいるのか。一度スバルってやつとやり合ってみたいもんだな。アリアってのも強そうだ。それぞれの剣の能力、調べといて損はないだろう。だが、あのチートスキルさえ使えれば、絶対1位になれる自信あるのに。
「すっごーい!ミナト君、3位だって!私なんか11位かー、ギリギリで入ったって感じだね。もっと頑張って次のテストのときには、絶対5位以内に入るんだー。」
ちょっと待て。エミリアってミナミより順位下だったよな。はっ、あいつあんな態度でいたくせに、エリートクラスじゃ最下位かよ。いや、そんなことよりも、ミナミを応援しなければ。
「はは、頑張れよ。バルムンクさえ上手く使えれば、いけると思うぞ。」
「絶対大事にするよ、バルムンク。私の剣だもん!」
俺の剣は【膝丸】か。どんなものでも切れるってのは、いい能力だ。しかし、宝剣や幻剣には無効、かー。普通だな。俺も大事にしないとな。
そして、正規の授業が始まりを迎えようとしていた。
俺たち二人が席についたのは、ギリギリのタイミングだった。危ねえ、危ねえ。初回で遅れるのは、なんとなくマズい気がした。
すると、すぐにケアンズが入ってくる。
「では、授業を始める。」
座学ってとんでもなく眠くなるな。少し寝てしまったが、大丈夫だろう。そう、俺にはチート能力があるからな!
授業が一通り終わり、休み時間一人でボーッとしていると、横から知らない声で話しかけられた。
「お前が3位のミナトってのか?俺の名前は、コウだ。普通にコウって呼んでくれ。」
こいつが4位のやつか。随分明るい感じでうるさそうなやつだな。見た目は、青髪でピアスをしている。だが、退屈はしなさそうだ。ちなみに、今ミナミは、おそらく銀髪碧眼のアリアとかいうやつと話している。結構楽しそうだ。美人同士での会話はとても絵になるなあ、と思いながら
「わかった、コウ。早速聞きたいことがあるんだが、お前の剣は何て名前だ?」
「聞きたいなら教えてやる。宝剣【デュランダル】だ。かっこいいぜ。みたいか?みたいか?」
ものすごい勢いで言ってくるので、能力を聞くのが、憚られた。
「いや、いい。それより、一緒に昼飯でもどうだ?」
「いいね。一緒に食おうぜ。」
その後、俺は散々どうでもいいようなことをコウから聞かされながら、飯を食べていた。
学校に着くと、ミナミは先に職員室の前に立っていた。
「どうしたんだ、入らないのか?」
すると、ミナミは恥ずかしそうにこちらを見る。
「…や、やっぱりミナト君と一緒にもらいたいなあ、みたいな。うん。あ、ははは…」
まあ、いいか。ミナミにも何か思うところがあるのだろう。
「じゃあ、入ろうか。」
「おっ、来たか。じゃあお前たちにそれぞれ剣を与える。ミナミ、お前のは『宝剣』【バルムンク】だ。この剣は、竜殺しとも言われている。念じれば、炎を纏う剣だ。そして、ミナト、お前のは、『宝剣』【膝丸】だ。
どんなものでも切り裂いてくれるはずだ。ただし、宝剣や幻剣は、切れないから、一応剣術は学んでおかないといけない。だが、俺を倒したぐらいだからな。剣術など自分だけの技術で十分か。」
「いや、そんなことないですよ。」
「ははは、謙遜も大概にしとけよ。
嫌味にとられても知らんからな。」
横からミナミが話しかけてきた。
「ねえ、ミナト君、廊下の学年順位表見に行かない?ちょっと気になるんだよね。ミナト君より上がいるのかどうか。私も君の戦い方を見たけれど、ものすごい技術だと感じたよ。とってもかっこよかった。でもね、この学校には、ミナト君より強い人がいっぱいいると思う。」
すると、教師が口を開く。
「まあ、確かにな。今期の生徒たちは、将来有望なやつが多い。ミナト、お前は油断しないよう気をつけるんだな。」
教師の言葉を心の隅に留めておこうと、思いながら、二人で順位表の前にやってきた。
学年順位表
序列1位 スバル
序列2位 アリア
序列3位 ミナト
序列4位 コウ
序列5位 アリス
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序列11位 ミナミ
序列12位 エミリア
おっ、俺の上に二人もいるのか。一度スバルってやつとやり合ってみたいもんだな。アリアってのも強そうだ。それぞれの剣の能力、調べといて損はないだろう。だが、あのチートスキルさえ使えれば、絶対1位になれる自信あるのに。
「すっごーい!ミナト君、3位だって!私なんか11位かー、ギリギリで入ったって感じだね。もっと頑張って次のテストのときには、絶対5位以内に入るんだー。」
ちょっと待て。エミリアってミナミより順位下だったよな。はっ、あいつあんな態度でいたくせに、エリートクラスじゃ最下位かよ。いや、そんなことよりも、ミナミを応援しなければ。
「はは、頑張れよ。バルムンクさえ上手く使えれば、いけると思うぞ。」
「絶対大事にするよ、バルムンク。私の剣だもん!」
俺の剣は【膝丸】か。どんなものでも切れるってのは、いい能力だ。しかし、宝剣や幻剣には無効、かー。普通だな。俺も大事にしないとな。
そして、正規の授業が始まりを迎えようとしていた。
俺たち二人が席についたのは、ギリギリのタイミングだった。危ねえ、危ねえ。初回で遅れるのは、なんとなくマズい気がした。
すると、すぐにケアンズが入ってくる。
「では、授業を始める。」
座学ってとんでもなく眠くなるな。少し寝てしまったが、大丈夫だろう。そう、俺にはチート能力があるからな!
授業が一通り終わり、休み時間一人でボーッとしていると、横から知らない声で話しかけられた。
「お前が3位のミナトってのか?俺の名前は、コウだ。普通にコウって呼んでくれ。」
こいつが4位のやつか。随分明るい感じでうるさそうなやつだな。見た目は、青髪でピアスをしている。だが、退屈はしなさそうだ。ちなみに、今ミナミは、おそらく銀髪碧眼のアリアとかいうやつと話している。結構楽しそうだ。美人同士での会話はとても絵になるなあ、と思いながら
「わかった、コウ。早速聞きたいことがあるんだが、お前の剣は何て名前だ?」
「聞きたいなら教えてやる。宝剣【デュランダル】だ。かっこいいぜ。みたいか?みたいか?」
ものすごい勢いで言ってくるので、能力を聞くのが、憚られた。
「いや、いい。それより、一緒に昼飯でもどうだ?」
「いいね。一緒に食おうぜ。」
その後、俺は散々どうでもいいようなことをコウから聞かされながら、飯を食べていた。
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