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社会人
第12話
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休日に憧れの人とお食事をする事になったが、1つある問題に気づいてしまったり
着る洋服が無かった。
誰かとお出かけする人生を歩んで来てなかった私は、オシャレという概念に無頓着で、丈夫で着れれば良いという点でしか買い物をしてなかった。
「お先に失礼します」
さて、どうしようと悩んでも買うしかなく、定時に仕事を終わらせて服を買いに行くしかなった。
(食品を扱う近所のスーパーのタイムセール以外で、仕事帰りに買い物に行く事なんて無かったなぁ)
いつもなら、興味が無く縁もない素通りして降りない駅に降りて、多数のブランドが店舗を構える大型ショッピングモールに向かう。
いくつかお店に入ってみたものの、ショップ店員にどう使うかよく分からないアイテムをお勧めされるだけで、何が自分に必要なのかが分からなくなってしまった。
思えば、何の服が良いか分からなかったのだ。
出掛ける服とは何か。
何を着ればいいのか分からない。
自分のセンス以前に致命的な事だと思う。
(今日は、諦めよう)
家に帰って、パソコンでリサーチをしなければ行けないと気づいた。
(その前に、座って休める場所はないかしら?)
エスカレーターを目指して歩き出す。
こういう施設の大抵は、出入口、エレベーターの傍、エスカレーターの傍に施設案内が表示されてるはずだ。
施設案内を見ると最上階に、色んなジャンルの複数のレストランや軽く休憩するにピッタリのカフェがあった。
そのまま、傍にある上に向かうエスカレーターに乗って最上階まで登り、奥にある目的のカフェへと歩くと、戸惑った様子の若老人の女性が居た。
メニューを見て、お店に入ろうとしていたが、寸の所で止めて数歩戻る。
チラッとガラス張りの店を覗いて、溜息を吐いていた。
私も、その場で店の様子を確認すると買い物終わりの女性客で、チラホラと埋まっていた。
(満席なのかしら?それにしては、少し変だけど...。)
観察してたら、私の存在に気づいたみたいだ。
直ぐに目線を外して、お店の中に入ろうとした瞬間に引き止められた。
「ちょっと待って」
観察してた事がバレたかと気づき謝った。
「不躾に見てしまって、すみません」
謝ったら、不思議な顔をされた。まるで、それに関しては気にしてなかった様子であった。
「あぁ~。そんなのは、どうでもいいのよ。久しぶりねぇ」
親しげな話し方をされても見覚えがなかった。
(誰?)
「丁度良かったわ。こんな所に居てもお店の人の迷惑になっちゃうわね。入るわよ」
私の腕を掴んで、私の有無を聞かずに強引に中に入った。
「えっ」
「2名です」
「2名様ですね。どうぞ、こちらへ」
驚く私を無視して、店員とやり取りを交わす。
店員は、どこかホッとしたような顔で案内された。
「貴方が居て助かったわぁ。ここのお店に入りたかったのよ」
「そうですか」
頭の中が、混乱としていた為に知らない人と一緒に席に着いてしまった。
(本当に、誰?)
着る洋服が無かった。
誰かとお出かけする人生を歩んで来てなかった私は、オシャレという概念に無頓着で、丈夫で着れれば良いという点でしか買い物をしてなかった。
「お先に失礼します」
さて、どうしようと悩んでも買うしかなく、定時に仕事を終わらせて服を買いに行くしかなった。
(食品を扱う近所のスーパーのタイムセール以外で、仕事帰りに買い物に行く事なんて無かったなぁ)
いつもなら、興味が無く縁もない素通りして降りない駅に降りて、多数のブランドが店舗を構える大型ショッピングモールに向かう。
いくつかお店に入ってみたものの、ショップ店員にどう使うかよく分からないアイテムをお勧めされるだけで、何が自分に必要なのかが分からなくなってしまった。
思えば、何の服が良いか分からなかったのだ。
出掛ける服とは何か。
何を着ればいいのか分からない。
自分のセンス以前に致命的な事だと思う。
(今日は、諦めよう)
家に帰って、パソコンでリサーチをしなければ行けないと気づいた。
(その前に、座って休める場所はないかしら?)
エスカレーターを目指して歩き出す。
こういう施設の大抵は、出入口、エレベーターの傍、エスカレーターの傍に施設案内が表示されてるはずだ。
施設案内を見ると最上階に、色んなジャンルの複数のレストランや軽く休憩するにピッタリのカフェがあった。
そのまま、傍にある上に向かうエスカレーターに乗って最上階まで登り、奥にある目的のカフェへと歩くと、戸惑った様子の若老人の女性が居た。
メニューを見て、お店に入ろうとしていたが、寸の所で止めて数歩戻る。
チラッとガラス張りの店を覗いて、溜息を吐いていた。
私も、その場で店の様子を確認すると買い物終わりの女性客で、チラホラと埋まっていた。
(満席なのかしら?それにしては、少し変だけど...。)
観察してたら、私の存在に気づいたみたいだ。
直ぐに目線を外して、お店の中に入ろうとした瞬間に引き止められた。
「ちょっと待って」
観察してた事がバレたかと気づき謝った。
「不躾に見てしまって、すみません」
謝ったら、不思議な顔をされた。まるで、それに関しては気にしてなかった様子であった。
「あぁ~。そんなのは、どうでもいいのよ。久しぶりねぇ」
親しげな話し方をされても見覚えがなかった。
(誰?)
「丁度良かったわ。こんな所に居てもお店の人の迷惑になっちゃうわね。入るわよ」
私の腕を掴んで、私の有無を聞かずに強引に中に入った。
「えっ」
「2名です」
「2名様ですね。どうぞ、こちらへ」
驚く私を無視して、店員とやり取りを交わす。
店員は、どこかホッとしたような顔で案内された。
「貴方が居て助かったわぁ。ここのお店に入りたかったのよ」
「そうですか」
頭の中が、混乱としていた為に知らない人と一緒に席に着いてしまった。
(本当に、誰?)
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