異世界召喚されたけど必要ないと言われて魔王軍の領地に落とされた私は『魔物使い』の適性持ちですよ?

はむ

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まずは、どうやったら『魔物使い』の効果が発動するのかを知らないと!



そもそも、魔物使いってなんですか?

魔物を自分に従わせることが出来るとか?
魔物と意思疎通ができるとか??
はたまた、魔物の力を自分のものに出来ちゃったりして!


…そもそも魔物使いって何よ。

もっと神聖な適性が良かったなぁ。

『天使の慈悲』!とか!!!


まあ、無いものを嘆いても仕方がない。


私はスライムに向き直ってしゃがむ。


まずは何が出来るかを知ることからだ。

私はスライムに向かって叫んだ。


「魔物使い!発動!!!!!」







何も起きなかった!






まあいい。次だ。


スライムに心を通わせてみる。

と言っても、心を通わせる方法なんて知らないし、召喚された私たちには魔力があるらしいけど、魔力の操作方法を知らない。

まずは、心で語りかけてみよう!


『スライムさん!お友達にならないかい???』






スライムは何も反応を示さない!






もう!どうしたらいいわけ!!

むしゃくしゃした私は近くにあった木の枝を拾ってブォン!と振りかざした。

すると、なんということでしょう。

木の枝から、紫色の斬撃が飛び出し、大木を薙ぎ倒したではありませんか!



なにこれ怖い!これが魔力ってやつ!?
人に向けて撃っちゃいけないやつだ!!!



しかし、魔力を放出するコツを掴めた気がする。

どうやら、魔力を使用するには強く念じないといけないらしい。

私の持つ魔力はかなり少ないらしいから、魔力を出す為にはかなりの精神力が必要になるみたいだ。



もしかして、スライムに向かって強く念じて話しかけたら、仲間にできるのかも??

やるっきゃない!

私は両手の人差し指をこめかみに当てて唸りながら念じ始めた。




うむむむむむむ…
『スライムさん。お友達になりませんか』


いけない、強く念じ過ぎたせいか、激渋な声で語りかけてしまった。


『服従』


突然、頭の中に可愛らしい声が聞こえてきた!

これってもしかしてスライムの声か!


ん?服従?

私、お友達になろうと話しかけたのに…


『スライム あなた 服従 する』


おぉ、やっぱりスライムの声だ!

もしかして、激渋な声で語り掛けたから圧力かけちゃったのかな。

威圧的な態度をとっちゃったけど、結果良ければ全てよし!


じゃあ、早速スライムに名前をつけてみようか!



うーん、安直すぎても愛着わかないし。

よし決めた!「いむ」にしよう!


「今日から君の名前は『いむ』だよ!」


あ、思わず念話じゃなくて普通に話しかけちゃった。


もう一度こめかみに人差し指を当てて唸ろうとした時



『いむ 嬉しい』



スライムの声が脳に語りかけてきた!!!

私まだ念じてないのに…

もしかして、私に服従した事と関係ある?

実験的な意味合いを含めて、次はスライムに普通に話しかけてみた。



「いむ?私は、貴方のご主人様だよ?」

『ご主人 いむ 嬉しい』



おお!普通に会話できてる!!!




誰かと話せるのって安心する~!
相手スライムだけど。




使い魔:スライムをゲット!

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