夢(いつの日か)

大神達磨

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story5  舞台服

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 舞台劇を父と一緒に見に来ていた。
 父はロンドンの新聞記者をしており、取材するために来たらしい。
 私は、なんとなくついて行った。
 舞台の上では綺麗な女性がピンクの長いドレスを纏い舞っていた。
 しばらくして、舞台が終わると父は舞台裏え急いで駆け込み取材をしていた。
 私もはぐれないように一緒に舞台裏に行く。
 父は(邪魔にならないように何処かに居なさい)と言ったので頷いて舞台裏の楽屋を歩き回る事にした。
 舞台の裏では舞台の監督や、役者が所せましと楽屋で休んでいた。
 その横に立ち入り禁止の看板がついた部屋が有った。
 私は何故だかそこに無情に入りたくなり、誰も見ていないのを確認するとそっと入った。
 そこには主演女優のピンクのドレスが床にデカデカと置いてあった。
 嗚呼なるほどここは服置きかと分かり出ることにした。
 すると後ろから、(まぁ可愛い坊っちゃんだこと)と少し年期の入ったおばさんの声が聞こえた。
 私は驚いてすぐにくるりと後ろを振り向いた、風のせいかドレスの首もとがパタパタと口のように動いている。
 (あら、私の声が聞こえるの?)とピンクのドレスは私に言う。
 私はコクりと縦に首を振ると、嬉しそうにドレスはパタパタとまた首もとを揺らした。
 私は、恐怖心より興味が先に出てしまい、名前を尋ねた。
 ピンクのドレスは少し悲しそうな口調で(私に名前は無いの、あえて言うならピンクドレスか舞台服ね。)と言った。
 あまりに可哀想なので、名前をあげると言った。
 ピンクのドレスは(貴方は優しいのね)と言った。
 私は何か洒落た名前は無いかと考えた。
 ふと思い付いた物をピンクドレスに言う。
 ピンクドレスは、可愛らしい名前を有難うと言った。
 【LOVE of the princess】愛の姫と言う名前は、私はぴったりだと思う。
 観客に愛され、女優にも愛される可愛らしいピンクのドレス。
 後ろから父の私を呼ぶ声が聞こえる。
 ピンクのドレス、いや愛の姫は(さようなら)と言った。
 私は父にかけよった、そして疲れたせいか突然からだから力が抜けてそのまま寝た。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 私は今日の夢を思い出したながスーツを着ていた。
 そう言えば舞台なんて1度も行ったこと無いなと思い、私はまた今度行こうと思った。
 珈琲を口に含みパンを食べて、出勤する。
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