ある老人の残した日記帳

大神達磨

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一冊目××年~○○年まで約4年間20歳~24歳

××年10月15日 長期休暇

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 今朝はとても体調が悪く、吐き気、頭痛、めまいがあり、とても出社出来る状態では無かったため会社に連絡を入れた。
 事務課長は、(最近顔色が優れないけれど大丈夫かい?もし必要であれば長期休暇を取って休みなさい、1ヶ月くらいは人が足りているから体調を整えてから来なさい。)と言われた
 私は事務課長にはい、そうさせて頂きます、と伝えた。
 幸いなことに熱は出ていない。
 良い機械なので故郷の丹波に帰ろうと思う。
 祖母に曾祖母と曾祖父の話も聞きたいし、少しの間都会の喧騒から遠くに身を置くとこの幻聴と幻覚も治るだろうと思う。
 この日記を付けているときも私の机の周りには霧のようなもやが見えて、子供の声のような物も聞こえている。
 明日は帰郷する準備をしよう。
 嗚呼、頭痛が酷いので今日は此処で筆を置く。 
 

 現在午後23時38分再度筆を取る
 私の部屋にまた狐が見えた、重症だ。
 ここ最近狐しか見ていない、多少は小さいものは見るが大きい物は見えない、良いのか悪いのか分からないが少し身の回りの異変をまとめておこう。 
 ○白い狐が見える
 ○奇妙な幻覚や幻聴が聞こえる
 ○体調が悪い
 ○(異変か分からないが)突然の長期休暇
 
  
 
 
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