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前菜 開店準備に大車輪!
第18話 新米市長、初陣す
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巷ではクリムゾン・ナイトと呼ばれるようになったあの夜からようやく十日が過ぎたその日の昼。おれは遅い昼食を食べに一階の食堂でヒューレが作ってくれた魚の煮つけをつついていた。
おれの手元には既に各ギルドから借り受けた人員が充分な数揃っており、これで一応の区切りがついたことでヒューレには店で出す料理の研究をやってもらっている。
この町は海から少し離れているので新鮮な海魚が食べられる機会はほぼなく、煮つけなどにしなければ健康上危ない。おれは魚より肉のほうが好きだからたいして気にならないが、まさかおれの好みでメニューを決めるわけにはいかないからな。
そうそう。
先日の心臓一突き事件以来、なぜかクレアの機嫌が妙にいい。
目が合うとうっとりしながら見つめ返してくるし、隙あらば腕を組んだり抱きついたりと、スキンシップが積極的になってきている。
お陰でいまだにクレアを毛嫌いしているヒューレとリエルの機嫌が下落する一方だから、おれとしてはありがたい状況とはいいがたい。
ただ、クレアのほうは少なくともヒューレのことは気に入っているようだ。
なぜなら、餌係だから。
血は相変わらずおれからしか吸わないが、こいつはヒューレの作るお菓子が大のお気に入りで、ヒューレが厨房にこもるようになってからはちょくちょく顔を出し、なんと料理の手伝いをしている。
いわく、
「自分で作れたら暇潰しもできるし食べ放題だから一石二鳥じゃない」
とのこと。
この甘味乞食には仕入れという概念を真っ先に叩き込まなければならないようだ。
そういうわけで、すっかり朝型の生活に慣れてきたクレアは昼にもしっかりフセッタスをふたつ平らげ、今は明日以降の仕込みのために果物を砕くべく厨房にこもっている。
そういえばそろそろリンゴが美味くなる季節だな……
なんて考えていると、客があった。
律義に「お邪魔しますよ」と声をかけ、入口の戸を押して入ってきたのは、杖をついた老人。
黄色いローブをまとっているせいか妙に明るい印象を受ける少々太り気味のその老人は、しかし、実際に明るい人物のようだ。
「ルシエド・ウルフィス卿にお目通り願いたいのだが」
やたらと明るい声と表情でおれにいった。今ここにはおれしかいないからな。
「おれがそうだ」
「おお、おお、これはこれは。わしはルワド・ルド・サルド。ついさっきなったばかりのできたてホヤホヤ市長じゃ」
随分愉快な響きの名だ、なんてツッコんでる場合じゃないな。手で椅子を勧めながら訊いてみた。
「サルドということは市長の一族なんだろうが、前の市長はどうした?」
ルワドはでかい声で「どっこいせー!」といいながら座り、真っ白な顎鬚を撫でる。
「胃痛で倒れた」
ああ、おれたちのせいか。
「正確には倒れたのは前の前の市長じゃ。わしの兄だったんじゃが、これが三日前に倒れて、あとを継いだその息子がえらい怖がりでの、行けば殺されると騒いで夜逃げしようとしたから引っ捕まえて罷免。それでしょうがなくわしにお鉢が向けられたというわけじゃ」
「とりあえずご愁傷さまといっておこう。しかしわざわざ市長が挨拶にくる必要などないぞ?」
「そういうわけにもいくまいて。充分自覚しておることじゃろうが、誰がなんといおうとおぬしがこの町の新しい支配者じゃ。市長なぞ所詮はお飾りだがその肩書がある以上、無視するのは礼儀に反する」
耳が痛いね。
本来ならおれのほうから挨拶に行くべきだったんだ。
しかしそうしなかったのには理由がある。
それはもちろん、市長とその一族が商工会の事実上の手下だったからだ。市議会が直接商工会と手を組んで悪さをしていたわけではないかもしれないが、その可能性は捨てきれなかったし有名無実の権力者に挨拶に行くほどおれも暇じゃなかった。
だから後回しにしていたんだが、向こうからきてくれたのは手間が省けて助かるってもんだ。
「市長、最初にはっきりいっておく。おれはこの町を支配するつもりなんか毛頭ない」
ルワドはもとから大きな目をさらに大きく見開いた。
「ない、とな?」
「ない」
「しかし、各ギルドの人間を引き入れておると聞いたぞ?」
「商工会から奪い取った書類の整理なんかを手伝ってもらってるだけだ。片付けば返す」
「その書類をもっておることこそが、おぬしが支配者であるなによりの証なのじゃが」
「確かに当面はそうなるかもしれん。だが恒久的な特権にするつもりはない。こういっちゃ悪いが、これは本来あんたらがやるべきことで、あんたらにその能力がないと見たからおれが代わりにやってるだけだ」
ルワドは大きな目をパチクリさせると、思案顔をして顎鬚を何度も上から下へとしつこく撫でた。それが考えごとをするときの癖なんだろう。
「……単刀直入に訊こう。おぬしたちの背景は?」
なるほど。
このじいさん、けっこう頭が回るな。
つまりおれたちの背後にはどこかの外部勢力がついていて、そこが乗っ取るために刺客を送り込んだと思っていたようだ。
いや、むしろそう考えるのが自然というべきだろうな。普通はたったの五人で町をひっくり返せるはずがないし、やろうとも思わない。それができたということは武力自慢の外部勢力が力を見せつけるためにやったことだと考える。
そしてその勢力を受け入れる姿勢を示すために市長自ら挨拶にやってきて、堂々とその支配権を認めた、というわけだ。動くのが遅かったのは白状したように内部でもめていたからであってルワドの落ち度ではないし、彼は彼で即座に動いていることからして、今後の推移をある程度予想して計画も立ててあるんだろう。
それが崩れたから、驚いたわけだ。
「おれたちに背景はない。単なる一個人の集まりだ」
「…………」
ルワドはポカンと口を開けて、やがて大声で笑った。
「こりゃ参った! おぬしら本物の化け物じゃったか!」
「心外ないわれようだ」
「町中を死体だらけにしておいてよくいうわい」
そういやあの死体の山と商工会事務所、教会と大工ギルドが人を募って葬ったんだっけか。大工ギルドには謝礼を渡しておいたが、教会からはまだこないな。
「まあしかし、そういうことなら兄も甥も棺桶に突っ込んどった片足を引き上げられるじゃろい」
「おれがいうのもなんだが、信じるのか?」
「確認しようがないなら信じるしかなかろうて。おぬしとてわしがついさっき市長になったばかりという話を信じた前提で話したんじゃろ?」
ふむ……
こいつは拾いものだな。
「おれはここで店を開きたい、ただそれだけだ。書類に関しては自衛の意味も込めてしばらくはおれのほうで預かるが、町が町でなにをしようが関知しない。害がない限りはな」
「そういうのを脅迫というんじゃ。あれだけの恐怖を植えつけられておいて、おぬしらを無視して町の運営をしようなどと考える輩はおらんよ。もう少し責任を感じてもらわんと困るぞ」
「責任ねえ……」
思わず苦笑しちまった。
このじいさん、見た目によらずけっこう図太いな。
「おれにどうしろってんだ?」
「今すぐどうこうということはできんが、せめて町の者たちがおぬしらの顔色を窺って動くことくらいは自覚してもらいたいの」
それ、ようするに町の運営をおれに丸投げってことじゃないのか?
「支配する気がないのなら市政に関してはこちらでなんとかしよう。しかし実質的にはここが新たな商工会じゃな」
やっぱり。
面倒ごとは全部押しつける気でいやがる。
「ようし、いいだろう。気が済むまで話し合おうじゃないか」
「望むところじゃ」
……このじいさん、見た目どおり明るいのはけっこうだが、見た目より遥かに図太くて頭が回ってそのくせ怠惰でお気楽主義だった。自分が楽をするための苦労ならいくらでも引き受けるという実に面倒なタイプで、けっきょくこの日は夜遅くまでつき合わされた。
見た目以上にタフでもいやがる……
おれの手元には既に各ギルドから借り受けた人員が充分な数揃っており、これで一応の区切りがついたことでヒューレには店で出す料理の研究をやってもらっている。
この町は海から少し離れているので新鮮な海魚が食べられる機会はほぼなく、煮つけなどにしなければ健康上危ない。おれは魚より肉のほうが好きだからたいして気にならないが、まさかおれの好みでメニューを決めるわけにはいかないからな。
そうそう。
先日の心臓一突き事件以来、なぜかクレアの機嫌が妙にいい。
目が合うとうっとりしながら見つめ返してくるし、隙あらば腕を組んだり抱きついたりと、スキンシップが積極的になってきている。
お陰でいまだにクレアを毛嫌いしているヒューレとリエルの機嫌が下落する一方だから、おれとしてはありがたい状況とはいいがたい。
ただ、クレアのほうは少なくともヒューレのことは気に入っているようだ。
なぜなら、餌係だから。
血は相変わらずおれからしか吸わないが、こいつはヒューレの作るお菓子が大のお気に入りで、ヒューレが厨房にこもるようになってからはちょくちょく顔を出し、なんと料理の手伝いをしている。
いわく、
「自分で作れたら暇潰しもできるし食べ放題だから一石二鳥じゃない」
とのこと。
この甘味乞食には仕入れという概念を真っ先に叩き込まなければならないようだ。
そういうわけで、すっかり朝型の生活に慣れてきたクレアは昼にもしっかりフセッタスをふたつ平らげ、今は明日以降の仕込みのために果物を砕くべく厨房にこもっている。
そういえばそろそろリンゴが美味くなる季節だな……
なんて考えていると、客があった。
律義に「お邪魔しますよ」と声をかけ、入口の戸を押して入ってきたのは、杖をついた老人。
黄色いローブをまとっているせいか妙に明るい印象を受ける少々太り気味のその老人は、しかし、実際に明るい人物のようだ。
「ルシエド・ウルフィス卿にお目通り願いたいのだが」
やたらと明るい声と表情でおれにいった。今ここにはおれしかいないからな。
「おれがそうだ」
「おお、おお、これはこれは。わしはルワド・ルド・サルド。ついさっきなったばかりのできたてホヤホヤ市長じゃ」
随分愉快な響きの名だ、なんてツッコんでる場合じゃないな。手で椅子を勧めながら訊いてみた。
「サルドということは市長の一族なんだろうが、前の市長はどうした?」
ルワドはでかい声で「どっこいせー!」といいながら座り、真っ白な顎鬚を撫でる。
「胃痛で倒れた」
ああ、おれたちのせいか。
「正確には倒れたのは前の前の市長じゃ。わしの兄だったんじゃが、これが三日前に倒れて、あとを継いだその息子がえらい怖がりでの、行けば殺されると騒いで夜逃げしようとしたから引っ捕まえて罷免。それでしょうがなくわしにお鉢が向けられたというわけじゃ」
「とりあえずご愁傷さまといっておこう。しかしわざわざ市長が挨拶にくる必要などないぞ?」
「そういうわけにもいくまいて。充分自覚しておることじゃろうが、誰がなんといおうとおぬしがこの町の新しい支配者じゃ。市長なぞ所詮はお飾りだがその肩書がある以上、無視するのは礼儀に反する」
耳が痛いね。
本来ならおれのほうから挨拶に行くべきだったんだ。
しかしそうしなかったのには理由がある。
それはもちろん、市長とその一族が商工会の事実上の手下だったからだ。市議会が直接商工会と手を組んで悪さをしていたわけではないかもしれないが、その可能性は捨てきれなかったし有名無実の権力者に挨拶に行くほどおれも暇じゃなかった。
だから後回しにしていたんだが、向こうからきてくれたのは手間が省けて助かるってもんだ。
「市長、最初にはっきりいっておく。おれはこの町を支配するつもりなんか毛頭ない」
ルワドはもとから大きな目をさらに大きく見開いた。
「ない、とな?」
「ない」
「しかし、各ギルドの人間を引き入れておると聞いたぞ?」
「商工会から奪い取った書類の整理なんかを手伝ってもらってるだけだ。片付けば返す」
「その書類をもっておることこそが、おぬしが支配者であるなによりの証なのじゃが」
「確かに当面はそうなるかもしれん。だが恒久的な特権にするつもりはない。こういっちゃ悪いが、これは本来あんたらがやるべきことで、あんたらにその能力がないと見たからおれが代わりにやってるだけだ」
ルワドは大きな目をパチクリさせると、思案顔をして顎鬚を何度も上から下へとしつこく撫でた。それが考えごとをするときの癖なんだろう。
「……単刀直入に訊こう。おぬしたちの背景は?」
なるほど。
このじいさん、けっこう頭が回るな。
つまりおれたちの背後にはどこかの外部勢力がついていて、そこが乗っ取るために刺客を送り込んだと思っていたようだ。
いや、むしろそう考えるのが自然というべきだろうな。普通はたったの五人で町をひっくり返せるはずがないし、やろうとも思わない。それができたということは武力自慢の外部勢力が力を見せつけるためにやったことだと考える。
そしてその勢力を受け入れる姿勢を示すために市長自ら挨拶にやってきて、堂々とその支配権を認めた、というわけだ。動くのが遅かったのは白状したように内部でもめていたからであってルワドの落ち度ではないし、彼は彼で即座に動いていることからして、今後の推移をある程度予想して計画も立ててあるんだろう。
それが崩れたから、驚いたわけだ。
「おれたちに背景はない。単なる一個人の集まりだ」
「…………」
ルワドはポカンと口を開けて、やがて大声で笑った。
「こりゃ参った! おぬしら本物の化け物じゃったか!」
「心外ないわれようだ」
「町中を死体だらけにしておいてよくいうわい」
そういやあの死体の山と商工会事務所、教会と大工ギルドが人を募って葬ったんだっけか。大工ギルドには謝礼を渡しておいたが、教会からはまだこないな。
「まあしかし、そういうことなら兄も甥も棺桶に突っ込んどった片足を引き上げられるじゃろい」
「おれがいうのもなんだが、信じるのか?」
「確認しようがないなら信じるしかなかろうて。おぬしとてわしがついさっき市長になったばかりという話を信じた前提で話したんじゃろ?」
ふむ……
こいつは拾いものだな。
「おれはここで店を開きたい、ただそれだけだ。書類に関しては自衛の意味も込めてしばらくはおれのほうで預かるが、町が町でなにをしようが関知しない。害がない限りはな」
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それ、ようするに町の運営をおれに丸投げってことじゃないのか?
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やっぱり。
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