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39.バディ
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杏の放った矢が幸隆の後ろの豚鬼の股間を貫いた。
「ひえっ」
豚鬼の身を裂くような雄たけびに幸隆の袋も縮み上がる。
「女性を大切に扱わない輩には去勢が必要よね?」
「……バックの中に俺のジャージが入ってるのでそれを着てください」
女優のようなきれいな顔にニコリと笑みを浮かべたのに、幸隆が幻視したのは大輪の花ではなく、般若であった。
この場にいるなんちゃって鬼さんよりもよっぽど幸隆にとっては怖かった。
笑みを瞬で消した杏が、足元にある幸隆の放り捨てたバックに目を落とし、開けてまさぐりジャージを取り出した。
幸隆のジャージを羽織ると少し顔を顰める。
「ちょっと大きいわね。まぁいいわ。臭いにもこの際目を瞑ってあげる」
「え?臭いの?……マジ?」
ショックを受ける幸隆の表情を見て杏はクスリと笑うと矢を一射。
瞬速の構えから放たれた矢は幸隆に襲い掛かろうとしていた豚鬼の脚の小指を射貫き、その場に射止める。
十分に動けるまでに回復した幸隆はその場から勢いよく飛び退いて杏の元へと戻る。
「ごめんなさい。思ったよりも怪我が酷くて治癒に時間が掛かったの」
「死にかけたけど助けられたからヨシ!」
玉ひゅんさせるような女に逆らえる男がいるだろうか。
いや、いない。
幸隆は未だに悶える豚鬼を見ながら可哀そうにと追悼の意を表した。
もうこの男は自分が同じような事をやったことを忘れさっている。
「貴方少し見ない間にまた強くなってる?本当にどうなってるのよ。でたらめだわ」
「ケツ意の力ってところだな。それを力を貸してくれたパーティーのナイスガイに教えてもらった。お前も帰ったらあいつらに感謝しろよ?じゃないと俺が間に合わなかったんだから……臭くないよね?」
「何を言ってるのかは分からないけどどうせまたくだらない事言ってるんでしょ?その力を貸してくれたパーティーには当然私も礼をするわ。まさか豚鬼がここまでおかしな状態になってるだなんて想像もしてなかったわ。あんたにもお礼を言わなくちゃね。ありがとう」
「感謝はまた後でいい。今はそれどころじゃないしな……臭いの?」
杏は幸隆の言葉を最後まで聞くことなく弓を構える。
「あいつらは本当に厄介よ。普段の豚鬼よりもずっと強力で団体行動染みた動きまでしてくる。恐らく元凶はあの細身の豚鬼!やつには目一杯警戒しなさい!」
シュン──────
と放たれた矢が先んじようとした豚鬼の動きをけん制。
出だしを挫いた。
「分かってる。あいつは嫌な感じがぷんぷん臭ってくるぜ。──────え?やっぱ俺も臭い?」
「後で良い柔軟剤教えてあげるから今は敵に集中しなさい!【ハードショット】!」
杏のスキルが豚鬼を襲うが深く刺さる矢も回復に押し返されて抜け落ちてしまう。
「くっそ……!」
寄る年波のせいかと考えるが、杏の言う通り、今はそれどころじゃない。
今のところは杏が言っていた良い柔軟剤を心のよりどころに戦意を奮い立たせた。
「いつものように私が援護するからあんたは豚鬼に止めを刺して!私の火力じゃ厳しいのよ」
「オーケー。いつも通り俺が前線な。手厚い援護頼んだぜ先輩」
「えぇ、意地でも先輩の力見せてあげるわ」
幸隆が杏の前に立ち、豚鬼たちを迎え撃つ。
いつものフォーメーションだ。
杏の矢による援護が中心になるだろうが、杏も必要とあらば近接攻撃を行える。
幸隆にとってみれば頼もしい限りだ。
豚鬼たちが一斉に雄たけびを挙げた。
第2ラウンドの始まりだ。
豚鬼たちと杏との間に一定の距離がほしい幸隆は自分から豚鬼の群れに突入。
先ほどのような戦いが再び始まる。
しかし先ほどのとは大きく違うのが杏の援護射撃。
スキルを併用した杏の矢は質量の大きい銃弾のようなものだ。
豚鬼たちもまともに受けてしまえばダメージは馬鹿には出来ない。
しかしそれでも回復能力にものを言わせて幸隆へと襲い来る。
それでも牽制や時間稼ぎには十分で、先ほどに比べれば豚鬼から攻撃を貰う回数は大きく減少している。
回避や防御、ダメージを貰って仰け反るような時間が減った分、幸隆の攻撃回数が増加。
豚鬼たちにダメージが蓄積されていく。
「本堂!豚鬼たちの回復速度が著しく鈍化しているわ!そのまま攻撃を続けて!」
「言われなくても!────お前らのそのパッシブは俺のより低レアリティみたいだな!」
傷の治りの遅くなった豚鬼に対して幸隆が拳を見舞う。
大きく仰け反った豚鬼はその場に倒れ、そのまま塵へと還った。
「っし!ワンダウン!ザコダウン!」
敵の数が減り、幸隆に対する攻撃の圧も減少。
幸隆の戦いがだいぶ楽になった。
杏の援護も相変わらずで、幸隆が一対一の場面を多く作れるように攻撃の対象を厳選、工夫しながら戦っている。
幸隆も杏に対して流石だなと心の中で感嘆した。
普段は敵が強くないため、杏の本領を見られる機会がなかったが、本気の彼女は周りの人間から中級探索者と呼べれるだけの実力を確かに有していた。
幸隆はそれを絶賛体験中だ。
幸隆の拳が一体、また一体と豚鬼を塵に還していき、その数も片手で数えられる程度にまで減らすことに成功している。
「ここからは私も前線に参加するわ!背中は任せるから!」
幸隆のスタミナを考慮して、自身も前線に加わり、幸隆の負担を減らすと同時に撃破の速度を上げることにした杏がナイフで豚鬼の首を斬りつけた。
回復に陰りの見えて豚鬼の傷は一向に塞がることなく血を流し、そして遂に倒れ、姿を消した。
「かなり追い詰めてるわ。スパートをかけるわよ!」
「おう!」
二人は息を合わせて豚鬼たちとの戦いを繰り広げる。
互いに背中を守っているため隙はなく、視野が広く、手数の多い杏が周りの豚鬼の脚を止め、弱った豚鬼に止めを刺す。
一撃の大きい幸隆は豚鬼に対して確実にダメージを加え、時に一撃で豚鬼を蹴散らしてしまう。
波に乗った二人の勢いに呑まれた豚鬼たちは一方的に数を減らし、遂にはこの場から姿を消し去った。
杏は息を荒げ、この小さい勝利に心の中で安堵に胸を撫でおろす。
「私より息が切れてないってあんたどういう体のつくりしてんのよ」
ずっと豚鬼たちと組み合っていた幸隆の表情は杏のものよりも幾分か余裕が感じられた。
それが彼女からしたら信じられないが、まぁ、彼女もこの馬鹿のデタラメ具合には流石に慣れてきた。
大きく驚くことはなく、その言葉はどちらかと言えば呆れ口調だ。
「普段から運動しているからな。筋トレとランニングだ」
顎に伝う汗を腕で拭い、息を整える幸隆。
心なしか嬉しそうだ。
「道理でね」
「……え?臭いってもしかして汗の──────」
「さぁ、後はあんた一人よ。観念しなさい!」
幸隆の言葉を遮って親玉に啖呵を切る杏。
その言葉を正面から受け取った異常種は余裕の表情を崩すことなく立ち上がる。
「豚鬼をだおじだぐらいでいいぎになるなよ」
そう言った瞬間、異常種の腕が掻き消えるようにして振るわれる。
異常種の投げた石が幸隆を襲う。
目にも止まらぬ速さのそれを、しかし幸隆は脚を振り上げて蹴り砕いた。
「うちの馬鹿の身体能力を侮らないことね。でたらめな体してるんだから」
味方の頼もしさにどこか誇らしげな杏は胸を張った。
幸隆のフィジカルの強さはここまでずっと一緒にやってきた彼女が一番理解していた。
そのでたらめな所も。
「だだの人間のぐぜにこじゃくなやづだ。じがじごごまでやっだごどばみどめでやろう──────ん?」
「──────っっぅぅううう。あぁ、……脛が、脛がぁっ」
しかし、弁慶の泣き所で高速で飛来する石を砕いた幸隆はあまりの激痛に身悶えしていた。
ここは身体を鍛えるだけではどうにもならない。
「うちの馬鹿を過大評価しないでもらえる?でたらめな奴なんだから……」
「……」
味方の恥ずかしい姿に気まずくなった杏は顔を逸らした。
幸隆の締まらない抜けた所があるのはここまでずっと一緒にやってきた彼女が一番理解していた。
いや、正直こんな時にまでとは思わなかった。
彼女の顔が少し赤くなった。
「こっほん……俺にそんな原始的な投石は通用しない。やるなら杏のスキルくらいのスピードを出すんだな」
今までのことなど全てなかったかのように恥ずかし気もなく立ち上がり、仕切り直しを図る幸隆。
いや、少し顔が赤いか?
「…………だだの人間のぐぜにこじゃくなやづだ。じがじごごまでやっだごどばみどめでやろう」
言葉を言い直してくれる異常種。
意外と空気が読める奴なのかもしれない。
第3ラウンドが始まる。
「ひえっ」
豚鬼の身を裂くような雄たけびに幸隆の袋も縮み上がる。
「女性を大切に扱わない輩には去勢が必要よね?」
「……バックの中に俺のジャージが入ってるのでそれを着てください」
女優のようなきれいな顔にニコリと笑みを浮かべたのに、幸隆が幻視したのは大輪の花ではなく、般若であった。
この場にいるなんちゃって鬼さんよりもよっぽど幸隆にとっては怖かった。
笑みを瞬で消した杏が、足元にある幸隆の放り捨てたバックに目を落とし、開けてまさぐりジャージを取り出した。
幸隆のジャージを羽織ると少し顔を顰める。
「ちょっと大きいわね。まぁいいわ。臭いにもこの際目を瞑ってあげる」
「え?臭いの?……マジ?」
ショックを受ける幸隆の表情を見て杏はクスリと笑うと矢を一射。
瞬速の構えから放たれた矢は幸隆に襲い掛かろうとしていた豚鬼の脚の小指を射貫き、その場に射止める。
十分に動けるまでに回復した幸隆はその場から勢いよく飛び退いて杏の元へと戻る。
「ごめんなさい。思ったよりも怪我が酷くて治癒に時間が掛かったの」
「死にかけたけど助けられたからヨシ!」
玉ひゅんさせるような女に逆らえる男がいるだろうか。
いや、いない。
幸隆は未だに悶える豚鬼を見ながら可哀そうにと追悼の意を表した。
もうこの男は自分が同じような事をやったことを忘れさっている。
「貴方少し見ない間にまた強くなってる?本当にどうなってるのよ。でたらめだわ」
「ケツ意の力ってところだな。それを力を貸してくれたパーティーのナイスガイに教えてもらった。お前も帰ったらあいつらに感謝しろよ?じゃないと俺が間に合わなかったんだから……臭くないよね?」
「何を言ってるのかは分からないけどどうせまたくだらない事言ってるんでしょ?その力を貸してくれたパーティーには当然私も礼をするわ。まさか豚鬼がここまでおかしな状態になってるだなんて想像もしてなかったわ。あんたにもお礼を言わなくちゃね。ありがとう」
「感謝はまた後でいい。今はそれどころじゃないしな……臭いの?」
杏は幸隆の言葉を最後まで聞くことなく弓を構える。
「あいつらは本当に厄介よ。普段の豚鬼よりもずっと強力で団体行動染みた動きまでしてくる。恐らく元凶はあの細身の豚鬼!やつには目一杯警戒しなさい!」
シュン──────
と放たれた矢が先んじようとした豚鬼の動きをけん制。
出だしを挫いた。
「分かってる。あいつは嫌な感じがぷんぷん臭ってくるぜ。──────え?やっぱ俺も臭い?」
「後で良い柔軟剤教えてあげるから今は敵に集中しなさい!【ハードショット】!」
杏のスキルが豚鬼を襲うが深く刺さる矢も回復に押し返されて抜け落ちてしまう。
「くっそ……!」
寄る年波のせいかと考えるが、杏の言う通り、今はそれどころじゃない。
今のところは杏が言っていた良い柔軟剤を心のよりどころに戦意を奮い立たせた。
「いつものように私が援護するからあんたは豚鬼に止めを刺して!私の火力じゃ厳しいのよ」
「オーケー。いつも通り俺が前線な。手厚い援護頼んだぜ先輩」
「えぇ、意地でも先輩の力見せてあげるわ」
幸隆が杏の前に立ち、豚鬼たちを迎え撃つ。
いつものフォーメーションだ。
杏の矢による援護が中心になるだろうが、杏も必要とあらば近接攻撃を行える。
幸隆にとってみれば頼もしい限りだ。
豚鬼たちが一斉に雄たけびを挙げた。
第2ラウンドの始まりだ。
豚鬼たちと杏との間に一定の距離がほしい幸隆は自分から豚鬼の群れに突入。
先ほどのような戦いが再び始まる。
しかし先ほどのとは大きく違うのが杏の援護射撃。
スキルを併用した杏の矢は質量の大きい銃弾のようなものだ。
豚鬼たちもまともに受けてしまえばダメージは馬鹿には出来ない。
しかしそれでも回復能力にものを言わせて幸隆へと襲い来る。
それでも牽制や時間稼ぎには十分で、先ほどに比べれば豚鬼から攻撃を貰う回数は大きく減少している。
回避や防御、ダメージを貰って仰け反るような時間が減った分、幸隆の攻撃回数が増加。
豚鬼たちにダメージが蓄積されていく。
「本堂!豚鬼たちの回復速度が著しく鈍化しているわ!そのまま攻撃を続けて!」
「言われなくても!────お前らのそのパッシブは俺のより低レアリティみたいだな!」
傷の治りの遅くなった豚鬼に対して幸隆が拳を見舞う。
大きく仰け反った豚鬼はその場に倒れ、そのまま塵へと還った。
「っし!ワンダウン!ザコダウン!」
敵の数が減り、幸隆に対する攻撃の圧も減少。
幸隆の戦いがだいぶ楽になった。
杏の援護も相変わらずで、幸隆が一対一の場面を多く作れるように攻撃の対象を厳選、工夫しながら戦っている。
幸隆も杏に対して流石だなと心の中で感嘆した。
普段は敵が強くないため、杏の本領を見られる機会がなかったが、本気の彼女は周りの人間から中級探索者と呼べれるだけの実力を確かに有していた。
幸隆はそれを絶賛体験中だ。
幸隆の拳が一体、また一体と豚鬼を塵に還していき、その数も片手で数えられる程度にまで減らすことに成功している。
「ここからは私も前線に参加するわ!背中は任せるから!」
幸隆のスタミナを考慮して、自身も前線に加わり、幸隆の負担を減らすと同時に撃破の速度を上げることにした杏がナイフで豚鬼の首を斬りつけた。
回復に陰りの見えて豚鬼の傷は一向に塞がることなく血を流し、そして遂に倒れ、姿を消した。
「かなり追い詰めてるわ。スパートをかけるわよ!」
「おう!」
二人は息を合わせて豚鬼たちとの戦いを繰り広げる。
互いに背中を守っているため隙はなく、視野が広く、手数の多い杏が周りの豚鬼の脚を止め、弱った豚鬼に止めを刺す。
一撃の大きい幸隆は豚鬼に対して確実にダメージを加え、時に一撃で豚鬼を蹴散らしてしまう。
波に乗った二人の勢いに呑まれた豚鬼たちは一方的に数を減らし、遂にはこの場から姿を消し去った。
杏は息を荒げ、この小さい勝利に心の中で安堵に胸を撫でおろす。
「私より息が切れてないってあんたどういう体のつくりしてんのよ」
ずっと豚鬼たちと組み合っていた幸隆の表情は杏のものよりも幾分か余裕が感じられた。
それが彼女からしたら信じられないが、まぁ、彼女もこの馬鹿のデタラメ具合には流石に慣れてきた。
大きく驚くことはなく、その言葉はどちらかと言えば呆れ口調だ。
「普段から運動しているからな。筋トレとランニングだ」
顎に伝う汗を腕で拭い、息を整える幸隆。
心なしか嬉しそうだ。
「道理でね」
「……え?臭いってもしかして汗の──────」
「さぁ、後はあんた一人よ。観念しなさい!」
幸隆の言葉を遮って親玉に啖呵を切る杏。
その言葉を正面から受け取った異常種は余裕の表情を崩すことなく立ち上がる。
「豚鬼をだおじだぐらいでいいぎになるなよ」
そう言った瞬間、異常種の腕が掻き消えるようにして振るわれる。
異常種の投げた石が幸隆を襲う。
目にも止まらぬ速さのそれを、しかし幸隆は脚を振り上げて蹴り砕いた。
「うちの馬鹿の身体能力を侮らないことね。でたらめな体してるんだから」
味方の頼もしさにどこか誇らしげな杏は胸を張った。
幸隆のフィジカルの強さはここまでずっと一緒にやってきた彼女が一番理解していた。
そのでたらめな所も。
「だだの人間のぐぜにこじゃくなやづだ。じがじごごまでやっだごどばみどめでやろう──────ん?」
「──────っっぅぅううう。あぁ、……脛が、脛がぁっ」
しかし、弁慶の泣き所で高速で飛来する石を砕いた幸隆はあまりの激痛に身悶えしていた。
ここは身体を鍛えるだけではどうにもならない。
「うちの馬鹿を過大評価しないでもらえる?でたらめな奴なんだから……」
「……」
味方の恥ずかしい姿に気まずくなった杏は顔を逸らした。
幸隆の締まらない抜けた所があるのはここまでずっと一緒にやってきた彼女が一番理解していた。
いや、正直こんな時にまでとは思わなかった。
彼女の顔が少し赤くなった。
「こっほん……俺にそんな原始的な投石は通用しない。やるなら杏のスキルくらいのスピードを出すんだな」
今までのことなど全てなかったかのように恥ずかし気もなく立ち上がり、仕切り直しを図る幸隆。
いや、少し顔が赤いか?
「…………だだの人間のぐぜにこじゃくなやづだ。じがじごごまでやっだごどばみどめでやろう」
言葉を言い直してくれる異常種。
意外と空気が読める奴なのかもしれない。
第3ラウンドが始まる。
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