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旅の途中
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男「おいで」
女「いいの?」
男「しょうがない」
女「ありがとう」
そういって
上着を脱いで寝袋に潜り込む
正面を向き合うと息苦しい
男「向こうを向いてくれ」
女「うん」
体をひねる
女「せまいね」
男「だろうな」
腕を彼女の体をだくように回す
男「これで少しは」
女「そうだね、ありがとう」
---
旅の途中で立ち寄った村で依頼を受けた
森をこえた町まで同行して欲しい
ただそれだけの依頼だった
町までは歩いて2日かかる
その間のボディーガードを兼ねて
村で1日ゆっくり過ごして旅の荷物と食料調達した
朝待ち合わせ場所に来た彼女はカッコウは暖かそうな服を着て簡易的に武装をしていたが
なんとなく荷物が少ない気がした。
男「荷物は?」
女「これだけ」
背を見せてリュックを指さした
男「そうか」
2日かけて移動するってことを理解しているのだろうか?
そんな気がした
彼女のペースに合わせて歩く
たぶんまだ若いのだろう
髪の長いどこにでもいそうな感じの子
厚着をしているがたぶん痩せている
なんとなく観察してみたがこれといって特徴はなかった
夕方、人のいなくなった集落に立ち寄る
男「今日はここで」
女「え?そうなの」
男「歩き続けるつもりだったのか?」
女「・・・うん」
男「そうか、危ないからあきらめろ」
女「・・・」
泊まれそうなところを探す
民家よりも物置小屋のほうが安全そうだった
寝袋を広げるスペースを作る
男「・・・そうか、寝るつもりがなかったのか」
当然、女は寝袋をもっていない
女「あ・・・大丈夫、隅で丸くなって寝るから」
男「・・・」
夜になって気温が下がった
男「大丈夫か?」
女「うん」
震えているのがわかった
男「入るか?」
女「ん・・・」
---
男「おいで」
---
肩幅もなく腕におさまる
腕のなかの彼女はやっぱり痩せていた
それなりに柔らかさはあってあたたかい
女「あったかい」
背中とおしりをそっとあててくる
女「したい?」
男「・・・」
女「いいよ」
男「いまはやめとく」
女「そう、町についたらする?」
男「・・・考えておくよ」
女「ね、もうすこしあたためてほしいな」
男「・・・」
彼女を抱き寄せる
女「ありがと・・・ねぇ」
男「ん?」
女「あたってる」
男「きにするな」
女「・・・きいてもいい?」
男「答えないかもしれないけど・・・どうぞ」
女「あなたの旅ってどこまでいくの?」
男「聞いてどうする?」
女「連れて行って欲しいな・・・とおもって」
男「何ができる?」
女「そうだな・・・あなたをあたためてあげられる」
男「・・・なるほど」
女「いいの?」
男「しょうがない」
女「ありがとう」
そういって
上着を脱いで寝袋に潜り込む
正面を向き合うと息苦しい
男「向こうを向いてくれ」
女「うん」
体をひねる
女「せまいね」
男「だろうな」
腕を彼女の体をだくように回す
男「これで少しは」
女「そうだね、ありがとう」
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旅の途中で立ち寄った村で依頼を受けた
森をこえた町まで同行して欲しい
ただそれだけの依頼だった
町までは歩いて2日かかる
その間のボディーガードを兼ねて
村で1日ゆっくり過ごして旅の荷物と食料調達した
朝待ち合わせ場所に来た彼女はカッコウは暖かそうな服を着て簡易的に武装をしていたが
なんとなく荷物が少ない気がした。
男「荷物は?」
女「これだけ」
背を見せてリュックを指さした
男「そうか」
2日かけて移動するってことを理解しているのだろうか?
そんな気がした
彼女のペースに合わせて歩く
たぶんまだ若いのだろう
髪の長いどこにでもいそうな感じの子
厚着をしているがたぶん痩せている
なんとなく観察してみたがこれといって特徴はなかった
夕方、人のいなくなった集落に立ち寄る
男「今日はここで」
女「え?そうなの」
男「歩き続けるつもりだったのか?」
女「・・・うん」
男「そうか、危ないからあきらめろ」
女「・・・」
泊まれそうなところを探す
民家よりも物置小屋のほうが安全そうだった
寝袋を広げるスペースを作る
男「・・・そうか、寝るつもりがなかったのか」
当然、女は寝袋をもっていない
女「あ・・・大丈夫、隅で丸くなって寝るから」
男「・・・」
夜になって気温が下がった
男「大丈夫か?」
女「うん」
震えているのがわかった
男「入るか?」
女「ん・・・」
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男「おいで」
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肩幅もなく腕におさまる
腕のなかの彼女はやっぱり痩せていた
それなりに柔らかさはあってあたたかい
女「あったかい」
背中とおしりをそっとあててくる
女「したい?」
男「・・・」
女「いいよ」
男「いまはやめとく」
女「そう、町についたらする?」
男「・・・考えておくよ」
女「ね、もうすこしあたためてほしいな」
男「・・・」
彼女を抱き寄せる
女「ありがと・・・ねぇ」
男「ん?」
女「あたってる」
男「きにするな」
女「・・・きいてもいい?」
男「答えないかもしれないけど・・・どうぞ」
女「あなたの旅ってどこまでいくの?」
男「聞いてどうする?」
女「連れて行って欲しいな・・・とおもって」
男「何ができる?」
女「そうだな・・・あなたをあたためてあげられる」
男「・・・なるほど」
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