機械仕掛けの魔女

Euclase

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1章:

11:残された記憶

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探偵「どこまで覚えてる?」

姉「覚えてる・・・ですか?」

探偵「君は・・・双子の妹の歳と同じだから32歳だった」

姉「だった?」

探偵「君は自分を何歳だと把握してる?」

姉「・・・20歳・・・ですね」

探偵「12年分か・・・20歳までの記憶はあるんだよね?」

姉「それが・・・かなりあいまいで、大学に通っていた・・・と妹とシェアで部屋を借りて・・・」

探偵「そう・・・か、困った事に、君の存在していた記録が残ってない」

姉「記録がない?」

探偵「保護されて警察で事件性がないか調べた・・・が、君の記憶と一致する記録がない」

姉「そうでしたね・・・私の記憶障害ではないかと言われました」

探偵「で、たまたま、尋ね人でリストにないか探偵連中に話が回ってきた所だった」

姉「よく、身元引受ができましたね」

探偵「妹がそっくりだから写真で・・・」

姉「なるほど・・・それで・・・」

探偵「ん?」

姉「今の私が使っていた部屋は残っていますか?」

探偵「それがつい先日・・・1ヵ月くらい前かな、妹が解約したよ」

姉「そうですか・・・」

探偵「荷物は貸倉庫に入れてあるはず、妹の部屋で暮らせないのか?」

姉「そうですね・・・」

探偵「俺のとこは1部屋空いてる・・・荷物置き場になってるから使ってもいいけど・・・」

姉「はぁ?」

探偵「だよな」

姉「私の身分証明書とか何か乗ってないんですか?」

探偵「失踪・・・いなくなった時には何も残っていなかったはず・・・」

姉「そうですか・・・」

探偵「あったとしても照合できる記録がない」

姉「それは・・・なぜ・・・なんでしょう?」

探偵「わからない、妹の記録はあるだろうから、そこに・・・登録するしかないかな」

姉「そうですね、でないと、何もできないでしょうから」

探偵「ところで」

姉「はい?」

探偵「どこで何をしていたかは覚えていない?」

姉「・・・というのは?」

探偵「君が姿を消して1年・・・」

姉「・・・そうなんですよね・・・」

探偵「その間どこでなにをしていたのか・・・」

姉「それが全く」

探偵「だろうな・・・」

体には傷や怪我はない、拷問されたような跡もない

誰かに協力する形で自分の意思で魔法を使ったのだろうか?

魔法を使えるようになったのが20歳

その年齢までの時間を相手のために使う・・・

相手が1人なのか複数だったのかもわからないか・・・

おそらく12年分の誰かの時間を進めて、自分の時間を戻した

・・・そういうことだろうか?

どういう経緯で彼女が保護されたのかはわからない

相手には不要になったから処分した・・・ということだろうか?

12年後の・・・今の彼女だったら・・・どうだろう?

記録、記憶が残るように、何かを残してもおかしくはないような気がする

部屋の荷物を確認した時にそれは思った

だか、どうだろう?記録や記憶に残してはいけないと判断してやった場合

何も残っていない・・・残させなかった、ということになるか・・・

探偵「さて、と聞きたいことは?」

姉「あなたと妹って付き合ってるの?」

探偵「ん?」
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