量産型女子

Iris

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週末

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さてと、帰っていいよね・・・残業禁止だし

カバンを持って席を立つ

「お先に失礼します。」

「ん、あぁ・・・はい、お疲れ」

あの人は・・・たしか海外赴任するって言ってたな・・・

ワークステーションの横にノートPC並べてスマホも2台机に転がってる・・・なんかすごいな・・・

会社を出る

空を見上げる

「お、雨やんでる」

外食したいけどな・・・スーパーマーケットで買って帰るか

ご飯は残ってたから・・・惣菜買って帰ろう

週末くらいはアルコール飲もうかな・・・あ、この新商品おいしそう

あとはお菓子を・・・

レジに向かう

店員「袋はどうしますか?」

「エコバッグあります」

店員「はい・・・・・・****円になります」

「はい、じゃあ**で払います」

店員「はい、ありがとうございます」

「ありがとうございます」

部屋について買ってきた物を冷蔵庫に片付ける

部屋着に着替えて惣菜を温めてる

「あの話の続きをかかないとな・・・勢いで描いたけど・・・」

ノートPCを立ち上げる

「そういえば・・・」

SNSを開く

「あ、イラスト受け付けてる・・・頼んでみようかな・・悩むな・・・」

レンジの音が鳴る

「まぁ、もう少し悩もう」

食事をしながらスマホをイジル

友達からのチャットに適当に相づちを返す

食器を流しにおいてシャワーを浴びる

下着のままPCの前に座る

「ん・・・ちょっと息き抜き」

スマホのゲームアプリを立ち上げる

「そろそろ爪も手入れしあいとな・・・」

画面を撫でる自分の爪を見ながらそんなことを思う

「ん?あれ、もうこんな時間か・・・やっぱり聞いてみようかな・・・」

DM送ればいいんだよね・・・なんて書けばいいんだ?

「イラストの依頼をしたいのですが?」

『はい、どうぞ。どんなご依頼でしょうか?』

「お、返信きた・・・これで会話していいのかな?」

「小説のキャラクターなんですけど・・・」

『はい、その小説はもうどこかに投稿してますか?』

お、そうか・・・読まれるのか

「はい、URLがこれです」

『はい、キャラクター名と描写があるところを教えてください』

なるほど・・・全部読むんじゃないんだな・・・ん?描写?

「キャラクターは***で描写が・・・あまりなくて」

『そうですか、ではこんなイメージって描写をメールに描いていただくか、イメージの近いイラストを送ってもらえますか?』

お、それならあのイラストが・・・描写は・・・どうしようかな

「わかりました、送ります、金額なんですが・・・」

『1人1枚5000円からで考えてください、最初の確認で小説読んだりイメージの交換をするのに2000円で作業工数に3000円』

へぇ・・・そんな感じか

「はい」

『最初にラフスケッチを描いて提案します、それを見て継続商談かキャンセルか判断してください』

そなるんだ

「わかりました」

『ただしラフスケッチの段階で3000円の手数料が発生します、キャンセルでも3000円はいただきますがよろしいでしょか?』

ん・・・そぁか、そういうことね・・・キャンセルは基本できない感じか・・・

「なるほど・・・はい」

『代金は銀行振り込みで手数料はご負担ください』

「はい、わかりました、資料はあとで送りますね」

『はい、お願いします』

「あと、期間なんですが」

『今週末なら1~2日で上がると思います』

ん?そんなに早いの・・・へぇ・・・

「ん、それで終わるんですか?」

『まぁ、そのくらいですね、ラフスケッチ、スケッチ、配色、仕上げの4段階で確認していきますね』

「はい、お願いします、ではまた」

『はい』

・・・そっか。あ・・・もう依頼してることになるのか、まぁいいかな

「確かあの絵は・・・」

あ、買ってきたお酒飲みながらでいいな

「イラスト見ながら描写でも書いてみようかな・・・」

お、もうこんな時間か・・・まぁいいかな
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