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9.聖女女学校2
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入って直ぐに目に入ったのは、外の光を優しく鮮やかな色に写すステンドグラス。
恐らく聖書の一節の場面などを描いているのだろう、と六兎はぼんやりとある知識でそう思った。
多く並べられた椅子は規則正しくこちらに背を向けている。
彼はその長椅子や、眩く輝く彩りに目もくれず真っ直ぐある場所に向かう。
―――壁に掛けられた数点の絵画。
全てに1人の女性が描かれていた。
あとは天使、香油、髑髏……そして髪の長いその女性が天を仰いだり、憂いを帯びた表情をしている。
それらが柔らかなタッチであったり、宗教画の特有の抽象的な印象であったり様々だ。
(これは確か……)
当然レプリカだろうが、彼は引き寄せられるようにそれらに歩み寄る。
その場所は窓からの光が丁度届かぬ、薄暗く、静寂のみの空間であった。
「それ。マグダラのマリア」
「!?」
……足音などしなかった。気配もなく、ただすぐ近くから声がして初めて存在は現れる。
「あ……あ、貴女、は」
六兎はできる限り怯えたような少女の声を作る。か細く、震えたような。
しかし背後に佇む彼女にはどう映ったのだろうか。
「彼女はイエス・キリストに従った人。聖女とされていてね。でも『罪深い女』として知られてるから、娼婦として描かれる事が多いらしいよ……ほら、この絵の彼女もどこかエロいでしょ?」
六兎の質問に答えず、滔々と絵画について述べたのはこの学校の生徒だろう。
付いている校章のカラーから見ると中学三年生だろう、と六兎は推測した。
「ねぇキミ。ここの生徒じゃないよね。どうしたの? 迷子かなぁ」
後ろにピッタリと張り付くように佇む彼女。かかる吐息にわずかに顔を顰めながら、ゆっくりと距離を取ろうとする彼。
「そう、迷子。学校見学で迷っちゃって……」
「ふぅん。じゃあ転校してくるんだね。嬉しいなぁ」
さらにピタリと身体を寄せた。
当然六兎の方が背が高い為、少女の未発達であるが確かに存在する胸の膨らみが彼の背中に柔らかく当たっている。
「……」
「ふふふ。背、高いね」
それ自体、彼を特段緊張させることじゃない。しかし。
(あまり近づくと、バレるんじゃあないか)
それだけが、さすがの彼の背に冷や汗をかかせた。
「ね。ここの生徒になったらさ。仲良くしようよ」
「……」
「緊張してるの? 可愛いなぁ……アタシ。舞子って言うの。兎美 舞子。ね、キミの名前は?」
「わ、私は……ひゃッ」
するり、と彼の尻に少女の手が触れる。思わず声を上げ肩を震わせた彼を、彼女は嬉しそうに笑う。
(何考えてんだっ、この痴女め……)
事前には多少知識はあったが、こういう風習っていうのは女学校ならではなのか、それともある所にはあるのか。その両方なのか……と六兎は内心溜息をついた。
他人からの肉体的接触を苦手とする彼には、かなりのストレスらしい。
「ね。名前教えてよ」
「私、は……」
(くそっ、馴れ馴れしく触ってくるなよ。男だってバレるじゃないか)
補正下着やらで一応隠しているが、所詮華奢な男である。
前に手を伸ばされれば瞬く間にバレるだろう。そうすれば不利なのは彼の方だ。
(もう限界だ、にげ……)
「そこで何しているのッ!」
「!?」
(や、ヤバい)
礼拝堂に響く声に、彼は硬直した。
大きな足音をさせて近づいてきたのは。
「兎美 舞子さん、何をしているの。そして貴女もですよ……睦子さん」
(子門先生……彼女、今)
「へぇ。睦子ちゃんって言うんだ? 名前もアタシ好み」
「こらっ、離れなさい! はしたない」
「ふふふ……」
彼の背中にくっつくように立っていた舞子を、子門が力づくで引き離す。
さほど抵抗せず離れた彼女は、へらへらと笑い肩を竦めて立ち去って行った。
残されたのはこの厳格な女教師と、女装した少年である。
「ったく、あの子は……まぁいいわ。それより睦子さん、少しお話があります」
「……」
「貴方、一体なんの目的があってこんな事をしているのです?」
(あー。バレたな)
彼は視線を彼女から逸らすことなく、この危機から逃れる道を必死で模索していた。
薄暗い礼拝堂に微笑むのは小さな枠の中、香油を抱いたマグダラのマリアのみである―――。
■□▪▫■□▫▪■□▪▫
一方譲治の方も軽く限界点を突破しつつあった。
(六兎のやついつまでかかってやがるッ!)
心配そうな校長と、数分前に校長室から探しに出ていった教頭と。冷や汗ダラダラの彼である。
「あ、あのっ。俺も探しに……」
「いえいえ。大丈夫ですよ。それにしても遅いわねぇ」
(どこほっつき歩いてんだァァ! あの野郎っ……俺だってもう限界だ。あの校長もそろそろ怪しいって思うだろうが)
もしかして彼にも何かあったんじゃないか、と心配する気持ちもムクムク湧いてきて彼は居ても立ってもいられなくなってきていた。
ソワソワと腰を浮かそうとする彼に、校長の聖は。
「まぁまぁ、教頭の子門が探しに行ったのですから……それはそうと少し私からも質問がありましてね」
「!?」
「あの非常に言い難いのですが……」
(や、やべぇぞ。こりゃあバレたよな。完全にバレた……終わった)
「兎美さんは……その、ご結婚はされてないんですよね?」
「え……?」
「あの大変失礼ですが、まだお若いのにお一人で彼女を。睦子さんをお引き取りになったのですか?」
「えぇっと……あ、はい」
(っていう設定、だったよな)
すると聖が困ったような顔をして言った。
「すると女親に当たる御家族がいらっしゃらないのですね」
「え?」
「やはり年頃の女の子というのと、我が校は不純異性交友を厳しく禁止しております。外出の際もなるべく、異性との二人きりで出歩くことも控えるように指導しておりますの。特に兎美さんはお若いですし……」
(どうゆうことだ。っていうか●塚音楽学校かよ)
譲治は混乱しつつ、とりあえず思いついた言葉を口にする。
「お、俺の母親なら……」
「あぁ、なるほど! 睦子さんのお祖母様がいらっしゃるのね。じゃあ安心だわ。正式に入学手続きされる際にはその方も一緒にお越し頂いて……」
「え。あ、はぁ」
「こちらとしては時代錯誤とは思いますが、大事なお嬢様方をお預かりしているもので」
ホッとしたように微笑む校長に、彼は内心首を傾げながらも頷いた。
ようやくここへ来て、引き攣り気味だが愛想笑いも板についてきたらしい。
「校長先生」
その時、校長室のドアがノックされ教頭の子門の声が聞こえる。
「子門先生、見つかりまして?」
校長の声と、ドアが開いて彼女達が入って来たのは同時であった。
「……っ、睦子」
「ごめんなさい。校長先生……叔父様」
彼女に連れられた六兎(この場合は睦子であるが)は目を伏せ深々と頭を下げる。
しかし譲治と目を合わせた瞬間。
「……」
(こいつ!)
目元だけで器用にニヤリと笑ってみせたのだ。
「迷子になってしまって……」
「いいえ。良いのよ、一人で行かせてしまってごめんなさいね」
安心したような校長と、表情の読めぬ顔で彼らを見る子門 響子。
「で、ではそろそろ……」
そう言って腰を上げたのは、六兎の目配せを受けた譲治である。
和やかな挨拶を交し、彼にとっては冷や汗ばかりのこの潜入捜査は終わろうとしていた。
■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□
校長室を出れば、六兎がほんの小さく譲治の袖を引いた。
「?」
彼の一瞬だけ彷徨わせた視線を辿る。
廊下を隔てた窓の外。中庭だった。
花壇が幾つもあり、花が咲き乱れている。
そこを丁寧に手入れする作業服の男。
(あ、あれって)
後ろ姿ではあるがその背格好。白髪混じりの頭髪。
譲治には見覚えがあった。
(あの公園で襲ってきた野郎じゃねぇか!)
思わず険しくなった表情を見て、六兎が重ねるように言う。
「まぁ! 冬なのにお花が……綺麗だわ」
その声に足を止めた校長が、嬉しそうに微笑んだ。
「お花が好きなのね、睦子ちゃんは……素敵だわ」
そして手を伸ばして。ぽんぽん、と軽く頭を撫でる。
「えぇ。母が、好きでしたので」
はにかむようにそう答えた六兎を、譲治は複雑な心境で眺めていた。
(頭ポンポン……俺も最近してねぇのに)
この男はどこまでいってもどこか間の抜けた、恋する男なのである。
「あの方は用務員さんですか?」
「そうですよ」
六兎の問に、素っ気なく答えたのは子門である。
「……なるほど」
―――六兎はそう呟いて小さく笑った。
恐らく聖書の一節の場面などを描いているのだろう、と六兎はぼんやりとある知識でそう思った。
多く並べられた椅子は規則正しくこちらに背を向けている。
彼はその長椅子や、眩く輝く彩りに目もくれず真っ直ぐある場所に向かう。
―――壁に掛けられた数点の絵画。
全てに1人の女性が描かれていた。
あとは天使、香油、髑髏……そして髪の長いその女性が天を仰いだり、憂いを帯びた表情をしている。
それらが柔らかなタッチであったり、宗教画の特有の抽象的な印象であったり様々だ。
(これは確か……)
当然レプリカだろうが、彼は引き寄せられるようにそれらに歩み寄る。
その場所は窓からの光が丁度届かぬ、薄暗く、静寂のみの空間であった。
「それ。マグダラのマリア」
「!?」
……足音などしなかった。気配もなく、ただすぐ近くから声がして初めて存在は現れる。
「あ……あ、貴女、は」
六兎はできる限り怯えたような少女の声を作る。か細く、震えたような。
しかし背後に佇む彼女にはどう映ったのだろうか。
「彼女はイエス・キリストに従った人。聖女とされていてね。でも『罪深い女』として知られてるから、娼婦として描かれる事が多いらしいよ……ほら、この絵の彼女もどこかエロいでしょ?」
六兎の質問に答えず、滔々と絵画について述べたのはこの学校の生徒だろう。
付いている校章のカラーから見ると中学三年生だろう、と六兎は推測した。
「ねぇキミ。ここの生徒じゃないよね。どうしたの? 迷子かなぁ」
後ろにピッタリと張り付くように佇む彼女。かかる吐息にわずかに顔を顰めながら、ゆっくりと距離を取ろうとする彼。
「そう、迷子。学校見学で迷っちゃって……」
「ふぅん。じゃあ転校してくるんだね。嬉しいなぁ」
さらにピタリと身体を寄せた。
当然六兎の方が背が高い為、少女の未発達であるが確かに存在する胸の膨らみが彼の背中に柔らかく当たっている。
「……」
「ふふふ。背、高いね」
それ自体、彼を特段緊張させることじゃない。しかし。
(あまり近づくと、バレるんじゃあないか)
それだけが、さすがの彼の背に冷や汗をかかせた。
「ね。ここの生徒になったらさ。仲良くしようよ」
「……」
「緊張してるの? 可愛いなぁ……アタシ。舞子って言うの。兎美 舞子。ね、キミの名前は?」
「わ、私は……ひゃッ」
するり、と彼の尻に少女の手が触れる。思わず声を上げ肩を震わせた彼を、彼女は嬉しそうに笑う。
(何考えてんだっ、この痴女め……)
事前には多少知識はあったが、こういう風習っていうのは女学校ならではなのか、それともある所にはあるのか。その両方なのか……と六兎は内心溜息をついた。
他人からの肉体的接触を苦手とする彼には、かなりのストレスらしい。
「ね。名前教えてよ」
「私、は……」
(くそっ、馴れ馴れしく触ってくるなよ。男だってバレるじゃないか)
補正下着やらで一応隠しているが、所詮華奢な男である。
前に手を伸ばされれば瞬く間にバレるだろう。そうすれば不利なのは彼の方だ。
(もう限界だ、にげ……)
「そこで何しているのッ!」
「!?」
(や、ヤバい)
礼拝堂に響く声に、彼は硬直した。
大きな足音をさせて近づいてきたのは。
「兎美 舞子さん、何をしているの。そして貴女もですよ……睦子さん」
(子門先生……彼女、今)
「へぇ。睦子ちゃんって言うんだ? 名前もアタシ好み」
「こらっ、離れなさい! はしたない」
「ふふふ……」
彼の背中にくっつくように立っていた舞子を、子門が力づくで引き離す。
さほど抵抗せず離れた彼女は、へらへらと笑い肩を竦めて立ち去って行った。
残されたのはこの厳格な女教師と、女装した少年である。
「ったく、あの子は……まぁいいわ。それより睦子さん、少しお話があります」
「……」
「貴方、一体なんの目的があってこんな事をしているのです?」
(あー。バレたな)
彼は視線を彼女から逸らすことなく、この危機から逃れる道を必死で模索していた。
薄暗い礼拝堂に微笑むのは小さな枠の中、香油を抱いたマグダラのマリアのみである―――。
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一方譲治の方も軽く限界点を突破しつつあった。
(六兎のやついつまでかかってやがるッ!)
心配そうな校長と、数分前に校長室から探しに出ていった教頭と。冷や汗ダラダラの彼である。
「あ、あのっ。俺も探しに……」
「いえいえ。大丈夫ですよ。それにしても遅いわねぇ」
(どこほっつき歩いてんだァァ! あの野郎っ……俺だってもう限界だ。あの校長もそろそろ怪しいって思うだろうが)
もしかして彼にも何かあったんじゃないか、と心配する気持ちもムクムク湧いてきて彼は居ても立ってもいられなくなってきていた。
ソワソワと腰を浮かそうとする彼に、校長の聖は。
「まぁまぁ、教頭の子門が探しに行ったのですから……それはそうと少し私からも質問がありましてね」
「!?」
「あの非常に言い難いのですが……」
(や、やべぇぞ。こりゃあバレたよな。完全にバレた……終わった)
「兎美さんは……その、ご結婚はされてないんですよね?」
「え……?」
「あの大変失礼ですが、まだお若いのにお一人で彼女を。睦子さんをお引き取りになったのですか?」
「えぇっと……あ、はい」
(っていう設定、だったよな)
すると聖が困ったような顔をして言った。
「すると女親に当たる御家族がいらっしゃらないのですね」
「え?」
「やはり年頃の女の子というのと、我が校は不純異性交友を厳しく禁止しております。外出の際もなるべく、異性との二人きりで出歩くことも控えるように指導しておりますの。特に兎美さんはお若いですし……」
(どうゆうことだ。っていうか●塚音楽学校かよ)
譲治は混乱しつつ、とりあえず思いついた言葉を口にする。
「お、俺の母親なら……」
「あぁ、なるほど! 睦子さんのお祖母様がいらっしゃるのね。じゃあ安心だわ。正式に入学手続きされる際にはその方も一緒にお越し頂いて……」
「え。あ、はぁ」
「こちらとしては時代錯誤とは思いますが、大事なお嬢様方をお預かりしているもので」
ホッとしたように微笑む校長に、彼は内心首を傾げながらも頷いた。
ようやくここへ来て、引き攣り気味だが愛想笑いも板についてきたらしい。
「校長先生」
その時、校長室のドアがノックされ教頭の子門の声が聞こえる。
「子門先生、見つかりまして?」
校長の声と、ドアが開いて彼女達が入って来たのは同時であった。
「……っ、睦子」
「ごめんなさい。校長先生……叔父様」
彼女に連れられた六兎(この場合は睦子であるが)は目を伏せ深々と頭を下げる。
しかし譲治と目を合わせた瞬間。
「……」
(こいつ!)
目元だけで器用にニヤリと笑ってみせたのだ。
「迷子になってしまって……」
「いいえ。良いのよ、一人で行かせてしまってごめんなさいね」
安心したような校長と、表情の読めぬ顔で彼らを見る子門 響子。
「で、ではそろそろ……」
そう言って腰を上げたのは、六兎の目配せを受けた譲治である。
和やかな挨拶を交し、彼にとっては冷や汗ばかりのこの潜入捜査は終わろうとしていた。
■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□
校長室を出れば、六兎がほんの小さく譲治の袖を引いた。
「?」
彼の一瞬だけ彷徨わせた視線を辿る。
廊下を隔てた窓の外。中庭だった。
花壇が幾つもあり、花が咲き乱れている。
そこを丁寧に手入れする作業服の男。
(あ、あれって)
後ろ姿ではあるがその背格好。白髪混じりの頭髪。
譲治には見覚えがあった。
(あの公園で襲ってきた野郎じゃねぇか!)
思わず険しくなった表情を見て、六兎が重ねるように言う。
「まぁ! 冬なのにお花が……綺麗だわ」
その声に足を止めた校長が、嬉しそうに微笑んだ。
「お花が好きなのね、睦子ちゃんは……素敵だわ」
そして手を伸ばして。ぽんぽん、と軽く頭を撫でる。
「えぇ。母が、好きでしたので」
はにかむようにそう答えた六兎を、譲治は複雑な心境で眺めていた。
(頭ポンポン……俺も最近してねぇのに)
この男はどこまでいってもどこか間の抜けた、恋する男なのである。
「あの方は用務員さんですか?」
「そうですよ」
六兎の問に、素っ気なく答えたのは子門である。
「……なるほど」
―――六兎はそう呟いて小さく笑った。
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